12/24(土)劇中歌WSレポート

2022年12月25日 Posted in 劇中歌ワークショップ
今日は絵巻巷談「ジョン・シルバー」のラストまでいきました!
果たして、もう一つの宝島は見つかったのか?

シルバーを探す小春の旅がしばらく続いた後、
彼の方はというと...

日曜日のデパート、しかも婦女子専門下着売り場の大きな鏡の前に
片目片足のシルバーが立っているではないか。

周りの白い眼も構う様子なく、もう3時間。
弁天湯の鏡の中に現れたもう一人の海賊を待っているのだった。

コツ、コツ、とその男は群衆の中から現れた。

海のありかを尋ねたシルバーに対して、彼は
そこにあるじゃねえか。と告げる。
「そこ」と指された場所へシルバーは飛び込むと
鏡が粉々に砕け散ってしまった。

それでも海は見えなかった。
そこにいたのは、デパートにいる群衆たちに見つめられた彼自身であった。

07CFBA6A-2A4C-45A2-8B06-988A6CEAC63E.jpeg
(巷談のラストのページは、こんな感じ)


と、巷談は今日で終了!
残りの時間で、もう一度、裸足男を読み直し、
次回からは、らくだの姉妹の登場です。

ではまた!!

12/17(土)劇中歌WSレポート

2022年12月18日 Posted in 劇中歌ワークショップ

さて、『ジョン・シルバー』3回目!

今回も『絵巻巷談 ジョン・シルバー』に取り組んでいます。


今回は、小春の長い長い"寝言"と書かれた部分をやりました。


301560FE-EB98-4CA5-8D55-C1473A6D02A4.jpeg

(鏡と対峙するジョン・シルバー)



そういえば、課題曲の話をあまりしていなかったのですが、


75人で船出をしたが

帰ってきたのは ただ一人



これです。

合唱でもあるので、あまり強弱とか情感を込めると歌詞が聴きにくくなるのではと思い

まっすぐまっすぐ歌うように実験してみています。


唐さんが歌っている音源を聴くと、

空気の量が少なく、音がパンパンに詰まっていてとっても響いていました。


かえってきたのはー、

の部分なんかは、音が高いのもあって

パーン!と上に突き抜けるように聞こえる。


これも、息をたくさん混ぜて歌ってしまうとこうはならないのかも、なんて考えながらやっています。


そんな感じで歌をやった後は、小春のせりふへ。


ジョンシルバーが旅立つのではないか、という不安が募りに募った小春は、夢の中でも


ジョンシルバーの声

オウムの声

そして、それらの言葉に不安になる自分の声


の三つで寝言を重ねます。


本来は小春をやる役者が一人で全部をやりますが、

せっかくWSなので、

それぞれ振り分けて、ジョンシルバー、オウムが喋る部分は別の人がやり、小春の部分は一人に貫いてもらうことをやりました。



一人でこの長いせりふをやる、ということを一旦忘れて、

シルバーに「また出かけて行こうと思うんだ」と言われて受けたショックを感じる余裕が生まれるかもしれないという目的でやりました。


最後は一人でこのせりふをやっていただきましたが、1回目の時とは違う、立体的なせりふが立ち上がりました。



次回は、シルバーの方へ話を戻して

彼の葛藤は絵巻巷談のラストでどうなるかを取り上げたいと思います!



では、また!!!

12/10(土)劇中歌WSレポート

2022年12月11日 Posted in 劇中歌ワークショップ

「ジョン・シルバー」第二回目になりました。
前回は裸足男を取り上げましたが、
この台本を理解するために、作戦変更して
「絵巻巷談 ジョン・シルバー」を今日は読んでいきました!


弁天湯に就職した「ジョン・シルバー」が
風呂屋の壁に描かれた海の絵を毎日眺めている。

波の音が聞こえ始め
歌まで響いてくる。

♪75人で 船出をしたが
帰ってきたのは ただ1人

肩に乗せている剥製のはずのオウムも
ついにはシルバーに語りかける。

やばいぞ、シルバー!

と、その頃、女房の小春も嫌な夢を見ていた。

番台仕事も板についたシルバーは、小春が繕った純白の義足をはいて、家庭に落ち着いたように思えた。

しかしやっぱり不安の拭いきれない小春は、
オウムを捻り殺してしまった。
そのため、いまシルバーの肩に乗っているのは、剥製のオウムだった。

やっぱり不安の募る小春、夢の中で
シルバーがまた旅へ出かけようとしていることを察し、長い長い寝言を吐くのであった。

2DD330D2-5BC4-4CD3-93A7-1712EACABC40.jpeg

どこへ行っちまおうと言うんだよ!!

目が覚めた小春の横には、ジョンシルバーの姿はなく、布団も冷たい。

そして、またシルバーの描写へと移ります。
そこで現れたのが、戯曲「ジョン・シルバー」で冒頭に登場した裸足男!


ガラクタを纏った彼がハンカチを求めた相手は、絵巻巷談では、ジョン・シルバーだったのだ。

と、ここまでで、終了!
絵巻巷談では、ジョン・シルバーが家庭を飛び出してからの様子も描かれているため、
どんな人物なのかが見える場面があります。
なにせ戯曲だとジョン・シルバーのせりふを聴くことができないので、絵巻巷談で彼の葛藤を知れるのが面白いです。

では、次週もよろしくお願いします!

12/3(土)劇中歌WSレポート

2022年12月 4日 Posted in 劇中歌ワークショップ

「ジョン・シルバー」スタートしました。

まず、1965年に書かれた戯曲。

そこから「続 ジョン・シルバー」が1968年。

「あれからのジョン・シルバー」は1971年。


唐ゼミ⭐︎では、これらを1つの公演でトライアスロン公演と名づけ、

2019年に上演しました。


今日は、「ジョン・シルバー」の裸足男のせりふ

を取り上げました。


この男、色んなものを着込み、ガラクタと思えるような物を

たくさん身に纏っている。


90A5D881-DD81-40B5-9B5E-35FE076740DF.jpeg


赤く染まった手を広げて、お客さんにそれを見せる。

それだけ着込む男だけれど、足元は裸足。

昨日までは豚皮のブーツを履いていたのに。


お父さんを殺し、お母さんを殺し、義理の兄も、小さな妹も殺したと

話し、その理由が、

夕飯のおかずに嫌いな人参が入っていたからだとも付け加える。


そして、ガラクタを見せながら

その一つ一つを説明していく。


そしてその中に一つ、奇怪な人形を取り出し、活弁を始める。

頃は八月半ば頃ーーーーー。


その活弁で語られる男の名は

「ジョン・シルバー」!

と、今日はここまで。


このジョン・シルバーという男がどういう男だったのか。

そしてこの裸足男は一体何なのか。

この後、登場する人物たちはどうなっていくのか。

これを追いかけることで、この戯曲全体が見えてくるのではないか

ということで、あんまり決めつけずに進めていこうと思いました。


というわけで、来週もお願いします!!

11/26(土)劇中歌WSレポート

2022年11月27日 Posted in 劇中歌ワークショップ

「夜叉綺想」の完結!


前回から、もう10ページでこの物語が終わるとは思えぬほど

まだドタバタが続いておりました。


それでは最終回いってみましょう!


博士、刑事たちの他に、さらに女たちも敵となり、二人の前に現れます。

ギリシャ神話からの引用をしながら、野口と共に逃げようとする牛乃を

許さないと言わんばかりに迫って来ます。


一方、博士がずっとケイコの生まれ変わりとして付き纏っていた女は

ヒモと共に旅へ出るところ。

しかし、他の女たち同様、額に傷を持ったその女は、様子がおかしい。

ついには自らを木綿針で刺し、ヒモのことも刺してしまう。


(舞台上が混乱し始めていますが、まだ続きます。)


ヒモは最後の怒りを匕首に込めて博士に向かうも

博士はなんと、牛乃を身代わりに押し出す。

それによって牛乃は刺されてしまう!


牛乃が痛手を追ってもケイコを奪った二人への怒りは収まらない。

野口と牛乃が繋がれた手錠を、牛乃の肩ごと斧で切り落とそうというのだ。


(とっても、恐ろしい。)

しかし、博士の斧は誤って、野口の手首を切り落としてしまう。

弟の手首を切り落としても、歌を口ずさみながら去る博士。

人間味のいよいよなくなってしまった博士におののき、刑事や女たちも退場。


舞台上には、野口と牛乃のみ。

手首を切り落とされ、腹を刺されたボロボロ状態。

それでも女王様として「マブ」と呼んでくれ、と最後の力を振り絞る。

しかし、牛乃は力尽きてしまうのであった。


「おつりを返す」と、野口と共に罪をかぶり

逃げる覚悟をした牛乃も今はおらず、たった一人の野口。


なんの希望も無くなった彼が唯一助けを求めるように叫ぶ

「マブマブ・ドリュイド!」


舞台後方から、牛が現れ、

牛乃を乗せて、彼女を連れて行くのであった。


BD79A11C-D27A-4471-871B-0161005E9C44.jpeg


さて、12月は「ジョン・シルバー」を取り上げます!!
長ぜりふをみんなでやってみたい、ということで
この戯曲にしました。

12月3、10、17、24日に開催します!
さらに実践多めのWSにしたいと企んでおりますので、
ご参加お待ちしております!
詳細はこちらへ。

73F11010-967F-4FAF-8CC0-3C2D1BAC12F0.jpeg


11/19(土)劇中歌WSレポート

2022年11月20日 Posted in 劇中歌ワークショップ

残すところあと2回!

とは、思えないほど、まだまだ展開が続いている「夜叉綺想」。

2幕の学長、刑事、紳士が姿を変えて現れます。


さて、前回は、「おつりを返す」といった牛乃に

手錠をはめられた野口は戸惑っていた。


煮え切らない野口とそれに繋がれている牛乃。

その二人の前に、女装をした学長、刑事、紳士が歌い登場!


赤いガーター露わなももに

歩む花町 ピンカール

今夜も匂うよ パトロール化粧


この三人、牛乃を誘き寄せるために

野口を町に放ち、ゴーシュのパジャマがかかったネオンサインの下へと

現れたのである。


牛乃を見つけた三人は、嫌味のごとくパジャマを見つけてはしゃぐ。


大騒ぎしているところへ、ひらりとパジャマが落ちてくる。

双方、そのパジャマを引っ張り合う。

今まで煮え切らなかった野口は、牛乃の敵が現れたことで

彼女の味方になる決心をする。

というのも、彼女の引っ張るパジャマを野口もたぐり寄せる。

E9992CA3-5D7D-4BA6-9F92-31195BE3F376.jpeg



ずっとその間、舞台上にいた博士はハッとし、

久しぶりの弟の再会を果たす。

けれど、ケイコに取り憑かれたように彷徨っている博士は

弟の再登場に、またもやケイコを奪われるのではないかと

野口青年に牙を剥く。

同じく、ケイコを刺し殺した共犯である牛乃への敵意も剥き出しに!


博士がまた強敵となったところで、終了!

