6/5(日)朝倉摂展/津内口

2022年6月 6日 Posted in 劇団員note

昨日、葉山まで出掛けてきました。

神奈川県立近代美術館 葉山館で開催されている「生誕100 朝倉摂展」を見るためです。

生誕100年 朝倉摂 Setsu Asakura: A Centennial Retrospective 2022年4月16日(土)-2022年6月12日(日) 神奈川県近代美術館 葉山 The Museum of Modern Art, Hayama


http://www.moma.pref.kanagawa.jp/exhibition/2022-asakura-setsu




朝倉摂さんと言えば、言わずと知れた日本舞台美術界の巨匠です。

2014年にお亡くなりになるまで、1600(!)を超える舞台を手掛けられたそうです。


この展覧会は今まであまり知られてこなかった画家時代の作品から、舞台美術、挿絵まで、

朝倉先生が生涯手掛けられた作品の数々が展示されています。


朝倉先生がお亡くなりになり、当時アルバイトをしていたギャラリーとのひょんなご縁で、

しまい込まれていた日本画を倉庫から出す現場に立ち会いました。

あの時ホコリを被っていた作品たちが綺麗に修復され、展示されているのを見てホッとすると同時に、

作品の力強さはもちろん、社会と過去の自分と闘いながら作品を制作し続ける熱意、

「日本画家」や「舞台美術家」という肩書きにはおさまりきらない朝倉先生の大きな大きな存在に改めて圧倒されました。

また、点在していた作品や資料が集まり、多くの方々の努力で作品が美術史に戻っていくのを目の当たりにし、

学芸員や研究者の方々のお仕事の重要性と偉大さを痛感しました。


舞台美術のセクションでは、朝倉さんと多くの仕事を共にした演出家として、唐さんも登場します。

『唐版 滝の白糸』の初演のパンフレットや舞台セットの模型、『下谷万年町物語』の舞台写真や

『糸姫』のエレベーションも展示されていました。

やっぱり気になるのは『糸姫』の舞台美術。舞台写真を見ながら「紅テントにしては天井が高いなあ」なんて思っていたら、

都内の撮影所での公演のものでした。

騙し絵のような階段と、たくさんの糸が張り巡らされたあの美術の中で、どんな上演がなされたんだろう。

気になって仕方がないのでこれを機に『糸姫』、読んでみようと思います。


IMG_7874.jpg

(美術館の外の嘘みたいな景色。抜け感がすごい)


津内口


5/29 劇団員の背中(椎野)

2022年5月29日 Posted in 劇団員note
ワンオペ育児に演劇観劇はなかなかハードルが高いのですが
たくさんの人に助けられながら、幸運にも観劇が続きました。

4月末。津内口淑香さんが出演の『フェアエル、ミスター・チャーリー』
劇場のモギリにして、物語の重大な局面を担う、怪しげな占い師が役どころ。
横浜を舞台にしたお話を横浜で見るというのはかなり生活に密着していて
ニヤリとする。映像が巧みに舞台の演出として使われていて、
疾走感溢れるお洒落なお芝居。
ああ、濱マイクの映画でも久しぶりに見たいなぁと空を見上げました。

5月上旬に行われた米澤剛志くん出演のワンツーワークス『民衆が敵』
自分が非常に狭い演劇世界の中でしか観劇体験を持っていなかったことが
あらわになった作品でした。
私の演劇体験は小学生の時の芸術鑑賞会と大学に入ってからの紅テント。
そう、テント演劇的世界というか、
現実的なものからやや逸脱した過剰な世界観こそ演劇だ、と思っていましたが、
社会的、政治的なテーマを真正面から取り扱った作品は初めてで
自分の器が広がったようでした。
こどもを育てることになってから、社会問題やニュースに対する
自分の視線も随分変わりましたし、よくも悪くも自分の目線でしか
私は世界を見ることができないな、と、強く感じるようになりました。
世界、社会を知るのは今の私には非常に刺激的です。


5月3週目の唐組『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』
静岡SPACにて豪雨の中観劇した『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』の
衝撃体験の記憶が強かったので、改めて、この作品がどんな物語であったかを、
冷静に、そして、噛み締めるように味わいました。
特におちょこという人物の優しさと、
ラストの飛翔にたくさんの希望をもらいました。
想像の中でなら、物語の中でなら、
どこまででも飛んでいくことができるんですね。
紅テントは観客を包み込んでくれる極上の劇空間です。


5月4週目の齋藤亮介くんが舞台監督として奮闘するケダゴロ『세월(セウォル)』
コンテンポラリーダンスの公演。主宰の方は1992年生まれの女性で、
栗本慎一郎さんの『パンツをはいたサル』にインスパイアされ創作された
ソロダンス『オムツをはいたサル』にて頭角をあらわし、近年は
オウム真理教や連合赤軍を扱った作品で国内外から評価を受けています。
、、、というのは公演後にネットで検索した情報であり、
ほぼ事前情報ゼロで観劇にのぞんだ私は、この作品の毒のようなものに
当てられ、およそ1時間の上演時間の中で、セウォル号沈没という
という凄まじい大事故と自分の目の前で起こっている舞台のはざまで、
様々なことに考えや思いを巡らしていました。
また、10数枚の平台がバッタンバッタンと床に打ち鳴らされ、
(沈没を表現したのでしょうか)
そこを踊り手の方が時に踊り、時に走り、飛び越えていく様に
ただただ高揚感も覚えながら、劇場をあとにしました。
そして、今、何事が起こったのか理解したくて、
帰り道、スマホでカタカタと検索しはじめたのです。

4月下旬に開催された林麻子さんが出演した朗読劇『未明の世界』は
残念ながら娘の発熱で観劇が叶いませんでしたが、とても観たかった作品。
朗読において聞き手(観客の皆さん)に景色を想像させることの
難しさと大切さを公演後に林麻子さんと話したのが非常に印象的でした。
林麻子さんは『唐十郎劇中歌ワークショップ』を開講しているのですが
私もワークショップに参加させてもらってます。
的確な指導と本読みのアドバイスで読み手がイキイキとしていくのを
目の当たりにすると、こんな風にしっとりと落ち着いた指導でも
人は輝くものなのだ、と荒々しい昭和スパルタ世代の椎野は
目が開かれたようでした。彼女の才能はここにもあるのです。

6月はちろさんの舞台、映画公開へと続きます。

ゴリゴリと腕を磨き、勝負をしにいっている劇団員の背中は
とにかく輝いています。

zemirogu220529.jpg

5/15(日)6月は映画と舞台 (ちろ)

2022年5月16日 Posted in 劇団員note
先日、こちらでお話しした、大森カンパニープロデュース『更地SELECT SAKURA VI』。
初めて演出助手をやらせて頂き、最後の最後まで緊張と失敗の連続でしたが
何とか公演終了まで、皆さんと一緒に走り切ることができました。
舞台というのは、役者、スタッフのチームワークで作り上げるものだと実感した1か月でした。
毎公演、会場は笑い声で溢れ、終演後もお客様が笑顔で去って行くのを見送り
胸が熱くなりました。
未熟で不慣れな私をスタッフとして参加することを受け入れて下さった大森さん、
温かく見守り導いて下さった役者、スタッフの皆さんに心から感謝しています。

怒涛の1か月を過ごし、一日だけお休みをして
さて、今度は2年間参加しているワークショップの公演準備開始です!!
東京乾電池の戸辺俊介さん主宰、「劇団いいのか・・・?」のワークショップです。
新型コロナの感染が拡大を繰り返す中、ワークショップも度々休講を余儀なくされ
公演実施もあきらめてきた2年間でしたが、
ようやく6月に公演を行うことが決定しました!(涙)

毎回沢山の発見があるワークショップ。
戸辺んさんの演出、個性豊かなワークショップ生たちと一緒に舞台を作ることができるのが
本当に楽しみです。
劇団いいのか・・・?の劇団員の方も、役者やスタッフとして参加して下さいます。
くだらないことを、真剣に一所懸命にやる!
観にきて頂けたら嬉しいです。

そして6月はもうひとつ・・・、微力ながら参加させて頂いた映画の劇場公開!!

映画 『鬼が笑う』  監督:三野龍一  脚本:三野和比古
第25回「タリン・ブラックナイト映画祭」メインコンペティション部門にノミネート

家族を守るために罪を犯した男の魂の行方を、日本社会が抱える差別や偏見などの
問題を見据えながら描いた骨太な人間ドラマ。(映画.com 解説より抜粋)
鬼が笑う : 作品情報 - 映画.com (eiga.com)

テーマは重いですが、是非、幅広く多くの方にご覧いただきたい映画です。
※前売り券(1400円)を私が持ち歩いておりますので、興味がある方はご連絡下さい。
劇場よりお得です。

暫くまた忙しい日々が続きそうですが、体調管理をして臨もうと思います。
以下、情報ご覧くださいませ!!



★映画『鬼が笑う』   6月17日公開
公式ホームページ

テアトル新宿、アップリンク吉祥寺他 全国公開 (上映館追加情報更新中)
https://usaginoie.jp/theater/?id=onigawarau

onigawarau 1.jpg

※前売り券(1400円)ご希望の方は私にご連絡下さいませ!



★舞台 『クツの中の、石ころ』
劇団いいのか・・・?ワークショップ公演
作:てっかんマスター  演出:戸辺俊介
劇場 千本桜ホール (東横線 学芸大学駅より徒歩2分)

6/23(木) 19時
6/24(金) 14時/19時
6/25(土) 14時/18時
6/26(日) 14時

◎チケット
前売り・当日 3000円(全席自由)
学生割引 2500円(要学生証または生徒手帳)

※予約開始は5/23 です
[ちろ扱い 予約フォーム]
https://www.quartet-online.net/ticket/iinokaws2022ishikoro?m=0tijghi

または、私に直接ご連絡頂いても結構です!


iinoka 1.jpg

iinoka 2.jpg

5月8日(日)『民衆が敵』始まりました。

2022年5月 8日 Posted in 劇団員note

FOCWp9nacAEPpa3.jpegのサムネイル画像のサムネイル画像


みなさん、米澤です。

今、劇団ワンツーワークス『民衆が敵』の本番中です。


『民衆が敵』舞台写真_220509_0012.jpg

(撮影 黒木朋子)

今回僕はオーディションを受けて出演することになったのですが

なぜオーディションに行ったかといえば、

劇団の公演を見たことがあったからです。


シーンごとに、舞台上の人物同士の間に流れる空気のようなものが、

客席に座っていても、それ手に取るように感じ取れて、

繊細な雰囲気が共有される感じしました


実際に今回稽古に参加して、なるほど、こういう稽古なのかと感じることは多いです。


なるほど、となっても簡単にはできるわけでもないので、難しいです。

客演の方々も何回もワンツーワークスに出ている方がほとんどで

その中に溶け込めているのか。どう見えているんでしょうか。


頑張ります。


『民衆が敵』舞台写真_220509_0023.jpg

(撮影 黒木朋子)

出演されてる皆さんは、劇団員の方も、客演の方も、それぞれに魅力的で、

一緒に稽古場で過ごせる時間は、充実したものでありました。

明日が終われば後半分。
まだまだどの日でも予約可能です。

ご興味がござしましたら、ぜひご観劇下さい。
今日は配信もやってます。



チラシのあらすじにある、「行確」とは、行動確認の略で、言い換えれば「尾行」です。


尾行といえば、『唐版 風の又三郎』にもその単語は出てきます。

三腐人の歌にあります。

三腐人(さんぷじん)たちは「帝国探偵社」という名の私立探偵で、


  ♪犬より尾行に長けるには〜


と、自分たちの行う尾行について歌います。


line_2378031301359518.jpg



今回『民衆が敵』では、国家ぐるみの尾行です。

ずいぶん規模が大きくなってしまいました。


そのことについても、

こちらの記事は広島公演についての記事ですが、

作品についても書いていただいています。

https://ashitano.chugoku-np.co.jp/articles/article-11315/


_____________________________

残りの日程。


9(月)18:00

10(火)18:00

11(水)14:00/19:00

12(木)18:00

13(金)18:00

14(土)14:00

15(日)14:00


上演時間は1時間50分程度です。


予約はこちらから可能です。

https://www.quartet-online.net/ticket/onetwo-w35?m=0tdhiie

もしくは米澤まで連絡下さい。


15日に、中野のザ・ポケットでの公演が終わった後は、

6月頭にかけて、広島、熊本、鳥取、宮崎を回る公演があります。


これを読んでいる方で、もしお近くの方がいらっしゃいましたら、ぜひお運び下さい。

詳細や地方公演の予約は、公演のホームページから可能です。

配信についても、ホームページから確認できます。


公演のホームページ

http://www.onetwo-works.jp/works/minshu-ga-teki/

ツイッターの感想のまとめ

https://togetter.com/li/1882855


FOCWqn5agAASrAr.jpegのサムネイル画像のサムネイル画像


5/1(日) 米澤と贅沢(齋藤)

2022年5月 2日 Posted in 劇団員note

本日は米澤のお話。


劇団員の米澤くんは、基本的に一人が好き、でも寂しがり屋。そしてかなり人見知りです。
舞台上では声は大きいですが、普段は誰よりも小さく、寡黙な男です。
正直言えば、いまだに打ち解けている自信はありません。

基本痩せているのですが、ご飯はいっぱい食べる方なので、
公演前、お金がなくなる時期になると、栄養が足りてないんじゃないか、と不安になります。
随分と一生懸命働いてくれる彼に、ご飯を食べさせたくなります。

「帰りに飯食ってく?」(互いにバイクなので、お酒飲めない)

と声をかけたくなるのですが、いつもその瞬間立ち止まってしまいます。

「米澤からしたら、ご飯は食べたいけど、俺と食べたら気を使うのではないか・・・」
「米澤にとって、精神的負担になるのではないか・・・」
「悪いからいいですよ、と遠慮するけど、実は行きたくないだけなんじゃないか・・」

颯爽と帰宅するその背中を見送ることしかできない日々が続きました。


ここでちょっと話題が変わるのですが、「贅沢する」ってなったとき、
僕はいつも三遊亭円楽(元・楽太郎)システムを採用することにしています。
それはこんな感じ。

「ステーキとか食べても贅沢してる充実感は湧かないけど、吉野家で牛丼大盛りに卵乗っけて、
その上に牛皿大盛り乗せると『罰当たりなくらい贅沢してる』って思う。1000円くらいのものなのに」


これです。
さて閑話休題。そこで僕は思いつきました。

米澤くんに1000円を持たせて、帰りに牛丼屋に寄るように指示。
上記のような牛丼+牛皿+卵を注文して食べなさい。と。

またある時は、一緒に近所のスーパーに寄って、
冷凍食品を自由に冷凍庫パンパンまで購入させて、持ち帰らせる。

スペシャルなおいしいものではなく、日常の延長にある贅沢を、そしてそれを気楽に楽しんでもらいたい。
こういうことをして、米澤の栄養面とプライベートを守り、
ここで発表することで、僕の先輩としてのカッコよさ、気前の良さ、そして気遣いが知れ渡り
僕の評価はうなぎ登り。まさに一石三鳥。


さて、本当の閑話休題。
米澤くんの舞台が近づいています。いよいよ3日後。

詳しくはこちらです。

http://www.onetwo-works.jp/works/minshu-ga-teki/




FOCWp9nacAEPpa3.jpegのサムネイル画像FOCWqn5agAASrAr.jpegのサムネイル画像




スクリーンショット 2022-05-02 10.07.31.png


こんな感じの米澤が見れるみたいです。

ちなみに、日常生活でこんな顔してるとこ、一度もみたことありません。








4/17(日)客演します!/津内口

2022年4月18日 Posted in 劇団員note Posted in 外部活動情報

津内口です。


今月末、久々に客演します。

ジョン・シルバー三部作でも活躍していただいた

今井勝法さんの所属する演劇ユニット・theater 045 syndicateの

『フェアウェル、ミスター・チャーリー』です。


13972-1035-b22bf520a4de38cdc52fb4e5bebd1a99-1200x1697.jpg



この作品、三年前にも参加させていただきました。

いつも唐さんの完成された戯曲をもとに稽古している私にとって、

戯曲が現在進行形で生み出されていく現場は戸惑いと緊張の連続でした。

当時、脚本の波田野さんはスランプ(おそらく)。

稽古のために集合するも、読む本がほとんどないなんてこともありました。

「本当に書き上がるんだろうか...」という不安は初日が近づくにつれ

ムクムクと大きくなりましたが、あがってくる台本に無我夢中で喰らいつき、

結果的に出演者全員が裏に表にフル稼働、全員野球のような公演でした。



その台本に三年ぶりに改めて向き合って稽古をしていると、

なんだか身体が台詞を覚えているような感覚があったり

はたまた全然新しい視点が生まれたり

昔と今を行ったり来たりしているような不思議な感覚です。

稽古すればするほど、3年前から進歩のない(むしろ後退している...?)

