横浜国立大学教授だった唐十郎のゼミナールをもとに発足した劇団。
主に青テントで唐十郎作品を上演。
代表・中野敦之。


05年、新国立劇場のプロデュースにより『盲導犬』『黒いチューリップ』を上演。その後、新東京タワー予定地(現スカイツリー建設地)、池袋西口公園、関東以外では大阪、京都、山形、北陸、さらに06年には韓国でも公演。09年10月浅草にて、蜷川幸雄演出のパルコ劇場での上演以来、再演不可能とされてきたオカマ100人芝居『下谷万年町物語』を上演し、新聞などでとりあげられた。以降、浅草を中心に公演を行なっている。11年11月には横浜にて唐十郎リサイタル、展示など四部門構成からなる、『大唐十郎展』を開催。
いよいよおもしろくなってきました
             劇団唐ゼミ☆代表 中野敦之 


唐ゼミ☆はいつからはじまったのか。 
唐十郎教授による横浜国大でのゼミナールがはじまったのは2000年。 
その唐さんが定年退官して、いっぱしの劇団になったのが2005年。 
ちなみに、「唐ゼミ」の後ろの「☆(星マーク)」はその05年の時につけたものだ。

そうだ。はじめ「★(黒星)」だったのが、それじゃ縁起が悪いと気づいて、
途中からいまの「☆(白星)」に変えたりもした。 
ともかく、観客が30人でいっぱいの、大学の研究室での小さな発表会は、
いつか青テント公演となって各地に出没するようになった。

演目にすれば、初めてやった『24時53分塔の下行きは竹早町の駄菓子屋の前で待っている』から
現在準備している『木馬の鼻』まで、20本を数える。
現在、ちょうど唐さんが100本くらい書いたところなので、
だいたい5分の1ほどか。
残り80本。まだまだ5分の4残っている。
しかも唐さんは今後も書き続けるので、いよいよゴールは見えない。
果たして一生かけても、制覇できるのか。 

ここ最近の近況としては。 
唐ゼミ☆はアカデミズムの使徒「大学」から出発した集団らしく、
いよいよ唐十郎に関する研究機関として充実してきた。
 去年やった「大唐十郎展」はその照査である。
 劇団らしく大いにからだを使い、また頭も少し使って、
私たちは日々天才の秘密、創造の源泉に迫ろうとしているのである。

 一本の公演にかける準備は、2010年くらいからその粘着度を格段に増してきた。
 それは10年やってはじめて、演劇をつくるということがやっと判ってきたからだ。
 台本を読むということ。 
それにもとづいて演技や舞台を組み立てるということ。
 それらをひっくるめて公演を仕掛けるということ。 
なにより関わった者の全員が自由を獲得するということ。
 ここにきて、舞台づくりがいよいよおもしろくなってきた。 

最後に、よく「唐さん以外の作家は演らないの?」と訊かれるので、これを機に答えておきたい。 
「唐ゼミ☆」だから、劇団として唐さん以外の作品を演るつもりはありません。
 しかし、個人としては、あらゆる作品の上演依頼に、売られた喧嘩に、応える用意があります。
これは私(中野)だけの考えでなく、劇団員全員が個人個人でそう思っている、という意味でです。
 唐十郎という最高におもしろく、最高に難しい高峰に挑み続けている我々に、
他の作品ができないはずがない、と傲慢に構えております。 

もちろん唐作品を演ってくれという依頼がベストですが、
唐ゼミ☆に興味を持たれた各界の皆さん、何かあればご一報を!
                                       
