7/26(金)エコー劇場4日目〜公演2回目

2024年7月27日 Posted in 中野note
IMG_7866.jpg
↑本番前の楽屋はこんな感じ

今日はみんな15:30に集合しました。
エコー劇場には、開演前3時間前から入館できるルールがあり、
これは劇場側にとっても利用者にとってもとても良いものだと感じました。

若葉町WHARFでの最終稽古以来、ぶっ続けで動き続けてきたので、
夜公演のみの2日目に昼過ぎまでの休息を与えられたことは、
体力の回復や身辺を整理する意味でも、とてもありがたい時間でした。

その間、私は数日ぶりに県民ホールに行って仕事し、
昼は所沢に行きました。照明の山崎佳子さんの所属する会社が
所沢にあり、照明機材の追加をご相談する中で、自分でお訪ねする
ことになったのです。とても洗練されたオフィスに感心しました。

特に行きはかなり渋滞しましたは、帰りに渋谷の氷屋さんで
ドライアイスも調達し、15:45には自分もエコー劇場に入りました。

皆が掃除やセッティングを終えてくれていたので、
16:10から稽古、16:30から劇中歌シーンの練習をして本番に
備えていきます。初日の入場時は、この劇場の構造に慣れておらず
お客様にご迷惑をおかけしてしまったので、できる限りの対策も
とって、開場がスムーズにいくよう工夫もしました。

18:00開場とともに席が埋まっていき、今日は満席でした。
自分は最後列で観ましたが、初日より緊張がほぐれて滑らかになり
笑いもよく起きて、嬉しい本番でした。終演後は少しお客さんと
おしゃべりして、明日への修正点を伝え、21:00過ぎに流れ解散して
いきました。明日のお昼も満席ですが、なぜか夜は半分ちょっと
というところです。ここから申し込んでくださる方がたくさんいると
良いのですが・・・

7/25(木)エコー劇場3日目〜ゲネプロ・初日

2024年7月25日 Posted in 中野note
IMG_7858.JPG
↑本番直前に調整中。肝心のゲネプロ・本番の写真は後日!

今日は私たちの『少女仮面』初日でした。
朝10:00に集まり、それぞれに準備しながら13:00のゲネプロを
目指します。私はいつもの氷屋へ。

お風呂の湯気用のドライアイスを買って戻り、
皆の掃除やセッティングを終えると、ゲネプロ体制へ。
この頃には、当日受付を手伝ってくださる助っ人の皆さんも
集まり始め、受付も作り始めました。

13:00-14:45にゲネプロをしてそれから修正作業。
スタッフに変更点を伝えたら齋藤が場内をつくり、
俳優たちとは楽屋で演技の直しを行いました。

16:45から劇中歌の確認をして、17:30から受付開始。
18:00に開場して、少し押した18:32に開演。

20:45に終演し、お客さんの送り出し、初日でしたから
多くの方に祝福された初日を過ごすことができました。
皆と少し話をして、21:45頃に劇場を後にして横浜に
戻ってきました。

客席最後列で観ていて、静かで集中度の高い公演でした。
緊張のために会話がゆっくりな部分もあったけれど、
ユーモラスな部分で笑ってもらえたし、それぞれの語りや
場面転換は慣れのために速まり、当初予定していた上演時間は
101分から99分に縮まっています。

一方で、エコー劇場の構造上、
階段のみの2階が劇場入り口、ロビースペースの小ささによって
早く集まってくださるお客さんに一度外に出て並んで頂く対応を
取らざるを得ず、いつもの地上一階、待ち合いスペースが潤沢にある
テント公演との違った入場に難しさを感じつつ、工夫を重ねています。

明日は夕方から劇場入りして、2日目に備えます。

7/24(水)エコー劇場2日目〜場当たり

2024年7月24日 Posted in 中野note
IMG_7842.jpg


今日はエコー劇場で過ごす2日目。
昨日の残り作業を片付けて、午後から場当たりをしました。

一番大変なのは照明の山崎佳子さんで、初めて参加して頂き
苦労をかけていますが、その人柄に惹かれて役者たちが合わせを
厭わずにやっているのを見て、お願いして本当に良かったと
感じています。

ずっと唐さんと私たちの劇団を好きでいてくださっていた方なので、
粘り強く一緒にやり遂げたい思いが強く、

1幕ものなのではやく済むことを期待していましたが、
結局、13:30から始めて終わったのは21:00過ぎ。
公演作りにおいては、やはりやさしい創作は無いものだと
痛感しました。現在も横浜に戻って明日に向けての作戦会議を
しています。