自分にがっくりしますが、

せっかくなので色々試してみよう!と稽古場で試行錯誤する毎日です。


4/28~5/1のゴールデンウィーク前半戦、

お時間ございましたら

是非横浜まで足をお運びいただけますと嬉しいです!



津内口


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


【津内口淑香出演】

theater 045 syndicate かながわネクストvol.1

『フェアウェル、ミスター・チャーリー』


公演期間:2022年4月28日 (木) ~2022年5月1日 (日) 全6回

会場:神奈川県立青少年センタースタジオHIKARI

   (神奈川県横浜市西区紅葉ケ丘9-1神奈川県立青少年センター2階)


■公演スケジュール

4/28(木)19:00

4/29(金祝)14:00・19:00

4/30(土)14:00・19:00

5/1 (日)14:00

※開場は、開演の30分前

※上演時間:約2時間10分


■チケット料金

一般:3,500円

学生:1,500円

(全席自由・税込)


【津内口扱い専用予約フォーム】

https://ticket.corich.jp/apply/129260/010/



あらすじ
――それは伝説。遠い昔の物語。若いシナリオライターと、若い女優と、若い映画監督が出会って、映画が生まれた。その名も『フェアウェル、ミスター・チャーリー』。
それから数十年の後。
舞台は港町「ヨコハマ」、港に注ぐオオオカ川沿いに佇む寂れた映画館。大規模なテーマパークの誘致を受け、古くからの街の景色が壊され、まったいらにされようとしている。かつての若者は老い、志を失い、嘘の言葉で塗り固め――息も絶え絶えのこの街で、映写技師、侠客、そして女優・・・二人の男と一人の女が明日に向かって走りだす!
どっこい街は生きている! theater 045 syndicateと820製作所がタッグを組み、地元ヨコハマでお届けする「ハードボイルド・ワンダー・バラード」


■出演者

今井勝法(theater 045 syndicate)

おのまさし 

朝廣亮二

千葉恵佑(劇団820製作所)

日暮玩具(tsumazuki no ishi)

織田裕之(暗黒プロレス組織666) 

真宮立佳 

津内口淑香(劇団唐ゼミ☆)

真坂雅(theater 045 syndicate)

仲満響香(G9プロジェクト)

河北琴音 

清水凱 

中山朋文(theater 045 syndicate)

加藤好昭(劇団820製作所)

みたにあかね(イカキック)

モハメディ亜紗南


■スタッフ

作:波田野淳紘(劇団820製作所)

演出:中山朋文(theater 045 syndicate)

舞台監督:渡邊歩(RESON)

美術:奈良花美

照明:阿部康子

音響:斎藤裕喜(Québec)

宣伝美術:伊藤まこと(technicute)

制作:薄田菜々子

主催:神奈川県、theater 045 syndicate


公演詳細ページ

https://www.045syndicate.yokohama/post/かながわネクストvol-1-フェアウェル-ミスター-チャーリー

4/10(日)コクリコ坂から(椎野)

2022年4月10日 Posted in 劇団員note
220410zemirogu.jpg

1963年の横浜を舞台にしたジブリ映画といえば、『コクリコ坂から』
我が家では子供ふたりがこの映画を非常に好んでおり
ほぼ毎日自宅のテレビでかかっています。

特に、物語の導入部分はふたりが好きなところ。

港の見える丘にある下宿屋。コクリコ荘。
そこを営むヒロインの女子高生・海が朝起きて来て
布団をあげて、服を着て、信号旗をあげて、
朝食の準備にとりかかりるうちに、下宿人のみんなが起きてきて
みんなで朝食を食べる。

気がつくと、妹3歳が完全にこの導入部分を動きから科白から
全て完璧にこなせるようになっている。そう、完コピです。
科白の再現度、アクセントの入れ方、抑揚、完璧です。
自らそこらじゅうにあるものを使って、小道具を準備。
ただ楽しくてまねしてるっていうのにこの完成度の高さは
我が子ながらすさまじいものを感じます。

幼いこどもさえも虜にしていくジブリ映画。
(実は兄は1歳半頃からこの映画にはまっている)
さすがとしか言いようがありません。
もちろん、後半で話が難しくなるにつれて
テレビの前に誰もいなくなるのですが、ツカミは抜群です。

千と千尋より、トトロより、魔女の宅急便より、
この『コクリコ坂から』が圧倒的な集中度です。

さて、ちなみに状況劇場の映像もこっそりかけてみるのですが、
すぐに兄5歳がチャンネルチェンジ。(1歳半からそうだった)
「うるさーいー!」と言われます。
ふふふ。そのうち見てろ。唐さんはすげーんだぞ。
こちらが止めても絶対ハマっちまうんだから。
ふふふふふ。

3/20(日)最近は(米澤)

2022年3月20日 Posted in 劇団員note
少し経ってしまいましたが
2月の公演は無事に終えることができました。

line_393079232589425.jpg

同じことを前に書いた気もしますが、
座・高円寺は本当におもしろい場所でした。

地下には稽古場があり、その上の階には劇場があって
毎日稽古場に通いながら、劇場の入り口にある本番中のポスターを見て
開演や終演の時間と重なっていれば、
ロビーに人が溜まっているのを見ながらエレベーターに乗って、
地下に降りて稽古場まで行くとき、
隣の稽古場で見知らぬ団体が稽古をしているのを横目に見て、
換気のために空いている入り口からセリフが聞こえてきたりもして
また別の稽古場では劇場創造アカデミーの授業をやっていて
それに、ときどき子供達の工作教室のようなこともやっていました。

帰りのエレベーターでは楽器を抱えた人たちとよく一緒になりました。

月に一度開催される「座の市」という市場が、劇場の前の屋外のスペースで開かれていると、
また劇場の雰囲気は違ったものになりました。

稽古、本番は大変でした。
でも、振り返って、通うのがちょっと楽しいような稽古場までの道のりでした。

そして、今、別の舞台の稽古に通っています。

FOCWp9nacAEPpa3.jpeg


今は体を動かすことが多いのですが、苦戦中です!
ぜひこちらを覗いてみてください。
ホームページです。

3/13(日)クリエーション(齋藤)

2022年3月13日 Posted in 劇団員note

舞台監督をやっておりますが、何をしているのか、非常にわかりづらい仕事だなと思います。

具体的に何をしているのか説明するのが難しかったりします。

舞台監督になって10年経とうとしていますが、まだちょっとあやふやです。


ちなみに、wikipediaによれば、


舞台上で行われるコンサート・イベント・演劇などで、

演出家(もしくはそれに相当するクリエイター)の意向を汲み、

その伝えたいイメージを具現化するスタッフの調整・指揮・進行管理をする責任者である。



とあります。言い得て妙なこの文章。

スケジュール調整はもちろん、業者を手配したり、図面を書いたり、現場によってやることは様々。多岐に渡ります。

パソコンと睨めっこだったり、電話ばっかりしたり、地味な面も多いです。


また作り手のイメージを具現化するために、クリエーション(創作)にガッチリ立ち会うことがあります。

どのような空間で、どんな舞台セットで、どんな仕掛けで、そんなことを演出家と唸りながら作ります。

舞台監督にも様々な方がいて、僕は割とクリエーションに立ち会うことが好きな舞台監督だと思います。




さて、ここのところ、様々な形でこの「クリエーション」に立ち会わせていただくことが増えてきました。

そんなクリエーションから立ち会っているのが、

安藤洋子さんが振り付け、神奈川県の高齢者の皆様と作っている「チャレンジ・オブ・ザ・シルバー」です。

ただいま、絶賛劇場入りしておりまして、津内口も林麻子も同じ現場におります。


IMG_5939-scaled-e1615817649942-319x425.jpg

(前回の撮影より)


昨年に続き、今年も感染予防のために映像作品の収録になってしまったのですが(残念!)

カメラと睨めっこしながら、セットの配置を提案させてもらったり、

出演者の皆さんの安全のためにテープを貼ったり、ライトを設置したり。

毎日、頭をフル回転しながら撮影に携わっています。


ちなみに昨年の作品がメディア芸術祭の審査委員会推薦作品に選ばれました!

ここからみることができますので、是非ご覧ください!



それともう一つ。

今、5月に行われるダンスカンパニー「ケダゴロ」さんのKAAT公演の舞台監督を務めることになりまして、

代表の下島さんと打ち合わせを重ねています。


20220313.jpeg



下島さんはお話していると、とても真っ直ぐでチャーミングな方ですが、

作品にはどこか「毒」や「苦しみ」があり、また生きる人間の「必死」さがあるような気がします。

苦境に立つ人たちの生の渇望みたいなものを垣間見ることがあって、非常に興味深くクリエーションに参加しています。


舞台監督を始めてそろそろ10年。

作品製作に関わっていく楽しさを噛みしめつつ、

役割が幅広いこの仕事で、少しずつ自分のやり方を模索する日々を送っています。



齋藤




3/7(月)ウエストサイドストーリー/林

2022年3月 8日 Posted in 劇団員note
かなり久しぶりに映画館にて、映画を観ました。
2021年版、「ウエストサイド・ストーリー」。
もとの映画は1961年、名作と呼ばれる、あれです。
(説明するまでもないですが)

1961年版の映画のサントラは持っていて、よく聴いてました。
がしかし、映画は見たことがなく、曲を聴きながらなんとーなーく、
「マリアに会いたいんだな。」
とか
「ジェッツね。ジェッツ。」
とか。
なんともお粗末な妄想だけして、なかなか観れておらず。
今回は、2021年版からでもいいからみよう、と映画館に行ったのでした。

呑気に「あーこの人かっこいい」と観ていた人が殺されて、
その後も思った以上に悲劇的な展開でした。
(説明するまでもないのですが)

そんな私のお粗末な妄想を恨みつつ、
その帰り道に色々調べたり、サントラを聴きました。


高校生の時にこのウエストサイドストーリーの楽曲を作った
レナード・バーンスタインがCD収録をしているメイキングを
観たことがあります。
(私は勘違いしてたのですが、この時の収録、
映画のための収録かと当時は思っていたのですが
全く別で、オペラ歌手たちが集まり、CDを収録したものでした。)

UCBG-9241_SCD_extralarge.png

主役の二人を ホセ・カレーラス、キリ・テ・カナワが歌っているものです。
映像に現れたバーンスタインはポロシャツで、タバコをくわえ、
なかでも覚えてるのが、
バーンスタインとホセ・カレーラスがバチバチだったことです。

テイク数も100回を超え、「あー、もう!」「走りすぎ!」
と、バーンスタインの顔が歪む。
カラーラスも、無言。なんなら涙目。
でも「休憩!」と声がかかると、
怒り気味に楽譜を乱暴に取って立ち去る。
見ているこちらも、おうおうおう。。と、
お腹が痛くなってくるような気分でした。

その記憶と共に、2021年版を観て、1961年のサントラを聴き、
バーンスタインの収録映像を観て、
残すは1961年の映画!

2021年版は、初めて観たこともありますが、面白かった。
指を鳴らしながら集団が街を闊歩し、急にステップを踏む。
その違和感を感じつつ、あまりのキレの良さに最終的にかっこいい。

1961年のサントラは、バリバリバリ!!という音が聞こえてくるくらい
前に進むし、リズムの刻み方が細かくハッキリしてます。

高校生の時に観たメイキングのCDは、全く雰囲気が違い、
テンポはゆったりしていますが、色んな音が厚く贅沢に聞こえてくる感じ。

同じ作品を別の時代に演者や奏者がかわり、それを観られるのは面白いです。
1961年の映画を観て、また新たに発見がありそうです。
ウエストサイドストーリー、つづく。

2/27(日)シニア企画が佳境/津内口

2022年2月28日 Posted in 劇団員note

中野さんのいるロンドンはコロナなど何処吹く風のようですが、

日本の劇場はまだコロナウイルスに戦々恐々としています。

公演が中止になったり、延期になったり。

私も最近は劇場の仕事でPCR検査の手配に明け暮れています。


私が今担当しているのはシニア企画2つ。

1つは「綾瀬シニア劇団Hale」。劇団 山の手事情社の倉品淳子さんに

プロジェクトリーダーを務めていただいています。

もう1つは「チャレンジ・オブ・ザ・シルバー」で、プロジェクトリーダーは

言わずもがな世界的ダンサーの安藤洋子さん。


どちらも年度末を迎え、作品創りが佳境に入っています。

参加者の最高齢は90歳(!)。

感染は命に関わりかねませんから、予防対策には特に気を遣います。

なので、本来ならばお客さんを入れた舞台で公演をしたいところですが、

今年はぐっとこらえて、映像の作品を製作していただいています。


それぞれの女性リーダーの作品創りには私自身俳優としても学ぶことが多く、

頻繁に稽古場に通っています。


先日も2週間後に本番撮影を控えた綾瀬シニア劇団の稽古場に出向きました。

稽古場はとても良い雰囲気。

休憩時間を削ってそれぞれのパートを合わせたり、互いに見合って意見を交換したり。

1年前にはみられなかった光景です。

倉品さんに「劇団」をつくっていただいたんだなあとしみじみ思いました。


IMG_7131 2.jpgのサムネイル画像


今日はチャレンジ・オブ・ザ・シルバーの撮影です。

安藤さんは、ダンスで「表現をする」ということはどういうことなのかを

体と言葉で伝え続けているような気がしています。

そのアドバイスは時に厳しく高度ですが、少しずつ確実に習得している

シニアの皆さんの鋭さとバイタリティーに毎回驚かされます。


どちらも思うように稽古時間や場所が用意できなかったり、

制作として歯痒い思いもあります。

しかし、シニアの皆さんが輝く瞬間を捉えられるように

精一杯サポートしていきたいと思っています。


津内口

2/13(日)コメディショー観劇(椎野)

2022年2月14日 Posted in 劇団員note
先日、清水宏さんと元が〜まるちょばのケッチさんのライブ
『寡黙と饒舌』を観てきました。
220213zemirogu.jpg
清水宏さんといえば、とにかく行き過ぎた熱量、
行き過ぎた真面目さでネタをつくりこみ、
舞台では暴走寸前の機関車のごとく、
ネジがぶっ飛びそうなほどフルパワーで機関部分を稼働させ
その空間を見事笑いで汗まみれにさせていく稀有なコメディアンです。