いよいよ来週、「夜叉綺想」最終回です。


まだまだ終わりそうにないのですが、

一体どんな風になっていくのか、お楽しみに!!

11/12(土)劇中歌WSレポート

2022年11月12日 Posted in 劇中歌ワークショップ


今日も3幕!


「マブマブ・ドリュイド」!

突如として牛乃が話し始めるこの言葉。

急な展開に「?」となる参加者の皆さんに、

覚えておいてくださいね、といいつつ台本を読み進めます。


これ、十万年前のヒマラヤ山岳民族の言葉だと語る牛乃。

ゴーシュだけが知っていたこの言葉をいつしか自分も口にするように

なったという牛乃は、野口にもこの言葉を教え、

二人は上空をみて、「マブマブ・ドリュイド〜!」と

空飛ぶ円盤を上空に見つけ出すように叫ぶ。


前回からずっと「おつりを返す」と言っていた牛乃。

別れを告げようとする野口を引き止めながら、自らの手に手錠をかける。

野口が戸惑っているうちにあっさりと彼の手にも手錠をかける。


二人で共犯になろう。

どこまで逃げ切れるか。

シャレコウベになっても二人で王家の谷に落ちる覚悟はあるのだ!


と、ヒロイン牛乃はキッパリと言いきる。

一方、野口は戸惑い、暴れる。


自分の復讐に野口を巻き込んで、ケイコを殺すという罪まで

負わせてしまった牛乃は、共犯になることで

「おつりを返す」と言っているのだ。


そこへ、"ケイコに似た女"に手を出した博士が

若い土方に連れられやってくる。

博士と土方が言い合っているうちに、

仲間の土方たちがやってくる。

親方である「雨の男」が縄張り争いの末に、傷を負ってしまったのである。


698DE0A1-9721-4526-8982-28877FF43C1F.jpeg



「雨の男」を看取った若い土方はその怒りと恨みを込めて

匕首を手に、博士へ向かう。

若い土方の女房もまた、博士の手術の犠牲者だったのだ。


ヤロー、七分の血をすて、雨降る里に帰る前に、

おめっちの度たまに穴をあけてやる。今夜でお別れ、ネオンの里だ。

好きな女に知らせもせずに、ぶっつりヒモを断ち切って、

雨降る里に流れた後に、おいらの女は泣くだろか。

どうせ無情なこの稼業、共に暮らした男の名前もゴミクズに、

ふらりとよったごろんぼに糸を切られた浮き草を、ひょいと手のひら

拾ってもらい、さんざ遊んでころがされーーーー


というふうに、まだまだせりふが続きます。

息継ぎを一体どこでしたらいいかわからなくなってくるので、

時間経過や、どこまでが女のことで、どこからが自分の話なのかを

細かく区切りながらやってみました。

若い土方の見せ場です。


というところで今日は終了!

次週は、刑事・紳士・学長までもが様変わりして現れます!

ではまた!!

11/5(土)劇中歌WSレポート

2022年11月 6日 Posted in 劇中歌ワークショップ
さて、11月に入りました!

3幕突入して、女たちの街へとガラリと雰囲気が変わりました。

「転落花横丁」からスタート。


前回はカードを引いてちょっとしたいさかいになった部分を

繰り返しやってみました。


さて、そこへ牛乃がチェロのケースを抱えてやってくる。

ネオンサインに引っかかったパジャマを取りにやってきたのであった。

女たちに声をかけるも、相手にされず、引き返す。


次にやってきたのが、博士。

何やら荷物を背負っている。

背負っているものからは女の髪の毛が見えている。


すっかり2幕の威厳から遠のいた雰囲気の博士は

女の中に一人、ケイコに似た女を見つける。

2幕で妻であるケイコを失ってから、彷徨っているのであった。

ケイコに似た女を連れて、博士は去る。


そして次にやってきたのが、野口!

彼もまた随分とやさぐれた様子で現れる。

というのも、「転落花横丁」を歌いながら一人占いをしている

女からカードをふんだくり、喧嘩腰な態度を取る。

ついには女に殴りかかろうとする。


そこに、やはり諦めきれずパジャマを取りに戻ってきた牛乃と

思わぬ形で再会するのであった。

そこからは牛乃と野口の会話が続く


91619110-C33B-4970-A049-96B45A51062D.jpeg


二人の会話からは、2幕から一年が経っていることがわかる。

ゴーシュは、パジャマを盗んで逃げる途中に、

屋上から転落して、死んでしまっていた。

パジャマだけが風に煽られ飛んでいき、それを追ってここへ

やってきたと話す牛乃。

野口は刑務所へと入っており、また明日には戻らなければならない。


随分と、状況の変わってしまった二人。

半分やけっぱちになってしまっている野口は、

無理やり牛乃を連れてそのままさろうとする。


それをみていた女たちは、牛乃への妬ましい気持ちで

「転落花横丁」を歌う。


というところで終了!

女たちの街へ、次々とやってくる変わり果てた登場人物たち。

「転落花横丁」の歌と共に、牛乃と女たちも

この後、絡んでいくことになります。

次回は三番までのある歌詞を使って、台本も進めていきたいと思います。

10/29(土)劇中歌WSレポート

2022年10月30日 Posted in 劇中歌ワークショップ

3幕突入しました!
ガラッと雰囲気が変わり、時間が経って、
今回取り上げた三つ目の劇中歌、「転落横丁」から
始まります。


E620CF8C-0DF2-425E-A315-B3D73F401254.jpeg


頭に包帯を巻いたり、髪の毛で額を隠している。
よく見るとこの女性たち、二幕ではインターンや女医だった人たち!

しかも、「転落横丁」と歌っている。
文字通り転落した女たちが、カードをしながら3幕が始まる。

♪ここは転落花横丁
引いたカードがダイヤでも
胸のダイヤはまやかしさ
ふるえる手つきで何ひこう
おぼろにかすむ この身寄り

この曲は3番まであって、この後もダイヤ、ハート、クローバー
と歌詞を変えながらこの女性たちが歌っていきます。

さて、3幕冒頭は日常の女たちの会話からスタート。
カードで早番を決めたりお金をかけてる彼女たちの
言い合いを取り上げて、役を変えて繰り返しやりました。

いつもよりもスピードを上げてせりふのやりとりをしてみました。
突っかかる人、言い返す人、止める一人、とそれぞれの
役割を実践。


いつもは内容を考えながら読んでいただいていましたが、
今日は短いせりふのやりとりが続くシーンでした。
これを長いせりふのときに変換しながらできるようにして
次回もやってみたいと思います!

ではまた!!

10/22(土)劇中歌WSレポート

2022年10月23日 Posted in 劇中歌ワークショップ

今日は二幕終わりまでいきました。


「シミの女王」は、二幕では度々歌われます。

ということで、今日は久しぶりに母音で歌う練習をしてみました。

母音で歌っている時でさえ、何を言っているのか伝わるようになると

きっとテントの後ろのお客さんにも伝わるのでは...!と

思ったりしつつ探りながら稽古をしていたのを思い出しました。


さて本編!

牛乃の味方になる決意をした野口の額が八の字に切られ、

一つのクライマックスに思えたのも束の間、ケイコがメスを取り出し

牛乃に切りかかる。


彼女を止めようとした野口は、あやまってケイコを刺してしまう。

すると牛乃が刺してしまった野口の手元に手を添えて、

共犯になってあげようか、と言い出すのであった。


野口が混乱しながらも、手を離すとケイコはそのまま倒れてしまう。

そして、博士はその状況についていけないのか、二幕冒頭のスピーチを

また繰り返す。

とその時、八の字になった額を見ていたゴーシュは暴れ出し、

博士の頭を叩っ切るのであった!


がしかし、舞台上に改造人間キカイダーの音楽が流れ

顕微鏡からは炎が噴き出し、博士の頭が割れたかと思うと

なんと、金属の脳みそが見えるではないか!




。。。ついてきてますか?大丈夫ですか?

と確認しつつ読み進めました。


戸惑いつつも、読み進めていくと、ここから兄弟の真っ向勝負が始まる。

ここにきて、野口弟は博士の首をしめ、自分の思いをぶつけ始める。

しかし、博士も引かない。

博士の掛け声で、インターンたちが今まで被っていた白い帽子を脱ぐと

全ての額に八の字の手術の跡が!


7F7F7DC0-5E16-49E8-BB6C-892D35E33F37.jpeg


インターンたちも実験台、そして博士自らも実験台となっていたことがわかる。

実験台とはなっていなかった弟は、牛乃によって額を切られ、

妻、ケイコも皮肉にも刺されてしまう。

死ぬのことのできない博士の嘆きは絶頂となり、二幕終了!!

1F762939-A21F-492B-A020-140DB85E8677.jpeg


もう一つ、二幕ラストには、刑事の声が聞こえてくる。

野口の取り調べの場面へと切り替わり、

身内を刺した罪を問われているところであった。


次回からは3幕へ突入します!

長編、ゆっくりしっかり読みたいと思って進めていたため、

11月も「夜叉綺想」延長して取り上げたいと思います!

しかも、まだ3幕で新しい歌も出てきますので、

よろしくお願いします!


<お申し込みフォームはこちら>

https://forms.gle/MFYmvrrYftPPBRqu5


10/15(土)劇中歌WSレポート

2022年10月16日 Posted in 劇中歌ワークショップ

二幕後半に突入しております。

参加してくださる方が増え、台本と比例してWSも盛り上がってきて嬉しいです。



前回は、舞台上の照明が暗くなり、ろうそくの明かりだけが行き交う中

「シミの女王」の歌が流れているところまで読み進めました。


今日のWSはだいぶ歌に時間を使いました。

というのも、このあと「シミの女王」がたくさん歌われる場面があるからです。


ケイコは牛乃が野口の口の中に水銀を流し込んだ、と刑事に訴えます。

しかし、牛乃の主張は都こんぶ。

そこで、ドイツ製の顕微鏡で調べることを試みる。

それは、ゴーシュの前頭葉を調べていた、あの顕微鏡!

F0811C65-6817-4E33-A4DC-2ADEF599A736.jpeg


0CF905FE-C22E-40FB-8A49-6DAD3FBCA34A.jpeg


博士が顕微鏡をのぞいている間、野口と牛乃の会話が始まる。

過去のトラウマを話す牛乃に対し、野口は少しずつ心が動かされていく。

牛乃の声が大きくなったところで、刑事は顕微鏡から目を離し、

牛乃を問い詰めにかかる。


なんの躊躇もなく差別し、追い詰めてくる刑事に

耐えきれなくなった牛乃は、刑事の額をゴーシュと同じ八の字に

切りつける。

思わず切りつけたことで、周囲が引いていくのを感じ、さらに

追い詰められてしまった牛乃。

と、そこへ野口が乗り込む。


また牛乃の部屋へ行きたいと言い出すのである。

牛乃は、そんな野口にシャレコウベにならなければならない、と歌にも出てきた言葉で返します。

つまり、牛乃は助け舟を出した野口に

味方になれるのか、と聞いているのです。



僕はそのシャレコウベです。


牛乃の味方になる決意をした野口の言葉を聞き、

牛乃は彼の額を八の字に切りながら歌う。

寝苦しき夏の寝床に 

おしかぶさるシミの女王


と今日はここまで。

二幕の一つの盛り上がりまできました。

ほとんど口を挟むことのなかった博士が

このあと暴れ出します。

次週は二幕終盤!

