1/25(火)WSレポート②〜『続ジョン・シルバー』『少女仮面』『吸血姫』(中野)

2022年1月25日 Posted in ワークショップ
mokume2-700.jpg
↑日本列島は身をくねらせた少女のようだ。
唐さんの日本少女論はここから始まります。

昨日に引き続き、日曜日に行ったワークショップ後半のレポートです。
「少女」をテーマに、最近取り組んだ作品を比較しながら論じました。

(2)少女たちの変遷
まず、ここ半年のワークショップで扱った作品を並べてみます。
『続ジョン・シルバー』『少女仮面』『吸血姫』。

この順で読んでいくと、
当時の唐さんがいかに「少女」に関心を持ち、
その象を練り上げていったのかがよくわかります。

日本列島は身をくねらせた少女のかたち。
少女は色々な男たちに言い寄られ、誘惑され、
時にいいようにされるが、結局はすべて飲み込んで、強かに生きる。
こんなイメージです。弱くもあり、強くもある。侮れない存在です。

順に作品を振り返ります。

『続ジョン・シルバー』では、
ヒロイン・小春は少女フレンドを抱えてシルバーとの関係を
夢見続けます。男女の関係であり続けたいために何度も堕胎する。
これも過剰な純粋さの表れ、そういう女性が小春です。

一方、少女・田口みのみは、ボーイのパワハラ・セクハラを
一身に浴びながら、やがて彼女から吹き出した不幸な過去や闇が
ボーイを圧倒しかける。その片鱗が見えたところで物語は終わります。
弱者が強者に反転するところまではいきませんが、しかし、
その兆しは見えます。

『続ジョン・シルバー』の設定や登場人物を巧みにスライドさせて
再生産された『少女仮面』に進むと、少女同士がぶつかり合い、
共食い状態に入ります。

少女・貝は駆け出しの女優志望。
他方、心は乙女のままの老婆。老婆にできることは貝への応援だけ。
彼女たちを春日野八千代の手先たるボーイ主任は痛ぶりますが、
やがて春日野自体は、何でもないただの冴えない初老の女だと知れる。
そのニセ春日野を追い込むのが、貝に代表される少女たちの視線。
熱っぽいがゆえに残酷。そういう設定です。

「あたしは何でもないんだ!」
この最後の春日野のせりふは苦い。断念して舞台を下りるか。
こう言いながらも、さらに舞台への執念をみせるのか。
やり方はあると思いますが、いずれにせよ突き抜けない。

が、この作品は評価されました。
『少女仮面』は岸田戯曲賞をとりますが、あくまで他所に書いたもの。
対抗して書いた『少女都市』は天井桟敷とのケンカが有名になり過ぎ
公演への評価はうやむや。翌年に『少女仮面』を紅テントで上演するも
初演を凌ぐほどではない。『吸血姫』成立には、そういう背景が
感じられます。自分の劇団で「少女もの」の決定版を!
そういう意志がみなぎっています。

高石かつえ、床屋の妻・ユリ子、海之ほおずき(実は、さと子)
の三人に託して少女性が描かれますが、なんといっても特筆すべきは、
男たちに蹂躙され、食い物にされ続けた彼女らが、ラストシーン、
さと子を先頭に大逆転していくダイナミズムがこの劇の魅力であることです。
吸血鬼たちに血を吸われ続けた少女がやがて、
吸血姫として吸血鬼らを従えるようになるまでを描いた物語と云える。

やっぱり少女は強かで侮れない。

堕胎、震災被害、近親相姦、父殺し、刃傷沙汰と、
残酷オンパレードの『吸血姫』ですが、最後は突き抜けた思い切り。
少女の大ジャンプを描き切ります。

そして、唐さんの書く台本は、
ヒロインを梃子に弱者必敗からの大逆転という必殺パターンに突入。
『二都物語』『ベンガルの虎』『唐版 風の又三郎』までもう少しです。

次回から、時間が変わって毎週日曜18:00-20:00の開催。
2/6(日)より、大作『下谷万年町物語』がスタートします。

1/24(月)WSレポート①〜『特権的肉体論』(中野)

