6/1(月)『愛の乞食』本読みWS 第4回

↑前年に発表した『少女仮面』より、唐さんは「満州」に言及するように
なります。「シルバー」を「憲兵」に設定する背景に「甘粕大尉」の
影響も感じられます。唐ゼミ☆の上演で演じたのは谷洋介さん。
(撮影:伏見行介)
昨晩の『愛の乞食』本読みWS、二幕一場を読みました。
この場のタイトルは「豆満江の赤いリラ」。
太平洋戦争末期に、朝鮮と支那の境にある港で起こった、
女性たちの悲劇を描く場です。
敗戦間際とあって日本軍内の規律が失われ、
ソ連軍の侵攻や中国・朝鮮の人々の反日感情が露わになる時、
軍規を放り出して刹那的に生きる者たち、それが、
「尼蔵」「馬田」「大谷」というわけです。
彼らは、内地へ帰ろうとする日本兵士たちを待ち受け、
兵士が現地で恋仲になった女性たちを次々に襲います。
女たちを殺して、金歯を抜き取っているのです。
「日本兵士1」&「朝鮮人女性(リルという名)」、を襲う「馬田」。
「日本兵士2」&「朝鮮人女性(落花生という名)」、を襲う「大谷」。
という同一パターンのシーンが展開します。
注目すべきは、「馬田」と「大谷」が一本足の男に扮していることで、
彼らは、一本足の憲兵、すなわち「シルバー」に罪をなすりつけようとしています。
「憲兵」とは、軍隊内で警察的な働きをする軍人のことですから、
ヤクザ者兵士たちとしては、憎い相手ということでしょう。
続く酒場では、「尼蔵」「馬田」「大谷」による獲物の自慢大会が始まります。
酒場の店主である「チェ・チェ・チェ・オケラ」、ホステスである「パイレン」が
金歯を掠めとろうとするも、3人のガードはなかなか堅い。抜け目ないのです。
そこへ、花売りに化けた「万寿シャゲ」がやってきて、復讐の機会を伺います。
彼女もまた、海賊に襲われたものの命を取り留め、この酒場にやってきた。
「万寿シャゲ」の復讐は結局は失敗に終わりますが、最後に一本足の「憲兵」が登場します。
一幕終わりと同じパターンですが、この「憲兵」が「万寿シャゲ」にとって
思慕の対象となったところから、物語が進行します。
続きは、二幕二場。6/7(日)に取り組みます。


