みなとみらい特別公演 『ジョン・シルバー』
2004年4月23日
【あらすじ】
小春(こはる)は、失踪してしまった夫を求めて旅をつづけていた。
夫の名は片足の海賊「ジョン・シルバー」。
かつてスティーブンソンの名作『宝島』で大活劇を繰り広げた海賊シルバーは、
その後小春と所帯を持ち、台東区の風呂屋で番台をして過ごしていた。
が、シルバーは姿を消してしまう。
風呂屋のタイル画をみているうちに、海が恋しくなってしまったのか。
ある日、山手線のホームの先から、行方をくらましてしまったのだ。
そして、小春は海辺で出会った一人の紳士に導かれ、一軒の床屋に辿りつく。
床屋の鏡の中から次々に現われる、シルバーの偽者たち。
あれも違う・・。これも違う・・・。
人違いに狂乱する小春の前にようやく現れた男もまた、
リアカーを引いて黒アゲハを捕まえようと虫取り網をふりまわす小男だった。
影だけを残して逃げ続けるシルバーを求めて、小春はさらなる旅へと渡り歩いてゆくのであった。
【キャスト/スタッフ】
作・監修=唐十郎
演出=中野敦之
男=杉山雄樹
姉=禿恵
妹=伊東しげ乃
紳士=新堀航
女=椎野裕美子
床屋=渡辺幸作
小男=前田裕己
盲銀=橋本幸紀
唖銀=小川尊
破銀=土岐泰章
かごかき=大久保鷹
渡辺幸作
小川尊
ギター=長門洋平
舞台美術=松浦香里
音響=古川望
照明=斉藤亮介