2022年1月24日 Posted in ワークショップ
IMG_5446.jpg
↑これが唐さんの初めての単行本です。『腰巻お仙』台本2種のほかに
『特権的肉体論』が収められ、ステキなあとがきが付いています。

昨晩のワークショップは特別回にしました。
前回で『吸血姫』は完結している。
来週の1/30(日)は翌朝の渡英に備えて荷造りしているでしょうから、
お休みにしました。ですから、単発の特別回を考えてみました。

一つには、『特権的肉体論』を読んでみたい。
唐さんの演劇活動の根幹とされることの多い文章ですから、
いっぺん取り扱ってみたかった。

もう一つは、最近やった作品を振り返って、
唐さんが60年代後半から70年代初めに「少女」をどう扱い、
変遷させていったか、まとめて話したいと考えました。

今日は前半に行った『特権的肉体論』についてのレポートです。

(1)特権的肉体論
初出は1967年に現代思潮社から出た『腰巻お仙』に収められています。
10の文章からなる。これは論文というよりも、唐さんの時々の雑感を
記した文章をまとめたものですね。

役者論、演劇論かと思いきや、いきなり中原中也の話からスタートして
読む者をを煙に捲く。
だいたい、この中で言っていることは二つ。

①演劇の最小単位は役者であり、面白さの根源もまた役者
②役者が輝くには長所より短所やコンプレックスがチャンスになる

と、こうです。

思えば、唐さんは真面目に役者修行をしました。
明治大学の演劇科でも、実験劇場でも、卒業後に入った劇団青芸でも。
滝沢修さんにも憧れたし、例えば、仲代達也さんのような容貌や声、
チャンスに恵まれて台頭することができれば、それで良かったはずです。
でも、そうはならなかった。

そこで編み出されたのが『特権的肉体論』です。
自分の置かれた立場や能力を見つめて、生き残るために立てた戦略とも
いえます。弱小新興劇団が裸一貫でのしていくために立てた、ゲリラ戦の
指南書であるともいえます。一方で何より、それらアンチの心情だけでなく、
自分が何を面白いと思うか、必死に探っている様子が伝わる文章です。

中原中也を貫く自虐の衝動。自らの傷に塩を擦り込むような屈辱と快楽。
ドルイ氏の、突き抜けた実直さと愚かさ。

そういう人たちが、追い込まれ、追い込まれ、
もうどうでもいいや!と開き直って派手な扮装や行動に至る、
その瞬間のダイナミズムこそ劇的である、と唐さんは云っています。

ちなみに、この扇田昭彦さんとの対談で、
ご本人が核心について種明かしをしていますので、観ると面白い。
https://www.youtube.com/watch?v=EkJuulmYkUs&t=750s

1990年代の後半にBSで放送された『ジャガーの眼』の前段となる対談。
これを高校時代に観て、私の進路は決まりました。ぜひ!

1/23(日) 気になる話(齋藤)

2022年1月23日 Posted in 劇団員note
昔話や落語などに多いような気がするのですが、
読んだ後に「何これ?」って思う、変な話が個人的に好きです。

例えば落語の「頭山(あたまやま)」
==========================================
気短な(あるいはケチな)男が、サクランボを種ごと食べてしまったことから、
種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になる。

近所の人たちは、大喜びで男の頭に上って、その頭を「頭山」と名づけて花見で大騒ぎ。
男は、頭の上がうるさくて、苛立ちのあまり桜の木を引き抜いてしまい、頭に大穴が開いた。

ところが、この穴に雨水がたまって大きな池になり、近所の人たちが船で魚釣りを始めだす始末。
釣り針をまぶたや鼻の穴に引っ掛けられた男は、怒り心頭に発し、
自分で自分の頭の穴に身を投げて死んでしまう。(wikipediaより)
==========================================

どうでしょうか、頭に空いた池に飛び込む、という物理的に説明できないオチ。
こういう、いい意味で適当な感じが、すごく好きです。

落語「いたりきたり」なんていうのも好きです

(本当に疲れて、思考力がなくなってきた時ほど「いたりきたり」はおすすめです。)


そしてこういう「何これ?」話になると、いつも僕の頭には「遠野物語」のこの話を思い出します。
様々な神様や妖怪といった類の逸話や伝承などを集めた中にこんな話があります。


20220123.png


(青空文庫から拝借)

座敷わらしとか天狗とか河童が登場するお話の中に、ポツンとあるこのお話。
不思議なことがありそうな雰囲気はあるのに、何度読んでも普通の話。

でも今でもずっと気になっています。

ということで、齋藤はこういうお話が気になります、というお話でした。



1/22(土)劇中歌ワークショップレポート

2022年1月23日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
1月から始まりました「劇中歌ワークショップ」
こちらのレポートしていきます!