一方で、早くもこの劇場で過ごすルーティンが生まれ、
恵比寿というこれまで馴染みのなかった土地にも愛着が
湧いてきました。

仕掛けのためにドライアイスを買いに行った渋谷の氷屋さんも
おもしろく、これから日曜まで毎日通う旨を挨拶しました。
こうして馴染んでいます。

これを書いている今も課題山積ですが、明日までに何とかして
初日にこぎつけます。

7/23(火)劇場入り〜セットがたつ

2024年7月23日 Posted in 中野note
IMG_7830.JPG
↑風呂と火山

本日、10:00より恵比寿・エコー劇場に入りました。
外は酷暑ですが劇場の中は涼しく、音響・照明・美術の増員さんと
ともにキビキビと搬入から始め、『少女仮面』空間をつくりました。

エコー劇場はさすが劇団付きの空間として、
舞台・客席だけでなく楽屋やロビーに至るまで、
30年以上ここで公演してきた方々の工夫が詰まっており、
生きている劇場という感じがします。

150人の客席で、これだけ自由度のある舞台構造で、
天井も高くて、それでいて無駄に隅々に人間味がある空間というのは
なかなか珍しいのではないのでしょうか。
場面転換ありの劇には不向きかも知れませんが、
『少女仮面』の空間にここを選んで本当に良かったと思っています。

現場で初めて完成したヴェスビアス火山の絵とお風呂のセットを
並べると、実にしっくりきました。ああ、20代の唐さんの頭の中は
お母さんの実家である銭湯によって出来ていたのだなあ、と
みんなで納得しました。

こうして、これまで齋藤を中心に腐心してきたスタッフワークが
結集するのは感動的です。音響の平井さんはすでに欠かせない方
ですが、初めての美術家・中根聡子さん、照明家・山崎佳子さんを
力づよく感じます。岡島哲也さんがユーティリティ的にみんなを
支え、元劇団員のワダ タワーさんと重村大介さんも応援に来てくれて
います。手練の舞台人であるエコー劇場の皆さんも温かで、
12時間を劇場で過ごすうちにすっかり馴染んで帰ってきました。

明日もまた10:00から。場当たりを行い、
エコー劇場での『少女仮面』がはじまります!




7/22(月)積み込み〜明日から劇場入り

2024年7月22日 Posted in 中野note
IMG_7814.JPG
↑今日は作業に没頭しすぎて撮影を忘れたので、昨日の通し稽古より

今日はまず、昼過ぎに劇団員のみでハンディラボに集まりました。
大道具や小道具の残り作業を刈り取っていきます。

津内口は、昨晩は徹夜で当日パンフレットの仕上げをしてくれました。
彼女の誕生日を祝って、皆でケーキを食べたりして。
こんな真夏に公演をすることは野外劇を仕立てて東北ツアーを
した時以来なので、珍しいお祝いでした。

16:00になると他の出演者も集まり、汗をかきながら作業の仕上げと
片付け。19:30には運送業者さんが来て、1時間弱で積み込みを
終えました。

自分は別働で、当日パンフレットを印刷したり、
都内に出て音響の平井さんの倉庫に機材を積みに行きました。

酷暑と雷雨と、最後は大雨の一日でした。
けれども、首都高に乗って横浜に戻ると、都内であれだけ降っていた
ゲリラ豪雨はなりを潜め、地面が乾いています。

明日から毎日、恵比寿で過ごします。
あっという間の6日間になりそうです。

そうだ。開場寺、終演後に劇場内にかける音楽を編集しないと!

7/21(日)若葉町WHARFから撤収!

2024年7月21日 Posted in 中野note
IMG_7811.JPG
↑メイクもバッチリしています

6日間お世話になった若葉町WHARFでの稽古が終わりました。

今朝は10:00前には集まってそれぞれに衣裳・メイクをフルに装着し、
音響の平井さん、照明の山崎さん、岡島哲也さんも結集して
11:10から通し稽古。水道や風呂の水、天井からふる工事の砂ぼこりなど
できるだけの仕掛けも行い、この1幕ものを進行させました。

私たちの『少女仮面』はカーテンコールまで含め、
休憩なし101分であるという上演時間に落ち着きました。
歴代のこの作品の上演の中では少し長めと思いますが、
唐ゼミ☆版として工夫を重ねた結果です。

13:00前に通しを終え、休憩時間も挟みながら16:00まで修正稽古、
その後は稽古用のセットをバラし、トラックを寄せて積み込みを行い、
お世話になった若葉町WHARFのスタジオを掃除して退出、
ホームであるハンディラボに帰りました。

明日の積み込みに備えつつ、全ての荷物を整えました。
ちょっと信じ難いですが、すでに1週間後には全ての公演を終えている
時間です。世間で流行っているコロナに足元をすくわれないように
しながら、火曜の劇場入り、木曜の初日と、ゴールを目指して
じりじりと全員で押し上げていきます。

