8/27(土)劇中歌WSレポート

2022年8月28日 Posted in 劇中歌ワークショップ
『ジャガーの眼』最終回でした!

前回やった二幕の終盤のこと。
励まされたしんいちがジャガーの眼の
持ち主として奮闘しようとしていたところに
『しんじさん』と、くるみは声をかけてしまう。

くるみは、そのことが引っかかってしまうのならばと、
しんじの思い出となるものは、ポイポイ投げ捨てていく。

その勢いに巻き込まれながらも、しんいちは再び気を取り直す。
そこへ、『ジャガーの眼』の最初の持ち主であると
主張する者が二人の行方を阻みます。

台本上では「眼帯をした男」、と書いてあるこれは「扉」のこと。
Dr.弁と、扉によって追い詰められた二人の元へ、上司の「田口」がやってくる。

しんいちの目を買い戻そうとする彼らを「田口」は、
決定的な一言で黙らせる。
ジャガーの眼の最初の持ち主は、自分である!


実は今回ワークショップ、初参加の方が来てくださり、
「この路地にきて」が好きというお話をしてくださったので
戯曲を全てやった後に、この歌へと戻りました。

すると、寺山修司さんのエピソードが散りばめられた歌
として冒頭で聴いていたこの曲が

自分の眼の次なる持ち主をのぞく「田口」の歌に変わりました。

『ジャガーの眼』を巡る、3人が集結し、
サンダル探偵社を押していくラスト。

最終回にしては、たくさん盛り込んでしまって反省。
9月から取りかかる作品も、たっぷり三幕あります。
歌詞の意味に踏み込めそうな作品を選びました。

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9月は『夜叉綺想』をとりあげます!!
唐ゼミ☆で上演した作品です。
一緒に取り組んでくださる方、お待ちしてます!

詳細はこちらへ!
http://karazemi.com/perform/cat67/ws-2.html

8/20(土)劇中歌WSレポート

2022年8月21日 Posted in 劇中歌ワークショップ

今日は二幕の最後まで一気に読み進めました!


あわよくば三幕の最初を読みたい、と思ったので、

そこで歌われる『この路地に来てー、』の歌をやりました。


最近、歌詞を全部母音だけで発声してみるということをやっているのですが、

結構難しい。

その難しさは人それぞれのポイントで訪れます。


その人の癖、発声で変わるので、

結構面白いです。

歌詞で歌っていた時はなんともなかったフレーズが

歌えなかったりする。


そういう母音でつまるフレーズは、緊張したりテンポアップしたり、大きな声で歌うとうまく歌えないことが多々!


せりふも同じで、ぶつぶつ言う分には問題なく言えるけれど、

いざ人前でやったりする時に言えない!

ということがありました。

母音でやってみたら?

とアドバイスもらってやってみると、おお、言えない。


というわけで、ワークショップでもやったりしています。



さて、本編!

前回、くるみが眼を追う理由がわかったところで

、しんいちの気持ちが動き、

ぐっと展開が進みました。


夏子の心境、Dr.弁の持論を振り切って、

しんいちはくるみの言葉と勢いによってジャガーの眼を持つことを決意する。



ジャガーの眼を使いこなす男になるべく、

皆の前で宣言するも、二幕の終わりで

くるみは巨大な牛乳瓶に閉じ込められ、

二人の"幸せのりんご"から立ち昇る入道雲は、

電気掃除機で吸い取られてしまう。


追い詰められる、、!


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("ダントン"と呼ばれる右手を使いこなすまで

あらゆる難問に立ち向かった『海の牙』

をしばしば思い出します。)


でも、りんごからの煙を掃除機で吸い取る絵面で、

笑いも混じり、見ている方には混乱もありつつ二幕終了!



というわけで、次週は一気に最後まですすみます。

ではまた!



8/13(土)劇中歌WSレポート

2022年8月14日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
今日はくるみとしんいちの二人のシーン!

前回、予習していた部分に取り組みました。


Dr.弁に目の違和感を訴えにやってきたしんいちと夏子。

目を売るつもりだと話すしんいちに対し、

夏子は浮かない表情。


夏子はそのまま、話の中に出てきた甘酒を買いに売店へと行く。


一人残ったしんいちの目の前に、甘酒をもった手が伸びてくる。

それは、服を変えてやってきたくるみだった。


くるみとしんいちの会話が続く。

眼を思うことを諦めるために、

しんいちにはめ込まれた『ジャガーの眼』に語りかける。


"別れようジャガーの眼"


ここからくるみは、訥々と語り始めたくるみであったが、徐々にまだ諦めない気持ちを爆発させていく。


ここまでの長せりふに今日はスポットを当てました。

どこで区切りをつけるか話していたところ、

参加者の方がつけた区切りは三つ。

私がつけていた区切りは、10ヶ所ほど。


三つの区切りは、話している目的で区切られたもの。

私がつけた区切りは、時系列や対象が変わる場所でした。

なるほど!と個人的に目から鱗でした。

せりふを発することを重視していた私は、息継ぎのポイントや声のトーンが変わる場所で区切りました。

がしかし、確かに話している内容は三つ。

この三つをおさえていなければ、最終的にせりふを聞いている人は、『で、何がしたいんだ?』と思ってしまう。75AFA34D-1782-4EF4-B630-1661A2DB570B.jpeg

(なんともわかりづらい絵になってしまってすみません。)

このように、大枠を捉えて、さらにその中を細分化して考えるのが必要なのだ!

と改めて思いました。


と、内容へ戻ると。

ジャガーの眼への思いを聞いたしんいちは、この眼に会いにきてもいいと話すのだった。

しかし、くるみはそれだけでは足りなかった。


あんたをなびかせる!


眼だけにとどまらず、その体、しんいちごと手にする、とくるみの勢いが加速していく!



と今日はここまで!!

8/6(土)劇中歌WSレポート

2022年8月 7日 Posted in 劇中歌ワークショップ
今日から二幕に突入しました!

二幕は七つの扉を挟んで、一方にはくるみ、一方からは、しんいち・夏子が。
両方から扉を開けながら進んでくる。
ある扉まで来ると、両者が同じ扉をつかむので、開かない。

この二幕冒頭で、またあの歌を歌うのです。
♪一つ開け 二つ開け
ふと思う こんな謎ーー

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(色分けしてみると、規則が目に見えてわかりやすい)

その扉は、ある病棟に続く扉。
そこにいたのはDr.弁!