そして、ケッチさんは言わずと知れたサイレントコメディアン、
パントマイムで国際的に活躍しているアーティスト。
何もなかった空間に突然透明な何かが現れると「わーお」と妙に興奮し
日常の一コマに起こる非日常性は、むふふと顔をニヤつかせてくれます。

ああ、ひとりの人間が目の前で
自分たちのためになにかやってくれるって
本当に贅沢ですね...。
ライブ最後に行われた、
客席から三つのお題をもらって即興で物語をつくるという
当人にとって生汗、あぶら汗が出るような「人が追い込まれている姿」を
客席から見るのも、なんだか面白くてたまりませんでした。

終演後は、道ゆく人にぶつかりながら保育園に猛ダッシュで帰りましたが、
その足つきは熱くそして軽やかでした。
あの、ついたての後ろでエスカレーターみたいになるやつ、
家でやってみたいなぁ。

さて、話は変わりますが、
2月13日は佐々木あかりの舞台「いつかてにとるそのひに」千秋楽。
配信公演がありました。
こちら、アーカイブとして2週間視聴できるそうです。
ダブルキャストのため、彼女の出演回はB回です。
(↑メッセージ欄に佐々木あかりと書いてくださいね)

わたし、今から観劇です。

2/6(日)英国の野外劇場 (ちろ)

2022年2月 6日 Posted in 劇団員note
中野さんが英国に飛び立ってから、そろそろ一週間。
既に、ゼミログでイギリス戦記が綴られていますね。
現地の中野さんから、スーパーマーケットや食文化の話など
質問交え時折LINEを頂くので
私も一緒に飛んで行っているようで楽しいです。
質問に答える際に、過去の記憶を掘り起こし
懐かしんでいます。
そうしているうちに、留学中の写真を見たくなり
しまい込んでいた「写真の箱」をひっくり返しました。

当時は(20年程前)、まだスマホもありませんでしたし
デジカメも誰もが持っている時代ではありませんでした。
私もフィルムカメラで撮影していましたので、
PCで簡単に写真を検索したり眺めたりすることができません。
箱をひっくり返し、大量の写真を一枚一枚眺める。
長らく箱を開けていなかったので、見始めたら止まらない。

懐かしい写真の中からの一枚。

Minack theatre.jpg

英国最西端にある野外劇場、The Minack Theatre(ミナックシアター)。
有名なので、ご存知の方も多いかもしれません。
渡英前から訪ねてみたいと思っていた場所です。

このミナックシアターは、Rowena Cadeさんという
アーティストでビルダーでもある女性が中心となり、
彼女の庭師のBillyさんたちと一緒に50年くらいかけて作りあげたそうです。
それも重機は使わず、手作業で!!
ビーチの砂を袋に詰めて、えっちらおっちら運び
それをコンクリートと混ぜて使い、石を積み上げていったそうな。

写真のとおり、舞台の後ろは海。
絶景です。
私たちは観客側からしか撮影できませんが、
ネット検索すると、海側からの景色も見られます。
そちらもとても素晴らしいので、是非、探してみて下さい。

当時、私は見学のみでしたが、いつか、ここで上演される作品を
観たいです。
演劇だけでなく、音楽のLIVEや映画上映も行われているようです。

しかし、雨降りの多い英国。
天候は不安定ですし、崖っぷちですし。
どの程度の悪天候まで決行するのやら。
テント公演とどっちが大変だろうか。

中野さんの出発前に、少しこの劇場についても触れたので
恐らく、行かれるのではないでしょうか。
英国には有名な野外劇場がいくつもあります。
それらをこれから巡れる中野さんが羨ましいです。
私も行きたい。




1月30日(日)CTAカンパニー公演(米澤)

2022年1月30日 Posted in 劇団員note
米澤です。
今日も稽古です。

2月25日(金)〜27日(日)まで座・高円寺1で『ポルノグラフィ』という作品の上演に参加します。

timeline_20220118_201400.jpg

2005年7月7日にロンドンで発生した同時多発テロを題材にした作品で、
英国の作家サイモン・スティーヴンスによって書かれ、
2007年にドイツで初演されています。

台本がユニークで、
登場人物が台本の始めに示されていなくて
本編で科白を誰が喋っているのか役名が一切書かれてない。
各場面をどの順番で上演しても構わないし、
何人で演じても構わない、と冒頭にわざわざ書いてある。
台本がこちらを惑わせてきます。

台本にはロンドンの地名がたくさん出てくるので、
最近よく地図でロンドンのことを調べます。
一度も行ったことがないのにロンドンのことを知ったような気になって、
「中野さんが働く劇場はこのあたりかー」
なんて分かったよう気になっている。

今回の公演は、CTAカンパニー(Creative Theatre Academy Company)という、
座・高円寺の劇場創造アカデミーの修了生を中心に作られたユニットの旗揚げ公演で、
そこに客演させてもらいます。貴重な機会です。たくさん勉強してきます。

https://za-koenji.jp/academyhp/thewarplay20.html

CTA_220131_0009.jpg
______________________________________
timeline_20220118_201401.jpg

Creative Theatre Academy Company公演
『ポルノグラフィ』     

2022年2月25日(金)~27日(日)
 ◎2月25日(金) 19:00
 ◎2月26日(土) 14:00★/19:00
 ◎2月27日(日) 14:00
  ★=託児サービスあり

会場 座・高円寺1
料金 3,500円(全席自由・税込)※25歳以下2,000円
チケット発売日 1月20日(木) 10:00
チケット取扱い 座・高円寺チケットボックス(月曜定休)
TEL:03-3223-7300(電話対応時間10:00~18:00)
窓口対応時間:10:00~19:00


作  サイモン・スティーヴンス
翻訳 小田島創志
演出 佐藤信 生田萬  

美術   佐藤信
照明   中田隆則
音響   島猛
衣装   今村あずさ
演出助手 黒河内雅子 E-RUN
舞台監督 佐藤昭子
協力   佐藤心美 佐藤和美

【出演】
服部容子 竹田茂生 石橋和也 竹内朋子 池内奈都子 石田夏希
 片桐健人 ナオ フクモト 塚本恵理子 米澤剛志


サイモン・スティーヴンス/Simon Stephens
1971年マンチェスター生まれ。ヨーク大学在学中に劇作家を志す。
1997年『Bring Me Sunshine』で劇作家デビュー。『広い世界のほ
とりに』(2005)で第37回ローレンスオリビエ最優秀新作作品賞。
『夜中に犬に起こった奇妙な事件』(2012)で第69回トニー賞プレ
イ部門最優秀作品賞。英国をリードする劇作家にとどまらず、その
作品はドイツをはじめ世界各国で広く上演されている。2020年の
『Fortune』は、日本が初演のサイモンの新作戯曲である。2021年
はPARCO公演『Birdland』などが上演されている。



1/23(日) 気になる話(齋藤)

2022年1月23日 Posted in 劇団員note
昔話や落語などに多いような気がするのですが、
読んだ後に「何これ?」って思う、変な話が個人的に好きです。

例えば落語の「頭山(あたまやま)」
==========================================
気短な(あるいはケチな)男が、サクランボを種ごと食べてしまったことから、
種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になる。

近所の人たちは、大喜びで男の頭に上って、その頭を「頭山」と名づけて花見で大騒ぎ。
男は、頭の上がうるさくて、苛立ちのあまり桜の木を引き抜いてしまい、頭に大穴が開いた。

ところが、この穴に雨水がたまって大きな池になり、近所の人たちが船で魚釣りを始めだす始末。
釣り針をまぶたや鼻の穴に引っ掛けられた男は、怒り心頭に発し、
自分で自分の頭の穴に身を投げて死んでしまう。(wikipediaより)
==========================================

どうでしょうか、頭に空いた池に飛び込む、という物理的に説明できないオチ。
こういう、いい意味で適当な感じが、すごく好きです。

落語「いたりきたり」なんていうのも好きです

(本当に疲れて、思考力がなくなってきた時ほど「いたりきたり」はおすすめです。)


そしてこういう「何これ?」話になると、いつも僕の頭には「遠野物語」のこの話を思い出します。
様々な神様や妖怪といった類の逸話や伝承などを集めた中にこんな話があります。


20220123.png


(青空文庫から拝借)

座敷わらしとか天狗とか河童が登場するお話の中に、ポツンとあるこのお話。
不思議なことがありそうな雰囲気はあるのに、何度読んでも普通の話。

でも今でもずっと気になっています。

ということで、齋藤はこういうお話が気になります、というお話でした。



1/18(火)稽古中(佐々木)

2022年1月19日 Posted in お知らせ Posted in 劇団員note Posted in 外部活動情報
改めまして、あけましておめでとうございます。佐々木あかりです。
宣伝させて頂きます。
今日は2月に出演する舞台の稽古でした。
まだまだ稽古は始まったばかりで、今はシーンの稽古中です。
頂いた役は自分とは年齢も性格も違う役で、役者冥利に尽きますが、すごく難しいです。
当日までになんとか仕上げねば...
皆さんの力を借りながら頑張ります!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

三栄町LIVE×劇団25、6時間プロデュース公演vol.4
『いつかてにとるそのひに』
脚本:金川翔 演出:黒川一将
公演日:2022年2月1日(火)~13日(日)全16ステージ
 
【あらすじ】
愛した人と愛された人。その愛は無償である。
愛された人が、その愛に気づくのはずいぶん先か、または、一生無いか。
ある日、目の前に現れた謎の扉。
好奇心のまま中に入ると、そこには暖かい光の差し込む空間と
壁一面の本。そして、管理人を名乗る人物。

「いらっしゃい、本をご所望かな?」

そこは、愛を忘れた人たちが迷い込む、人類の記憶を記録した図書館。
扉はどこからでもつながっており、どこへでもつながっている。

信じた人、愛した人、愛してくれた人。

全てを忘れた。

思い出そう。

さぁ、本を開いて。行ってらっしゃい。

【タイムスケジュール】
2月
1日(火)19:30A
2日(水)19:30B
3日(木)19:30A
4日(金)14:00B
5日(土)14:00A/18:00B
6日(日)13:00B/17:00A
7日(月)休演日
8日(火)19:30B
9日(水)19:30A
10日(木)19:30B
11日(金)14:00A
12日(土)14:00B/18:00A
13日(日)13:00A/17:00B
★受付開始・開場は開演の30分前。

【キャスト】
AB
山岡亜珠紗
鯵坂万智子(ACファクトリー)
大野稚奈
及川ひかり
金川翔(劇団25、6時間)

A
柚木那夏
志田原泰輝
加美佑梨
蒼じゅん
仲里まりえ

B
中村遥香
わたなべゆうた 
友野恵利花
北林真理 
山内淑実 
佐々木あかり (劇団唐ゼミ☆)

【チケット】
前売り自由席3500円(当日4000円)
佐々木扱い専用予約フォーム↓
https://ticket.corich.jp/apply/116742/016/

【会場】
三栄町LIVE STAGE
住所:東京都新宿区四谷三栄町10-12 ボナフラワービルB1階
アクセス:東京メトロ丸の内線「四谷三丁目」4 番出口より徒歩5 分
JR 中央線・総武線「四ツ谷」より徒歩10 分
都営新宿線「曙橋」より徒歩7分

【スタッフ】
宣伝美術:柳田ひかり
アシスタントプロデューサー:貴志灯
キャスティング:劇団25、6時間/三栄町LIVE
制作:松尾智久
制作指揮:小畑幸英 
エクゼクティブプロデューサー:清弘樹
プロデューサー:黒川一将(劇団25、6時間)
企画:三栄町LIVE/劇団25、6時間
製作:三栄町LIVE
協力:インキュベーション/劇団唐ゼミ☆/サンミュージック・アカデミー/ハーモニー/ACファクトリー (五十音順)

【お問い合わせ】
三栄町LIVE
info@3eicholive.com
三栄町LIVE HP 
http://3eicholive.com/

A81059FF-F094-4FDB-9545-B64695AFD90B.jpeg2E790245-40F7-4B5A-8B52-9E4DA02624C6.jpeg

1/16(日)新しいこと(林)

2022年1月17日 Posted in お知らせ Posted in 劇団員note
改めまして、あけましておめでとうございます。林です。

もう1月も後半に突入とは!
ちょうど昨年の1月は、中野坂上デーモンズ「で」の公演をしていた頃です。
お正月だということもあんまり実感がなく12月から1月にさくっと切り替わったのを思い出しました。

中野坂上デーモンズは今年も本番中で(昨日まででしたが)、
劇団員4人で10周年一発目の公演に挑んでいます。
昨日観に行ったのですが、当日パンフレットに
「小屋入り前日、煮詰まって煮詰まって稽古を中断し、散歩をしました。」
と書いてあり、
昨年出演した自分が読むそのモへーさんの文章は、なんの大げさな表現でもなく
ほんとうに、煮詰まって、散歩した、その姿が想像できました。
言葉数少なく歩いたであろうその時間を取り戻すかのように
本編が始まると4人は、迷いなくせりふを吐き続けていました。

そんな今年最初の観劇を終え、これを書いてる私も新しく企画がスタートします!
ws27.png


ピアノをずっとやっているのですが、それと並行し歌も勉強しています。
地声で歌うのではなく、オペラとか声楽では裏声を使うのですが、
その発声で音量を出すのはかなり難しい。(唐さんの劇中歌は地声ですが!)
ある時の声楽レッスンでは、お腹の底から声を出すために
グランドピアノを持ち上げながら声を出したりしました。
実際には面白くなってきてしまって、
笑いが止まらなくなり先生が別の方法を提案してくれましたが。
単純に声量が出るまで時間がかかりました。

歌やピアノは音を出すこと自体はすぐできるけれど、そこからの時間を
どう表現にしていくかが長い気がしています。
このワークショップでは、地道に声を出すことに向き合いながら、
戯曲の面白さにも踏み込んでいけたらと思っています。
私も一から勉強し直す気持ちです。


とはいえ、楽しくやっていきたいと思うので、お気軽にご参加下さい。
どうぞよろしくお願いします!

1/9(日)おのてるさんに行きました/津内口

2022年1月 9日 Posted in 劇団員note

皆さんはお正月をどう過ごされましたか?

中野さんは贔屓のCD屋にはるばる出向き椎野さんは映画を観に行っていたようです。


私はと言えば、大掃除をし、おせちを詰め(詰めただけ)、

紅白を見ながら年越し蕎麦を食べ、お正月らしいお正月を過ごしました。


元旦には初詣にも行きました。

ここ数年、初詣は入谷の小野照崎神社へ出向いています。

小野照崎神社は小野篁公を祀っている神社で、学問・芸能・仕事の神様と言われています。


小野照崎神社は、パノラマ公演の大恩人・本間町会長に教えていただきました。

若かりし日の渥美清さんがこの神社でお参りし、

「もう煙草を一生吸いませんから仕事をください」と願掛けをした数日後、

『男はつらいよ』の主演が決まったという逸話が有名です。


今年は寅年だし、寅さんに少しでもあやかりたいなあと思いながらお祈りをし、

今年も「芸能上達守」を授かって新年の良いスタートが切れました。


IMG_7145.jpg


が、その後年始は、大人になってもこんなに寝ることができるものかと自分でも驚くくらい寝続けてしまったので、これではいかん!と5日から生活を正して仕事を始めることにしました。


折角今年もおのてるさんにお参りできたのだから、芸事も磨いていかなければ!

手始めに、麻子の劇中歌ワークショップを受けてみようかしら。

バレエも再開したいな。


本年もどうぞよろしくお願いいたします!