初回は、女性2人が来てくださいました!
それぞれの参加の経緯や、目標などを聞いて、
その内容も参考にしながらやっていきます。

朝なので、しっかり体をほぐしてからスタート!
本番中に声が枯れそうな時、のどばかり気にしていたのですが
肩や首がバキバキに凝っていることに気づきました。
それ以来、いろんな人に教えてもらったストレッチなどを一緒にやりました。


そして、課題曲に突入。
今回とりあげた曲は『吸血姫』のテーマ、(夏の海辺に)です。
この曲は、歌手デビューを目指し、主人公「肥後」がレコード会社に電話をかけ
即興で歌ってきかせる、という場面歌われます。

♪夏の海辺にいったとき
まだ見たこともないものをみた

出だしのこの二つのフレーズ、同じ音が続くので難しい。
しかし、「肥後」は自信満々で自ら歌い出すわけですから、
こちらもそれを体現できるように、繰り返しやりました。

どう歌えば、どんな風に声が出るかを確認しながら
粘り強くやっていきます。

スクリーンショット 2022-01-23 7.52.08.png


しばらく歌の中身をどんどん進めていったところで、
せりふに戻ります。
歌詞の手がかりとなりそうな部分、歌を歌うきっかけとなる場面などを
読んでいきました。

最後はそれを踏まえた上で、もう一度、歌に戻ります。
コツコツと何度もやって、本日のワークショップは終了!!

『吸血姫』は劇中歌がまだまだたくさんありますので、
引き続き『吸血姫』から歌をとりあげていきます。


2月の予約も受け付けておりますので、気軽にご参加ください!


<2月のスケジュールはこちら>

・2/5、2/12、2/26
・土曜日10:30〜12:00
2月予約フォームはこちら

おまちしてます!

1/21(金) ワークショップレポート〜1/16『吸血姫』完結

2022年1月22日 Posted in 2022イギリス戦記 Posted in ワークショップ Posted in 唐十郎戯曲を読む『吸血姫』
DSC_0253.JPG
刺したり刺されたり。血しぶきの舞うクライマックス。
いかにも唐作品というイメージを代表するのがこの『吸血姫』。

1/16(日)のワークショップを以って、
ここ2ヶ月間、取り組んできた『吸血姫』が完結しました。
その様子を報告します。

3幕後半。
零落した愛染病院の人々の描写したから物語が再開します。
若院長・浩三、女たちをスカウトして看護婦に仕立てる中年男、
看護婦を各地に売り捌く役割の花形の三人がすっかり落ちぶれている。

「海之ほおずき」を名乗った女の本名は「海之さと子」と知れ、
母亡き後、父との近親相姦の果てに父の子を妊娠、
暴力にも耐えかねて父を殺し、流産もした素性も前幕で明らかに。

今では、三人の男たちの食いぶちを稼ぐ娼婦として、
身体を売っては酒びたりの生活をしています。
そこへ、歌手志望の青年だった肥後がやってくる。

肥後としては、かつて引っ越し看護婦として登場した時の人力車まで
持ち出し、彼女にありし日を思い出すよう説得を試みます。
が、辛酸を舐め尽くしたさと子にとっては、甘っちょろさ以外の
何ものでもないと、一蹴します。

その時のキーワードが、
「もうすぐあたしが来る」「あたしが来ないうちにどっか行け」
という意味深長なせりふ。これが三幕のキーワードでもある。

さと子が気にする「あたし」とは誰なのか。
「あたしが来る」というのどういう状態なのか。
台本を読む者、芝居を観る者は、その謎めいたせりふの
繰り返しに否応なく巻き込まれる仕掛けです。