しんいちは、Dr.弁の手で移植されたその眼の違和感を訴えにやって来る。
見えすぎる、というふうに。
Dr.弁の問診に導かれ、ポツポツと返答していたけれど、
しんいちは、ついに勢いよくこの眼は「ジャガーの眼」であると語り出す。
周囲は驚き呆れるけれど、しんいちもこの眼がどうにも手に負えない。
(眼が手に負えない、の表現が違和感でしかないけれど、どう言い換えれば
いいと思いますでしょうか。)

意志を持った眼に惑わされて苦しむしんいちに対し、Dr.弁は
「肉体の一部を追うものはなく、追われ用途する一部もない」と諭す。

とそこへ、"扉"がやってくる。
ここから、Dr.弁と扉の論争が展開する。
テーマは、臓器交換した肉体の一部に意志、ありや否や。

弁の主張は、変わらず、ついには肉体植民地と呼ぶ自らの身体を見せつけるのであった。

というように、今日はしんいちの主張と、
Dr.弁と扉の論争の部分を繰り返しやりました。

そして次回の予習として、くるみの長せりふを少し。
次回はそこを中心に、しんいちに移植された「ジャガーの眼」
の行方を追いたいと思います!

ではまた!


7/30(土)8月も劇中歌WS「ジャガーの眼」!

2022年7月30日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
劇中歌WS
8月も、「ジャガーの眼」!!


♪この路地に来て 思い出す
あなたの好きな ひとつの言葉
死ぬのは皆他人 ならば
生きるのも 皆他人


♪一つ開け 二つ開け
ふと思う こんな謎 入ったのか 去ったのか
ここまで生きても分からない


♪あたしは見ていた
あなたの体が
喜びに包まれ
誰かの前に運ばれてゆくのを
なごやかな笑いを受け
それはちょっと微笑んだりもした

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「ジャガーの眼」にはたくさんの劇中歌があります。
寺山修司とのエピソードから生まれたせりふや歌詞などもたくさん。

そもそも「ジャガーの眼」とは何を意味するのか?

この歌詞の意味は一体なんなのか?

どんな物語が書かれているのか?

など、歌だけではなく、戯曲ごと取り上げて
一緒に研究してみませんか。
8月も引き続き、「ジャガーの眼」をやっていきます。
途中参加になっても、大丈夫です。
少しでも興味ある方は、お気軽にお申し込みください。

詳細はこちら↓
http://karazemi.com/perform/cat67/ws-2.html



7/23(土)劇中歌WSレポート

2022年7月24日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
いよいよ、使者「くるみ」の登場!

今日から新しい曲にも突入しました。
くるみが登場してすぐ歌う歌。

上司である田口と、くるみの間に立ち上がった扉を7つ開ける歌。

♪一つ開け 二つ開け
ふと思う こんな謎
入ったのか 去ったのか
ここまで生きても分からない
三つ抜け 四つ抜け
振り返る こんな謎
招かれたのか 罠に落ちたか
どこまで開けても分からない
五つ抜け 六つ押す
誰でも持ってる七つの扉

この歌は、この歌詞どおりに扉をあけていくと
最後まで歌うと7つの扉を開け終わっているというところまでいけます。
そりゃそうか〜、となるのですが、
ダンスではないので、歌の中で自然に体を動かすというのが難しい!

さて、扉を開け終わった「くるみ」のもとに、
探偵たちがやってくる。
くるみは彼らに、人の家へ入り込んでなにを取ったか
と問い詰められます。

そこでくるみが語り出す
盗るものは...
ジャガーの眼!!

ジャガーの眼を持った男を探している。
その眼に近づくためホシになり、探偵へとなった。

くるみの目的が明らかになったところで、現れる男女。
「しんいち」と「夏子」
しんいちは眼帯をしている。

舞台中央の家の窓から、ケーキが置かれているのが見える。
しんいちは、そのケーキについたローソクを吹き消し、
窓から捨てようとする。

それを見ていたくるみは、捨てようとしたしんいちの手を思わず掴む。
驚くしんいちに、とっさに夏子のぐれた時の友達だと言ってしまう。

最初はごまかしつつ会話をしていたが、
くるみは、しんいちの眼帯の向こうの眼にどんどん集中していってしまう。
とうとう前のめりに「その眼帯を外してください」とはっきり言ってしまう。

くるみの探していたジャガーの眼はしんいちの移植された眼だったのだ。

ここで1幕終了!!
2幕からはDr.弁も登場。
寺山修司の「臓器交換序説」を読みつつ、二幕に備えたいと思います。

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ではまた!!!


7/9(土)劇中歌WSレポート

2022年7月10日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
「ジャガーの眼」、第二回目!

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(今回参考にしている台本、2008年の台本と見比べつつやっています)

今回も「この路地に来て──」からスタート。
音程を高めに設定して、歌ってみました。

同じ小節の中でも、細かい音符のところと
音符の数が少ない箇所があります。
歌う方は、この音符の数が少ない部分を速く歌ってしまいがちなのですが
聴く方は、すでにそれまでのテンポが耳に残っている。

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(同じ小節でも、音符の数が違う↑)


ということで、歌う方もたっぷりと小節分歌うと聴きやすいです。

さて、その後、せりふに突入。
前回は「扉」が田口の元へ、「サラマンダ」を連れて来たところでした。
使者を待っている田口は、サラマンダを引き取ることはできない、と断ります。
さらには、その使者である女の名前を告げます。それは「くるみ」!

と前回はそこまで。
強い風が吹き、田口は去ります。
そこへ、扉の部下たちである探偵がズラリと並びます。
最近起きた事件を調査している様子。

色々な空き家に残された「くるみ」の文字。
田口の言った「くるみ」と同じ名前。使者が近づいている!

田口が舞台上へ戻って来たところへ、
チロという犬を抱いて、少年がやってくる。
「でも、姉さん生きると言ってくれたよ。ここに働いてる姉さん、
あきらめなければきっと生きると──。」

くるみがいないのであれば、代わりに生きると言ってほしい、
と頼まれるも、田口は少年に答えることができない。
そこへ、少年の父親がやってきて、無理やり連れ去ってしまう。

扉たちの調査、チロを抱く少年の言葉から
くるみの面影がどんどんと強くなり、ついに登場!
次週は、ここからやります。

それでは、また!!

7/2(土)劇中歌WSレポート

2022年7月 3日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
暑すぎますが、みなさん体調など崩されていないでしょうか。
さて、7月に入り、劇中歌ワークショップ「ジャガーの眼」に突入しました!