10/8(土)劇中歌WSレポート

2022年10月 9日 Posted in 劇中歌ワークショップ

今日から新しい譜面に取り組み始めました。

「シミの女王」

一幕でも歌われたこの曲。


寝苦しき夏の寝床に

おしかぶさるシミの女王

夜空に星がまたたいて

梢がサラサラ歌うとも

あたしに抱かれたお前の胸は

暗きシミにふさがれて

苦しみに立てた膝に

あたしの膝を絡ませて

転がる二体のシャレコウベのごと

王家の谷に落ちゆかん


シミ、というワードが一幕からちらほら出てきます。

牛乃の部屋を訪れた野口が壁のシミが人に見えてきた

と騒いだりする場面などもありました。


今日やった最後にもこの歌は登場します。

F7B43B3D-CC96-4B7D-B812-D0FA57B2FB4C.jpeg


ついに正体がバレてしまったことで、牛乃は語り出します。

12歳の頃から博士にお金をもらっていたが、その後、

徐々に博士はお金を払うことがなくなったこと。

牛乃が物心つく頃にはゴーシュの手術は、

兄を治すためではなく、

ドイツ製の顕微鏡の性能を確かめるものだと気づいたこと。


BCDCCA45-DAB4-4B89-8107-82AFE9246A19.jpeg

博士は「待っている夏」というような例えを持ち出して

はごまかし、牛乃の話に取り合おうとしない。

その時、土方達は、あるものを掘り出す。

なんと、意識を失った野口青年!!


場はさらに荒れる。

心配して駆け寄り、顔に頬を擦りつけたケイコは

自分の口元に水銀がついてしまう。

その水銀は牛乃が野口の口中へ流し損ねたものであった。


復讐のために水銀を使うはずであったが、

部屋へ招き入れた牛乃は彼にとどめをさすことができず、

ただ口の中へは都こんぶを入れたのみであった。


牛乃の復讐へ協力していた「雨の男」は

牛乃と野口の関係を疑い、とどめをさせなかった牛乃を責める。

彼女が追い詰められている時、

目を覚ました野口が、うなされながらも彼女の姿を見て

また言うのであった「シミだ」!!

「それが人の形になると壁を抜け出して、寝苦しい夏の寝床に

おおいかぶさり、僕を抱きにくる」


歌の歌詞にリンクするようなことを野口は語る。

そこに刑事が入ってきてさらに場が混乱すると、

研究室のヒューズが飛んでしまい、舞台上は真っ暗に。

蝋燭の灯りだけが行き交う中で、牛乃の歌声だけが聴こえる。


その時に歌われるのが、この「シミの女王」なのです。

と、今日はここまで!

来週は、博士がさらに進化して牛乃の強敵となります。

ではまた!!

10/1(土)劇中歌WSレポート

2022年10月 2日 Posted in 劇中歌ワークショップ

52B02FEC-7596-4A99-9FC3-92FEC34796E9.jpeg

(唐ゼミの、ケイコ、博士のビジュアルはこんな感じでした)


「夜叉綺想」二幕を進めております。

二幕はどっと人が増え、いろんな事件が起きるので

主軸となる部分を取りこぼさないように読んでいきます。


さて、前回は博士のスピーチの最後、

5ミリ立方の細胞を皆の前に掲げたところでした。


注目がその細胞に集まったと思いきや、

ドカドカと土方たちが乱入してくる!


一幕で馬の骨を掘っていた彼らは、ここの学長に

死んだ馬が出ると聞いてやってきたのだそうだ。

紳士はまたもや場が荒れたことでアタフタし、博士を気にするも

やっぱり彼はケイコの様子を気にしている。


そのケイコはというと、若い土方を捕まえている。

しかしこの若い土方は彼女のもてはやす言葉には乗らず、

ひたすら断り続ける。

その態度に腹を立てたケイコは、若い土方の頬を引っ叩く。


すると、黙っていた土方は、あるエピソードを語り出す。

昔、仕事中に怪我をしてしまい、なかなか血が止まらなかった。

そこへ、冷房車付きの車がやってきて、その車の扉が開くと

若い婦人がハンカチを差し出してきたのだという。

いたく感動し、そのハンカチを足へ縛り付けようとすると

そのハンカチは、冷房車で風邪を引いた婦人が

鼻をかんだティッシュペーパーだった。


この部分をWSでは少しピックアップしてやりました。

冷房車がやってくる景色や、どんなハンカチだったか、

どこでティッシュペーパーだと気づいたのか。

そういったポイントを探りつつやってみました。


さて、場の荒れたところへ、

とうとう牛乃京子がやってくる。

一幕、彼女が話した通り仮面とマントをつけており

まだ皆には、この女が牛乃京子だとはバレていない。

同じように正装をし、仮面を被り、チェロを抱えた彼女の兄・ゴーシュもそこにいる。


パーティーにふさわしい歌を歌うよう博士に言われた彼女は

ゴーシュのセロに乗せて、この歌を歌う。


海はぬれるだけ ぬれていて

砂はカラカラ 乾いていたよ

雲が見えるわけがない 

空に雲などなかったからねーーー



とここまで!

来週は牛乃京子を中心にやっていきたいと思います。

ではまた!

9/24(土)劇中歌WSレポート

2022年9月24日 Posted in 劇中歌ワークショップ


過去のゼミログに、「夜叉綺想」の360度舞台セット写真が載っているので、こちらに載せておきます!
< 夜叉綺想のゼミログ>



さて、「夜叉綺想」4回目です。

今日から二幕へ突入しました!


謝肉祭、と牛乃が言っていたのは、

博士の功績を讃えるパーティーだったのです。


5F0AFA65-B742-4B7F-8B2D-43829C88F934.jpegのサムネイル画像

<パーティーに潜入した牛乃>


これまで一幕ほとんど喋らなかった謎の男、野口博士、喋りまくる!

というのも、スピーチをするという場面から二幕が始まるからである。


レオナルド・ダ・ヴィンチがチェーザレ・ボルジアのために仕事を

したことを引用しながらスピーチは進む。

その仕事の一つに、大脳前頭部の細胞のデッサンがあると博士は話す。

それに付随した実験で、犬の前頭部を執刀し、「お手」をしてみると、この犬は、お手をすることなく水にかぶりついたというのだ。

つまり、この手術により、犬は「待つ」ことができなくなったのだ。


これに習って、野口博士は人間でこの手術をしたのである。


ダヴィンチが当時タブーとされていた脳の解剖にまで踏み込んでいった話

などが織り交ぜられ、せりふがズラーっと続きました。


その間、嫁のケイコはというと、博士がスピーチをしているのを

いいことに、インターンの男をたぶらかしている。

博士はこれが視界の隅に入って集中できない。


一幕で登場したマニキュアの紳士は、場を進行するため

博士にスピーチを催促しつつ、ケイコが目に入らないように気を使う。


今日のWSでは、博士と紳士を中心に何度かせりふを繰り返していただきました。

気を遣っているようで、結果的に博士を煽ってしまう紳士。


さて、そして、人間でのこの手術に踏み込んだ博士は

自分の功績として、アルコール漬けにされた5ミリ立方の細胞を

皆の前に掲げるのであった。


そこで博士と紳士のこのせりふのやりとり。


博士:あれはいつの年だったか...

紳士:昭和三十五年の七月十日でした。


この日付、一幕にも出てきました。

牛乃の日記に書かれていたのと同じ日付がこれです。


と、ここまでで今日は終了!

次回はいよいよ、牛乃と博士が対面します。

仮面を被り、マントを翻してやってくる彼女の登場が楽しみです。


というわけで、10月も「夜叉綺想」を取り上げます!

詳細はこちら!!

9/17(土)劇中歌WSレポート

2022年9月18日 Posted in 劇中歌ワークショップ
07005440-7C23-4C63-B4D8-A4A7BAEC5A5E.jpeg
(一幕ラスト。牛乃の兄のゴーシュのセロが響く中で、水銀を垂らそうとする牛乃。)

「夜叉綺想」今日で3回目。

今日は、牛乃の強引な誘いを受け、野口青年が彼女のアパートへ

行くところです。


彼女のアパートは、野口青年のために飾り付けがしてあり、

中でもギョッとさせるのは、野口青年、その兄、その嫁の三人の

写真まであること。


実は牛乃は、野口の兄と先に出会っていたことがわかる。

お金を頂いていたんです、と話すだけ。

詳しく話そうとしない彼女を問い詰めると、

「タネをあかして驚くな!」とすごい剣幕。

その気まずさに、黙っているとそこにチェロの音が響いてくる。


そのチェロは、牛乃の兄のゴーシュが鳴らしているもの。

牛乃はここで宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を読む。

なんだか不気味に思えてきた野口は水を欲しがる。


水を取りに牛乃がいなくなると、壁が窓の形に開いて

なんとそこから、野口の兄と、マニキュアの紳士が現れる。

人の出入りが不思議な箇所が何箇所かあるのですが

ここもその一つ。

なかったはずの窓が現れ、人が入ってくる!


嫁のケイコを探しにやってきた野口の兄。

野口青年と、ケイコの仲のよさを疑いズカズカとやってきた。

牛乃が戻ると、その姿を見るや即座に引き返してしまった。


水を渡したのち、牛乃は野口に日記を見るように施す。


昭和三十五年七月十日、暑い。

魔大医学部内科研究 室、研究員野口医師によって、牛乃ゴーシュ、

執刀にかけられる。大脳前頭葉 約五ミリ立方の脳細胞を剥離後、

ゴーシュの前頭部は縫い合わさ れ、一週間、研究室にて検証されたが、

その間、ケイレン状態続 行。

以後、精神病棟に隔離されるが、以前に比べ、

凶暴性は退化 したものの稚児の如く笑い続ける。

一月後、セロを欲しがり、 「愛の讃歌」を試みる。



研究員野口医師とは、野口の兄。

なんと、牛乃の兄のゴーシュは彼の手術の犠牲者だったのだ。

そのことを知った野口は急激な眠気に襲われその場に眠り込んでしまう。

それを見ながら牛乃は、またいつもと同じように、体温計を取り出し体温を測る。

三十七度ニ分。そして今日はその体温計を折る。滴る水銀!


彼女の復讐がついに始める!!


とここで一幕終了!

野口に接近したのは、彼の兄への復讐のためだったことがわかる。

来週からは二幕!直接対決が始まります!

ではまた!

8/27(土)劇中歌WSレポート

2022年8月28日 Posted in 劇中歌ワークショップ
『ジャガーの眼』最終回でした!