そのうち、肥後が粘り強く訴えると、さと子も絆されます。
久々に人力車に乗ってどこかに行ってしまおうか、
そう思い直したところで、ストップがかかる。

浩三が、中年男が、花形が次々に現れ、
現在の稼ぎ頭であるさと子を強烈に引き留めます。
女たちを食い物にする日陰者の彼らと、父殺しのさと子。
彼らはしっかりと結びついてしまっています。

肥後の誘いを打ち消すように、
再び川島浪速に扮した中年男は、さと子を持ち上げます。
母にも、看護婦にも、氷の国の女王様にもなれないさと子ですが、
娼婦として男たちを慰め、女たちが中絶した堕胎児たちの母としてなら
生きられる、という理屈です。

肥後の提案する「青春・愛・挫折・希望」、
肥後がさと子の暮らした家から持ってきたお母さん人形や
ほおずきなど捨ておいて(この「ほおずき」こそ仮名のアイディアのもと)
闇の世界に生きようとさと子を縛り付ける男たち。
さと子は両者の間で激しく揺れます。

そして、さと子を間においた男たちの綱引きが極まる時、
突如としてさと子は肥後に斬りつける。これに驚愕する男たち。
そうです。これこそが「あたしが来る」とさと子自らが予言した
状態でした。

さと子が背負ってきた過剰な不幸は、
さと子との青春を夢見る肥後はおろか、
彼女を食い物にしようとする耕三・中年男・花形らの思惑を圧倒し
深すぎる闇としてすべての男たちの前に屹立します。

すると、それに呼応するように、
二幕で耕三が殺してしまった床屋の女房・ユリ子、
三幕前の幕間で自殺した高石かつえまでもが舞台上に復活する。

男の欲に翻弄されてきた女たちが
闇の女王と化したさと子に応えて甦る壮麗なエンディングです。
ここに『吸血姫』のタイトルの意味も明らかになる。
男たち、すなわち吸血鬼たちに組み敷かれてきた女たちの中から
現れたさと子の闇が逆襲する時、いまや「吸血姫」として君臨する。

『腰巻お仙』『続ジョン・シルバー』『少女仮面』『少女都市』と、
唐十郎が執拗に展開してきた「少女論」の極北がここにあります。

ということで、傑作『吸血姫』もこれでおしまい。
次回の私のWSは、渡英前の区切りということで、
『特権的肉体論』を読み、『少女仮面』『吸血姫』の振り返りをします。

明日からは、劇団員・林麻子の劇中歌ワークショップも始まる。
メインのお題は『吸血姫のテーマ』。ぜひご参加ください。

1/20(木)新井高子さんを祝う!

2022年1月20日 Posted in 中野note
272146002_5129204160431905_4686599238482095866_n.jpg
↑禿と、新井高子さんを囲んで。

昨晩、新井高子さんの出版お祝いをささやかに行いました。
『唐十郎のせりふ 二〇〇〇年代戯曲をひらく』
とにかく気付きや教わることの多い本です。

私たちが唐さんと深く関わりはじめたのが2000年頃、
新井さんが唐さんの芝居に向けて文章を書き始めたのが2004年、
時期が重なっているために、唐組や新宿梁山泊の公演を中心に、
私たちは同じ舞台を観て、台本を読んできました。

『糸女郎』『泥人形』『鉛の兵隊』『津波』『行商人ネモ』
『風のほこり』『夕坂童子』『紙芝居の絵の町で』
『黒手帳にほお紅を』『透明人間』『ジャガーの眼』
『姉とおとうと』・・・などなど。

あんな演目があった。こんな場面があった。
あそこにあんな秀逸なせりふがあった。
あの時に唐さんはこんな面白いことを言った。
そういう話題で、延々話し込みました。

私たちはフリークですから、こうなるともう時間が経つのを忘れます。
唐さんは創作と日常の境目がない人ですから、普段だって、
さすが唐十郎だなあと周囲を唸らせるコメントが目白押し。

新井さんと話していて、ある一コマを思い出しました。
あれは、扇田昭彦さんが『唐十郎の劇世界』で受賞をされた際、
お祝いの二次会での出来事です。実に豪華面々が集まりました。