唐ゼミ☆でやったことのない作品だったので不安もありつつ
劇中歌が印象的なので、せっかくだからやってみようとこの作品にしました。


初演は85年のこの作品。
今回取り上げている曲は

この路地に来て 思い出す
あなたの好きな ひとつの言葉
生きるのは皆他人ならば
生きるのも皆他人
死ぬのも皆他人
愛するのも皆他人
覗くのは 僕ばかり
そこに見てはいけない
何があるのか


サンダル探偵社の田口が登場し、住人たちに囲まれた中でいきなり歌うのがこれ。
しかし、台本上だと、もう一曲ありました。
状況劇場の台本には、ケーキを囲む人々を路地の隅で見つめる女が別の歌を歌うことになっている。
けれど、2008年の台本には、そのシーンはなくなっておりました。

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(ジャガーの眼2008 が載っている台本)

私は台本より先に舞台、映像をみていたので、
冒頭は田口の歌からスタートするものだと思っていたのですが、そんなシーンがあったのです。

住人たちに囲まれていた田口の元へ、サラマンダを乗せた車椅子をおして
"扉"がやってくる。

かつて田口とともに捜査へと連れて行った人形がサラマンダだった。
"扉"は田口だけが動かすことのできるサラマンダを引き取るように申し出る。
しかし、田口は新しい「使者」を迎えようとしていた。

その名前は 「くるみ」!


と今日はここまで。
「くるみ」とは一体何者なのか。
次週もおなじ曲を取り上げます。

ではまた!


6/18(土)劇中歌WSレポート

2022年6月19日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
「青頭巾」最終回でした!

それではいってみましょう!
トランクのロープを持って高らかに歌うオイチョカブ。
でもその歌詞は、、

♪でも本当はそうじゃない
トランクは闇夜をぬって マウントサタンに帰るんだ
その時あたしはロープを話そう
昔はよく騙したが 今はもう騙さない

とそこへ、鐘の音。

和尚がまたもやオイチョカブを追い詰める。
和尚、そして商社の者たちはザクロの木の下に埋めた弟の骨を掘り起こしていた!
この骨と引きかえにトランクの鍵を返せというのであった。

"二人で噛んだザクロの味"
と思っていたザクロの木には、すでに弟の骨はなかった。

杉作はオイチョカブにやはり騙されたと、
オイチョカブを置いて去ろうとする。
待って! と、声をかけ引き止めるも、オイチョカブは
こうして見ていると、あなたの顔が白頭巾のように見えてきます。

1幕で、「坊や、白頭巾」と呼んでいたのがここで思い出されます。
頼もしくなったと思った杉作がまた自信をなくして去ろうとするのを
白頭巾と呼ぶオイチョカブ。

もうプッツリと振り切ったオイチョカブは、その勢いで
警察のところへ行き、自分はこの男(杉作)にそそのかされたと訴える。
それを聞いた杉作はオイチョカブにつかみかかります。

もみくちゃになっているところへ、ガセ像が飛び込んでくる。
覚えていますでしょうか。
2幕冒頭で、女房のユリアに愛想つかされ、もしあたしをいたいなら、
「どえらいことやってみな。」と言われていたのを。

そう言われたガセ像は、なんとオイチョカブを刺してしまった!
杉作とも仲違いしたままオイチョは運ばれて行ってしまう。

一人取り残された杉作のところへ、
カラスがやってくる。
「君は僕を一人ぽっちにしたね。」
そう語り始めるカラスの手にはトランクが。
カラスもまたトランクを狙っていた一人だった。
杉作に近づいたのも、そのためだったと吐き捨て去ろうとする。

それを聞いた杉作はカラスを追いかけトランクを取り返そうと
またまたもみくちゃになる。

ぐるっと回った拍子に、トランクが空いて、
中から異国のザクロが!!


唐ゼミの上演では、ザクロを持った「オイチョカブ」または「マウントサタンの女」
がトランクの中から飛び出して来ます。
今回改めて、台本をみると、ザクロとしか書かれていなかった!

散々取り合って来たザクロ石は
商社でもなく、カラスでもなく、杉作でもなく、
純粋に弟を思う姉である「オイチョカブ」はたまた「マウントサタンの女」
のところへかえって行くのであった!

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7月からは新しい作品へ突入します!
来週は、そのお知らせをしますので、どうぞよろしくお願いします!

6/11(土)劇中歌WSレポート

2022年6月12日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
さて、「青頭巾」も佳境!
今回は、新しい曲も入れて、台本を読み進めました!

花嫁のドレスをひっぱがして結婚式場にもぐりこんだオイチョカブが
トランクの鍵をしっかりと奪い取っていってしまった。

さて、逃げてきたオイチョカブは
杉作にバッタリ会ってしまう。

<ここから2人の掛け合いがスタート>

まず、杉作がオイチョを責め立てます。
というのも、兄が病院に運ばれ息を引き取り
お葬式の最中も、オイチョカブがくるのを待っていたというのです。

次に、オイチョカブの弁解。
すでに詐欺と思われている私が、どうしてお葬式に行けるのか。

そういった弁解をしているうちに
杉作が落ち着いてきたのを察したオイチョカブは
杉作にあることを頼むのです。

1幕でザクロの木の根元に弟を埋めたと話していたのですが
ここにきて、警察から呼び出されたオイチョは、「杉作の家に
養子に行った」と嘘をついてしまったので、
杉作の拇印が必要になってしまった。

杉作の拇印をゲットするため、これまたいろんな例え話、きれいごと
を並べながら、指を掴んだり腕をひっぱる。

そうこうしていると、カラスが駆け込んでくる。
しっかり下調べをしたカラスはオイチョカブの詐欺の履歴を
暴露し、責める。
カラスの登場で触発されたのか、責められるオイチョカブをみたからか
なんと勢いで拇印を押してしまう杉作!

えいや、と押してしまった杉作は、
やることはやったので、トランクを返してほしいと申し出る。

でもね。。

とまた渋るオイチョカブ。
そしてまたまたお願い事をする。
トランクにロープを引っ掛け、その端っこを持たせてほしい。
木に引っ掛けてロープをひっぱると、トランクが上にあがり
ついには兄さんのところまで高く高くのぼっていく。


というようなことを美しく言い換え、杉作はうっかり信じてしまう。
すっかり騙されてしまった杉作は走ってロープを木にかけにいくのであった。。

「その後はどうするんだ、その後は!!」
とカラスのつっこみ。杉作には届かず、走っていってしまう。

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< ロープを持って歌うオイチョカブ >


♪誰もが思うだろう トランクは
あたしの いただきと
目をつぶる その隙に
ロープはたぐられ ここにくる
でも本当はそうじゃない
トランクは闇夜をぬって
マウント・サタンに帰るんだ
そのとき あたしは
ロープを離そう
昔はよく騙したが
今はもう 騙さない
なぜなら これはザクロの縁組


これが今日でてきた歌。
彼女がトランクをどうしてもまだまだ手放せない理由が
少し書かれている歌詞です。
来週、最後まで読むと、この歌詞がまた違って見える予感です。

ではまた!!