津内口

1/2(日)二人の美少年(椎野)

2022年1月 2日 Posted in 劇団員note
あけましておめでとうございます。
2022年になりました。よい年をお迎えいただいておりますでしょうか。
どうぞ本年もよろしくお願いします。

お正月は1日から名古屋の中野家ご実家にお邪魔しています。
移動のドタバタ劇(詳しくは昨日のゼミログヘ)は、いつもの規定路線。
移動直前にこどもが高いところから落下し救急車で運ばれたこともあり、
どんなゴタゴタがあっても「命さえ守られれば、ま、いいや」
と肝も座ってきました。

さて本日2日。大人の数が多いということで、
思いがけず育児の半休をもらい、一人時間という僥倖。
中野のススメもあり、いざ映画館へ。
慣れぬ名古屋の地下鉄に乗り込み、素敵な熟年カップルが
電車の揺れや、マスクでお互いの声が聞こえないということを理由に
「キャッ」と身体を寄せ合い仲睦まじく過ごしているのを眺め、
ニッポンは平和なり、とつくづく感じ入る名城線の車内。
一人で映画に行くなんてあまりに久々なので
いろんなものが目に入ってきてしまいます。

伏見駅、徒歩1分。向かうは伏見ミリオン座。12:20開演。
さて、昼ごはんはどこでたべようか。
いつもの習性で「吉牛でパクッといきたい」という誘惑を腹の底にしまい、
せっかくなので行ったことのない店に入ろうと、
サラダを売りにしている洒落た店へIN。
しかし、お洒落すぎて、注文の仕方がわからない。
店員さんに聞けば、サラダと辛い豚肉の下にお米のあるものもあるとか。
「つまり丼ね!」といわゆるプルコギ丼を選択。お値段は張ったが、
思いも寄らず好みのものに辿りつくことに成功。

さて、映画館で何を観たか。『世界で一番美しい少年』。
ルキノ・ヴィスコンティ『ヴェニスに死す』でタッジオ役を演じた
ビョルン・アンドレセンの壮絶な人生を追ったドキュメンタリー。
もともと生い立ちからあまり恵まれているとは言い難い、
人間離れした美しさを持った非常に繊細な少年が、
巨匠ルキノ・ヴィスコンティと出会い、その後の人生に
完璧な致命傷を負わされ闇へと堕ちていく。
しかし、そこからすこしずつ立ち直ろうとしていく物語でもあります。
とにかく少年時代の彼はとことん美しい。
映画の公開は1971年。ちょうど状況劇場が『吸血姫』を上演していた頃。
彼は特に日本での人気が一番高かったそう。
白人、碧眼、金髪。彫りの深い顔立ち。文学性ありすぎる横顔。
今回はじめて知ったのは、
彼が日本語の歌謡曲(『永遠に二人』)を発売していたこと。
この歌。かなり流暢な日本語で歌っている。
この少年の才能はきっともっとあったに違いないけれど、
その容姿とあまりにもマッチした傑作が世に出されてしまったがゆえ
容姿だけが一人歩きし、
中身の自分がおいてけぼりを食ってしまったかのようだった。
エンドロールでは『永遠に二人』が
ドナドナのように悲しい響きを残していました。

220102zemirogu.jpg

この「美少年」という存在。唐さんの作品にも登場しますが、
こと唐さんに関わる映画といえば『犯された白衣』。
この映画の主人公「美少年」役こそ唐さんご本人であります。
VHSを家に所有しているのですが、義理の姉に発見され
エロビデオと間違えられ(ある意味間違っていない)
なんだか気まずい思いをしました。
この作品、今見ると違った味わいがあるかもしれません。
美少年には狂気が宿ります。

さて、ここで話はかわって、お知らせです。

今年1/22(土)から新企画がはじまります!
唐十郎劇中歌ワークショップ
講師は我が劇団員・林麻子。
音大出身の彼女は、まずその劇中歌に魅せられ
劇団に入団してきました。
彼女の劇中歌愛を是非一緒に味わい、
声に出していただければと思っています。
どうぞよろしくお願いします。
唐十郎劇中歌ワークショップ.png
詳細はこちら


12/26(日)勉強(佐々木)

2021年12月26日 Posted in 劇団員note
こんにちは。佐々木です。
気づけばクリスマスも終わり、もうすっかり年末ですね。
今日のワークショップにご参加の皆様はお疲れ様でした。
知らないことが多いのですごく勉強になります。
戯曲を一人で読み解くにはまだ時間がかかりそうです。
レポートはまた明日書きます!

そういえば、時々アシスタントをお休みして出演していた学校公演、年内は無事全公演が終了しました。
この学校公演、役者として非常に勉強になっています。
技術的な面はもちろんですが、舞台経験が他の作品とは比べものになりません。
毎回全国の体育館だったり会館だったりを回り、その場その場に合わせたお芝居をする必要がある。
一度どこかの体育館で公演をした時に、町内放送やら選挙カーの音やらが大きく聞こえた事がありました。
さすがにその時は驚きましたが、テントでの経験があったから動揺せずやり過ごす事ができました。本当に経験は強い。
しかし初めてとても大きな会館で公演した時は恐怖を感じました。
さすがに生徒さんは1階しかいませんでしたが、それでも怖かった。

7F18EE83-93D6-4E87-9A13-CA5CFBF8E444.jpeg
(横須賀芸術劇場。入った瞬間震えました。)

劇場ばかりでなく、全国各地の方言や気温、風景なども体感する事ができる。
今後戯曲に地名があっても何となく体感があるので、今までより少しリアルかもしれません。
そういう学びもありました。
まだまだですが、貪欲に吸収して力にできればなと思います。

5DF05C6B-B556-4ED6-BE91-A0ACB1F2FF7A.jpeg
(宮崎県、移動中に立ち寄った場所から見た海。本当綺麗でした)

とても慌ただしい1年でしたが、本当に恵まれていると感じます。
沢山やって、もっともっと勉強する!それが来年の目標です。

12/19(日)憧れの人(ちろ)

2021年12月19日 Posted in 劇団員note
浅草でのテント公演が終わって、早いもので2か月が過ぎようとしています。
この2か月の間で最も大きな出来事は、
やはり、禿さんの退団です。
私にとって憧れの人ですから、とても寂しいです。
今日は禿さんとの思い出を書こうと思います。

初めて禿さんの舞台を拝見したのは、横浜で上演された
『ジョン・シルバー』、『続 ジョン・シルバー』でした。
そして、こういう素敵な役者が横浜にいるんだということを知り
稽古を見学したいと唐ゼミに連絡をしたのです。
そして、返信を下さったのが、なんと、禿さんでした。
それから程なく、お会いすることになり、
あの小春を演じていた、禿恵さんと会えるのかと、ワクワクして出かけました。
舞台メイクの禿さんしか知らないのに、お会いしてわかるのだろうかと不安もありました。
待ち合わせ場所で待っていると、ジーンズ姿の禿さんが現れ、
舞台とは違って(当然か)、爽やかな印象でした。
面談では、気さくにお話しして下さり、さばさばとした方という印象を持ちました。

2020 Erika Roba.jpg

それから2年半、3つの公演で一緒の舞台に立たせて頂きました。
最初は『あれからのジョン・シルバー』。
この時、私は洗濯女。洗濯女は全部で5人。
5人対、禿さん扮する小春との絡みでした。
それでも緊張し、小春の腕を掴む際ついつい遠慮してしまって
しっかり掴むようにお願いされたのを思い出します。

そして翌年、『唐版 風の又三郎』で私は老婆役。
なんと、禿さん扮する又三郎(エリカ)と関わる重要なシーンを
一緒に作ることになりました。
老婆は又三郎を攻撃し追い詰めるシーンもあり、何度も稽古し
色々な事を教えて頂きました。
役者として頼りない私を相手に、禿さんはきっとやりづらかったことと思いますが
根気よく一緒に稽古してくださいました。感謝しています。

横浜で『ジョン・シルバー』を観劇した頃は、まさか自分があの禿恵さんと
同じ舞台に立ち、科白を交わせるとは思っていませんでした。
本当に夢のようです。

稽古以外でよく覚えているのは、現場入りしてから、夕方の軽食の買い出しへ
禿さんと一緒に行くことが多かったこと。
大概、スーパーマーケットに行くのですが
ここでは漢前な一面が見られて、面白かったです。
迷いがちな私とは対照的に、バンバン買い物カゴに入れてくれます。(笑)

また、移動の車。禿さんが運転手、私は助手席!ということも何度かありました。
二人で、美味しい物や料理の話、恋の話(恋バナ!?)もしました。
内容は秘密です。
役者としてのお付き合い以外にも、プライベートで何度かお酒を飲みに
行く機会もありました。(コロナ禍以前です)
普段の禿さんは、わりと静かに話し、さっぱりした方です。
そして時々、ちょっとおっさんぽくて(ごめんなさい)、おっさん系の私はホッとします。

新型コロナ感染症の状況をみて、また一杯お誘いしたいと思います。
禿さん、お付き合いください!!

私が入団してからの禿さんは、情熱的な女性を演じていましたが
コメディエンヌな禿さんを、生で観たいです。
いつかどこかで、また一緒に舞台に立てる日を夢見て。

禿さん、大変お世話になりました。

12/12(日)今日も稽古(米澤)

2021年12月12日 Posted in 劇団員note

米澤が書きます。

今日は月末に出演する舞台の通し稽古でした。

稽古場写真(吉川撮影)1212_211213_0086.jpg
稽古をすれば修正点がたくさん出ます。自分は足りていないところばかり。
座組の皆さんに助けてもらいながら、充実した時間を過ごさせてもらっています。
稽古の様子などnoyRnoyRのツイッターから発信されているので見てみてください。


出演者の皆さんも魅力的。
たくさん刺激を受けています。

シーンの中に踊りや音楽がはまっていくのは気持ちがいいです。

稽古場写真(吉川撮影)1212_211213_0068.jpg
本番まであと2週間弱、まだまだ濃くなっていくのではないでしょうか。


演劇ユニットnoyR(ノイル)は劇場創造アカデミーの修了生の方々が作った団体で、

ふだんは古典戯曲や近代戯曲を脚色・潤色して上演することが多いそうですが

今回は樋口ミユさんによる新作です。


タイトルは『Beautiful Land』です。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
30119.jpg

30120.jpg

Beautiful Land

作・演出:樋口ミユ
音楽:黒木佳奈 振付:仲道泰貴
出演:大木実奈、仲道泰貴/
大竹ココ(ユトサトリ。)、黒木佳奈(疎開サロン)、平井光子、米澤剛志(劇団唐ゼミ

[あらすじ]
現代のシステムが崩壊した未来。他者とコミュニケーションをとることができない現実世界が

長く続いたことにより、人々は新しいシステムを生み出した。仮想現実の世界で、家族、友達

などを作り出せるシステムcreature。まるで生きているような、とてもリアルな感覚で。主人公

の「わたし」はシステムにより生み出した「友だち」と日常を過ごしていた。理想の「友だち」に

なにもかも頼ることができ、信じることができ、裏切らない完璧な「友だち」、完全なプログラム。

しかし、システムにより生み出された「友だち」は、意識を持ち始める

[日時]2021
12
25()14:0019:00
12
26()14:00
開演は開場の30分前

[チケット料金]全席自由・日時指定
一般3,000
U18
18歳以下割引)500
※U18
は入場時本人確認書類要提示

[チケット取り扱い]
WEB
フォーム(協力=シバイエンジン)
https://shibai-engine.net/prism/webform.php?d=d7dv1zdj


[アーカイブ配信]
12
29()202215()
販売期間=126日(月)〜1227日(月)
配信チケット料金2,000
チケット取り扱い=noyR STORE
https://noyr.stores.jp


[スタッフ]
舞台監督=吉成生子
舞台監督助手=塚本恵理子
照明=横原由祐
照明オペレーター=渡瀬翔太
衣装=竹内陽子
映像・写真撮影=伊藤華織
チラシデザイン=岸本昌也
制作・プロデュース=吉川剛史
企画・製作=演劇ユニットnoyR

[場所]
若葉町ウォーフ(神奈川県横浜市中区若葉町3丁目47

[アクセス]
京急本線「黄金町」から徒歩4
京急本線「日ノ出町」から徒歩8
地下鉄ブルーライン「阪東橋」から徒歩7

[ご来場のみなさまへ]
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、ご来場の皆さまにも来館時の検温、手指の消毒

やマスクの着用などをお願いしております。発熱や体調不良の場合にはご来場をお控え頂き

ますようお願い致します。感染症対策の詳細はウェブをご覧ください。

文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

26
14時の回は売り切れとなりました。
その他の回も残席が少なくなってきているようです!
ご興味ありましたらぜひ。





12/5(日)芳名板ができるまで/津内口

2021年12月 6日 Posted in 劇団員note

先日、風の又三郎延長戦にご支援を下さった方々に御礼状をお送りしました。

ご支援いただいた皆様、お手元に届きましたでしょうか...?


この御礼状の元になった芳名板、ご支援のお願いを始めた昨年の公演の際に

初めて取り組んだものですが、ただお名前を掲示するのでは味気ない

感謝を込めて、ご支援をいただいた方に楽しんで、そして喜んでもらえるような、

私たちなりの芳名板を作ろう!ということになりました。


そこでお手本にさせていただいたのが、サザエさんでお馴染み「長谷川町子美術館」の花沢不動産分譲コーナー。


FFFRYqIaQAArnW4.jpg

(アニメ展開催の折に、サザエさんの住む町「あさひが丘」の分譲を行っていらっしゃるとか。行ってみたい...!


ということで、初年度は『唐版 風の又三郎』第一幕に登場する架空の町「月光町」の

地図を作り、ご支援いただいた方に分譲することにしました。


お礼状裏.jpg



今年の稽古が本格化する夏前、今年の芳名板をどんなデザインにするか

皆で話し合いました。

岩波文庫の本をたくさん並べた本屋風にしてはどうか、とか

コロッケ屋の店先にしてコロッケを積み上げていってはどうか、とか

ソーセージに熨斗を巻いて並べていってはどうか、とか

なかなかユニークな案が出て、楽しい打ち合わせではありましたが、

お名前の見えやすさと、公演中も安定して更新できること、そして感染リスクを抑えることを優先して、

3幕の舞台である「御茶ノ水駅」周辺の地図を作成する案に落ち着きました。


「月光町」は架空の町です。

道や位置関係など、台本に出てくる記述をいくつか参考にしましたが、

ある程度自由に創作することができます。

しかし、御茶ノ水駅は実在する。

台本が書かれた時代の御茶ノ水駅を知っている方も観に来て下さるかも知れない...

そう思うとあまりいい加減に作ることはできないな、と

千代田区の図書館に行って当時の住宅地図を取り寄せ、

出来るだけ当時の位置関係に近づけるようにしました。



そして、今回の地図の目玉は何と言ってもワダさんのイラストです。

言わずもがな美大出身のワダさんは、恐るべきクオリティとスピードで

登場人物と台本に出てくるいくつかの建物を仕上げてくれました。

これが本当に可愛いらしく、地図をにぎやかにしてくれました。


教授.png

(これは米澤。とにかく似ている。)


聖橋.pngジロー.png

(見事オーダー通りに描いてくれた聖橋と、キッチンではなく、喫茶ジローであった事が判明し、日の目をみることがなかったキッチンジロー)


お礼状裏.jpg



今回は、感染症予防対策の一環として差し入れをご辞退させて頂き、そこで舞台製作の一助として差し入れの代わりにと御志を募らせて頂きました。

公演中も芳名板を更新し続けるのはなかなか骨の折れる作業ではありましたが、

私たちが思っていたよりも本当に多くの方々のご支援を頂き、こんなに応援して下さる方がいるんだと大きな勇気をいただきました。


また、ご支援がきっかけになって近況を知らせてくださった方、温かいメッセージを下さった方。

普段なかなかお話しできない方もいらっしゃるので嬉しく、大きな励みになりました。


このご恩は芝居でお返しする他ない!