その中には緑魔子さんもいて、唐さんのリクエストに応えて
『盲導犬』の一節、『銀杏(いちょう)の唄』をうたったのです。

それはもう、一瞬にして1973年に上演された
アートシアター新宿文化の世界でした。
あっという間に世界が拡がり、場を飲み込んでゆく。
誰もが唸り聴き惚れましたが、その歌いおわり、
唐さんが応えて放った掛け声が「純文学!」

新井さんにとって、とても印象深い掛け声だったそうです。
言われて私も完全に思い出しました。
こういう言葉のチョイスこそ、さすが唐さんであると思います。

そういう瞬間々々もどこかに保存したい。
かくも傑作なことばを唐さんが生み出しだのだと残しておきたい。
そう思って始めたこのゼミログですが、自分が忘れてしまっている
お宝がまだまだあるのだと希望を持ちました。

新井高子さんの本、まだ読んでいない方はぜひ!

1/19(水)講座「芝居の大学」ご案内

2022年1月19日 Posted in 中野note
芝居の大学2022_0117.jpeg

年度末の恒例行事です。講座「芝居の大学」。
KAAT神奈川芸術劇場とYNU横浜国立大学の連携講座で、
オンラインでの実施です。無料で参加できます。
https://www.kaat.jp/d/shibaino_daigaku202201


ここ3年間は、
「移動型公共劇場はいかにして可能か」
というお題で、ゲストの皆さんにお話を伺い、議論を進めてきました。

もともと、私がKAATに務めるようになったのは、
神奈川県の意向で、もっと県域全体で文化的なイベントを展開し、
盛り上がるようにしたい、という命題を受けてのことでした。

ご存知のように、これまでテント演劇や野外劇をやってきました。
また、演劇だけでなく、展覧会は映像の上映会をつくったり、
コンサートを開いたりもしてきたわけで、そのような経験を活かすべし
という風に言われたのです。

唐作品を徹底して研究して上演することが自分の目標ですが、
それを行う中で、ずいぶん様々な機会も得、出会いもありました。
訪ねた土地、行った事業も多種多様です。
自分のやってきたことの一部を切り取って拡大させれば、
かなり多くの人を愉しませることができると思ってやってきました。

そんな活動の一環として、この講座はあります。
自分は青テントを、その中に拡がるあの独特の空間を愛していますが、
ああいう仮設劇場の仕組みは、沸騰するような場をつくるための
ある種、合理的なシステムでもあります。
同じものを上演したって演る方も観る側も熱狂するし、ワクワクする。

だから、一歩進んで、
誰もが使いたくなり、訪れたくなる移動型仮設劇場を構想すれば、
神出鬼没の小屋と催しを生み出せると考えました。
神奈川は広く、人口も900万人以上いますが、
ユニークな仮設劇場システムがあれば、出張・出前の公演が可能です。
必ずや盛り上がるに違いない!

話を聴き、知恵を出し合う場です。気軽に参加してください。
応募はメールで!

第6回 2022年1月25日(火)19:00〜21:00
ゲスト講師:
横山義志さん(SPAC-静岡県舞台芸術センター文芸部、東京芸術祭リサーチディレクター)
鈴木伸幸さん(FM小田原株式会社代表取締役&一般社団法人小田原市観光協会副会長)
第7回 2022年2月9日(水)19:00〜21:00
ゲスト講師:
桐山知也さん(演出家)
浅井信好さん(月灯りの移動劇場主宰、名古屋芸術大学舞台芸術領域専任講師)
鈴木励滋さん(生活介護事業所カプカプ所長・演劇ライター)
お問合せ:070-1467-9274(センターフィールドカンパニー合同会社)
主催:KAAT神奈川芸術劇場、横浜国立大学

1/18(火)稽古中(佐々木)

2022年1月19日
改めまして、あけましておめでとうございます。佐々木あかりです。
宣伝させて頂きます。
今日は2月に出演する舞台の稽古でした。
まだまだ稽古は始まったばかりで、今はシーンの稽古中です。
頂いた役は自分とは年齢も性格も違う役で、役者冥利に尽きますが、すごく難しいです。
当日までになんとか仕上げねば...
皆さんの力を借りながら頑張ります!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