前回やった二幕の終盤のこと。
励まされたしんいちがジャガーの眼の
持ち主として奮闘しようとしていたところに
『しんじさん』と、くるみは声をかけてしまう。

くるみは、そのことが引っかかってしまうのならばと、
しんじの思い出となるものは、ポイポイ投げ捨てていく。

その勢いに巻き込まれながらも、しんいちは再び気を取り直す。
そこへ、『ジャガーの眼』の最初の持ち主であると
主張する者が二人の行方を阻みます。

台本上では「眼帯をした男」、と書いてあるこれは「扉」のこと。
Dr.弁と、扉によって追い詰められた二人の元へ、上司の「田口」がやってくる。

しんいちの目を買い戻そうとする彼らを「田口」は、
決定的な一言で黙らせる。
ジャガーの眼の最初の持ち主は、自分である!


実は今回ワークショップ、初参加の方が来てくださり、
「この路地にきて」が好きというお話をしてくださったので
戯曲を全てやった後に、この歌へと戻りました。

すると、寺山修司さんのエピソードが散りばめられた歌
として冒頭で聴いていたこの曲が

自分の眼の次なる持ち主をのぞく「田口」の歌に変わりました。

『ジャガーの眼』を巡る、3人が集結し、
サンダル探偵社を押していくラスト。

最終回にしては、たくさん盛り込んでしまって反省。
9月から取りかかる作品も、たっぷり三幕あります。
歌詞の意味に踏み込めそうな作品を選びました。

IMG-2002.PNG

9月は『夜叉綺想』をとりあげます!!
唐ゼミ☆で上演した作品です。
一緒に取り組んでくださる方、お待ちしてます!

詳細はこちらへ!
http://karazemi.com/perform/cat67/ws-2.html

8/20(土)劇中歌WSレポート

2022年8月21日 Posted in 劇中歌ワークショップ

今日は二幕の最後まで一気に読み進めました!


あわよくば三幕の最初を読みたい、と思ったので、

そこで歌われる『この路地に来てー、』の歌をやりました。


最近、歌詞を全部母音だけで発声してみるということをやっているのですが、

結構難しい。

その難しさは人それぞれのポイントで訪れます。


その人の癖、発声で変わるので、

結構面白いです。

歌詞で歌っていた時はなんともなかったフレーズが

歌えなかったりする。


そういう母音でつまるフレーズは、緊張したりテンポアップしたり、大きな声で歌うとうまく歌えないことが多々!


せりふも同じで、ぶつぶつ言う分には問題なく言えるけれど、

いざ人前でやったりする時に言えない!

ということがありました。

母音でやってみたら?

とアドバイスもらってやってみると、おお、言えない。


というわけで、ワークショップでもやったりしています。



さて、本編!

前回、くるみが眼を追う理由がわかったところで

、しんいちの気持ちが動き、

ぐっと展開が進みました。


夏子の心境、Dr.弁の持論を振り切って、

しんいちはくるみの言葉と勢いによってジャガーの眼を持つことを決意する。



ジャガーの眼を使いこなす男になるべく、

皆の前で宣言するも、二幕の終わりで

くるみは巨大な牛乳瓶に閉じ込められ、

二人の"幸せのりんご"から立ち昇る入道雲は、

電気掃除機で吸い取られてしまう。


追い詰められる、、!


57A093FD-E11F-4CB0-A2FF-DD37170DAEBF.jpeg

("ダントン"と呼ばれる右手を使いこなすまで

あらゆる難問に立ち向かった『海の牙』

をしばしば思い出します。)


でも、りんごからの煙を掃除機で吸い取る絵面で、

笑いも混じり、見ている方には混乱もありつつ二幕終了!



というわけで、次週は一気に最後まですすみます。

ではまた!



8/13(土)劇中歌WSレポート

2022年8月14日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
今日はくるみとしんいちの二人のシーン!

前回、予習していた部分に取り組みました。


Dr.弁に目の違和感を訴えにやってきたしんいちと夏子。

目を売るつもりだと話すしんいちに対し、

夏子は浮かない表情。


夏子はそのまま、話の中に出てきた甘酒を買いに売店へと行く。


一人残ったしんいちの目の前に、甘酒をもった手が伸びてくる。

それは、服を変えてやってきたくるみだった。


くるみとしんいちの会話が続く。

眼を思うことを諦めるために、

しんいちにはめ込まれた『ジャガーの眼』に語りかける。


"別れようジャガーの眼"


ここからくるみは、訥々と語り始めたくるみであったが、徐々にまだ諦めない気持ちを爆発させていく。


ここまでの長せりふに今日はスポットを当てました。

どこで区切りをつけるか話していたところ、

参加者の方がつけた区切りは三つ。

私がつけていた区切りは、10ヶ所ほど。


三つの区切りは、話している目的で区切られたもの。

私がつけた区切りは、時系列や対象が変わる場所でした。

なるほど!と個人的に目から鱗でした。

せりふを発することを重視していた私は、息継ぎのポイントや声のトーンが変わる場所で区切りました。

がしかし、確かに話している内容は三つ。

この三つをおさえていなければ、最終的にせりふを聞いている人は、『で、何がしたいんだ?』と思ってしまう。75AFA34D-1782-4EF4-B630-1661A2DB570B.jpeg

(なんともわかりづらい絵になってしまってすみません。)

このように、大枠を捉えて、さらにその中を細分化して考えるのが必要なのだ!

と改めて思いました。


と、内容へ戻ると。

ジャガーの眼への思いを聞いたしんいちは、この眼に会いにきてもいいと話すのだった。

しかし、くるみはそれだけでは足りなかった。


あんたをなびかせる!


眼だけにとどまらず、その体、しんいちごと手にする、とくるみの勢いが加速していく!



と今日はここまで!!

8/6(土)劇中歌WSレポート

2022年8月 7日 Posted in 劇中歌ワークショップ
今日から二幕に突入しました!

二幕は七つの扉を挟んで、一方にはくるみ、一方からは、しんいち・夏子が。
両方から扉を開けながら進んでくる。
ある扉まで来ると、両者が同じ扉をつかむので、開かない。

この二幕冒頭で、またあの歌を歌うのです。
♪一つ開け 二つ開け
ふと思う こんな謎ーー

C5F35EBE-A8FA-4DE9-AE65-7B29571682EB.jpeg
(色分けしてみると、規則が目に見えてわかりやすい)

その扉は、ある病棟に続く扉。
そこにいたのはDr.弁!

しんいちは、Dr.弁の手で移植されたその眼の違和感を訴えにやって来る。
見えすぎる、というふうに。
Dr.弁の問診に導かれ、ポツポツと返答していたけれど、
しんいちは、ついに勢いよくこの眼は「ジャガーの眼」であると語り出す。
周囲は驚き呆れるけれど、しんいちもこの眼がどうにも手に負えない。
(眼が手に負えない、の表現が違和感でしかないけれど、どう言い換えれば
いいと思いますでしょうか。)

意志を持った眼に惑わされて苦しむしんいちに対し、Dr.弁は
「肉体の一部を追うものはなく、追われ用途する一部もない」と諭す。

とそこへ、"扉"がやってくる。
ここから、Dr.弁と扉の論争が展開する。
テーマは、臓器交換した肉体の一部に意志、ありや否や。

弁の主張は、変わらず、ついには肉体植民地と呼ぶ自らの身体を見せつけるのであった。

というように、今日はしんいちの主張と、
Dr.弁と扉の論争の部分を繰り返しやりました。

そして次回の予習として、くるみの長せりふを少し。
次回はそこを中心に、しんいちに移植された「ジャガーの眼」
の行方を追いたいと思います!

ではまた!


7/30(土)8月も劇中歌WS「ジャガーの眼」!

2022年7月30日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
劇中歌WS
8月も、「ジャガーの眼」!!


♪この路地に来て 思い出す
あなたの好きな ひとつの言葉
死ぬのは皆他人 ならば
生きるのも 皆他人


♪一つ開け 二つ開け
ふと思う こんな謎 入ったのか 去ったのか
ここまで生きても分からない


♪あたしは見ていた
あなたの体が
喜びに包まれ
誰かの前に運ばれてゆくのを
なごやかな笑いを受け
それはちょっと微笑んだりもした

S__79880370.jpg

「ジャガーの眼」にはたくさんの劇中歌があります。
寺山修司とのエピソードから生まれたせりふや歌詞などもたくさん。

そもそも「ジャガーの眼」とは何を意味するのか?

この歌詞の意味は一体なんなのか?

どんな物語が書かれているのか?

など、歌だけではなく、戯曲ごと取り上げて
一緒に研究してみませんか。
8月も引き続き、「ジャガーの眼」をやっていきます。
途中参加になっても、大丈夫です。
少しでも興味ある方は、お気軽にお申し込みください。

詳細はこちら↓
http://karazemi.com/perform/cat67/ws-2.html



7/23(土)劇中歌WSレポート

2022年7月24日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
いよいよ、使者「くるみ」の登場!

今日から新しい曲にも突入しました。
くるみが登場してすぐ歌う歌。

上司である田口と、くるみの間に立ち上がった扉を7つ開ける歌。

♪一つ開け 二つ開け
ふと思う こんな謎
入ったのか 去ったのか
ここまで生きても分からない
三つ抜け 四つ抜け
振り返る こんな謎
招かれたのか 罠に落ちたか
どこまで開けても分からない
五つ抜け 六つ押す
誰でも持ってる七つの扉

この歌は、この歌詞どおりに扉をあけていくと
最後まで歌うと7つの扉を開け終わっているというところまでいけます。
そりゃそうか〜、となるのですが、
ダンスではないので、歌の中で自然に体を動かすというのが難しい!

さて、扉を開け終わった「くるみ」のもとに、
探偵たちがやってくる。
くるみは彼らに、人の家へ入り込んでなにを取ったか
と問い詰められます。

そこでくるみが語り出す
盗るものは...
ジャガーの眼!!

ジャガーの眼を持った男を探している。
その眼に近づくためホシになり、探偵へとなった。

くるみの目的が明らかになったところで、現れる男女。
「しんいち」と「夏子」
しんいちは眼帯をしている。

舞台中央の家の窓から、ケーキが置かれているのが見える。
しんいちは、そのケーキについたローソクを吹き消し、
窓から捨てようとする。

それを見ていたくるみは、捨てようとしたしんいちの手を思わず掴む。
驚くしんいちに、とっさに夏子のぐれた時の友達だと言ってしまう。

最初はごまかしつつ会話をしていたが、
くるみは、しんいちの眼帯の向こうの眼にどんどん集中していってしまう。
とうとう前のめりに「その眼帯を外してください」とはっきり言ってしまう。

くるみの探していたジャガーの眼はしんいちの移植された眼だったのだ。

ここで1幕終了!!
2幕からはDr.弁も登場。
寺山修司の「臓器交換序説」を読みつつ、二幕に備えたいと思います。

S__79732738.jpg


ではまた!!!


7/9(土)劇中歌WSレポート

2022年7月10日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
「ジャガーの眼」、第二回目!

