10/12(土)紅テントに行ってきた
2024年10月12日 Posted in 中野note
朝から息子の運動会があり、実家から私の母と姉もやってきて
家族で観戦しました。といっても、私は娘とともにあちこちを
さまよいました。補助輪付きの自転車を乗り回すようになったために
彼女の移動スピードは格段に上がり、ランニングにちょうど良い
ことが分かりました。
家族で昼食をとった後、私は都内に向かいました。
目黒不動尊の近くにある蟠龍寺(ばんりゅうじ)の本堂で、
『少女仮面』の時に谷洋介さんと小島ことりさんにタップダンスを
仕込んでくださった米澤一平さんが行う定例の即興ライブが
あったのです。それほど広くはないながらも、水底に雌伏する
とぐろを巻いた龍の描かれた天井絵を戴く本堂にて、
ミュージシャン2人+ダンサー3人+一平さんの6人による
豪華インプロが行われました。
特にゲストであるダンサーさんたちが三様に蟠龍から霊感を受ける
様子を面白く見ました。それぞれの感受性と関係性が見えてくると
即興は訳のわからない動作でなく、そこに通う条理が見えてきます。
そういうものが生まれやすい場であることが成功のポイントだと
思いました。力、あったなあ。
それからお茶の水に移動し、ディスクユニオンにも少し寄りつつ
紅テントに辿り着きました。『動物園が消える日』。細部の魅力まで
丹念に突き詰められた、大好きな上演でした。良い芝居だと
改めて感じ入りました。それ以上に、この台本は初演の時から
新人育成用の群像劇であるパワーをいかんなく発揮し、
若手の皆さんも含めて一人一人が輝いていました。
そして何より、丹念につくられた紅テントの芝居が日常的に
上演されていることに幸せを感じました。春公演はお祭り騒ぎ
でしたが、夏を超えて、いつもの唐組が還ってきました。
この「いつもの」という点について、当たり前に紅テントが
あるのは生半のことではないと感じ入りました。
自然と感謝が湧きます。
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