第10回公演  『ユニコン物語 溶ける角篇』(台東区篇より)

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第10回公演 
『ユニコン物語 溶ける角篇』(台東区篇より)
 

【公演日程/場所】
2006年
 9月 横浜:横浜馬車道・帝蚕倉庫跡地 
    東京:新東京タワー建設予定地(東武鉄道敷地)

 10月 新潟:西海岸公園自由広場
    京都:四条河原町・元立誠小学校
 11月 韓国:全洲大学
(全11ステージ)



【あらすじ】
20年前、東京都台東区で起こった嬰児取り替え事件。
オカマのお春(おはる)さんに育てられた被害者テシオは、自らの出生を知り、
自分が本当に生まれた筈だった家を、そして入れ替わった赤ん坊を求めて彷徨っていた。
ボルトを取り付けた一角獣の自転車にまたがって。

そんなテシオを尾行する一人の女。
彼女こそ、テシオと入れ替わった赤ん坊、アドネであった。
母親の胎盤をネンネコ社にだまし取られたアドネは、
取り返すためにテシオの協力を仰ごうと尾行していたのだ。

ネンネコ社に立ち向かうことで、明らかになる真実。
彼らは二千人に一人の特殊な血液型であり、
その血は空に浮かぶ赤い星「ルイーザ(Rhesus)の瞳」と呼ばれていた。
特異な血液の二人は互いにフォローし合いながら、ネンネコ社に立ち向かっていく。
しかし、テシオとアドネの運命の糸は「テセウス」と「アリアドネ」の様に上手く行かず、
胎盤は土塊となり崩れ去ってしまう。
さらにテシオは、アドネから伸びる赤い糸を手放してしまい、アドネは姿を消してしまう。

テシオがアドネとの赤い糸を探して彷徨う時、アドネがテシオの自転車に乗って現れる。
一角獣の角は「氷」に代わり、その溶け落ちた水滴が「ルイーザの瞳」となって輝きだす。
ルイーザの星の下、今度はテシオが一角獣にまたがり、アドネが持つ赤い糸を引っ張っていくのであった。


【キャスト/スタッフ】 
作・監修=唐十郎  
演出=中野敦之 

アドネ=椎野裕美子
ドン、テシオ=渡辺幸作
お春=杉山雄樹
下谷病院の院長、正ちゃん=新堀航
看護婦、菊田=水野香苗
時計屋の主人/今井/医師/グリマ=安達俊信
ミケちゃん=古川望
専務、八房=禿恵
部長(北区のリチャード)=前田裕己
庶務課長=小川尊
営繕課長=土岐泰章
犬の役=堀内大助
牛乳屋=佐藤千尋



美術=関緑
編曲=サトウユウスケ 寺坂裕治
劇中歌=安保由夫
音響=禿恵 土岐泰章
照明=斉藤亮介
チラシ作成=k.徳鎮
HP作成=五十嵐靖也 安達俊信