ジャガー.jpg
(今回参考にしている台本、2008年の台本と見比べつつやっています)

今回も「この路地に来て──」からスタート。
音程を高めに設定して、歌ってみました。

同じ小節の中でも、細かい音符のところと
音符の数が少ない箇所があります。
歌う方は、この音符の数が少ない部分を速く歌ってしまいがちなのですが
聴く方は、すでにそれまでのテンポが耳に残っている。

スクリーンショット 2022-07-10 11.19.17.png

スクリーンショット 2022-07-10 11.19.23.png
(同じ小節でも、音符の数が違う↑)


ということで、歌う方もたっぷりと小節分歌うと聴きやすいです。

さて、その後、せりふに突入。
前回は「扉」が田口の元へ、「サラマンダ」を連れて来たところでした。
使者を待っている田口は、サラマンダを引き取ることはできない、と断ります。
さらには、その使者である女の名前を告げます。それは「くるみ」!

と前回はそこまで。
強い風が吹き、田口は去ります。
そこへ、扉の部下たちである探偵がズラリと並びます。
最近起きた事件を調査している様子。

色々な空き家に残された「くるみ」の文字。
田口の言った「くるみ」と同じ名前。使者が近づいている!

田口が舞台上へ戻って来たところへ、
チロという犬を抱いて、少年がやってくる。
「でも、姉さん生きると言ってくれたよ。ここに働いてる姉さん、
あきらめなければきっと生きると──。」

くるみがいないのであれば、代わりに生きると言ってほしい、
と頼まれるも、田口は少年に答えることができない。
そこへ、少年の父親がやってきて、無理やり連れ去ってしまう。

扉たちの調査、チロを抱く少年の言葉から
くるみの面影がどんどんと強くなり、ついに登場!
次週は、ここからやります。

それでは、また!!

7/2(土)劇中歌WSレポート

2022年7月 3日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
暑すぎますが、みなさん体調など崩されていないでしょうか。
さて、7月に入り、劇中歌ワークショップ「ジャガーの眼」に突入しました!

唐ゼミ☆でやったことのない作品だったので不安もありつつ
劇中歌が印象的なので、せっかくだからやってみようとこの作品にしました。


初演は85年のこの作品。
今回取り上げている曲は

この路地に来て 思い出す
あなたの好きな ひとつの言葉
生きるのは皆他人ならば
生きるのも皆他人
死ぬのも皆他人
愛するのも皆他人
覗くのは 僕ばかり
そこに見てはいけない
何があるのか


サンダル探偵社の田口が登場し、住人たちに囲まれた中でいきなり歌うのがこれ。
しかし、台本上だと、もう一曲ありました。
状況劇場の台本には、ケーキを囲む人々を路地の隅で見つめる女が別の歌を歌うことになっている。
けれど、2008年の台本には、そのシーンはなくなっておりました。

9784915933417.jpg
(ジャガーの眼2008 が載っている台本)

私は台本より先に舞台、映像をみていたので、
冒頭は田口の歌からスタートするものだと思っていたのですが、そんなシーンがあったのです。

住人たちに囲まれていた田口の元へ、サラマンダを乗せた車椅子をおして
"扉"がやってくる。

かつて田口とともに捜査へと連れて行った人形がサラマンダだった。
"扉"は田口だけが動かすことのできるサラマンダを引き取るように申し出る。
しかし、田口は新しい「使者」を迎えようとしていた。

その名前は 「くるみ」!


と今日はここまで。
「くるみ」とは一体何者なのか。
次週もおなじ曲を取り上げます。

ではまた!


6/18(土)劇中歌WSレポート

2022年6月19日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
「青頭巾」最終回でした!

それではいってみましょう!
トランクのロープを持って高らかに歌うオイチョカブ。
でもその歌詞は、、

♪でも本当はそうじゃない
トランクは闇夜をぬって マウントサタンに帰るんだ
その時あたしはロープを話そう
昔はよく騙したが 今はもう騙さない

とそこへ、鐘の音。

和尚がまたもやオイチョカブを追い詰める。
和尚、そして商社の者たちはザクロの木の下に埋めた弟の骨を掘り起こしていた!
この骨と引きかえにトランクの鍵を返せというのであった。

"二人で噛んだザクロの味"
と思っていたザクロの木には、すでに弟の骨はなかった。

杉作はオイチョカブにやはり騙されたと、
オイチョカブを置いて去ろうとする。
待って! と、声をかけ引き止めるも、オイチョカブは
こうして見ていると、あなたの顔が白頭巾のように見えてきます。

1幕で、「坊や、白頭巾」と呼んでいたのがここで思い出されます。
頼もしくなったと思った杉作がまた自信をなくして去ろうとするのを
白頭巾と呼ぶオイチョカブ。

もうプッツリと振り切ったオイチョカブは、その勢いで
警察のところへ行き、自分はこの男(杉作)にそそのかされたと訴える。
それを聞いた杉作はオイチョカブにつかみかかります。

もみくちゃになっているところへ、ガセ像が飛び込んでくる。
覚えていますでしょうか。
2幕冒頭で、女房のユリアに愛想つかされ、もしあたしをいたいなら、
「どえらいことやってみな。」と言われていたのを。

そう言われたガセ像は、なんとオイチョカブを刺してしまった!
杉作とも仲違いしたままオイチョは運ばれて行ってしまう。

一人取り残された杉作のところへ、
カラスがやってくる。
「君は僕を一人ぽっちにしたね。」
そう語り始めるカラスの手にはトランクが。
カラスもまたトランクを狙っていた一人だった。
杉作に近づいたのも、そのためだったと吐き捨て去ろうとする。

それを聞いた杉作はカラスを追いかけトランクを取り返そうと
またまたもみくちゃになる。

ぐるっと回った拍子に、トランクが空いて、
中から異国のザクロが!!


唐ゼミの上演では、ザクロを持った「オイチョカブ」または「マウントサタンの女」
がトランクの中から飛び出して来ます。
今回改めて、台本をみると、ザクロとしか書かれていなかった!

散々取り合って来たザクロ石は
商社でもなく、カラスでもなく、杉作でもなく、
純粋に弟を思う姉である「オイチョカブ」はたまた「マウントサタンの女」
のところへかえって行くのであった!

rasuto.jpg


7月からは新しい作品へ突入します!
来週は、そのお知らせをしますので、どうぞよろしくお願いします!

6/11(土)劇中歌WSレポート

2022年6月12日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
さて、「青頭巾」も佳境!
今回は、新しい曲も入れて、台本を読み進めました!

花嫁のドレスをひっぱがして結婚式場にもぐりこんだオイチョカブが
トランクの鍵をしっかりと奪い取っていってしまった。

さて、逃げてきたオイチョカブは
杉作にバッタリ会ってしまう。

<ここから2人の掛け合いがスタート>

まず、杉作がオイチョを責め立てます。
というのも、兄が病院に運ばれ息を引き取り
お葬式の最中も、オイチョカブがくるのを待っていたというのです。

次に、オイチョカブの弁解。
すでに詐欺と思われている私が、どうしてお葬式に行けるのか。

そういった弁解をしているうちに
杉作が落ち着いてきたのを察したオイチョカブは
杉作にあることを頼むのです。

1幕でザクロの木の根元に弟を埋めたと話していたのですが
ここにきて、警察から呼び出されたオイチョは、「杉作の家に
養子に行った」と嘘をついてしまったので、
杉作の拇印が必要になってしまった。

杉作の拇印をゲットするため、これまたいろんな例え話、きれいごと
を並べながら、指を掴んだり腕をひっぱる。

そうこうしていると、カラスが駆け込んでくる。
しっかり下調べをしたカラスはオイチョカブの詐欺の履歴を
暴露し、責める。
カラスの登場で触発されたのか、責められるオイチョカブをみたからか
なんと勢いで拇印を押してしまう杉作!

えいや、と押してしまった杉作は、
やることはやったので、トランクを返してほしいと申し出る。

でもね。。

とまた渋るオイチョカブ。
そしてまたまたお願い事をする。
トランクにロープを引っ掛け、その端っこを持たせてほしい。
木に引っ掛けてロープをひっぱると、トランクが上にあがり
ついには兄さんのところまで高く高くのぼっていく。


というようなことを美しく言い換え、杉作はうっかり信じてしまう。
すっかり騙されてしまった杉作は走ってロープを木にかけにいくのであった。。

「その後はどうするんだ、その後は!!」
とカラスのつっこみ。杉作には届かず、走っていってしまう。

おいちょ.jpg
< ロープを持って歌うオイチョカブ >


♪誰もが思うだろう トランクは
あたしの いただきと
目をつぶる その隙に
ロープはたぐられ ここにくる
でも本当はそうじゃない
トランクは闇夜をぬって
マウント・サタンに帰るんだ
そのとき あたしは
ロープを離そう
昔はよく騙したが
今はもう 騙さない
なぜなら これはザクロの縁組


これが今日でてきた歌。
彼女がトランクをどうしてもまだまだ手放せない理由が
少し書かれている歌詞です。
来週、最後まで読むと、この歌詞がまた違って見える予感です。

ではまた!!

6/4(土)劇中歌WSレポート

2022年6月 5日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
6月も「青頭巾」をやります。
では、さっそくいってみましょう。

前回はカラスが黒いトンビ服を脱ぎ捨て、
キメキメの白いスーツで「ナルシスの唄」を歌いました。
なぜ彼はこんな格好をしてきたのかというと
結婚式に潜入するため。

その結婚式とは、杉作の兄の婚約者であった女が
新たに商社の男性「カバヤマ」とあげるもの。

そこへカラスは、「ザクロ石」のありかを探るため
杉作の兄の事件や、商社のことを下調べしてやってきたのです。
カラスは会社の不当な取引を指摘します。
そしてカラスは杉作の兄が事件を起こしてからというもの、
こういった商社の実態を知って絶望したがために
自殺してしまったのではないか!
ということを拡大器に例えながら、チクチク攻撃。

もう冷や汗の止まらない牧村。
とそこへやっと準備の整った花嫁がやってくる。

ベールに顔を包んで、しおらしく「ポショポショ」としか言わない花嫁。
カラスの通訳によるとどうやら、「なくし物をしてしまった」らしい。
失くしものを探すべく商社の者たちに持ち物を出させると、
花嫁はあるものを指して「ポショ!」それ!(←カラスの通訳)と、
そのあるものを受け取ります。
それは、あのトランクの鍵!

うっかり鍵を取られてしまった牧村。
どうもあやしい、、とベールを被ったまま去ろうとする花嫁を引き止める。
とそこへ、口をガムテープで止められ
ドレスをひっぱがされた女が駆け込んでくる。
こっちが本物の花嫁ではないか!
では、このポショポショとしか言わない女は一体だれだろう。
と、皆が視線を向ける。

鍵を手にしたその花嫁は、怖いもの無し。
みんなが注目する中、見得を切り、
「姓はオイチョ、 名はカブ」と自己紹介までして
潔くベールを脱いじゃうのだ。あー!!オイチョカブ!!!