決意を新たに、それぞれが新しい挑戦を始めています。

これからの私たちにもどうぞご期待ください。


津内口



11/30(火)ダンスと鏡。

2021年11月30日 Posted in 劇団員note
お久しぶりです。すっかり寒くなってきましたね。
本番が終わり一ヶ月以上経ちました。
改めて、ご来場いただきありがとうございました。

今日のゼミログでは本番の前の時期のことの話です。
去年の6月くらいから月に2回ほど、ダンスを習い始めています。
毎回行けるわけではないのですが、今も細々続けています。
今までも何度かワークショップで身体を動かす目的のものに参加したりしていたのですが、
去年から通っているのはがっつり踊るものです。

踊ったりするのは昔から好きだったので、2020年の「NIPPON CHA!CHA!CHA!」で
ダンサーの方と舞台に立てたのは嬉しかったです。
やはり、身体を動かす美しさはいつまでたっても憧れです。

というわけでダンスを習い始めた初夏。
私が行ったクラスは、プロの方が多くいるクラスでした。
「ストレッチ込みで、初心者の方も大丈夫ですよ」とは言われたけれど、
実際ほぼプロの人。
明らかに動きが一人にぶく、遅く、目立つ自分。
おまけに、その場で振り付けを覚えてすぐ踊っていくので、
まったくついていけず、直立不動で20秒くらい突っ立っていることも多々。

ダンススタジオには大きな鏡が並んでいて、どこを見ても自分が写っていました。
頭ではかっこいい動きが想像できるのですが、鏡にうつる自分の身体の動きが
まったくかっこよくない。。。

と、そんなことを2~3ヶ月続けていると、
どうすればかっこいいのか、どうすれば綺麗なのかを考えて
鏡を見ながらやってみるようになります。(嫌でも鏡はあるし。)

芝居の稽古では鏡のある部屋でやることがあまりないので、
ずっと鏡を見て踊るのは不思議です。
稽古で撮った映像を見返す時の、「全然思ってたのと違う!」をその場でやっている感じでした。

今まではできない自分のことばかりに集中していました。
自分ができるできないは置いておいても
外から見たときに、こうであれば面白い、かっこいい、見やすい
をほんの少しだけれど、冷静に考えるようになった気がします。

という感じで、本番前の日々を過ごしていました。
とはいえ、まだまだ!

新たに色々と挑戦を続けたいと思います。
ではまた!

IMG_7769.jpg

体はまだまだ硬い。。

11/21(日) 来週からは・・・(齋藤)

2021年11月21日 Posted in 劇団員note

『唐版 風の又三郎』も終了し、すっかり平常運転を取り戻しておりますが、
(ご来場いただいた皆様、応援いただいた皆様、本当にありがとうございました。)
僕には来週から大きな山が待っております。


まずは一つ目。
先日、ゼミログでも触れられていましたが、
佐渡島の太鼓集団「鼓童」の記念すべき40周年記念公演にスタッフとして携わらせていただきます。

20211121_1.jpeg
(見よ!この肉体)


実は先週、佐渡島に伺って、稽古下見と様々打ち合わせをしてきたのですが、
まあ、その迫力にやられてしまいました。
音はもちろん、太鼓を打つアスリートのようなみなさんの動きにも惚れ惚れします。
今回は3作同時公演、しかも日替わりで名誉劇団員の方達が登場。
非常に挑戦的な企画になっております。

詳細はこちら




そしてそれが終わると翌週からは、吉祥寺シアターにて、京都の劇団「地点」の公演に馳せ参じます。

何度かKAATでの公演に携わらせていただいておりますが、
既存の台本を一度解体して再構築、それを屈強な俳優たちが上演します。

地点は普段京都の劇場で複数のレパートリー公演を行なっておりますが、
今回はそれを週替わりで4演目公演します。
そのうちの2作品、舞台監督をやらせていただきます。
20111121_2.jpeg
(いつもチラシがカッコいい)

詳細はこちら


関わってよく分かったのですが、それぞれ規模は違えど、鼓童も地点も「劇団」。
またどちらもレパートリーの同時上演。
劇団で育ってきた僕にはとても居心地が良い、楽しみな公演、
そして何より挑戦的な企画に関わらせてもらえることはとても幸せなことです。


さあ果たして、齋藤はこの2つの大きな山を越えられるのか?
(少し痩せるかもしれません。)


よろしければ劇場まで確かめにいらしてください。
よろしくお願いします。


齋藤

20111121_3.jpg
佐渡へ渡るフェリーからの一枚。 
高校生の時、北海道へ行った以来、20年ぶりくらいのフェリー、
小学生の時のキャンプ以来、25年ぶりの佐渡島でした。

11/7(日)写真家の方々(禿)

2021年11月 7日 Posted in 劇団員note
気づけば11月に入り
10月怒涛のように終わったテント公演の疲れもすっかり癒えました。
改めて『唐版 風の又三郎』に足をお運びいただいたお客様、ご支援いただいた皆々様
本当にありがとうございました。
ひたすらにいろんな方のお力を借りてこぎつけた公演でした。
そして舞台の上ではひたすらに真剣勝負。現場では作戦を練る日々でした。
一人も風邪をひくことなく終演でき、そしてこのように無事月日が過ぎて、胸をなでおろすばかりです。


劇団では毎回写真家の方に舞台を撮影していただいております。
特に長年撮っていただいている
唐組からのおつきあいのある平早勉さん。
カメラ雑誌CAPAでのご縁以降足をお運びいただいている伏見行介さん。
いつも本当にありがとうございます。
また他の写真家さんにも公演ごとに単発的に撮ってもらっています。

コロナ以降演劇界でも配信などが多く見られますが
なかなかテント芝居の臨場感はネット動画などではお伝えすることが難しい。
ですが舞台写真からは想像力が掻き立てられ、ご来場いただけなかった方にも熱気が伝わると思います。
そして、ただ舞台の記録に留まらないのは言うまでもありません。
役者目線からしても
輝いている瞬間を収めてもらえるのは本当に光栄なことです。
そしてこんな顔してたの?とかこんなかっこよく撮ってもらえるなんてと
個人的にも見ていつも楽しんでおります。


とても選びきれないので私選で数枚ご紹介。(一枚一枚どアップにしたいところですが・・・)
DSC_0289.jpgDSC_0467.jpg
DSC_0457.jpgDSC_0247.jpg

(↑撮影:平早勉)


217_6548178.jpg347_6548407.jpg265_6548286.jpg590_Z8A8569.jpg

588_Z8A8563.jpg

(↑撮影:伏見行介)


また塚田史香さん撮影の臨場感ある写真とともに、
SPICEさんによる『唐版 風の又三郎』の素晴らしい紹介記事は  こちら。 
公演中からたびたび紹介してますが、素晴らしすぎるので併せて是非ごらんください。
0423_original.jpg0164_original.jpg

(↑ 1枚目 撮影:塚田史香 提供:SPICE /2枚目 撮影:塚田史香)


まだまだたくさん素敵な写真がありますし、他の方にも撮っていただいてますので
今後HPなどでも発表された際はお楽しみください。





そして、
今週、齋藤と津内口と車で長野に行ってきました。
ずっとお世話になっていた写真家のお一人であり
2019年末にお亡くなりになった増尾久仁美さんのお墓参りに、ようやく伺うことができました。
長野なので、コロナで自粛しているうちに2年近くかかってしまいました。
劇団の公演や唐組の紅テントでお会いすると
大きなカメラバッグを抱え、タバコをくゆらし、パンツスタイルのかっこいい立ち姿で気さくに話しかけてくださいました。
そして、いつも応援してくださる愛情深い方でした。

長野でお世話になっている方にご案内いただいて
陽気が良くて紅葉が始まっている山の中にある墓地の空気はとてもきれいで、
穏やかにゆっくりお別れをすることができてよかったです。

写真の眼差しは永遠です。

_MG_5244.jpg_MG_2760.jpg
(↑撮影:増尾久仁美 『腰巻お仙 振袖火事の巻』2016)


11/6(土)子どもの頃にみた舞台③

2021年11月 7日 Posted in 劇団員note
faust.jpg
↑ソクーロフ版のビジュアル。さすがのセンスでした。

せっかくなので、もう一本の印象に残った劇。
うりんこの『ファウスト』についても話したいと思います。
こちらの方は、確か、名古屋市民会館で観たと記憶しています。
4年生くらいだったろうか。

老いたファウスト博士が書斎にいる場面から始まり、
犬に化けたメフィストフェレスがやってきます。
そして、例の契約を交わす。

若返ったファウストは旅をし、
ヒロインであるグレートヒェンと出会うわけですが、
よく覚えているのはお城を訪ねるシーン、
さらに、大宴会のシーン。

そもそも、この舞台は装置なし。
すべて人力で演じられていた、登場人物たちだけでなく、
お城の門や、宴会の場面で使われる胡椒なんかも、
俳優たちによって表現されていました。それが印象深い。

俳優たちが手を繋いで壁になったり、そのうちの何人かが動いて、
門がオープンしたことを示す。胡椒を演じる人が腰を動かすと、
カリカリという効果音が鳴って、ミル付きの胡椒の容器となる。

あとは最終場面。
ファウストが期限の終わりを告げられる場面。
メフィストとの間に交わされた20年契約は、
半分の10年で満了時期がやってきます。
理由はメフィストが、昼も夜も働いたから。

これに、小学生時代の私はまったく納得がいきませんでした。
あと10年あると信じていたところで、いきなり約束の終わりを告げられる、
そのことを怖ろしく感じました。

『マクベス』の「女の腹から生まれた〜」理論と
『ファウスト』の「昼夜を通して働き続けたから」と云う理屈は、
私がいまだに、ぜんぜん納得がいっていないものの代表です。

ちなみに、この間まで取り組んでいた『唐版 風の又三郎』の
ヒロイン「エリカ」も似たようなせりふを言います。
一幕の半ば。それはこんな感じ。

「僕は男と女を使い分けるから、時間を二倍の速度で駈けぬけられる。

だから、君の三年は僕にとって一年半。」


『ファウスト』の影響かと思っていたら、これは『不思議の国のアリス』の
引用でした。『さすらいのジェニー』もそうですが、矢川澄子から、
唐さんは色々なことを教わった。

マルセさんと『ファウスト』。
二つの舞台には共通点があって、それらが徹底して、
セット無しの人力による表現だったことです。
これは、もし子ども向けの舞台をつくるとしたら、
自分が踏襲したい大きな要素です。

最後に。『ファウスト』好きになった私は、
それから原作を読み、多くの関連作品を観ました。
中でも面白かったのは、アレクサンドル・ソクーロフ監督の映画です

あの映画の最終場面。
容貌怪異のメフィストに終わりを告げられたファウストは怒り、
この悪魔をボコボコにして去ります。あれは痛快でした。
しかし、一度だけの裏技と云えますね。

9/26(日) 唐十郎戯曲を読む(椎野)

2021年9月26日 Posted in 劇団員note
9/26全幕通し稽古が終了!
とにかく役者が勢いにのまれることなく、
物語がくっきりと輪郭を保ちながらそれでいて
圧倒的スピード感を出している。
下らないシーンにニヤニヤうかうかしていると
一気に足元をすくわれ、闇の世界へぶちこまれる。
テントでの本番楽しみだ。楽しみだ!!!!!

楽しみにしていてください。
cc052426b44a0ac4c9be36dcb41739f72_34677531_210926_0110.jpg

さて、

『唐十郎戯曲を読む』ワークショップ
『唐版 風の又三郎』を取り上げています。

ヒロイン・エリカの元恋人、自衛官の高田三郎。
その高田三郎三曹が飛行機を乗り逃げし、行方不明に
なったことからこの物語がはじまっていくのですが、
彼が乗り逃げする、まさにその瞬間を
同僚の航空兵が描写するシーンがあります。

ワークショップを受けながら、私、おもいました。

「ああ、風が吹き、ものすごい雷と雨が降ったその夜。
同僚の航空兵が犬の散歩に出かけたりしている時、
低ーーーく飛行機が飛び立って、
くるーりくるーりくるーりと三回飛行機が空を大きく回って
高田三郎は赤いスカートをはいた女性に手を振って
去っていったんだな」

とはじめてその飛び立った光景を
じっくり思い浮かべることができました。

上演中は、その科白のリズムと力強いアンサンブルで
圧倒されているうちに、次から次へとさまざまな展開が訪れ、
物語は前へ前へと進んでいってしまいます。

『唐版 風の又三郎』の見どころとなるシーンは、
そのような微細な理解をする前にどんどん展開していって、
そのスピード感と迫力によって、
見ている者をどこかに連れ去っていくかのよう。
ものすごく興奮します。

ですので、じっくりとゆっくりと戯曲を読んで、
シーンを具体的にイメージすることが出来た時の
「はーーー、そういうことかーー」
という気持ち良さは本番舞台とはまた違った味わいがあります。

「唐十郎戯曲を読む」のレポートが
ありますので、ぜひそちら読んでください。
(劇団員の佐々木あかりが書いてます。)
少し知識があると、微細な部分にも
意識がいくようになるかもしれません。おすすめです。
ワークショップレポート 唐十郎戯曲を読む『唐版 風の又三郎』を読む

じっくりゆっくり深め味わいたい方は
唐十郎戯曲を読む」に遊びにいらしてください。
するめのように戯曲をかみまくりましょう。

(10月3日(日)は三幕をとりあげます!→お申込みはこちら

S__49643522.jpg

9/19(日) さらにギアが上がる!(椎野)

2021年9月19日 Posted in 劇団員note
9月も後半にさしかかり、朝夕はかなり涼しくなりました。
台風はものすごい雨を降らして、過ぎ去り、
そういえば、2019年の『ジョン・シルバー三部作』のときの
搬入時に台風通過が重なりそうになり、ひやひやしたことを
思い出しました。
唐ゼミはここにきて、夏真っ盛りな熱く燃えたぎる毎日。
装置や小道具にさらに磨きがかかり、チケット販売も9月21日から!

何より、役者の内部的熱が高まっていると!
感染対策のため非常に限られたメンバーで
抜き稽古をしてきたわけですが、
広い稽古場を借りて、全員揃っての集中稽古です。

劇にうねりがでてくるのはまさにこのとき。

役者として「ああ、芝居ってすげー楽しいぜ、ちくしょう!」
と感じられるのは、この通し稽古期間なのであります。
断片的だった感覚が一気につながり、
身体には血がめぐり、相手役とのやりとりが生になり
頭だけでなく身体で物語が理解されるのです。

なおかつ、ググッと進んだ装置づくり、小道具作りで、
自分の扱うものにビリビリと刺激され、
ぐんと演技がかわってきます。

本番までまだ時間があります。
どんな物語になっていくのか、
めっっっちゃくちゃ楽しみです。


zemirogu210919.png


9/12(日)初心忘れるべからず/津内口

2021年9月12日 Posted in 劇団員note

昨日、公演情報が解禁になりました!

今日でちょうど公演一ヶ月前。

少人数稽古をしていると、なんだか実感がわかない部分もありますが、

稽古場に行って新たに迎えたメンバーと稽古の手合わせをする時間がものすごく貴重で新鮮で、良い刺激をもらっています。

面白くなってきた!