6/4(土)劇中歌WSレポート

2022年6月 5日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
6月も「青頭巾」をやります。
では、さっそくいってみましょう。

前回はカラスが黒いトンビ服を脱ぎ捨て、
キメキメの白いスーツで「ナルシスの唄」を歌いました。
なぜ彼はこんな格好をしてきたのかというと
結婚式に潜入するため。

その結婚式とは、杉作の兄の婚約者であった女が
新たに商社の男性「カバヤマ」とあげるもの。

そこへカラスは、「ザクロ石」のありかを探るため
杉作の兄の事件や、商社のことを下調べしてやってきたのです。
カラスは会社の不当な取引を指摘します。
そしてカラスは杉作の兄が事件を起こしてからというもの、
こういった商社の実態を知って絶望したがために
自殺してしまったのではないか!
ということを拡大器に例えながら、チクチク攻撃。

もう冷や汗の止まらない牧村。
とそこへやっと準備の整った花嫁がやってくる。

ベールに顔を包んで、しおらしく「ポショポショ」としか言わない花嫁。
カラスの通訳によるとどうやら、「なくし物をしてしまった」らしい。
失くしものを探すべく商社の者たちに持ち物を出させると、
花嫁はあるものを指して「ポショ!」それ!(←カラスの通訳)と、
そのあるものを受け取ります。
それは、あのトランクの鍵!

うっかり鍵を取られてしまった牧村。
どうもあやしい、、とベールを被ったまま去ろうとする花嫁を引き止める。
とそこへ、口をガムテープで止められ
ドレスをひっぱがされた女が駆け込んでくる。
こっちが本物の花嫁ではないか!
では、このポショポショとしか言わない女は一体だれだろう。
と、皆が視線を向ける。

鍵を手にしたその花嫁は、怖いもの無し。
みんなが注目する中、見得を切り、
「姓はオイチョ、 名はカブ」と自己紹介までして
潔くベールを脱いじゃうのだ。あー!!オイチョカブ!!!

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そこでこの歌。
♪ある日宿屋に 盲が泊まり
盲の手引きで 旅に出た
背中に弟 片手に盲
それでも この世は 楽しいぜ
オイチョ オイチョ オイチョ オイチョカブ



このシーンでは実際に
鍵を見せびらかしながら歌うと、この「楽しいぜ」
の理由がつけられます。ニヤリと歌う原動力にもなります。
その歌と余裕に圧倒され、ボーっとしていた商社たちは
急いでオイチョカブを追います。


と今日はここまで!
やっぱり詐欺だった青頭巾の女。
このあと杉作と対面します。
ではまた!!

5/28(土)劇中歌WSレポート

2022年5月29日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ

青頭巾の女は商社チームに追い込まれ、なんとか逃げようとしていたが、
青年・杉作が仲間としてついていこうとする。

そうこうしていると、さらに青頭巾の女を引き止める人物がやってくる。
1幕冒頭でテキヤとして縄張り争いをしていたユリアだ。
青頭巾の女がユリアに嘘をついていたことがわかり、さらにはサギのオイチョカブ
と呼ばれていることも突き止めた。

その青頭巾を退治しようと、坊主を連れて来たのである。
坊主の言い分としては「青頭巾」は上田秋成の小説の登場人物で、
すでに先祖が退治しているということであった。

まあ、一応唱えてみっけど

と、女を退治する作戦に出る。
がしかし、女には通用しない。
パッ! と桃色のパンツをひらめかしてさらにタンカを切る。

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青年の後押しも加わって、なかなか手強い青頭巾の女。
この強さはザクロのせいだ、と和尚の指示で、ザクロの木は切られてしまう。

この勝負の中、商社の女が駆け込んでくる。
「あの人が、首吊りました」 !!!

この「あの人」とは、杉作の兄のこと。
商社チームは顔色を変えて駆け出す。

そんななか、女は切られたザクロに駆け寄る。
弟をそこに埋め、ザクロの実がなるころを待っていた女にとっては
この木が切られることは痛い。

兄のもとへと向かう杉作を見送った女は
「バカヤロオ、てめえら、それが甘えんだよ!」と一言。
と、ここで一幕終了!

お客さんだけがこの一言を聞きますので、
この女、いったい何者? を残して一幕は終わります。

今日は時間がまだありましたので、二幕も予習。
今後の展開に食い込んでくるもう一人のテキヤ、カラスのせりふを読みました。
彼もまた歌います。
杉作くんに好意をよせるカラスは、トランクをかっぱらわれたとき
なにもできなかった自分を歌の中で悔やみます。
今日は唐ゼミで上演した映像がありますので、見てみてくださいませ。

<ナルシスの唄>

6月も、「青頭巾」をやります!
ではまた!!

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曜日 4日、11日、18日
時間 10:30〜12:00

<6月申し込みフォーム>

5/21(土)劇中歌WSレポート

2022年5月22日 Posted in 劇中歌ワークショップ
今回は、やっとこさ劇中歌登場しました。
では、この歌はどんなシーンで登場するのかまでを
追っていきたいと思います!

前回は、青頭巾をかぶった女にザクロを食べさせられ
サクラになることを約束します。
と、そこへ兄の商社の同僚たちがやってきます。

牧村という同僚が紹介したのは
兄の婚約者であった女。
兄が事故を起こしてからというもの、行方もわからなくなってしまい
もう諦めて、別の男と結婚することを決めたらしい。
そのことを一言報告しようとやってきたそうだが、
話しているうちに、やっぱり忘れられない。
諦められない!!

と昂ってしまい、怒りの矛先は青頭巾の女へ。
テキヤの町をうろつくようになってしまったのは、
あんたのせいだ!と殴りかかる。
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そんな騒ぎののち、牧村はやってきた本来の目的を話し始める。
見本用に『ザクロ石』をつめて送ったトランクがなくなったのである。
そのトランク、まさに青頭巾の女が持っているものではないか!
すでに調べがついており、青頭巾の女は追い詰められる。

商社の対策で、トランクは鍵がかけてあり、
その鍵は、牧村が持っているのであった。
『ザクロ石』は女の手にあり、それが入っているトランクを開ける鍵は
商社にある。

「おまえ、これも欲しいんだろ?」
牧村はジリジリとやってくる。
「それじゃあたしはサギみたいじゃないか!」
「サギだ!」

と、さらに追い詰められたところで女は飛び上がり、
トランクを抱えて歌う!

ここで、劇中歌へと入るのです。

♪あたしがもしも サギならば
株は暴落 女はあがる
それでもサギというならばーーー

この女は一体詐欺なのか?
詐欺じゃないのか?
青年は、その女の余裕と、真面目さに戸惑いつつ
後を追っていきます。

というところで終了!
この女が一体何者なのかさらに気になりつつ、
歌を使いこなせるように次回も同じ曲をやります!

ではまた!