オイチョ.JPG

そこでこの歌。
♪ある日宿屋に 盲が泊まり
盲の手引きで 旅に出た
背中に弟 片手に盲
それでも この世は 楽しいぜ
オイチョ オイチョ オイチョ オイチョカブ



このシーンでは実際に
鍵を見せびらかしながら歌うと、この「楽しいぜ」
の理由がつけられます。ニヤリと歌う原動力にもなります。
その歌と余裕に圧倒され、ボーっとしていた商社たちは
急いでオイチョカブを追います。


と今日はここまで!
やっぱり詐欺だった青頭巾の女。
このあと杉作と対面します。
ではまた!!

5/28(土)劇中歌WSレポート

2022年5月29日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ

青頭巾の女は商社チームに追い込まれ、なんとか逃げようとしていたが、
青年・杉作が仲間としてついていこうとする。

そうこうしていると、さらに青頭巾の女を引き止める人物がやってくる。
1幕冒頭でテキヤとして縄張り争いをしていたユリアだ。
青頭巾の女がユリアに嘘をついていたことがわかり、さらにはサギのオイチョカブ
と呼ばれていることも突き止めた。

その青頭巾を退治しようと、坊主を連れて来たのである。
坊主の言い分としては「青頭巾」は上田秋成の小説の登場人物で、
すでに先祖が退治しているということであった。

まあ、一応唱えてみっけど

と、女を退治する作戦に出る。
がしかし、女には通用しない。
パッ! と桃色のパンツをひらめかしてさらにタンカを切る。

青頭巾.jpg

青年の後押しも加わって、なかなか手強い青頭巾の女。
この強さはザクロのせいだ、と和尚の指示で、ザクロの木は切られてしまう。

この勝負の中、商社の女が駆け込んでくる。
「あの人が、首吊りました」 !!!

この「あの人」とは、杉作の兄のこと。
商社チームは顔色を変えて駆け出す。

そんななか、女は切られたザクロに駆け寄る。
弟をそこに埋め、ザクロの実がなるころを待っていた女にとっては
この木が切られることは痛い。

兄のもとへと向かう杉作を見送った女は
「バカヤロオ、てめえら、それが甘えんだよ!」と一言。
と、ここで一幕終了!

お客さんだけがこの一言を聞きますので、
この女、いったい何者? を残して一幕は終わります。

今日は時間がまだありましたので、二幕も予習。
今後の展開に食い込んでくるもう一人のテキヤ、カラスのせりふを読みました。
彼もまた歌います。
杉作くんに好意をよせるカラスは、トランクをかっぱらわれたとき
なにもできなかった自分を歌の中で悔やみます。
今日は唐ゼミで上演した映像がありますので、見てみてくださいませ。

<ナルシスの唄>

6月も、「青頭巾」をやります!
ではまた!!

青頭巾6月.png


曜日 4日、11日、18日
時間 10:30〜12:00

<6月申し込みフォーム>

5/21(土)劇中歌WSレポート

2022年5月22日 Posted in 劇中歌ワークショップ
今回は、やっとこさ劇中歌登場しました。
では、この歌はどんなシーンで登場するのかまでを
追っていきたいと思います!

前回は、青頭巾をかぶった女にザクロを食べさせられ
サクラになることを約束します。
と、そこへ兄の商社の同僚たちがやってきます。

牧村という同僚が紹介したのは
兄の婚約者であった女。
兄が事故を起こしてからというもの、行方もわからなくなってしまい
もう諦めて、別の男と結婚することを決めたらしい。
そのことを一言報告しようとやってきたそうだが、
話しているうちに、やっぱり忘れられない。
諦められない!!

と昂ってしまい、怒りの矛先は青頭巾の女へ。
テキヤの町をうろつくようになってしまったのは、
あんたのせいだ!と殴りかかる。
75B930BA-FCA3-411B-BDF8-2374023C4EFE.jpeg
そんな騒ぎののち、牧村はやってきた本来の目的を話し始める。
見本用に『ザクロ石』をつめて送ったトランクがなくなったのである。
そのトランク、まさに青頭巾の女が持っているものではないか!
すでに調べがついており、青頭巾の女は追い詰められる。

商社の対策で、トランクは鍵がかけてあり、
その鍵は、牧村が持っているのであった。
『ザクロ石』は女の手にあり、それが入っているトランクを開ける鍵は
商社にある。

「おまえ、これも欲しいんだろ?」
牧村はジリジリとやってくる。
「それじゃあたしはサギみたいじゃないか!」
「サギだ!」

と、さらに追い詰められたところで女は飛び上がり、
トランクを抱えて歌う!

ここで、劇中歌へと入るのです。

♪あたしがもしも サギならば
株は暴落 女はあがる
それでもサギというならばーーー

この女は一体詐欺なのか?
詐欺じゃないのか?
青年は、その女の余裕と、真面目さに戸惑いつつ
後を追っていきます。

というところで終了!
この女が一体何者なのかさらに気になりつつ、
歌を使いこなせるように次回も同じ曲をやります!

ではまた!

5/14(土)劇中歌WSレポート

2022年5月15日 Posted in 劇中歌ワークショップ
さて、『青頭巾』二週目!
まだ劇中歌は出てきませんが、そんなにページ数が多くないので、
抜粋というより、続きをどんどん読み進めながらやっています。

D8CE13C6-407E-4089-BE41-633CFB84BC81.jpeg

前回は、小学校時代に2人が会っていたことがわかりました。
悪ふざけで小学生が投げた石が、弟に当たりそうになったのを
かばった女は、その傷を隠すために青頭巾を被っているのだと話します。

申し訳なさと共に女の話を聞いていると、
すでにその弟は事故で亡くなっていることがわかる。

しかもよくよく話を聞いていると、
両親もなく、弟を埋葬する墓もない。
仕方なく女は、遺体をザクロの木の下に埋めたというではないか!

「いつか、木の根が花カゴのようなアバラの中に
喰い込んで、養分チューチュー吸って、
こぼれるような実をつけるのを待ったんです。」

と、女は素敵な感じで語るのですが、
この話を聞く前に、女にすすめられザクロの実をかじっていた青年は
たまったもんじゃない。

なんだか女のペースに巻き込まれてしまった青年はハッとします。
こんなふうに自分の兄(マウント・サタンに行って
現地の女を轢き殺してしまった)をサクラにしたのではないか。
兄がうろついてるのは、あんたのせいだ!

と問い詰めてみるが、女にはそんな覚えはない。
むしろ、「私に似た人を見ている」気がして、
逃げるように店をたたむのは私の方だと主張します。


と、ここまで。
はたして、兄は見つかるのか。
この女は何者なのか。

先取りしている劇中歌の歌詞をヒントに、
また読んでいきます!
そろそろ実際に劇中歌が登場します。
ではまた!

5/7(土)劇中歌WSレポート

2022年5月 8日 Posted in 劇中歌ワークショップ

さて、本日から劇中歌WS『青頭巾』がスタートしました。

課題曲は「オイチョカブの歌」!
オイチョカブは、ヒロインの名前。
このヒロインが、身の上を歌う曲です。

S__78004228.jpg
(野外バージョンの「青頭巾」  ヒロインのオイチョカブ)

まず、テキヤが出てくるのですが、
口上だったり隠語の掛け合いだったりが前半はたくさん。

聞きなれない言葉や、リズム感、そして、カタカナが多い!
けれど、『青頭巾』の物語を縮小したような口上が前半に出てきたり、
隠語のやりとりをしたかと思えば、急にグッと本題にかえってきたり。
劇中歌も、歌っている途中にせりふが挟まっていたりしている。
そういった雰囲気を掴むと楽しめる作品なのではないかと読み進めています。


さて、この「オイチョカブの歌」ですが、
歌詞はこんな感じ。

♪あたしがもしも サギならば
カブは暴落 女はあがる
それでもサギと 言うならば
父は八つでコソドロで
母は七つで春を売り
あたしは六つで色町こもり

↑前半だけですが
この部分は、半分歌う 半分せりふ
みたいに見得を切ってニヤッとしながら歌うシーンに出てきます。
奏者に委ね、テンポを揺らして歌っていい部分だと思います。

この歌が登場するのはもう少し後なので、物語を読み進めていきました。

主な登場人物は、
杉作という青年
テキヤのカラス
青頭巾を被った女、オイチョカブ

失踪した兄を探す青年・杉作。
その兄は商社に勤めるエリートであったが、
ザクロ石の採掘のため行ったアフリカで現地の女を轢き殺してしまう。

その後、日本に戻ってきた兄は、柘榴を持ち、
青頭巾をかぶる女をテキヤの町で見つける。
兄は轢き殺してしまった現地の女を思い出したのか、
魅せられてしまったのか、テキヤの町をうろつく。
その兄を探して杉作もまたテキヤの町をうろつく。


というのが『青頭巾』の一幕前半。
この後は、ザクロ石をめぐってテキヤのカラス、
オイチョカブ、兄の商社員たちが闘っていくのです。

1回目なので説明が長くなってしまいました。
次週もよろしくお願いします!

4/30(土)劇中歌WSレポート

2022年5月 1日 Posted in 劇中歌ワークショップ
S__77750477.jpg

長編だった「下谷万年町物語」もついに終わりました。
実際に出演した作品ではないし、長編でもあったので不安でしたが
好きな作品ということにかなり助けられ、最終回を迎えました!

それでは、レポートいってみましょう。

前回では、洋ちゃんこと洋一に「僕を返してください」と言われてしまい、
サフラン座結成に向けて盛り上がっていた三人はバラバラになってしまう。

舞台上でぽつんと一人になって泣くお瓢、という悲しい場面でした。
今日は、その後から最後までを一気にやりました。

なんとか洋一の気持ちを取り戻そうと、いつものごとく
お瓢は考えていく。
洋ちゃんと同じ6本指を持つ文ちゃんを背負って
その上からドテラを羽織れば、完璧な洋一になれる!
これだ! と言わんばかり、張り切っていたところへ

洋一が、空気うたれて浮かんでる。
瓢箪池で!

