4/2(土)劇中歌WSレポート

2022年4月 2日 Posted in 劇中歌ワークショップ

さて、今日から新しい曲へ突入しました!
『蛍の列車』です。

『娼夫の森』の開幕。
そして、洋一の姿をしたキティ瓢田が現れこの歌を歌います。

♪旅をするなら 夜出てゆきやれ
切符がなければ 蛍の列車で
せつなく絶え入りそうになりゃ
どこかの駅で 誰かにおなり


正直、私は初めてこの作品を見た時、
『娼夫の森』が劇中劇として行われていたことがわかっていなかった!
どこからがそのスタートだったのかわからず。
(率直に中野さんに質問しました)

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まずは、この歌を歌ってみる。
それぞれの歌の癖をみつけながら、
内容がストレートに伝わる歌い方を探ります。

参考にした音源が二つあり、その違いを聴いてみました。
音符の装飾や、リズムが違うところがあったのですが、
なぜ違うのかを分析して私なりに解説。

一つのフレーズの中に、たくさんの盛り上がりを作ると
内容より音程の派手さに耳が集中してしまうので、
どちらを取るかを考えてみる。みたいなことをやりつつ。


せりふへと突入。
今までキティ瓢田の勢いのよいシーンと、
暗く落ち込んだシーンを独白を中心に取り上げてきました。

明るすぎる、暗すぎる、その両極端な感情を猛スピードで行き来するキティ瓢田。

その理由がわかるシーン。
お春がめざとく見つけたキティの腕の注射後により、
彼女が薬物中毒であることがわかります。

中野さんのワークショップ内容が今回同じなので
ここにも載せておきます。↓
3/28 ワークショップレポート


特訓を続け、クタクタになり壁に背をつけている彼女の前に
洋一からの励ましの言葉がかかれた紙ヒコーキが飛んでくる。
さらにはB29の轟音に目をやると、
そこには逞しくまるでキティを励ますかのように
格子窓まで伸びてきたサフランの花が。

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注射器でそのつかみ取ったサフランの花の茎に空気を入れると、
ツンと花が開く。
キティはまだ生きられる。

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こうやって彼女は生きてきたのか、と苦しくなるようなシーンでした。

声に出して彼女のせりふを読んでもらうと、
目で読んだ時とは違う負担が自分にかかる。


"誰かにおなり"

最初の印象では、『娼夫の森』で洋一に扮するキティ瓢田のイメージが持てる歌詞でしたが、
ダリアン・ソレルに扮するため特訓していたキティ瓢田のことや、それをキティに促し見守り励ました洋一のことなど、あらゆる"誰か"が思い浮かぶ歌詞になりました。


というとこで、次回も同じ曲でやってみます。
それではまた!!


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