5/14(土)劇中歌WSレポート

2022年5月15日 Posted in 劇中歌ワークショップ
さて、『青頭巾』二週目!
まだ劇中歌は出てきませんが、そんなにページ数が多くないので、
抜粋というより、続きをどんどん読み進めながらやっています。

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前回は、小学校時代に2人が会っていたことがわかりました。
悪ふざけで小学生が投げた石が、弟に当たりそうになったのを
かばった女は、その傷を隠すために青頭巾を被っているのだと話します。

申し訳なさと共に女の話を聞いていると、
すでにその弟は事故で亡くなっていることがわかる。

しかもよくよく話を聞いていると、
両親もなく、弟を埋葬する墓もない。
仕方なく女は、遺体をザクロの木の下に埋めたというではないか!

「いつか、木の根が花カゴのようなアバラの中に
喰い込んで、養分チューチュー吸って、
こぼれるような実をつけるのを待ったんです。」

と、女は素敵な感じで語るのですが、
この話を聞く前に、女にすすめられザクロの実をかじっていた青年は
たまったもんじゃない。

なんだか女のペースに巻き込まれてしまった青年はハッとします。
こんなふうに自分の兄(マウント・サタンに行って
現地の女を轢き殺してしまった)をサクラにしたのではないか。
兄がうろついてるのは、あんたのせいだ!

と問い詰めてみるが、女にはそんな覚えはない。
むしろ、「私に似た人を見ている」気がして、
逃げるように店をたたむのは私の方だと主張します。


と、ここまで。
はたして、兄は見つかるのか。
この女は何者なのか。

先取りしている劇中歌の歌詞をヒントに、
また読んでいきます!
そろそろ実際に劇中歌が登場します。
ではまた!

5/7(土)劇中歌WSレポート

2022年5月 8日 Posted in 劇中歌ワークショップ

さて、本日から劇中歌WS『青頭巾』がスタートしました。

課題曲は「オイチョカブの歌」!
オイチョカブは、ヒロインの名前。
このヒロインが、身の上を歌う曲です。

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(野外バージョンの「青頭巾」  ヒロインのオイチョカブ)

まず、テキヤが出てくるのですが、
口上だったり隠語の掛け合いだったりが前半はたくさん。

聞きなれない言葉や、リズム感、そして、カタカナが多い!
けれど、『青頭巾』の物語を縮小したような口上が前半に出てきたり、
隠語のやりとりをしたかと思えば、急にグッと本題にかえってきたり。
劇中歌も、歌っている途中にせりふが挟まっていたりしている。
そういった雰囲気を掴むと楽しめる作品なのではないかと読み進めています。


さて、この「オイチョカブの歌」ですが、
歌詞はこんな感じ。

♪あたしがもしも サギならば
カブは暴落 女はあがる
それでもサギと 言うならば
父は八つでコソドロで
母は七つで春を売り
あたしは六つで色町こもり

↑前半だけですが
この部分は、半分歌う 半分せりふ
みたいに見得を切ってニヤッとしながら歌うシーンに出てきます。
奏者に委ね、テンポを揺らして歌っていい部分だと思います。

この歌が登場するのはもう少し後なので、物語を読み進めていきました。

主な登場人物は、
杉作という青年
テキヤのカラス
青頭巾を被った女、オイチョカブ

失踪した兄を探す青年・杉作。
その兄は商社に勤めるエリートであったが、
ザクロ石の採掘のため行ったアフリカで現地の女を轢き殺してしまう。

その後、日本に戻ってきた兄は、柘榴を持ち、
青頭巾をかぶる女をテキヤの町で見つける。
兄は轢き殺してしまった現地の女を思い出したのか、
魅せられてしまったのか、テキヤの町をうろつく。
その兄を探して杉作もまたテキヤの町をうろつく。


というのが『青頭巾』の一幕前半。
この後は、ザクロ石をめぐってテキヤのカラス、
オイチョカブ、兄の商社員たちが闘っていくのです。

1回目なので説明が長くなってしまいました。
次週もよろしくお願いします!

4/30(土)劇中歌WSレポート

2022年5月 1日 Posted in 劇中歌ワークショップ
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長編だった「下谷万年町物語」もついに終わりました。
実際に出演した作品ではないし、長編でもあったので不安でしたが
好きな作品ということにかなり助けられ、最終回を迎えました!

それでは、レポートいってみましょう。

前回では、洋ちゃんこと洋一に「僕を返してください」と言われてしまい、
サフラン座結成に向けて盛り上がっていた三人はバラバラになってしまう。

舞台上でぽつんと一人になって泣くお瓢、という悲しい場面でした。
今日は、その後から最後までを一気にやりました。

なんとか洋一の気持ちを取り戻そうと、いつものごとく
お瓢は考えていく。
洋ちゃんと同じ6本指を持つ文ちゃんを背負って
その上からドテラを羽織れば、完璧な洋一になれる!
これだ! と言わんばかり、張り切っていたところへ

洋一が、空気うたれて浮かんでる。
瓢箪池で!

と軽喜座の座長が駆け込んでくる。

洋一を引き上げて、そこにいた面々は黙り込む中
お瓢だけが喋り続ける。

うまくいくと思うんだ。
初日の盃はどうする?
いいかい、正面からかけだしてみせっから。

しかし、洋一は目を覚まさず。
そのままお瓢は警官に連れられてしまう。
本当にバラバラになってしまった三人。
文ちゃんは、何度も池に倒れ、やがて大人の文ちゃんが現れる。

(大人の文ちゃんが語るそれからの現実はまたさらに悲惨で
この物語のラストにこの情報量を背負っている役者さんは
どんなプレッシャーなのだろう、などと勝手に思ってしまう。)

しかし、その全てを振り切るように文ちゃんは
大人の文ちゃんを倒して
「どこです僕を待っている人」と池に向かって呼びかける。

そこへ、洋ちゃんを肩にしたお瓢が立ち上がる。
「行こう! 文ちゃん」

最後の部分は、初見で読んでいただいたのですが、
「行こう! 文ちゃん」のせりふがとても素敵でした。
というのも、今まで物語を読んできて、
どんなお瓢さんが立ち上がってくるのかが
染み込んでいたからなのだろうと思いました。

その他に今日のテーマとしては
相手に想像してもらうにはどうしたらいいか。でした。
先週朗読をやったこともあり、そのことを考える時間が増えたせいか、
今日せりふや歌を聞いていて、内容や情景が見える声はどんなものかな
と思っていました。

事実を伝える部分では、音声をはっきりして言ってもらい
感情を乗せるときは、ほんの一瞬間をあけたり、空気を声に混ぜてもらったり。
など、私も含め実験をしながらやってみる回にもなりました。

とはいえ、ひとまず「下谷万年町物語」終わりました!
想像以上に悲惨だったり、底抜けに明るいお瓢に圧倒されたりしながら
どんな風に伝えて行こうかと参加者の方と一緒に試行錯誤できるのは
貴重だなあ、と改めて感じました。

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さて、来月からは「青頭巾」やります!
この作品は、実際に出演したこともありますし、
面白い曲が入っているので、やってみようと思います。

< 予約フォーム >

みなさまお待ちしております!