と軽喜座の座長が駆け込んでくる。

洋一を引き上げて、そこにいた面々は黙り込む中
お瓢だけが喋り続ける。

うまくいくと思うんだ。
初日の盃はどうする?
いいかい、正面からかけだしてみせっから。

しかし、洋一は目を覚まさず。
そのままお瓢は警官に連れられてしまう。
本当にバラバラになってしまった三人。
文ちゃんは、何度も池に倒れ、やがて大人の文ちゃんが現れる。

(大人の文ちゃんが語るそれからの現実はまたさらに悲惨で
この物語のラストにこの情報量を背負っている役者さんは
どんなプレッシャーなのだろう、などと勝手に思ってしまう。)

しかし、その全てを振り切るように文ちゃんは
大人の文ちゃんを倒して
「どこです僕を待っている人」と池に向かって呼びかける。

そこへ、洋ちゃんを肩にしたお瓢が立ち上がる。
「行こう! 文ちゃん」

最後の部分は、初見で読んでいただいたのですが、
「行こう! 文ちゃん」のせりふがとても素敵でした。
というのも、今まで物語を読んできて、
どんなお瓢さんが立ち上がってくるのかが
染み込んでいたからなのだろうと思いました。

その他に今日のテーマとしては
相手に想像してもらうにはどうしたらいいか。でした。
先週朗読をやったこともあり、そのことを考える時間が増えたせいか、
今日せりふや歌を聞いていて、内容や情景が見える声はどんなものかな
と思っていました。

事実を伝える部分では、音声をはっきりして言ってもらい
感情を乗せるときは、ほんの一瞬間をあけたり、空気を声に混ぜてもらったり。
など、私も含め実験をしながらやってみる回にもなりました。

とはいえ、ひとまず「下谷万年町物語」終わりました!
想像以上に悲惨だったり、底抜けに明るいお瓢に圧倒されたりしながら
どんな風に伝えて行こうかと参加者の方と一緒に試行錯誤できるのは
貴重だなあ、と改めて感じました。

5ws.png

さて、来月からは「青頭巾」やります!
この作品は、実際に出演したこともありますし、
面白い曲が入っているので、やってみようと思います。

< 予約フォーム >

みなさまお待ちしております!

4/16(土)劇中歌WSレポート

2022年4月17日 Posted in 劇中歌ワークショップ
いよいよあと二回となりました。
「下谷万年町物語」!!

「蛍の列車」を今回もやりました。
前回のワークショップでは、サフラン病棟にふらふらと舞い戻ってしまい
すっかり落ちこんだキティ瓢田を文ちゃんが励ます場面をやりました。

今回は文ちゃんの励ましによって復活し、洋一のピンチを知ったキティが
鏡を抜けてやってくる場面からスタート!

鏡を抜けて登場したキティ瓢田が見栄切りのように歌うのが
「蛍の列車」
同じ劇中歌でも、歌う場面によって使われ方が違うのがおもしろい。

そして、お春やお市との面白いやりとりにも触れたかったのですが、
今回は、もうすこし先へ進みます。
注射器を駆使し、移動証明をひったくって逃げてきた3人。

しかし洋一は立ち止まる。
大変なことをした気がする。と。
ここからの洋一とキティ瓢田の会話を取り上げました。

話はじめは、移動証明までも取り上げてきたキティをやりすぎだ
というふうに責めますが
だんだん会話が進むにつれ、死んだ洋一にとらわれ注射器を
ふりまわしているのではないかと指摘します。

最後には、僕を返してください。
と洋一ははっきりと言います。
洋一の役をやると引き受けたことからこの物語が進んできましたが
この一言。
キティ瓢田は、それでも3人でやっていこうと説得を試みるも
洋一も意思は固く、キティを残して立ち去ります。
文ちゃんもその様子を黙ってみていましたが、
洋一を追いかける。

S__76414978.jpg

一人取り残されたキティ。
いままで散々、独白や会話の中で一人ぼっちの描写がでてきましたが
ここで初めて、キティ瓢田はこんな風に池の前にいたんだな
と痛感するシーンでした。

S__76414980.jpg

さて、来週はお休みですが、30日は最後!
この3人がどうなっていくのかをやります。

それでは、また!!

4/9(土)劇中歌WSレポート

2022年4月10日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
さて、「蛍の列車」の課題曲に突入してから、
2回目です。
前回は、キティ瓢田の苦しい過去を読んでいきました。
その続きです。

物語は3幕へと突入します。
三幕冒頭、またもやこの歌。
♪なんかすっぱい 匂いがします
夜中に吐いた ものかしら

S__76308494.jpg

フラフラとこの歌を歌っている。
またもやキティの心は沈んでしまっている!

今日は、この落ち込んでしまったキティ瓢田を励ます文ちゃんとのやりとりを取り上げました。
キティはおよそ5ページにわたって、「でも〜、」「違うよ」
などと言いながらなかなか持ち上がってこない。

その5ページをどうやって文ちゃんが励ましていくのか
役を交換しながらやってみる。

まずキティ瓢田を読んでみて、どんな風に言われると
話を聞く気持ちになるのか、ということを体感。
そして今度は、文ちゃんを読む。
その際は、文ちゃんはどうして強気になれるのかを考える。

最後の方で、「頭がいたい」としゃがみこんでしまうキティ瓢田を
「そんなものはすぐ治る!」と言い切ります。
いつもなら、「大丈夫ですか?」と言いそうな文ちゃんが
強気に断言するのは、洋ちゃんの身が危ないということが頭にあるから。

文ちゃんがいつもより強気になるポイントは
総監の帽子を持っていること
時間が限られているということ
洋ちゃんが危ないこと

など理由があります。
もちろん落ち込んでしまったキティ瓢田を励ましたいという気持ちもあります。

S__76308496.jpg

キティが演じる洋一の存在がなくては始まらない!
ということで、励まされたキティは鏡を抜けて、文ちゃんとともに洋一のところへ向かいます!
向かった先で「蛍の列車」をまた歌うのです。
次回はそのあたりを取り上げていきたいと思います。

ではまた!!

4/2(土)劇中歌WSレポート

2022年4月 2日 Posted in 劇中歌ワークショップ

さて、今日から新しい曲へ突入しました!
『蛍の列車』です。

『娼夫の森』の開幕。
そして、洋一の姿をしたキティ瓢田が現れこの歌を歌います。

♪旅をするなら 夜出てゆきやれ
切符がなければ 蛍の列車で
せつなく絶え入りそうになりゃ
どこかの駅で 誰かにおなり


正直、私は初めてこの作品を見た時、
『娼夫の森』が劇中劇として行われていたことがわかっていなかった!
どこからがそのスタートだったのかわからず。
(率直に中野さんに質問しました)

1F091BD5-7E86-4A1F-BCD8-BABC687E7D2D.png

まずは、この歌を歌ってみる。
それぞれの歌の癖をみつけながら、
内容がストレートに伝わる歌い方を探ります。

参考にした音源が二つあり、その違いを聴いてみました。
音符の装飾や、リズムが違うところがあったのですが、
なぜ違うのかを分析して私なりに解説。

一つのフレーズの中に、たくさんの盛り上がりを作ると
内容より音程の派手さに耳が集中してしまうので、
どちらを取るかを考えてみる。みたいなことをやりつつ。


せりふへと突入。
今までキティ瓢田の勢いのよいシーンと、
暗く落ち込んだシーンを独白を中心に取り上げてきました。

明るすぎる、暗すぎる、その両極端な感情を猛スピードで行き来するキティ瓢田。

その理由がわかるシーン。
お春がめざとく見つけたキティの腕の注射後により、
彼女が薬物中毒であることがわかります。

中野さんのワークショップ内容が今回同じなので
ここにも載せておきます。↓
3/28 ワークショップレポート


特訓を続け、クタクタになり壁に背をつけている彼女の前に
洋一からの励ましの言葉がかかれた紙ヒコーキが飛んでくる。
さらにはB29の轟音に目をやると、
そこには逞しくまるでキティを励ますかのように
格子窓まで伸びてきたサフランの花が。

B20FA320-9FF5-460E-BDDD-B3C7DBD5A883.pngのサムネイル画像

注射器でそのつかみ取ったサフランの花の茎に空気を入れると、
ツンと花が開く。
キティはまだ生きられる。

81707238-915B-4C55-B6E6-A7D20F54B825.png

こうやって彼女は生きてきたのか、と苦しくなるようなシーンでした。

声に出して彼女のせりふを読んでもらうと、
目で読んだ時とは違う負担が自分にかかる。


"誰かにおなり"

最初の印象では、『娼夫の森』で洋一に扮するキティ瓢田のイメージが持てる歌詞でしたが、
ダリアン・ソレルに扮するため特訓していたキティ瓢田のことや、それをキティに促し見守り励ました洋一のことなど、あらゆる"誰か"が思い浮かぶ歌詞になりました。


というとこで、次回も同じ曲でやってみます。
それではまた!!

3/19(土)劇中歌WSレポート

2022年3月20日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
『下谷万年町物語』、第二回目の劇中歌WSでした!

取り上げた曲は、前回と同じくキティ瓢田がニ幕の最初に歌う曲です。

♪なんかすっぱい匂いがします
夜中に吐いたものかしら
それとも錆びた体のにおいか
抱いてくれても ごまかせぬーー

その後、池からすくいあげられたキティ瓢田が、
池に飛び込むに至るまでの経緯を語るシーンを前回は取り上げました。

どちらかというと辛い過去を語る場面が多かったので
今回は、長屋の端から端までを駆け抜けるキティ瓢田の
勢い溢れたシーンを抜粋しました。

暴れるための"ライセンス"が欲しい!
と言い出したキティに、洋一はある物を差し出します。

それは、洋一が持っていた総監の帽子!
「娼婦の森には」描かれていない洋一の役をお瓢にやってもらうべく
洋一は、その帽子をお瓢に手渡します。

CAA00C99-4E5D-4F2A-BA8E-C4C549A38A12.jpeg
(撮影:伏見行介)

もう暴れたくてしょうがないお瓢は、
その洋一の提案を即座に引き受けます。
洋一と文ちゃんが話していても「もうわかっちまった」とか、
「ちょっと口をはさましてもらいますけど」とそわそわしている。
"ライセンス"を手にしたお瓢さんは無敵。

一方、提案したはずの洋一は、お瓢が勢いづいてくると、少しずつ尻ごむ。
帽子をもって逃げ続けたことや肩代わりさせられた嫌な過去が蘇る。
(提案する時の洋一の勢い、引き受けたお瓢の勢いをそれぞれ参加者の方に
テンポを変えて読んでいただいたりしました。)

しかしお瓢は、自分が洋一の役をやるからには、その事実も改訂してやる!
と帽子を冠り、駆け出す。

もう一人の洋一の声を頼りに池に飛び込んだ時のように、
新たにお瓢は、「娼夫の森」の洋一となっていく。

そこまで勢いよく台本を読んでいただいたところで、
また冒頭の歌へ、、、!

♪なんかすっぱい匂いがします
夜中に吐いたものかしらーー

勢いよく周りをかき乱していくお瓢さんと、
水底でおたまじゃくしたちにつっつかれ、泣いていたお瓢さんの
浮き沈みを少しでも体現してみたらどうなるだろう。

というつもりで、勢いのよいやりとりから、
この冒頭の歌をやってみていただきました。

次回は、田口洋一さんとはぐれる前のキティ瓢田は
どんなことをしていたのか。
そこを取り上げなら、もう一度同じ曲をやります!




3/5(土)劇中歌WSレポート

2022年3月 6日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
3月に入り、劇中歌WSは「下谷万年町物語」へ!!