三栄町LIVE×劇団25、6時間プロデュース公演vol.4
『いつかてにとるそのひに』
脚本:金川翔 演出:黒川一将
公演日:2022年2月1日(火)~13日(日)全16ステージ
 
【あらすじ】
愛した人と愛された人。その愛は無償である。
愛された人が、その愛に気づくのはずいぶん先か、または、一生無いか。
ある日、目の前に現れた謎の扉。
好奇心のまま中に入ると、そこには暖かい光の差し込む空間と
壁一面の本。そして、管理人を名乗る人物。

「いらっしゃい、本をご所望かな?」

そこは、愛を忘れた人たちが迷い込む、人類の記憶を記録した図書館。
扉はどこからでもつながっており、どこへでもつながっている。

信じた人、愛した人、愛してくれた人。

全てを忘れた。

思い出そう。

さぁ、本を開いて。行ってらっしゃい。

【タイムスケジュール】
2月
1日(火)19:30A
2日(水)19:30B
3日(木)19:30A
4日(金)14:00B
5日(土)14:00A/18:00B
6日(日)13:00B/17:00A
7日(月)休演日
8日(火)19:30B
9日(水)19:30A
10日(木)19:30B
11日(金)14:00A
12日(土)14:00B/18:00A
13日(日)13:00A/17:00B
★受付開始・開場は開演の30分前。

【キャスト】
AB
山岡亜珠紗
鯵坂万智子(ACファクトリー)
大野稚奈
及川ひかり
金川翔(劇団25、6時間)

A
柚木那夏
志田原泰輝
加美佑梨
蒼じゅん
仲里まりえ

B
中村遥香
わたなべゆうた 
友野恵利花
北林真理 
山内淑実 
佐々木あかり (劇団唐ゼミ☆)

【チケット】
前売り自由席3500円(当日4000円)
佐々木扱い専用予約フォーム↓
https://ticket.corich.jp/apply/116742/016/

【会場】
三栄町LIVE STAGE
住所:東京都新宿区四谷三栄町10-12 ボナフラワービルB1階
アクセス:東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」4 番出口より徒歩5 分
JR 中央線・総武線「四ツ谷」より徒歩10 分
都営新宿線「曙橋」より徒歩7分

【スタッフ】
宣伝美術:柳田ひかり
アシスタントプロデューサー:貴志灯
キャスティング:劇団25、6時間/三栄町LIVE
制作:松尾智久
制作指揮:小畑幸英 
エクゼクティブプロデューサー:清弘樹
プロデューサー:黒川一将(劇団25、6時間)
企画:三栄町LIVE/劇団25、6時間
製作:三栄町LIVE
協力:インキュベーション/劇団唐ゼミ☆/サンミュージック・アカデミー/ハーモニー/ACファクトリー (五十音順)

【お問い合わせ】
三栄町LIVE
info@3eicholive.com
三栄町LIVE HP 
http://3eicholive.com/

A81059FF-F094-4FDB-9545-B64695AFD90B.jpeg2E790245-40F7-4B5A-8B52-9E4DA02624C6.jpeg

1/17(月)劇壇ガルバを観てきた

2022年1月18日 Posted in 中野note
RANl0UdEnfIDz5.jpg
↑山崎さんといえばやはりこのCMを思い出し、"英語"が自分に刺さる

『THE PRICE』という公演を観てきました。
山崎一さんの主宰する「劇壇ガルバ」の公演です。
交流のある演出家・桐山知也さんが演出をしていて、誘って下さったのです。

初めて観聞きする台本でしたが、四人による過酷な会話劇でした。
アーサー・ミラーはジョー・ディマジオと並び
あのマリリン・モンローと夫婦だったというだけでスゲエ!
と思わざるを得ない作家ですが、学生時代にTPTの『橋からの眺め』や
有名な『セールスマンの死』を観た時、どうもピンときませんでした。

しかし今や、自分は『映像の世紀』を何度も観ている。
正確にいうとここ5年間、車をずっと運転する中で、
せっかくだから近現代史を勉強しようと車中で再生して
ひたすら音声を聴いた時期があったのです。