4/16(土)劇中歌WSレポート

2022年4月17日 Posted in 劇中歌ワークショップ
いよいよあと二回となりました。
「下谷万年町物語」!!

「蛍の列車」を今回もやりました。
前回のワークショップでは、サフラン病棟にふらふらと舞い戻ってしまい
すっかり落ちこんだキティ瓢田を文ちゃんが励ます場面をやりました。

今回は文ちゃんの励ましによって復活し、洋一のピンチを知ったキティが
鏡を抜けてやってくる場面からスタート!

鏡を抜けて登場したキティ瓢田が見栄切りのように歌うのが
「蛍の列車」
同じ劇中歌でも、歌う場面によって使われ方が違うのがおもしろい。

そして、お春やお市との面白いやりとりにも触れたかったのですが、
今回は、もうすこし先へ進みます。
注射器を駆使し、移動証明をひったくって逃げてきた3人。

しかし洋一は立ち止まる。
大変なことをした気がする。と。
ここからの洋一とキティ瓢田の会話を取り上げました。

話はじめは、移動証明までも取り上げてきたキティをやりすぎだ
というふうに責めますが
だんだん会話が進むにつれ、死んだ洋一にとらわれ注射器を
ふりまわしているのではないかと指摘します。

最後には、僕を返してください。
と洋一ははっきりと言います。
洋一の役をやると引き受けたことからこの物語が進んできましたが
この一言。
キティ瓢田は、それでも3人でやっていこうと説得を試みるも
洋一も意思は固く、キティを残して立ち去ります。
文ちゃんもその様子を黙ってみていましたが、
洋一を追いかける。

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一人取り残されたキティ。
いままで散々、独白や会話の中で一人ぼっちの描写がでてきましたが
ここで初めて、キティ瓢田はこんな風に池の前にいたんだな
と痛感するシーンでした。

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さて、来週はお休みですが、30日は最後!
この3人がどうなっていくのかをやります。

それでは、また!!

4/9(土)劇中歌WSレポート

2022年4月10日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
さて、「蛍の列車」の課題曲に突入してから、
2回目です。
前回は、キティ瓢田の苦しい過去を読んでいきました。
その続きです。

物語は3幕へと突入します。
三幕冒頭、またもやこの歌。
♪なんかすっぱい 匂いがします
夜中に吐いた ものかしら

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フラフラとこの歌を歌っている。
またもやキティの心は沈んでしまっている!

今日は、この落ち込んでしまったキティ瓢田を励ます文ちゃんとのやりとりを取り上げました。
キティはおよそ5ページにわたって、「でも〜、」「違うよ」
などと言いながらなかなか持ち上がってこない。

その5ページをどうやって文ちゃんが励ましていくのか
役を交換しながらやってみる。

まずキティ瓢田を読んでみて、どんな風に言われると
話を聞く気持ちになるのか、ということを体感。
そして今度は、文ちゃんを読む。
その際は、文ちゃんはどうして強気になれるのかを考える。

最後の方で、「頭がいたい」としゃがみこんでしまうキティ瓢田を
「そんなものはすぐ治る!」と言い切ります。
いつもなら、「大丈夫ですか?」と言いそうな文ちゃんが
強気に断言するのは、洋ちゃんの身が危ないということが頭にあるから。

文ちゃんがいつもより強気になるポイントは
総監の帽子を持っていること
時間が限られているということ
洋ちゃんが危ないこと

など理由があります。
もちろん落ち込んでしまったキティ瓢田を励ましたいという気持ちもあります。

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キティが演じる洋一の存在がなくては始まらない!
ということで、励まされたキティは鏡を抜けて、文ちゃんとともに洋一のところへ向かいます!
向かった先で「蛍の列車」をまた歌うのです。
次回はそのあたりを取り上げていきたいと思います。

ではまた!!

4/2(土)劇中歌WSレポート

2022年4月 2日 Posted in 劇中歌ワークショップ

さて、今日から新しい曲へ突入しました!
『蛍の列車』です。

『娼夫の森』の開幕。
そして、洋一の姿をしたキティ瓢田が現れこの歌を歌います。

♪旅をするなら 夜出てゆきやれ
切符がなければ 蛍の列車で
せつなく絶え入りそうになりゃ
どこかの駅で 誰かにおなり


正直、私は初めてこの作品を見た時、
『娼夫の森』が劇中劇として行われていたことがわかっていなかった!
どこからがそのスタートだったのかわからず。
(率直に中野さんに質問しました)

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まずは、この歌を歌ってみる。
それぞれの歌の癖をみつけながら、
内容がストレートに伝わる歌い方を探ります。

参考にした音源が二つあり、その違いを聴いてみました。
音符の装飾や、リズムが違うところがあったのですが、
なぜ違うのかを分析して私なりに解説。

一つのフレーズの中に、たくさんの盛り上がりを作ると
内容より音程の派手さに耳が集中してしまうので、
どちらを取るかを考えてみる。みたいなことをやりつつ。


せりふへと突入。
今までキティ瓢田の勢いのよいシーンと、
暗く落ち込んだシーンを独白を中心に取り上げてきました。

明るすぎる、暗すぎる、その両極端な感情を猛スピードで行き来するキティ瓢田。

その理由がわかるシーン。
お春がめざとく見つけたキティの腕の注射後により、
彼女が薬物中毒であることがわかります。

中野さんのワークショップ内容が今回同じなので
ここにも載せておきます。↓
3/28 ワークショップレポート


特訓を続け、クタクタになり壁に背をつけている彼女の前に
洋一からの励ましの言葉がかかれた紙ヒコーキが飛んでくる。
さらにはB29の轟音に目をやると、
そこには逞しくまるでキティを励ますかのように
格子窓まで伸びてきたサフランの花が。

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注射器でそのつかみ取ったサフランの花の茎に空気を入れると、
ツンと花が開く。
キティはまだ生きられる。

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こうやって彼女は生きてきたのか、と苦しくなるようなシーンでした。

声に出して彼女のせりふを読んでもらうと、
目で読んだ時とは違う負担が自分にかかる。


"誰かにおなり"

最初の印象では、『娼夫の森』で洋一に扮するキティ瓢田のイメージが持てる歌詞でしたが、
ダリアン・ソレルに扮するため特訓していたキティ瓢田のことや、それをキティに促し見守り励ました洋一のことなど、あらゆる"誰か"が思い浮かぶ歌詞になりました。


というとこで、次回も同じ曲でやってみます。
それではまた!!

3/19(土)劇中歌WSレポート

2022年3月20日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
『下谷万年町物語』、第二回目の劇中歌WSでした!