IMG_6476.jpg

(昨日の稽古の様子)



先のゼミログでも触れておりますが、公演場所が浅草花やしきに変更になりました。

花やしきさんは浅草駅から10分弱歩いたところにあり、浅草寺の仲見世通りのあの賑わいとはまた違った活気があります。

私が初めて唐ゼミを観て、初めて唐ゼミとして舞台に立った場所です。


最後に花やしきさんにお世話になった公演は20153月の『青頭巾』。

ついこのあいだのことのようですが、7年弱の時が過ぎたたことを知り、身震いしました。


そう言えばあの時もウエディングドレスを着ていたな。

初めてもらった長ゼリフ、全然上手く言えてなかったな。


などと思い出し、新人劇団員時代に帰るような気持ちです。


初心忘れるべからずを今回のモットーにして、公演まで駆け抜けていきたいと思います!

花やしきさん、またお世話になります!



津内口


9/5(日)平泳ぎの人たち(林)

2021年9月 6日 Posted in 劇団員note
『風の又三郎』再演に向けて稽古しております。
中野さんのゼミログにたびたび登場している
松本一歩さん、小川哲也さん、丸山雄也さん。
彼らは"平泳ぎ本店"のメンバーです。


初めて彼らの舞台を観たのは、2018年に早稲田小劇場の
どらま館でやっていた『ボーク』という作品。
その時期、私は『実朝出帆』の稽古中でした。
本読みから立ち稽古までの期間が短く、せりふを覚えては稽古、覚えては稽古
のサイクルに慣れずヘロヘロになり、完全に気持ちが負けそうな頃。。
作業も立て込んでしまい、やっとこさ、どらま館にたどり着いたのを覚えています。

が、そんなヘロヘロの気持ちもつかの間。
劇が始まると、野球のユニホームに身を包んだ彼らが
小気味良い音楽の中、自らサイレンの音を発し、
真剣な表情なのだけれど、冒頭ですでにニヤニヤさせてくる。

かと思えば、しんとした空気の中、一人一人の声が丁寧に発せられ
物語に引き込まれる。

この人たち一体なんなんだ。
が、最初の印象です。
その帰り道、気持ちで負けている場合ではない!
と勝手に勇気をもらったのを覚えています。

『風の又三郎』のせりふを読む彼らもまた、一体なんなんだ、です。
恐れず大胆にせりふを読み、zoom画面越しにも全力で体を動かしている。

実はまだ彼らと立ち稽古していないのですが、
いよいよ明日から同じシーンの稽古です。

平泳ぎの三人以外にも再演で新しく一緒に舞台に立てる方たちとの時間を大事に、
気を引き締めて挑みたいと思います!

ではまた!

2021.9.1_210906_0009.jpg

(気になる稽古場の様子...。)






8/29(日)空きっ腹の限界 (ちろ)

2021年8月29日 Posted in 劇団員note
IMG_0539-3.jpg
既にゼミログで稽古の様子について触れられているとおり
私たちは『唐版 風の又三郎』の再演に向けて、稽古を始めています。
昨年もコロナ禍での稽古でしたが、まさか一年後もまた同じ状況
いえ、それ以上の脅威に晒されながら稽古をすることになるとは
想像していませんでした。
現在私たちは、シーンごとに稽古するよう日程を組み、
少人数の集合で済むようにしています。
従って、自分の出演以外のシーンの稽古を目の前で見ることが叶いません。
残念です。

私自身は、前回公演の動画を見たり、台本を読み返したりして
改めて「老婆」と向き合っています。
自分には足りない事だらけです。
老婆は出演シーンも科白も多くはありませんが
そこに居る意味、科白の意味や目的を
もっともっとよく考えなくてはならないなと感じています。
老婆の登場シーン、最初の科白は「お腹がグー」です。
栃木から東京まで、何も食べずに三日間歩いてやっと辿り着く。
この時の空腹感とはいったいどれくらいのものだろうか?
私の普段の生活では、大概時間になれば食事をとるし
小腹が空けば、飴やお菓子をつまむことができる。

時には仕事が詰まっていて、食事をとるタイミングがなく
比較的長い時間空腹を感じて過ごすこともありますが、
それでも、ほどなく食べ物を口にすることが出来るため
直ぐに空腹は満たされる。
そういう生活では、「あ、お腹が空いたなあ」程度に感じることはあっても
辛くて叫びたくなるような空腹感をもつことはありません。

少し強い空腹を身をもって感じようと、ちょっと実験。
朝から何も食べずにどれくらい過ごせるか。どの程度の空腹感があるか。
さすがに、三日間何も食べずと言う訳にはいきませんが
何か近いものを感じられればと思い試してみました。
この暑さなので、水分補給だけはして。
私は家族と同居のため、彼らの食事を作らなければなりません。
自分は食べず人の分だけ用意、何回目かの食事の準備は少し辛くなりました。
お腹が数回グーっとなりましたが、その程度。
まだまだ。
空腹で歩き続けていた老婆と大学生の感覚には程遠い。

実験の最中、気が付きました。
自分の手の届く範囲に、なんと食べ物が沢山あること。
飴、バナナ、チョコレート、スナック菓子にパン。
お腹が空いてくるとそれらが目に入り、油断すると食べそうになります。
三腐人に柘榴を勧められた大学生は、こんな気持ちだったのでしょうか。

数十年前、会社員時代に初めてダイエットした時のことを思い出しました。
急激に6㎏太ってしまった私は、元に戻そうとダイエットを試みたのです。
始めた時期が悪く、忘年会シーズンが始まった頃でした。
宴会三昧の中でのダイエット。(宴会の多い会社だったのです)
2時間強の宴会で、最初の乾杯用のビール1杯を2時間かけてのみ
とんかつや唐揚げといった揚げ物には手を出さず、
そこに添えられた千切りキャベツのみをちびちびとつまみながら
宴の終わりを待つ。
会社の宴会、つまり半ば仕事でもあり欠席するわけにもいかず
このひもじい思いと戦いながら、1,2か月過ごしました。
この実験、この時の感覚に似ています。

話が大分ずれました。暴れたくなるほどの空腹感、人に裏切られ相手を罵る感情・・・。
これまでに大声で人を罵った記憶はありませんが、そうしたくなるほどの怒りや憎しみ
それに近い感情はあったかもしれない。(?)
自分の経験を振り返り、色々な感情を自分の中で探ったり
想像力を働かせたりしながら、老婆の心をしっかり感じて言葉を出せるようにしたいです。

強い空腹を感じる実験は、家庭の事情により残念ながら中断。
また、トライしてみようと思います。

8/22(日)稽古してます(米澤)

2021年8月22日 Posted in 劇団員note
昨日のゼミログで
民生委員のことについて少し触れていました。

去年、『唐版 風の又三郎』を上演するまで
自分は民生委員という存在を知りませんでした。
調べてみれば、自分の今住む町にも
当然、民生委員の方がいるようです。

地域の困っている人と行政のサービスなどの仲介役で、
ボランテイアで行われているようです。
小学校や中学校への通学路に立ち、
子供達を見守りも行います。

そういえば小学校の時、
学校の門の前の交通量のある交差点の横断歩道に
毎日立ち続けるおばさんがいました。
台本の登場人物が民生委員であると考えると
身近なものに感じます。

『唐版 風の又三郎』では、
民生委員という地域の住民のサポートのために、
個人情報にも触れることができる立場でありながら、
同時に私立探偵でもあるというのが不思議です。

そんな『唐版 風の又三郎』、
10月中旬、新宿中央公園にて再演します。

27284.jpg

個人的には、
7月の頭にはダンス01の公演、
7月末には名古屋造形大学での野外イベントに参加していましたが、
その裏で、同時進行に、
劇団での準備を少しずつ進めてきました。
やっと稽古が始まります。

稽古の準備のために保管していた衣装や小道具を
倉庫の奥から引っ張り出してきました。
その道具を眺めていると、
一年前の稽古や本番のことがさまざま思い出されます。

ですが去年は去年のものとして、
今年はまた新しく稽古をできればと思います。

新メンバーも方々にも外部から加わっていいただきました。
参加する自分自身、
どのような上演になるか楽しみであります。
去年ご覧になった方も
新メンバーで作る『唐版 風の又三郎』を見届けていただければと思います。

ひとまず劇団からの詳細な知らせを
いましばらくお待ち下さい。



8/8(日)明日で千秋楽!!(佐々木あかり)

2021年8月 9日 Posted in 劇団員note
8月4日から始まった公演が明日で千秋楽を迎えます。

木村ひさし 総合演出
中野敦之 演出
佐々木あかり 出演
『シーボルト父子伝〜蒼い目のサムライ〜』

私は初演から関わっていて、
明治初期のだんご屋の女将をやっています。
途中で妊娠もして、子どもも生まれるという役柄で、
そんなに出番は多くはないのですが、
登場するたびに状況が変わっていくので、
なかなか大変でした。

それ以上に、勉強になりつつも大変なのが衣裳係で、
私は初演から志願して衣裳のスタッフワークをやってきました。
その大きな理由は、衣裳全体のコーディネートを、
神波憲人さんが担当されているからです。

神波さんは、とんねるずのお二人のスタッフの皆さんで
組まれていたアーティスト集団「野猿」で有名な方なのですが、
やはり一線の皆さんを相手取ってきた衣裳家として、
超一流の方だと思いました。

時代考証もそうですし、デザインや質感に関わること、
役者の個性の活かし方、キャラクターの差を生み出すだめの
細部の工夫など、そのお仕事に触れられて本当にありがたかった
と感じています。

ご存知のように、唐ゼミ☆でスタッフプロパーは
中野さんと齋藤さんだけです。
他の劇団員は、舞台に出てせりふを言いつつ、裏方もこなします。
劇団では衣裳の中心は麻子さんですが、私もここで得たものを、
次の『唐版 風の又三郎』に持って帰りたいです。

なんとかここまで走り抜けてきました。
ご覧いただいた方はありがとうございます。

このために集まって一月半の間、
稽古と本番をご一緒してきた皆さんとのお別れも迫っています。

役者としては、明日のお昼の回が最後、その後にスタッフワークもして、
今回の公演をまっとうしたいです。張り切ってまいります!

シーボルト父子伝(表).jpg



8/1(日)最も貪欲な男(津内口)

2021年8月 2日 Posted in 劇団員note
最近、外部出演が続いている米澤剛志。(こうじ と読みます!)

8010_2_yone_web.jpg


米澤は寡黙な男ですが、今まで出会った劇団員の中で一番貪欲だなあと思います。
黙々と自分の芝居や衣装や小道具を練り上げ続けます。
ほとんど他人に相談することなく、締め切りを越えても作業を続けるので、周りはハラハラ!
舞台監督に「最低限の『ほうれんそう』をしろ!」と怒られることもしばしばです。

しかし私はそんな米澤を密かに尊敬しています。
劇団公演でも外部出演でも、夜中に一人でこっそり稽古しているところ。
(大体暗闇の中に一人でいるところを劇団員に見つかる)
納得のいく小道具や衣装になるまで絶対に作業をやめないところ。
(本番途中に衣装を勝手にグレードアップしたりする)
本番中も芝居を決して固めることなく、新しいチャレンジをし続けるところ。
(米澤談「あきちゃったんですよね...。」)


最近、『唐版 風の又三郎』の再演に向けて作業リストを持ち寄ったのですが、
米澤君は「2幕の衣装」と書いていました。
劇団員全員がこう思ったはずです。



まだ、やるんだ...



貪欲すぎる米澤剛志。
再演もご期待ください!!!!

DSC_0192.JPG


津内口

7/25(日)思い入れすぎ(椎野)

2021年7月25日 Posted in 劇団員note
我が家の押し入れの中にごっそりつまっているもの。
それは衣装と小道具に他なりません。

「次に使えるかも...」と保存をして、
次に登板することはまずないのですが、
ひたすらに出番を待ち続け、まるで眠っているかのように
そっと保管されています。

いつだったか、ふと探し物のため小道具の箱の中を
ごそごそとかきまわしてみると、
なにやら異臭が。
これだというビニール袋をあけてみると、刺激臭とともに
『吸血姫』で使った、シリコン製「胸の傷跡」
がドロドロになって息も絶えだえに顔を現しました。

「...君だったんだね」

幾分香り高くなった彼女の出現で、
わたしは目をつむり、考え、少しためらい、
聞こえるか聞こえないかのため息をつき、
できる限りそのシーンをつぶさに思い出し、
歯ごたえをじっくり確かめ、
布にくるんで、


もう一度箱にしまいこみました。


断捨離野郎として名をはせているつもりですが、
衣装と小道具は「それだけは勘弁してください」案件です。


IMG_6410.jpg




7/4(日)シャドーイング(shadowing) (ちろ)

2021年7月 4日 Posted in 劇団員note
先日、中野さんが取り組んでいる英語学習のひとつに
触れる機会がありました。
シャドーイング、というものです。

ネイティブが実際に話しているスピーチ等を聞き
その英語を聞きながら、追いかけるように同じ言葉を
口に出してい言うというものです。
中野さんが実際に使っている教材を聞かせてもらい
私もトライしましたが、難しかったです。
一度しっかり聞いてから、二度目にシャドーイングすれば
もう少しましにできるかなあとは思います。

そういえば、私が英国留学から帰国して間もない頃
短い期間ではありましたが、通訳学校に通ったことがあります。
その時も、シャドーイングは日々の課題として出されていたことを
思い出しました。
当時はまだ耳が英語に慣れていましたが、それでもかなり難しいと
感じていたのを覚えています。

この十数年、英語を話す機会はほとんどなく
日本に住む外国人の友人とも年に一度会えるかどうか
という程度で、ネイティブと話すチャンスはないに等しいです。
このままではいけないなと思いつつも、英語の勉強に時間をさくことも
ままならず。
中野さんが英語の勉強をしているのをよいきっかけに
私も少し英語を意識的に聞いたり、発したりするように心がけようと
思い始めたところです。
私はイギリス英語の音がとても好きなので、イギリスの映画を観ながら
役者の科白をシャドーイングするように心がけています。

blog用.jpg

先日、ケン・ローチ監督の『家族を想う時』という映画で
シャドーイングしようと見始めたところ・・・。
失敗。
その理由は2つ。
一つは、英語がとてもなまっていたこと。(方言があること)
二つ目は、内容が深刻で途中から泣き始め
涙腺がすっかり緩んでしまい最後まで泣きどおしになってしまったこと。

なまりは、それはそれでシャドーイングの訓練にはなるので
いいのかもしれない。
でも次は、内容を考えて選択しようと思います。

この英語のシャドーイングとは意味合いが違いますが
自宅で日本の映画、舞台映像を観ながら、
気になった科白を自分でも声を出して言ってみる、ということは
意識的にするようにしています。

最初は一人でいる時にやり始めたのですが
癖になると、家族が傍にいても思わず声を発してしまうようになります。
科白の内容によっては、子供の前でどうなの?ということもあります。

困ったことに、これを続けていると
映画館や劇場でも声が出そうになってしまいます。
少し前の話ですが、子供と映画館で鑑賞中、
大声で男言葉を使う女子高生の科白を聞いた直後に
危うく声を出しそうになりました。

もし言っていたら、周囲の人は驚いたでしょうね。
今画面から聞いた科白が、後ろや隣から聞こえてくるのですから・・・。

最近、唐ゼミのZOOMでの本読みでも、
他の方々が科白のやり取りをしている時に、画面のこちらで
私も言ってみることもあります。
自分のスピーカーがミュートになっているかの確認を
忘れないように気をつけて。

ある映画の中で、三田和代さんが関西弁で罵るシーンがあるのですが
これが大好きで、真似してみています。
私はなかなか上手いこと言えませんが、好きで好きで何度も観たくなるシーンです。
勉強は続く・・・。

ちろ
 

 

 

6/27(日)7月10日に向けて(米澤)

2021年6月28日 Posted in 劇団員note
米澤が書きます。
宣伝をさせて下さい。

7月10日(土)11日(日)の公演に向けて動いています。

チラシ表.jpg

チラシ裏.jpg

短い4つの作品を上演するのですが
そのうちの一つ『そらをかぐ』に出演します。
僕は今回舞台上で一言も喋らないのですが、
難しいです。
苦戦しています。

あと2週間。

他の3つの作品はまだ見ていません。
僕も楽しみにしています。

もし興味をもって下さいましたら
ダンス01のホームページも覗いてみてほしいです。
 → index.html


KIMG0442.JPG

会場までは
西武新宿線下井草駅の改札を出たら左に進みます
(改札口は一つだけです)
駅の階段を降りたら、右に進み、
そのまま交番の前を通り過ぎて、
線路と平行にのびている道をまっすぐ進んで下さい。

Dance01の「01」は「オーワン」と読みます。


6/20 (日)最後までしゃべる(林)

2021年6月19日 Posted in 劇団員note
最近知り合いから頼まれ、小学4年生の女の子にピアノを教える機会がありました。
日程を合わせて少しずつやっています。

楽譜が読めないのでそこから教えてほしいとのことで、
昔の楽譜をひっぱりだしてみる。
自分ではもう意味がわかるので何も考えず見ていた記号の名前が思い出せなかったり。
音符の長さをどうやって説明したらいいのかだったり、つまづく。

教えている最中もつまづくこと度々。
どうしても最初なので説明する時間が長くなると、
すぐそこにいる4年生の女の子が飽きてないだろうか、わかってるだろうか
と不安になります。

しかもそう思いながら喋っていると
自分の話し方、声のトーンがすごく気になる。
上っ面っぽい喋り方しちゃったな、とか、今のじゃ意味わからないよな。。と
言ったそばから自分の頭の中で反省。

とくにそれで気づいたのですが、
文章の終わりまでしっかり喋るのが難しい!