7/20(土)最後の調整日

2024年7月20日 Posted in 中野note
IMG_7785.JPG
↑ラスト数ページでなだれを打って登場する人たちが準備不足や
粗雑にならぬよう、丁寧に稽古しています


今日は明日の最終通し稽古に備え、コツコツ手直しを行いました。
演技の細かなところ、立ち位置の調整、道具の出し入れの簡略化、
こういった細部を詰めることで、全体の底上げを図りました。

そもそものせりふ術の向上や、役柄の見直しも行います。
もっとお客さんに共感してもらえるように情けないヤツにしよう
情けないヤツにするには、ここのせりふの言い方をこう変えよう、
あ、ここにも工夫の余地がある、といった具合です。

こういう修正を一日かけてできるのは、まことに贅沢なことです。
来週の今頃は土曜の2回公演を終えてヘトヘトになっているだろう。
そんなことを考えると不思議な感じがします。

いつもはテント劇場を建てるところからなので、
急にくる本番に戸惑うところもありますが、
ここで詰めきっておかないとと思ってやっています。

どこかに取りこぼしはないか。
どこかに工夫の余地はないか。
どこかに根本的なやり口はないか。

合い間も『少女仮面』の話題一色になっています。


7/19(金)さらに通し稽古

2024年7月19日 Posted in 中野note
IMG_7766.JPG

今日も通し稽古でした。
今日から音響の平井さんが合流し、全体に効果音が入り始めました。
自分の音響はお役御免で、劇を見ることに集中し始めています。

こうなると、立ち位置によって見えずらいところはないか、
移動しながらチェックし、座席によって演者の挙動が伝わないことが
無いようより厳格に調整が可能です。

演技にせよ、セットや衣裳にせよ、ディティールを詰める
ところもあれば、大局的に観て、キャラクターを刷新するような
アイディアも出てきます。ここまできたからこそ、
根本と向かい合い、全体を見つめ直すことが人によっては必要です。

といった修正を、明日に時間をかけてやる予定です。

明日、直して、明後日に最終の通し稽古をして、
という具合に若葉町WHARFでの追い込み稽古が収斂していきます。
上演時間は100分強の見込みです。


7/18(木)今日も通し稽古

2024年7月18日 Posted in 中野note
IMG_7738.JPG
↑セットや衣裳も揃ってきている

週末までに3回の通し稽古をする予定です。
今日はそのうちの1回をやりました。
序盤にもたついたところもありましたが、
1場のボーイ主任のスパルタと粘着質ぶりがよく効き、
それがコミカルになる流れができてきました。

2場の腹話術師の残酷ショーには、別れた女を未練たらしく思う
要素がもうひと伸び必要で、しかし、人形の下剋上はかなり
うまくいきました。

3場の中間部は今回の上演の大きな課題で、これをいかに条理として
まとめ上げるかをずっと考えてきましたが、ある心理的なルートを
発見して、それが自然な流れの中に実現しつつあります。

感じた違和感を素直に問題視し、解決策を講じて明日に臨むのが
目標です。全編にわたる力の配分は、この通し稽古の中でしか
育まれませんから、明日にはさらに決まってくるはずです。

真剣ななかに余裕があり、余裕が笑いに結びつく、
顔つきがシリアスすぎて、かえってふざけているのかどうか
読みずらい。そんな上演を目指しています。もうひと超えも
ふた超えも! また明日も通し稽古です!

7/17(水)追い込み稽古、はじまる

2024年7月17日 Posted in 中野note
IMG_7735.JPG
↑人の心に届き、響くように


今日から本格的に若葉町WHARFでの集中稽古です。
今まで練ってきた改善点を全体に行き渡らせ、劇を土台から
パワーアップさせる5日間の始まりです。

この1週間で考えてきたアイディア、
『少女仮面』についての根本的な読みを役者たちと実際のものに
しながら、しっくりくるポイントを探ります。

ハマると「あ、これだな!」と皆で腑に落ちていく。
今日は全編にわたってさまざまな箇所を工夫しました。
明日はそれをこなれさせ、全体の通しの中で検証していきます。
最後には思い切り力を振り絞り、リミッターを外して
120%の燃焼で観る人の心を掴まなければならない

必然、負荷がかかる。
なので、喉を潰してしまわないように加減しながら
よく体を温め、一瞬で全力を出し、翌日までの回復量も計算して
日々を過ごします。まずは、明日にどんな結果を出せるか。
勝負の日々、細部を成形して全体のプロポーションを磨き、
正しいと思える流れの中に魂を込める毎日です。