1997年 10月 唐十郎氏横浜国立大学教授に就任
2000年 4月 唐ゼミ発足
2001年 1月 第1回公演(唐氏自ら演出を務める)『24時53分「塔の下」行きは竹早町の駄菓子屋の前で待っている』
於 唐研究室内小舞台
12月 第2回公演(以下中野演出)『腰巻きお仙義理人情いろはにほへと篇』
於 横浜国立大学サークル棟内大練習場
※ 2期生である中野敦之らがゼミに入る
※ 客席に初代紅テントを吊る
2002年 5~6月 第3回公演『ジョン・シルバー』
於 横浜国立大学教育棟八号館裏紅テント
※ 状況劇場初代紅テントでの公演
11月 第4回公演『動物園が消える日』
於 横浜国立大学学内紅テント
2003年 5~6月 第5回公演『少女都市からの呼び声』
於 横浜国立大学学内紅テント、新宿パンプルムス(劇場)
※ 東京進出
8月 『動物園が消える日』再演
於 石川県金沢香林坊ハーバー(旧映画館)
※ 地方へ進出
11~12月 第6回公演『鉛の心臓』
於 横浜国立大学学内紅テント、新宿パンプルムス、大阪阿倍野ロクソドンタブラック(劇場)
2004年 4月 『ジョン・シルバー』再演
於 横浜みなとみらい臨港パーク
※ 劇団発足、名称を『劇団唐ゼミ☆』へ
※ 青テント購入
7月 第7回公演『盲導犬』
於 横浜国立大学学内青テント、東京大学駒場小空間、横浜沢渡中央公園青テント
11~12月 第8回公演『黒いチューリップ』
於 横浜国立大学学内青テント、沢渡中央公園青テント、劇団新宿梁山泊アトリエ満天星
2005年 1月 唐教授最終講義イベント
3月 近畿大学演劇フェスティバル参加『少女都市からの呼び声』再演
※ テントで初めての地方公演
4月 新人公演『煉夢術』
於 横浜国立大学学内青テント、東京・サニーサイドシアター
9~10月 新国立劇場LOFT公演『黒いチューリップ』、『盲導犬』
於 新国立劇場小ホール
※ チケット販売と共に即日完売。急遽、追加公演が組まれる
2006年 4~5月 第9回公演『お化け煙突物語』
於 新東京タワー建設予定地(現スカイツリー建設地)、横浜国立大学教育棟八号館裏特設青テント
9~10月 第10回公演『ユニコン物語 溶ける角篇』(台東区篇より)
於 新東京タワー建設予定地(現スカイツリー建設地)、横浜国立大学教育棟八号館裏特設青テント、京都四条河原・元立誠小学校、新潟 西海岸公園自由広場、大韓民国 全州大学
※ 初の海外公演
2007年 3月 第11回公演『ジョン・シルバー(続)』
於 東中野 芝居砦・満天星
6~7月 第12回公演『鐵假面』
於 池袋西口公園、関内大通り公園、川崎市市民ミュージアム
9~10月 特別追加公演『鐵假面』
於 井の頭公園ジブリ美術館横 木もれ日原っぱ、京都四条河原町 元立誠小学校
2008年 2月 全州大学合同公演『メンドギョン(盲導犬)』
於 韓国/全州大学ホール
9~12月 第13回公演『ガラスの少尉』
於 BankART Studio NYK(横浜・馬車道倉庫)、京都四条河原町 元立誠小学校、川崎市市民ミュージアム、山形県川西町フレンドリープラザ駐車場
2009年 4,7月 第14回公演『恋と蒲団』
於 建築会館中庭押入劇場
7~9月 開国博Y150『ヒルサイドに巨大バッタあらわる!!』(パフォーマンス/設置)
10~11月 第15回公演『下谷万年町物語』
於 浅草花やしき
2010年 3月 第16回公演『愛の乞食』
於 AスタジオHINODE
4月~7月 『前衛下着道-鴨居羊子とその時代 岡本太郎・今東光・司馬遼太郎・具体美術協会』展(パフォーマンス/展示)
於 岡本太郎美術館
7月 第17回公演『蛇姫様』
於 浅草花やしき
11月 第18回公演『下谷万年町物語』
於 浅草花やしき
2011年 4~11月 第19回公演『海の牙』
於 浅草花やしき、横浜みなとみらい臨港パーク、横浜国立大学教育棟八号館裏特設青テント
5月 特別公演『恋と蒲団』
於 福岡 三菱地所アルティアム
5月 『下着アヴァンギャルド―鴨居羊子の小径―』(展示)
11月 大唐十郎展
2012年 4~7月 第20回公演『木馬の鼻』
於 浅草花やしき
11月 第21回公演『吸血姫』
於 浅草花やしき、長野市ごんどう広場
2013年 6~7月 第22回公演『夜叉綺想』
於 浅草花やしき、長野市ごんどう広場
11月 KAAT×唐ゼミ☆合同公演『唐版 滝の白糸』
於 神奈川芸術劇場大ホール
2014年 1,3月 パノラマプロジェクト『パノラマ ー唐ゼミ版』
於 東京 台東区入谷各所/京都 元・立誠小学校
※ 脚本:やなぎみわ
6~7月 第23回公演『木馬の鼻 決定版』
於 浅草花やしき
9~10月 ノマド演劇プロジェクト『木馬の鼻』
横浜:関内大通り公園
長野:長野市ごんどう広場
名古屋:城山八幡宮
大阪:扇町公園
※ トラックの荷台を舞台にした、『トラック演劇』