「〜みたいな。」「っていう感じで。」
という濁し方をしがち。
逃げ場つくりがち。

これはワークショップレポートを書いていても感じました。
「〜といった風に」
と書いて、どういう風にだよ!と自分につっこんで文章を消す。
という作業が多発。

......なんだか反省文みたいなゼミログになってきましたが。

せりふの最後までエネルギーを持続させることや、
その場で伝わるようにせりふを自分のものにして話す。
そういうことと似ているのではないかと感じています。

ここ最近のお客さんは4年生の女の子。
彼女に伝わるように意思を持って最後までしゃべりたいと思います。

S__66379781.jpg

S__66379779.jpg
(必要最低限しか書かれていない楽譜、バーナム。)

6/13(日)観劇日記(禿)

2021年6月13日 Posted in 劇団員note Posted in 日々のこと
こんにちは。禿です。
今日も夕方からワークショップでした。
その様子は明日菊池くんが書いてくれるので、今日は最近の観劇体験を。


コロナ禍という言葉ももう1年以上過ぎまして
演劇事情も4月に緊急事態宣言が復活し、
またもやいろんなところが中止や延期になったりして
寂しい思いもしましたが
一方であらゆるところで、コロナ以降の面白体験ができました。
作品単体でもそれぞれに面白かったですが、
さらにコロナ禍での工夫が、いやみでなく遠慮がちでもなく
ポジティブに変換されているところが大変面白く感じました。

少し前ですが
静岡SPACの『おちょこの傘持つメリー・ポピンズ』野外公演
これは完全に役者同士が接触せずマスク衣装のコロナ対応!
観客席も野外でひたすら大雨に打たれながら見続ける・・
というのはなかなかこれまで経験してきませんでしたが、
お芝居に見ごたえがあって集中でき、大変な充実感がありました。
(新品の合羽もいい仕事しました。)
IMG_5679.JPG

先週、東京千秋楽を迎えた唐組『ビニールの城』
一昨年からの再演で、内容はより濃く、そして男女の間のビニール膜一枚を
取り巻くお話で、この今見ることの新たな面白さ!
話と役者の皆さんが非常に濃密なだけに、その膜が本当に恨めしい。
今でも思い出すと呼吸困難になりかけます(笑)
明日6/14が神戸千秋楽!来週は長野!お見逃しなく。
IMG_5691_2.jpeg

新ロイヤル大衆舎×KAAT 『王将』
KAAT神奈川芸術劇場のホールでなくエントランス部分を劇場にしていて、
屋内にいながら野外劇場のような風体。
「この場所がこんなふうに??あの階段もこんなふうに??」という
今まで見慣れていたものがまったく違う会場になっていて
非常にワクワクしました。
1日で大河ドラマ全編を見るような、人間模様の苦悩の変遷・濃さに唸りました。
202103190041_ex.jpg(写真撮りそびれました)

そして水族館劇場『アントロポセンの空舟』
こちらはコロナだからとかではなく、
コロナでもという感じで非常に勇気を頂きました。
(もちろん感染対策の事前説明等、しっかりされてました)
IMG_5698.JPG
行くまでが非常に冒険感がありました。
なのでここからはちょっとした冒険記にお付き合いください...

ほとんどオンライン生活している昨今、
東京都内なのに、
外国に来たような気分を勝手に味わっておりました。
まず、公演地・羽村駅。横浜からは遠かった。
もちろん経路は事前に調べていたので不安はなかったのですが、
中央線のちょっと先くらいに考えていたのが甘かったです。
乗り換えアプリを片手に順調に進んでいたのですが、
20何駅通過して到達した立川駅。
ようやく最後の乗り換えというところで、青梅線ホームが2箇所ある!!
迷っているうちに一本逃す。。
(しかもその時は「青梅線」じゃなく「一部青梅線」の方が正解だった!)
やっとたどり着いた羽村駅。
駅を降りたら、あれ、ここ東京かなという景色で、交番がぽつん。
あとは田舎の実家に帰ったような住宅地。
おもわず立っていたお巡りさんに話しかけたほどです。
 私「ドラッグストアとかコンビニとかこの辺にあります?」
 警官「え、ドラッグストア・・・」
なる問答が続いて、一本電車逃して時間に余裕のない私にとっては
はるか彼方に見えるホームの反対側のビル郡を恨めしげに見ながら、
これまたgooglemapを片手に公演地に向かいました。
空気がきれい。
10分ほど歩くと、もうすぐ公演場所のお寺というところで
セブンイレブンが目の前に現れ、驚くほどほっとしました。
「困っても飢えることはないな」と・・・。

会場では見知ったお顔がちらほらと、楽しく観劇させていただきました。
閑散としている住宅地で野外芝居の声が響く響く。。
お寺さんでしたが住職が出演された回があるとかで、
いい関係性なのだろうなあと想像しました。
そして、十八番の水はさることながら、
ある部分で、人生で見たことのない芸風を目の当たりにして心から驚き、
だるま落としのように凝り固まった頭を飛ばされました。
硫黄のようなスモークの匂いにむせ返ることも幾度、
大島幹雄さんの講義で学んだリツェジェイ『カタストロフィ』が
頭をよぎりました。
生ならではで、非常に楽しかったです。
めでたしめでたし。

ーーー
と、まあ、実はこちらの記事を先週書いたのですが、
ニュートピックとして
こちらにも伺ってまいりました。

新潟、アウトサイダーアート・演劇プロジェクト
『少女仮面』

前述の中野の記事にもありますが
2006年にお世話になった早津さんがシニアだけのテント演劇をするというので
このご時世にご迷惑にならないかと思いましたが
「是非来てください!」という早津さんの言葉に後押しされ、
一人弾丸で行ってまいりました。
S__42655755.jpg
幾度となく検温の関門をクリアし、到着しました白山公園特設テント。
イントレと鉄パイプとブルーシートの青テント。
後ろは悠々とした信濃川。
手前には昔観劇に来た劇場、りゅーとぴあ。

実際にはシニアと若手50代以上の方々で、
皆さん年齢伺いたいくらいの若々しさ。
20〜30代じゃないの?という感じの人もちらほら。
地べたを転がったりとてもパワフルで、
これまで見たことがない『少女仮面』でした。
話が真摯にしっかり伝わってきて、音楽の雰囲気も大変よかったです。
ラストに向けてどんどん引き込まれました。

まさしく手作りの凄みがあって、
地元の人が一丸となって芝居をつくる
喜びそのものがダイレクトに伝わってきて大変幸せに感動いたしました。
本当に素晴らしいものを目の当たりにしました。
今年から継続してやるそうなので今後の展開が楽しみです。
昨日が千秋楽、大変お疲れさまでした!!!!
S__42655752.jpg
(終演後に撮らせていただきました、唐ゼミの大恩人、早津さん)


以上、最近の観劇日記でした。
丁場おつきあいありがとうございました。
そして今週からは新宿梁山泊の『ベンガルの虎』始まってます。
私どもも負けておられません!


今、野外演劇の世界は面白い!

禿

5/30(日)実体験(佐々木)

2021年5月31日 Posted in 劇団員note

みなさんこんにちは。佐々木です。


先日まで『少女都市からの呼び声』という唐さんの戯曲をデータにするため、

日々パソコンに向かっていたのですが、

妙に親近感が湧く戯曲だなと思い打ち込んでいました。

親近感の原因は先月、主人公の田口と同じ体験をしていたからでした。


というのも、戯曲の冒頭で田口のお腹の中から"髪の毛"が発見されます。

実は先月、卵巣に良性の腫瘍が見つかり、手術をしました。

私はすごく元気だし、あまり報告することでもないなと思っていましたが、

面白い体験だったので共有します。

お腹の中から出てきたものはなんと髪の毛!

女の人には結構よくある病気らしいです。(今まで知りませんでした)

先生に説明された時はお腹から髪ってなんか聞いたことあるなあくらいにしか思っていませんでしたが、

久しぶりに台本を開いてピンときました。

残念ながら台本の様に少女都市に行くことはできませんでしたが、

異常だと思っていた部分が過剰なだけだった!と新たな発見でした。

もうお腹から髪の毛が出てくるなんて嫌ですが

たまには過剰な部分を身をもって体感できるのも悪くないなと思いました。


6F61A8F9-3D43-4D94-91C3-C4A66AA55036.jpeg

(本当にこの文庫本にはお世話になっています)

5/23(日)あの漫画(齋藤)

2021年5月24日 Posted in 劇団員note
読み合わせの際、中野さんは演劇はもちろん映画、クラシック、ときには実体験など、様々なものを例えに出して説明します。
そしてその中に、「漫画」もよく登場します。

先日も『HUNTER×HUNTER』という漫画の例えを出していましたが、
説明されていた菊池くんは、『HUNTER×HUNTER』を読んでおらず、説明は空振りに終わっていました。
中野さん的には芯を食った例えなのに、菊池くんは「はあ」としか言えず。
漫画を読んでいる身としては、非常に的を得た例えだったのですが。。。


そういえば、僕が大学生だった頃、僕は中野さんと共通の話題が少なく、
あまり話をしませんでした。(今では考えられない)
そんなとき、数少ない共通言語が「漫画」だったように感じます。

よく覚えているのは、2004年の『盲導犬』の準備中、こんなオーダーを受けました。
「最後のファキイルが登場する際に、太陽を割って登場して欲しい」
全く意味がわからなかったのですが、そのときに中野さんが右手に持っていたのは漫画『ベルセルク』でした。

物語の中盤、髑髏の騎士が黒い日食の太陽を割って登場する描写があるのですが、
そのコマを見せながら、こんな感じにしたい!と熱く語られました。
あの仕掛けを作る最中、どんだけあのコマを見たかわかりません。
随分と苦労した思い出があります。

5f34d146.jpg
該当のコマの一つ。割って出てきてますね。


ちなみにこの『ベルセルク』、その後も衣装プランを練るときにもよく登場しています。
物語の主人公について話すときは『ダイの大冒険』
精神的な駆け引きの時は『HUNTER×HUNTER』か『カイジ』
野外劇の時はやたら『刃牙』でした。

中野さんとの共通言語を手に入れたくて読んでみた漫画も多数あり、
結果としてハマってしまった漫画も多いです。(『子連れ狼』とか。)

『ベルセルク』は残念ながら未完に終わってしまい、悲しい思いです。
久々に読んでみたら、いろんな芝居のことを思い出すかもしれません。


あと菊池よ!
別に無理して読まなくていいよ。でも面白いから読んでみてね。


齋藤



5/16(日)思い出す『海の牙〜黒髪海峡篇』(椎野)

2021年5月16日 Posted in 劇団員note
4月よりオンラインワークショップ「唐十郎戯曲を読む」内にて
『海の牙〜黒髪海峡篇』を取り上げています。

劇団唐ゼミ☆で『海の牙〜黒髪海峡篇』を上演したのは2011年。

2010年の年末からこつこつと準備をはじめ
2011年3月11日、未曾有の災害が起こったその日も歌の練習だけはしようと
散乱した稽古場をみなで片付け、声を張り上げていました。
4月には横浜国立大学内にテントを建ててプレ公演の初お目見え。
6月7月の夏の盛りに浅草花やしき裏で本公演。
じるじるの汗だくだくで(厚手のコートを着ている役者もいるし)
まさに灼熱の舞台でした。
(1幕の舞台セットがたっているテント内観360度写真(撮影:鹿野安司))
10月には初めての長野公演。たくさんの方にお世話になり、
ラストは地下鉄「権堂駅」の入り口に登ってのエンディングでした。
11月には「大唐十郎展

bg.jpg
そして、横浜の海を背景に
さぶんざぶんと寄せる波を感じながら大フィナーレの横浜公演。

......

あれから10年が経過し、
世の中はまた未曾有のウイルス騒動で不安な日々にさらされていますが、
やはり、私たちは公演のための準備をし、本読み稽古をしています。

私はといえば相変わらず向かぬ育児に翻弄されていますが、
翻弄されているばかりでもなく、自分の時間を取り戻すべく
床拭きお掃除ロボットたちや食洗機という仲間を増やし、
生活としてやらなければならないことは、
なるべく機械たちに任せることにしました。
朝のラジオ体操もやっとルーティン化。
あとは、体力。落ちてしまった体力を戻すのじゃ!

先日ワークショップは、髪を切られた女達の、コミカルでありつつも
ひどく闇の深いシーンだったのですが、禿と久しぶりに『海の牙〜黒髪海峡篇』
の舞台が脳内で鮮明に蘇ってきたことを分かちあいました。
お隣さんが不在にしている時間を狙って、自宅で科白をブツブツ言っています。

またワークショップ終了後には
参加している方たちにメールで感想を頂き、
返信で私の感想や思っていることなどをお伝えするという、
非常に有意義な時間を過ごさせてもらっています。

やっぱり唐さんの作品は面白いし、
物語のことを考えている時は幸せな時間ですね。
これはこういうことだったのか!と、
未だに新鮮だったり、新たな発見がゾクゾクでてきます。
今後もますます時間の捻出に励んでいきます。

そしてワークショップも是非ご参加お待ちしています!
それではまた!

<オンラインワークショップ詳細>
唐十郎戯曲を読む
中野WS2021_5.png

とくめぐみの俳優ワークショップ
ws2021_toku05.jpg



5/9(日)劇団員で三崎の住人で管理人(菊池)

2021年5月 9日 Posted in 劇団員note
こんにちは!
本日のゼミログは菊池が担当させて頂きます!