取り上げた曲は、前回と同じくキティ瓢田がニ幕の最初に歌う曲です。

♪なんかすっぱい匂いがします
夜中に吐いたものかしら
それとも錆びた体のにおいか
抱いてくれても ごまかせぬーー

その後、池からすくいあげられたキティ瓢田が、
池に飛び込むに至るまでの経緯を語るシーンを前回は取り上げました。

どちらかというと辛い過去を語る場面が多かったので
今回は、長屋の端から端までを駆け抜けるキティ瓢田の
勢い溢れたシーンを抜粋しました。

暴れるための"ライセンス"が欲しい!
と言い出したキティに、洋一はある物を差し出します。

それは、洋一が持っていた総監の帽子!
「娼婦の森には」描かれていない洋一の役をお瓢にやってもらうべく
洋一は、その帽子をお瓢に手渡します。

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(撮影:伏見行介)

もう暴れたくてしょうがないお瓢は、
その洋一の提案を即座に引き受けます。
洋一と文ちゃんが話していても「もうわかっちまった」とか、
「ちょっと口をはさましてもらいますけど」とそわそわしている。
"ライセンス"を手にしたお瓢さんは無敵。

一方、提案したはずの洋一は、お瓢が勢いづいてくると、少しずつ尻ごむ。
帽子をもって逃げ続けたことや肩代わりさせられた嫌な過去が蘇る。
(提案する時の洋一の勢い、引き受けたお瓢の勢いをそれぞれ参加者の方に
テンポを変えて読んでいただいたりしました。)

しかしお瓢は、自分が洋一の役をやるからには、その事実も改訂してやる!
と帽子を冠り、駆け出す。

もう一人の洋一の声を頼りに池に飛び込んだ時のように、
新たにお瓢は、「娼夫の森」の洋一となっていく。

そこまで勢いよく台本を読んでいただいたところで、
また冒頭の歌へ、、、!

♪なんかすっぱい匂いがします
夜中に吐いたものかしらーー

勢いよく周りをかき乱していくお瓢さんと、
水底でおたまじゃくしたちにつっつかれ、泣いていたお瓢さんの
浮き沈みを少しでも体現してみたらどうなるだろう。

というつもりで、勢いのよいやりとりから、
この冒頭の歌をやってみていただきました。

次回は、田口洋一さんとはぐれる前のキティ瓢田は
どんなことをしていたのか。
そこを取り上げなら、もう一度同じ曲をやります!




3/5(土)劇中歌WSレポート

2022年3月 6日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
3月に入り、劇中歌WSは「下谷万年町物語」へ!!

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(左:表紙は唐さんが描いた絵。 右:唐ゼミの下谷万年町物語、再演のDVD)

唐ゼミ☆の初演、再演には間に合わず、私が初めてこの作品を観たのは、2012年。(十年前!!)
しかも、初めての唐十郎作品がこの「下谷万年町物語」。

それはそれは衝撃でした。
色合いといい、ヒロインの魅力の溢れ方といい、聞いたことのない言葉のやりとり。。。
なんだこれは状態でした。

というわけで、今回はWSをきっかけに、私自身もしっかりと物語に取り組もう
と思っております。

今回取り上げる一曲目。

<唐ゼミ☆ 「下谷万年町物語」映像>
この映像の中で歌われているこの歌。

♪なんかすっぱい 匂いがします
夜中に吐いたものかしら
それとも 錆びた体の匂いか
抱いてくれてもごまかせぬ
やさしくされても 笑ってやれぬ
枕にしみた おまけの匂い

ヒロインのキティ瓢田が一幕の終わりで、洋一に池から拾い上げられ
印象的な登場をします。そこで名を名乗り、暗転!
そして次は、もう第二幕。
幕があくと、長屋で寝ていたその女が身体を起こし、歌い出すのがこの歌。

つまり、観客はこの女が何者かもわからぬ状態でこの歌を聴くのです。
でもなんとなく、この女の過去が後ろ暗そうな感じが漂う...。
ということで、キティ瓢田がこの歌を歌うに至ったであろう過去が取り上げられているせりふや、
彼女の独白の場面をピックアップしてみました。

例えば二幕。
池に沈んでいたキティが、そこで見た夢の話をする場面。

どうしてこんなところに来ているのか。
一体どんな演出家がおまえにここに飛びこめっていったか。
そこであたしは泣いたんだ。
暗い水底を見つめても、そうして、あたしを抱きとめてくれる筈の演出家は
水だけで、それがユラユラ眠っていろと言うばかり。
でもそんな眠りの中で、あたしは、知らない町に立っているあたしを夢見た。

自分を錆びた、と歌ってしまうキティがこういうせりふからも伺えます。
と同時に、ここから抜け出したいという気持ちも伝わってくる。
惜しみ隠さず辛い、苦しい、私もうダメだ。。。と感情を表現する。
かと思いきや、えいや!と自分を奮い立たせて戻ってくる。

この後もそういった場面がたくさんやってきます。
そういったキティ瓢田の変化をこの歌とともに読み進めていきたいとおもいます!

次回は3/19です!
読み応えのあるせりふがもりだくさん。
初めての方も、ぜひ!









2/26(土)劇中歌WSレポート

2022年2月26日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ

『吸血姫』、最終回でした。

前回同様、【ほおずきの唄】です。

今日は、私もせりふを読むのにガッツリ参加し、さと子と肥後のやりとりを取り上げました。


【ほおずきの唄】を歌う前に、さと子は、ほおずきのことを夕方色と表現するという話を前回しました。

今回のWSで読んだ場面は、

物語の後半、三幕で肥後がさと子の住んでいた家へ行った時の話をするところ。


さと子を待っている肥後が目にしたのは、たくさん咲いた"ほおずき"

この景色を、さと子も見ていたんだと肥後は思いを馳せるのです。


そう思うと、小さい頃から、さと子はほおずきをしゃぶって、そのたびこの歌を歌っていたんだろうか。


などなど、想像は膨らんでいくのでありました。

とはいいつつ、最後は落ち着いて台本に戻ってもう一度シンプルに読んでいきます。


1月からWSをやってみて、唄から台本の中を見ると、歌へのヒントや関係したせりふが思った以上に戯曲の中にあることが再確認されました。


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そして!

3月は『下谷万年町物語』を取り上げます!

お気づきかと思いますが、

中野さんのワークショップの内容を追っかけてます。


この『下谷万年町物語』、長編!

初めて唐作品を観たのは、この作品です。

私もWSをきっかけにこの作品を掘り下げてみたいと思ったので、無謀にも挑戦してみます。


明るく逞しく歌うヒロイン、キティ瓢田のことに新たに思いを馳せ、作品を掘り下げてみたいと思っています!


えいや!


3月のWS詳細はこちら


2/12(土)劇中歌WSレポート

2022年2月13日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ

今日から新しい曲になりました!