3:5ws.jpg
(左:表紙は唐さんが描いた絵。 右:唐ゼミの下谷万年町物語、再演のDVD)

唐ゼミ☆の初演、再演には間に合わず、私が初めてこの作品を観たのは、2012年。(十年前!!)
しかも、初めての唐十郎作品がこの「下谷万年町物語」。

それはそれは衝撃でした。
色合いといい、ヒロインの魅力の溢れ方といい、聞いたことのない言葉のやりとり。。。
なんだこれは状態でした。

というわけで、今回はWSをきっかけに、私自身もしっかりと物語に取り組もう
と思っております。

今回取り上げる一曲目。

<唐ゼミ☆ 「下谷万年町物語」映像>
この映像の中で歌われているこの歌。

♪なんかすっぱい 匂いがします
夜中に吐いたものかしら
それとも 錆びた体の匂いか
抱いてくれてもごまかせぬ
やさしくされても 笑ってやれぬ
枕にしみた おまけの匂い

ヒロインのキティ瓢田が一幕の終わりで、洋一に池から拾い上げられ
印象的な登場をします。そこで名を名乗り、暗転!
そして次は、もう第二幕。
幕があくと、長屋で寝ていたその女が身体を起こし、歌い出すのがこの歌。

つまり、観客はこの女が何者かもわからぬ状態でこの歌を聴くのです。
でもなんとなく、この女の過去が後ろ暗そうな感じが漂う...。
ということで、キティ瓢田がこの歌を歌うに至ったであろう過去が取り上げられているせりふや、
彼女の独白の場面をピックアップしてみました。

例えば二幕。
池に沈んでいたキティが、そこで見た夢の話をする場面。

どうしてこんなところに来ているのか。
一体どんな演出家がおまえにここに飛びこめっていったか。
そこであたしは泣いたんだ。
暗い水底を見つめても、そうして、あたしを抱きとめてくれる筈の演出家は
水だけで、それがユラユラ眠っていろと言うばかり。
でもそんな眠りの中で、あたしは、知らない町に立っているあたしを夢見た。

自分を錆びた、と歌ってしまうキティがこういうせりふからも伺えます。
と同時に、ここから抜け出したいという気持ちも伝わってくる。
惜しみ隠さず辛い、苦しい、私もうダメだ。。。と感情を表現する。
かと思いきや、えいや!と自分を奮い立たせて戻ってくる。

この後もそういった場面がたくさんやってきます。
そういったキティ瓢田の変化をこの歌とともに読み進めていきたいとおもいます!

次回は3/19です!
読み応えのあるせりふがもりだくさん。
初めての方も、ぜひ!









2/26(土)劇中歌WSレポート

2022年2月26日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ

『吸血姫』、最終回でした。

前回同様、【ほおずきの唄】です。

今日は、私もせりふを読むのにガッツリ参加し、さと子と肥後のやりとりを取り上げました。


【ほおずきの唄】を歌う前に、さと子は、ほおずきのことを夕方色と表現するという話を前回しました。

今回のWSで読んだ場面は、

物語の後半、三幕で肥後がさと子の住んでいた家へ行った時の話をするところ。


さと子を待っている肥後が目にしたのは、たくさん咲いた"ほおずき"

この景色を、さと子も見ていたんだと肥後は思いを馳せるのです。


そう思うと、小さい頃から、さと子はほおずきをしゃぶって、そのたびこの歌を歌っていたんだろうか。


などなど、想像は膨らんでいくのでありました。

とはいいつつ、最後は落ち着いて台本に戻ってもう一度シンプルに読んでいきます。


1月からWSをやってみて、唄から台本の中を見ると、歌へのヒントや関係したせりふが思った以上に戯曲の中にあることが再確認されました。


ws3月.png


そして!

3月は『下谷万年町物語』を取り上げます!

お気づきかと思いますが、

中野さんのワークショップの内容を追っかけてます。


この『下谷万年町物語』、長編!

初めて唐作品を観たのは、この作品です。

私もWSをきっかけにこの作品を掘り下げてみたいと思ったので、無謀にも挑戦してみます。


明るく逞しく歌うヒロイン、キティ瓢田のことに新たに思いを馳せ、作品を掘り下げてみたいと思っています!


えいや!


3月のWS詳細はこちら


2/12(土)劇中歌WSレポート

2022年2月13日 Posted in 劇中歌ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ

今日から新しい曲になりました!


『吸血姫』のヒロイン、海之ほおずきが登場し、肥後を看病します。

その場面で、ほおずきのジュースを作りながら歌うのがこの曲。


ほおずきを取り出し、

"夕方色の肉があるでしょ"

と言って、歌い出す。


ほおずきを しゃぶっていたら

あたしの口の中が 夕方になった


この曲の詩を見ていると、

色合いがたくさん頭に浮かびます。


と思うと、この歌以外にも、海之ほおずきが語るせりふもたくさんの色が見えてきます。

今日は、そういったせりふにも注目していきました。

55705D1B-926B-4166-8309-92714F94E19F.jpeg


倒れた肥後を看病しながら、

海之ほおずきは、さまざまな表現で例え話をします。


肥後のことを

"この人たちは自分の足をかむタコのようなもの"


女のことを

"毒アザミの汁を絞って、それをルージュに"


愛染病院の人のことを

"立派な血色紳士"


などと例えていきます。

色んな色が見えてきます。


AEFB0BE2-A343-4957-90D2-C702076E9553.jpeg




今日のワークショップでは、ここの長せりふを中心にやっていきました。

このせりふを使って、曲の中身をどう伝えていくかを考えながら繰り返しやってみました。



物語が進んでいき、海之ほおずき自身の過去などがわかるとこの歌の内容の印象がもっと変わるはず!


ということで、次回は違う場面を取り上げつつ

『ほおずきの唄』やります。


ではまた!!

2/5(土)劇中歌WSレポート(林)

2022年2月 6日 Posted in 劇中歌ワークショップ

3回、ワークショップレポート。

いってみましょう!



『吸血姫』から、テーマ曲である(夏の海辺に)をやって、今日は一区切り。


唐ゼミの上演では、肥後がギターをかき鳴らして歌ってました。

劇中でかかる歌無しのバージョンもドラマチックでかっこいい曲です。



今までは、フレーズごとに区切っていましたが、今日はガンガン歌っていただきました。


この歌の音程がピークになるのは二箇所。

 おいらの見たものは 一面の墓

と、

 希望を愛に染めた


このフレーズでどうしてもたくさんエネルギーを使うので、その前は少し力をとっておいたり、響きのある声でやってみましょう。


とやり方を変えてみたり。


c2896830768aaf31ad5bbd43aa901d9e2_70457165_220206_0008.jpg


『疲れますね、、』

となるとこまでしっかりやったのち、せりふを読んでみます。


花形と肥後が、高石かつえをめぐって言い争う場面。


肥後は、会って間もない高石かつえを「俺の女」と言ってしまう勢いのよさを見せ、花形にも食らいついていきます。

「天職」を見つけなよ! と、かつえを応援し、殴られても起き上がる肥後。


この場面を一通り読んでみると、

さっき力を溜めておいた部分を

もうすこし劇的に歌ってみた方がよかったりするかもしれない。


などと考えたりして、最後に劇中歌に戻ります。


という感じに、今日はとにかく繰り返しやっていただきました!


来週からは、新しい曲を取り上げます。68FB72A2-26CC-436E-A523-440F80552EF9.jpeg


これです。↑


雰囲気の違う歌なので、どんな発見があるか楽しみです。


ではまた!!





1/29(土)劇中歌WSレポート

2022年1月30日 Posted in 劇中歌ワークショップ
2回目のWSレポート!
このWSは、一曲、課題曲をもうけて2週〜3週にわたって
取り組んでいこうというものにしています。

というわけで、今日の課題曲も
「吸血姫」のテーマ。

スクリーンショット 2022-01-30 5.30.14.png

先週実際に歌ってみて、難しい部分や
歌いにくそうな部分がいくつか発見され、
そういった箇所を克服するための発声練習などを取り入れていきました。


例えば、先週も書いた冒頭の二行は
どのようにやってみるかというと、

♪夏の海辺にいったとき
まだ見たこともないものをみた 

の部分は、

ドドドドドー ドドドドドー
という風に、同じ音をひたすら同じ音量で発声できるようにしてみたり。

同じ音が続くのに、言葉が変わるところは
母音だけで発声してみたり。

意外と難しい!
私も一緒になってやっています。

< 余談 >
中学の頃、吹奏楽部でした。
私はパーカッションだったのでリズムを刻む日々だったのですが、
楽器を吹く人たちは、できない部分があると楽器をはずして
歌わされます。
楽器でできない部分は、大抵ちゃんと歌えない。
へえ、そうなのか!!と、打楽器の私は恐る恐るその様子を見てました。

──────────────────────

後半は、先週話だけに現れた「花形」と「肥後」のやりとりを
実際に読んでいきました。
花形に相手にされなかった肥後が、同じく思うように歌うことのできなかった
「高石かつえ」を励まし、即興で歌うのが1幕の冒頭。

そして、1幕のラストでも「肥後」は一人、この歌を歌います。
実は『吸血姫』全体のラストでも歌われます。

最初の印象では、愛染病院を描写した「吸血姫」のテーマという印象だったのですが、
この歌が歌われてる場面を台本とともにみていると、
肥後の熱く、愛情深い思いが伝わる歌に感じられてきています。


ws2月.png

次回は2月5日!
ご予約お待ちしてます!

<2月の予約フォーム>









1/22(土)劇中歌ワークショップレポート

2022年1月23日 Posted in ワークショップ Posted in 劇中歌ワークショップ
1月から始まりました「劇中歌ワークショップ」
こちらのレポートしていきます!

初回は、女性2人が来てくださいました!
それぞれの参加の経緯や、目標などを聞いて、
その内容も参考にしながらやっていきます。

朝なので、しっかり体をほぐしてからスタート!
本番中に声が枯れそうな時、のどばかり気にしていたのですが
肩や首がバキバキに凝っていることに気づきました。
それ以来、いろんな人に教えてもらったストレッチなどを一緒にやりました。


そして、課題曲に突入。
今回とりあげた曲は『吸血姫』のテーマ、(夏の海辺に)です。
この曲は、歌手デビューを目指し、主人公「肥後」がレコード会社に電話をかけ
即興で歌ってきかせる、という場面歌われます。

♪夏の海辺にいったとき
まだ見たこともないものをみた

出だしのこの二つのフレーズ、同じ音が続くので難しい。
しかし、「肥後」は自信満々で自ら歌い出すわけですから、
こちらもそれを体現できるように、繰り返しやりました。

どう歌えば、どんな風に声が出るかを確認しながら
粘り強くやっていきます。

スクリーンショット 2022-01-23 7.52.08.png


しばらく歌の中身をどんどん進めていったところで、
せりふに戻ります。
歌詞の手がかりとなりそうな部分、歌を歌うきっかけとなる場面などを
読んでいきました。

最後はそれを踏まえた上で、もう一度、歌に戻ります。
コツコツと何度もやって、本日のワークショップは終了!!

『吸血姫』は劇中歌がまだまだたくさんありますので、
引き続き『吸血姫』から歌をとりあげていきます。


2月の予約も受け付けておりますので、気軽にご参加ください!


<2月のスケジュールはこちら>

・2/5、2/12、2/26
・土曜日10:30〜12:00
2月予約フォームはこちら

おまちしてます!