1920年代の終わりに起こった世界恐慌がいかに多くの人々を
失業や自殺に追いやり、続く30年代を暗黒に染めたかを知りました。
それに今の自分には家族、子どもたちがいます。
誰でもそうだと思いますが、特にいい加減な仕事をしていますから
この子たちはちゃんと大きくなれるのだろうかと思う日もある。

そういう体験を掛け合わせて、ミラーを理解できるようになりました。

舞台は、かつて一家が暮らし、
家具を処分しようという段になっている家で展開します。

父と母と兄と弟。
裕福な家庭に育った兄弟が、不況によっていかに将来や人間を歪められ、
仲違いするに至ったのか、克明に描かれるだけでなく、幻想的なところも
あって、亡くなった両親の影が、残された家具や他の登場人物たちに
よって甦ります。

先ほど書いたように、かなり過酷な、罵り合いの劇ですが、
主人公である弟の奥さん役の高田聖子さんが、朗らかで良かった。
あの方が出てくると、兄弟の激しい罵倒も何かコミカルに見える。
雰囲気が中和されて、救われるような思いがしました。

お葬式の最中も、駆け回る子どもたちがいると場がほぐれる感じ。

唐さんにとってアーサー・ミラーは、学生時代に学んだ作家です。
演目はなんと言っても『セールスマンの死』で、滝沢修さんに憧れた。
また、早稲田大学で鈴木忠志さんが演出した時、ウィリー・ローマンを
演じた小野碩さんのボソボソとした長せりふに衝撃を受けたそうです。

横浜国大での教授時代、唐さんは自分の演劇修行のやり直しとでも
いうように、近代戯曲を講義で扱ったことがあります。
ユージン・オニールの『夜への長い旅』や
ルイジ・ピランデッロの『作者を探す六人の登場人物』など。
かなり正統派かつ硬派な演目群でしたが、舞台の隅っこにある小道具に
異様に執着するところなど、さすが唐さんという内容でもありました。

これらについては、またおいおい。

1/16(日)新しいこと(林)

2022年1月17日 Posted in お知らせ Posted in 劇団員note
改めまして、あけましておめでとうございます。林です。

もう1月も後半に突入とは!
ちょうど昨年の1月は、中野坂上デーモンズ「で」の公演をしていた頃です。
お正月だということもあんまり実感がなく12月から1月にさくっと切り替わったのを思い出しました。

中野坂上デーモンズは今年も本番中で(昨日まででしたが)、
劇団員4人で10周年一発目の公演に挑んでいます。
昨日観に行ったのですが、当日パンフレットに
「小屋入り前日、煮詰まって煮詰まって稽古を中断し、散歩をしました。」
と書いてあり、
昨年出演した自分が読むそのモへーさんの文章は、なんの大げさな表現でもなく
ほんとうに、煮詰まって、散歩した、その姿が想像できました。
言葉数少なく歩いたであろうその時間を取り戻すかのように
本編が始まると4人は、迷いなくせりふを吐き続けていました。

そんな今年最初の観劇を終え、これを書いてる私も新しく企画がスタートします!
ws27.png


ピアノをずっとやっているのですが、それと並行し歌も勉強しています。
地声で歌うのではなく、オペラとか声楽では裏声を使うのですが、
その発声で音量を出すのはかなり難しい。(唐さんの劇中歌は地声ですが!)
ある時の声楽レッスンでは、お腹の底から声を出すために
グランドピアノを持ち上げながら声を出したりしました。
実際には面白くなってきてしまって、
笑いが止まらなくなり先生が別の方法を提案してくれましたが。
単純に声量が出るまで時間がかかりました。

歌やピアノは音を出すこと自体はすぐできるけれど、そこからの時間を
どう表現にしていくかが長い気がしています。
このワークショップでは、地道に声を出すことに向き合いながら、
戯曲の面白さにも踏み込んでいけたらと思っています。
私も一から勉強し直す気持ちです。


とはいえ、楽しくやっていきたいと思うので、お気軽にご参加下さい。
どうぞよろしくお願いします!