『吸血姫』のヒロイン、海之ほおずきが登場し、肥後を看病します。

その場面で、ほおずきのジュースを作りながら歌うのがこの曲。


ほおずきを取り出し、

"夕方色の肉があるでしょ"

と言って、歌い出す。


ほおずきを しゃぶっていたら

あたしの口の中が 夕方になった


この曲の詩を見ていると、

色合いがたくさん頭に浮かびます。


と思うと、この歌以外にも、海之ほおずきが語るせりふもたくさんの色が見えてきます。

今日は、そういったせりふにも注目していきました。

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倒れた肥後を看病しながら、

海之ほおずきは、さまざまな表現で例え話をします。


肥後のことを

"この人たちは自分の足をかむタコのようなもの"


女のことを

"毒アザミの汁を絞って、それをルージュに"


愛染病院の人のことを

"立派な血色紳士"


などと例えていきます。

色んな色が見えてきます。


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今日のワークショップでは、ここの長せりふを中心にやっていきました。

このせりふを使って、曲の中身をどう伝えていくかを考えながら繰り返しやってみました。



物語が進んでいき、海之ほおずき自身の過去などがわかるとこの歌の内容の印象がもっと変わるはず!


ということで、次回は違う場面を取り上げつつ

『ほおずきの唄』やります。


ではまた!!

2/5(土)劇中歌WSレポート(林)

2022年2月 6日 Posted in 劇中歌ワークショップ

3回、ワークショップレポート。

いってみましょう!



『吸血姫』から、テーマ曲である(夏の海辺に)をやって、今日は一区切り。


唐ゼミの上演では、肥後がギターをかき鳴らして歌ってました。

劇中でかかる歌無しのバージョンもドラマチックでかっこいい曲です。



今までは、フレーズごとに区切っていましたが、今日はガンガン歌っていただきました。


この歌の音程がピークになるのは二箇所。

 おいらの見たものは 一面の墓

と、

 希望を愛に染めた


このフレーズでどうしてもたくさんエネルギーを使うので、その前は少し力をとっておいたり、響きのある声でやってみましょう。


とやり方を変えてみたり。


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『疲れますね、、』

となるとこまでしっかりやったのち、せりふを読んでみます。


花形と肥後が、高石かつえをめぐって言い争う場面。


肥後は、会って間もない高石かつえを「俺の女」と言ってしまう勢いのよさを見せ、花形にも食らいついていきます。

「天職」を見つけなよ! と、かつえを応援し、殴られても起き上がる肥後。


この場面を一通り読んでみると、

さっき力を溜めておいた部分を

もうすこし劇的に歌ってみた方がよかったりするかもしれない。


などと考えたりして、最後に劇中歌に戻ります。


という感じに、今日はとにかく繰り返しやっていただきました!


来週からは、新しい曲を取り上げます。68FB72A2-26CC-436E-A523-440F80552EF9.jpeg


これです。↑


雰囲気の違う歌なので、どんな発見があるか楽しみです。


ではまた!!





1/29(土)劇中歌WSレポート

2022年1月30日 Posted in 劇中歌ワークショップ
2回目のWSレポート!
このWSは、一曲、課題曲をもうけて2週〜3週にわたって
取り組んでいこうというものにしています。

というわけで、今日の課題曲も
「吸血姫」のテーマ。

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先週実際に歌ってみて、難しい部分や
歌いにくそうな部分がいくつか発見され、
そういった箇所を克服するための発声練習などを取り入れていきました。


例えば、先週も書いた冒頭の二行は
どのようにやってみるかというと、

♪夏の海辺にいったとき
まだ見たこともないものをみた 

の部分は、

ドドドドドー ドドドドドー
という風に、同じ音をひたすら同じ音量で発声できるようにしてみたり。

同じ音が続くのに、言葉が変わるところは
母音だけで発声してみたり。

意外と難しい!
私も一緒になってやっています。

< 余談 >
中学の頃、吹奏楽部でした。
私はパーカッションだったのでリズムを刻む日々だったのですが、
楽器を吹く人たちは、できない部分があると楽器をはずして
歌わされます。
楽器でできない部分は、大抵ちゃんと歌えない。
へえ、そうなのか!!と、打楽器の私は恐る恐るその様子を見てました。

──────────────────────

後半は、先週話だけに現れた「花形」と「肥後」のやりとりを
実際に読んでいきました。
花形に相手にされなかった肥後が、同じく思うように歌うことのできなかった
「高石かつえ」を励まし、即興で歌うのが1幕の冒頭。

そして、1幕のラストでも「肥後」は一人、この歌を歌います。
実は『吸血姫』全体のラストでも歌われます。

最初の印象では、愛染病院を描写した「吸血姫」のテーマという印象だったのですが、
この歌が歌われてる場面を台本とともにみていると、
肥後の熱く、愛情深い思いが伝わる歌に感じられてきています。


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次回は2月5日!
ご予約お待ちしてます!

<2月の予約フォーム>









1/22(土)劇中歌ワークショップレポート

2022年1月23日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
1月から始まりました「劇中歌ワークショップ」
こちらのレポートしていきます!

初回は、女性2人が来てくださいました!
それぞれの参加の経緯や、目標などを聞いて、
その内容も参考にしながらやっていきます。

朝なので、しっかり体をほぐしてからスタート!
本番中に声が枯れそうな時、のどばかり気にしていたのですが
肩や首がバキバキに凝っていることに気づきました。
それ以来、いろんな人に教えてもらったストレッチなどを一緒にやりました。


そして、課題曲に突入。
今回とりあげた曲は『吸血姫』のテーマ、(夏の海辺に)です。
この曲は、歌手デビューを目指し、主人公「肥後」がレコード会社に電話をかけ
即興で歌ってきかせる、という場面歌われます。

♪夏の海辺にいったとき
まだ見たこともないものをみた

出だしのこの二つのフレーズ、同じ音が続くので難しい。
しかし、「肥後」は自信満々で自ら歌い出すわけですから、
こちらもそれを体現できるように、繰り返しやりました。

どう歌えば、どんな風に声が出るかを確認しながら
粘り強くやっていきます。

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しばらく歌の中身をどんどん進めていったところで、
せりふに戻ります。
歌詞の手がかりとなりそうな部分、歌を歌うきっかけとなる場面などを
読んでいきました。

最後はそれを踏まえた上で、もう一度、歌に戻ります。
コツコツと何度もやって、本日のワークショップは終了!!

『吸血姫』は劇中歌がまだまだたくさんありますので、
引き続き『吸血姫』から歌をとりあげていきます。


2月の予約も受け付けておりますので、気軽にご参加ください!


<2月のスケジュールはこちら>

・2/5、2/12、2/26
・土曜日10:30〜12:00
2月予約フォームはこちら

おまちしてます!