前回、中野さんにこのブログで紹介して頂きましたが、
僕は先月から神奈川県三浦市・三崎に引っ越して来ました。

今まで、長野県須坂市(実家・中学卒業まで)
⇒埼玉県(叔父の家・一年間程度)
⇒東京都八王子市(市内で1回引越し)
⇒そして今回、三浦市・三崎へ引っ越してきました。
(学生だったのにめちゃくちゃ引越ししてます)

三浦市は僕の出身地である長野県須坂市の姉妹都市で
小学6年生の時に姉妹都市交流で一度訪れて以来、
ずっと憧れの町でした。高校生になってから何度か通うようになり
沢山の方との出会いやご縁を頂いたことをきっかけに
今年の春、この機会に引っ越してきました。

この三浦市の三崎という町...本当に素敵な場所なんです。
食べ物は美味しく、景色も綺麗。夕方にそっと吹く風や
波の音、時々鳴る船の汽笛が心地よく聞こえてきます。
そして何よりこの町の人は人間味溢れています。
役者に必要な感性をみんなが持ち合わせているような...
正に「人間を一生懸命生きている」そんな人が溢れる
町なのです。

僕は三崎に新しく出来たシェアハウス(シェアオフィス)
に住み込みの管理人という形で住まわさせて
貰ってるのですが、そこに入居(入会)する皆さん
も本当に個性豊か、職業豊かな方々で毎日が本当に
新鮮で楽しく過ごせています。
最近は内見者の方や新入会員の方が建物に訪れて
常に人の声がして、賑やかで、幸せな空間です!

最近は、他の劇団の劇団員さんだったり、
写真家さんだったり美術家さんだったり...
そんな方々と日々お話しをさせて頂く機会が増えました。
演劇や芸術についてお互いに語り、意見を交換し......
劇団員としていち人間として本当に素敵な
充実した日々を過ごしています。

緊急事態宣言が延長され、色々危ぶまれる中ですが、
感染対策を万全にしながらも秋に劇団が上演予定の
『唐版 風の又三郎』に照準を合わせて準備していこう
と思います。

CA1DB0C0-CD8B-4754-8F6F-31776A1D99B8.jpeg
(三崎港のバス停からの景色です)



5/2(日)30の手習い(津内口)

2021年5月 2日 Posted in 劇団員note
津内口です。

4月から自動車学校に入校しました。
これまで原付の免許だけは持っていましたが、仕事の上で
「自分で運転できたら便利だなあ」と思う瞬間が増えたためです。
劇団でトラックを運転することもあるかもしれないのでマニュアル車を選びました。

が、この選択が私を苦しめています。

助手席に乗る機会は多い方だとは思いますし、
皆からは「クラッチがついている原付に乗っているんだから大丈夫」と言われていましたが、
全くそんなことはありません。
車線はみ出し上等、エンストの嵐。教官に苦笑される毎日です。
教習中に一度、オートマ車に乗る機会があったのですが、「こんなに楽なのか...」と衝撃を受けました。

教習所に通ったことがある方なら共感していただけると思うのですが、
ここ最近はもっぱら
・坂道発進(ハンドブレーキを下げると無意識にクラッチを踏んでしまう)
・S字クランク(縁石に乗り上げるまで乗り上げそうなことに気づかない)
・教習所内で時速40km出す(ただただ恐怖!)
の3つの課題に悩まされています。

昔、公演が終わって、久々にマニュアルのトラックを運転することになった重村さんが
坂道で何度もエンストし、20分で帰ってこれるところを1時間かかったことがありました。
マニュアル車のクラッチの難しさを一つも知らなかった私は助手席で笑っていましたが、
この時の重村さんの焦りと恐怖を考えると、申し訳ない気持ちでいっぱいになります。

重村さん、あの時はごめんなさい!!!!

30の手習いは始まったばかりですが、秋の公演までにはなんとか免許を取得して、
安全に落ち着いて運転できるようになっていたいなあと思っています。

IMG_6104.jpg

津内口





4/25(日)同じ作品を二度観ること (ちろ)

2021年4月25日 Posted in 劇団員note
最近、以前観た映画をまた"映画館"で観る機会がありました。
きっかけは、子供との時間を過ごすため。
このご時世で、子供と外出する際に行先に迷います。
映画館は換気も良くできているというし、喋らず皆同じ方向を向いているし
2時間ほどでその場を去る、ということで映画鑑賞にしました。

何を観ようかと調べていたら、数年前の作品『銀魂2』が上映されるという
情報を発見。
小栗旬さん、菅田将暉さん他多くの若手人気俳優たちが出演している作品です。
『銀魂』シリーズは一作目が2017年に公開され、子供のリクエストで一緒に行ったら
これがなかなか面白くて、すっかりファンになりました。
翌年、『銀魂2』の公開が決まってからは子供と指折り数えて待ち、
初日に観に行ったくらいです。

先日このゼミログで、いったい誰が主役?と思った映画があったと書きました。
実はそれ、この『銀魂2』です。
勿論、主役は銀時(小栗旬さん)だということはわかっています。
しかしながら、どの役もどの役者もそれぞれに際立っていて、魅力的で印象に残る。
誰が主役?と言いたくなるのです。
名だたる若手俳優が沢山出演しているので、当然といえば当然かもしれませんが
本当に脇も何もなく、輝いています。

この作品を映画館で観るのは、今回が二度目。
動画配信サービスでも何度も観ており
いつ何が起きるかも知っていて、飽きていもおかしくない。
それでも映画館で観ると、感じるものも引き込まれ方も違う。
映画館で観たらやはり「誰が主役?」と改めて感じました。
そういえば、自宅で、テレビ画面ではそれを思いませんでした。
やはり映画は映画館で観るものですね。

二度目以降は落ち着いて細部まで見られるので、とても楽しい。

以前は、一度観たら同じ作品のために再び映画館に足を運ぶことはありませんでした。
と言ったそばから、二度映画館に行った作品をひとつ思い出しました。
『變臉(変面)~この櫂に手をそえて~』という中国の映画。
1997年の作品。
ご存じの方も多いかもしれません。
主演は朱旭(チュウ・シュイ)さん、名俳優であり、人間国宝。

henmen.jpg
YahooJAPANの映画サイトより、画像お借りしました。


男子にしか受け継ぐことのできない中国四川の変面の技。
この老芸人である王(朱旭)には子がなく、止む無く男児を買うが
後にその子は女児であることが分かる。老芸人とこの少女の話。
この子役がまた素晴らしい。

宣伝を見て公開を心待ちにし、ドキドキしながら映画館へ向かったのを覚えています。
期待以上の素敵な作品で、どうしてももう一度観たくなり、二度目は母も連れていきました。

母はどこかに誘っても二つ返事でついてくる人ではないのですが
この時は意外とあっさり誘いに乗ってくれました。
私の兄が中国留学したり、その影響で私も1か月中国旅行をしたり
していたからかもしれません。

そんなことを思い起こしていたら、この作品がまた観たくなり
ネットで検索をしてみましたが、日本でのDVDの発売はされていないようです。
動画配信サービスでも見当たりませんでした。
ああ、無いと思うと益々観たい・・・。

もう一つ。
最近、二年前の舞台の再演を観る機会もありました。
舞台の再演は、同じ映画を二度観るのとはまた違います。
言わずもがな、生身の人間がライブで演じていますから。
キャストは主役と他数人は同じでしたが、八割方新しいメンバー。
舞台装置も少し変わっていましたが、見覚えはありました。
わりと新鮮な気持ちで、ひとつひとつを注意深く観て楽しみました。

私たち劇団唐ゼミ☆も、『唐版風の又三郎』の再演を予定しています。
観る側は、同じ作品がどのように生まれ変わっているのか
期待に胸膨らませて劇場にやってきます。
演る側の私たちも、前回の公演以上のものを皆さんにお届けできるよう
心して掛からなければならないと思っています。

前回来られなかった方も、二度目、三度目の方も
どちらの方も充実した時間を過ごしてもらえるよう努力します。

そして、2021年秋、少しでも情勢が良くなっていることを願います。

ちろ

4/18(日)劇団と引っ越し

2021年4月19日 Posted in 劇団員note
新人劇団員の菊池侑希の引っ越しの手伝いに行ってきました。
昨日中野さんも書いています。

菊池と二人で冷蔵庫を運んでいると
劇団のことを思い出しまた。
照明機材の入った木箱を二人で持って運んでいるのとちょうど同じです。

テントでの公演のときも引っ越しと同じで
段ボールやプラスチックのケースや舞台セットなどを
トラックに積んでいきます。
大きな引っ越しです。

違うのは
そのあともう一度撤収することです。
またすぐ移動。
疲れるわけです。

僕はテントでの旅公演の経験がありませんが、
一度テントを建てた後も、二回三回と別の土地に移動して
4tトラック二台の荷下し荷積みを繰り返していきます。
短期間滞在して引っ越しを繰り返します。

確かに、テントを建ててそこへ通っているあいだは
とても短い間、
そこに住み着いているというような感覚に近いように思います。
みんなで寝泊りをするわけではないですが。
野外公演だと仮住まいというイメージです。

しかし、屋内なので
狭い入り口や階段を洗濯機を持って上がるのが大変でしたね。

(道中撮影した風景)
菊池引っ越し_210419_0006.jpg



4/11(日)夢をみるように(林)

2021年4月12日 Posted in 劇団員note
最近、斎藤さんと共にzoomを利用して台本を読んでいます。
後輩の佐々木あかりと菊池くんに交じって勉強中です。

初回はつかこうへいの『飛龍伝』、
先日は秋元松代の『近松心中物語』を読み終えました。


数年前、中野さんが芝居の大学の講義内容で
蜷川幸雄さんの仕事を取り上げていた回があって
『王女メディア』『NINAGAWA マクベス』などの中に
『近松心中物語』もありました。


その時に台本も読んだのですが、なにより講義で観た
『近松心中物語』の映像が印象に残っています。
例えば冒頭、森進一の『それは恋』が流れる中、
人形操演が行われていたと思うと、そこから一瞬で花街に変わり賑わう人々の動き。
物語の終盤、心中をする場面で想像を遥かに上回って降る大量の雪。

でもやっぱり個人的に気になるのは役者さんのせりふと動き。
講義を受けていた時期に同じ秋元松代の作品
『常陸坊海尊』の稽古をしていたこともあって、
役者陣はどうやって動いてるのか、どんな風にせりふを吐いてるのか。

当時、稽古に苦戦する自分にとっては
救いを求めるような感じで観た部分もありましたが、でも純粋に面白かった。
あ、この動き、明日の稽古で使ってみよう。
と試みたりしたこともありました。

今回、斎藤さんたちとのzoom稽古で『近松心中物語』を読み終えた後、
数年ぶりにまた映像を観てみました。
自分で台本を読んだ後に映像を観ると、
ここのせりふこんなにゆっくり喋るのか!
とか、そこでそんなに動き回るのか!、
とやっぱり驚きました。

映像を観ていて思い出したのですが、
お亀を演じる市原悦子さん。

与兵とともに心中しようと蜆川やってきたところのト書き

"堤を、夢をみるようにお亀がくる。"

これをまさに体現して現れた市原さんの立ち居振る舞い。
口をあけて、斜め上を向いて、目がきらきらしていて、
スーッと水の上を歩くようにやってきます。

...これ実際やってみると、かなり不安な気持ちになります。
というのも、『常陸坊海尊』で、同じようなト書きがあって、
真似してみたことがあるので体験済みの不安です。

まず、口を大きくあけたまましばらく歩くだけでも勇気がいる。
しかもスーッと歩くのを表現するとゆっくり歩かなければいけない。
ということは、その時間を使うだけの見ごたえもなくてはならない。

映像だけ見ていると、なんの違和感もなかったのに
やってみると全然できない。。
なにより、こんな不安な気持ちになるなんて。。
と思ったことを今回数年ぶりに『近松〜』の映像を観て思い出しました。


でも今思えば、お亀が「心中」というものに憧れ、
自分も曽根崎心中のお初みたいにヒロインになれる。と思っていて、
それが梅川・忠兵の心中との違いの一つになっている。
そういうことが市原悦子さんのお亀のこの動きや表情で表現できる。

となると、口をあけて、目をキラキラさせることも不安にはならないはず。
台本の中身を勉強しつつ、そんなことを考えた『近松心中物語』でした。
次はどんな発見があるのか、また新しい台本に向かいたいと思います。

近松.png
















4/4(日)ライティング(禿)

2021年4月 4日 Posted in 劇団員note
4月もはや4日。
春はいろんな匂いがして好きです。
特に、沈丁花がすごく好きなので、外に出ると気持ちがいいですね。
陽気がいいのでチラシ作りながら気分転換にもってこいです。


先日、中野のゼミログにもありますが
久しぶりに劇団プロフィールの写真撮影を行いました。
たまに私が一眼レフを持ってそれっぽく取ることがありますが
言うまでもなく、まったくもってクオリティが違います。
新木さんから「どう光をつくるかが肝心な部分」と伺って、全く土俵にあがってない笑
いろんなライティングパターンをリアルタイムでPC越しに見てますと
印象がガラリと変わるのが面白かったです。


舞台中は照明を蛾のごとく浴びに行っているのですが
当たっているのとないのとでは見る人から輝き、オーラ(笑)が何倍も変わるのはもちろんのこと
どう浴びるのかも極力意識したいところです。
(いつも真横からくる光を直視してコンタクトが外れるのだけ気をつけてます。)

光と闇の芸術家・カラヴァッジオの映画もいつか見てみよう。
c.jpg


4月からも中野と私のワークショップ、引き続き行います!
2月からZOOM越しにはじまり少しずつ慣れてきました。
参加者の皆様にもとても助けられております。
ご興味ある方は単発でも覗いていただければ嬉しいです。
そしてそのチラシも鋭意作成中です!

今年度も張り切ってまいりましょー!

禿

3/21(日)15年の月日(齋藤)

2021年3月21日 Posted in 劇団員note
最近、唐ゼミのWSで盲導犬を扱っていますが、
先日WSに使用する映像を編集するため、
久しぶりに盲導犬の映像を見ました。

15年以上前なんだなぁと感慨深いのは最初の1分。
あとは、気になることだらけ。

なんだその言い回しは!
何このセットの不器用さは!
なんだこのパンチのない照明は!

と気になってばかり。
気づくとあっという間だった月日は、
意外にも価値があるものだったのかなと思うと同時に、
今だったらこうする、こうなのに、の連続でした。

ちなみに当時の自分たちに一番言いたかったのは、
シートは綺麗に貼れよ、です。


20210321_1.png

なんで、このシートを綺麗に貼れなかったのか、謎です。


実は先日、仕事の関係で新国立劇場の小劇場に伺う機会がありました。
もちろん、公演を見に行くことはありましたが、
劇場がOFFの状態で足を踏み込んだのは
2005年に公演をやらせていただいた時ですから、実に15年ぶり。
何より新鮮だったのは、あれ、小さい!という感覚。
舞台の下手に崖を作って、櫓を作って、
本当にこの空間でやっていたのか!?と思ってしまいました。
成長したんだな、と実感した瞬間でした。

当時、担当していただいたスタッフの方にも偶然お会いすることができ、
思わず「あの時は色々失礼しました」と謝ってしまいました。
当時21歳の大学生だった自分を思い返すだに、
赤面するような思い出がフラッシュバックし、
ああ、自分がいかに小さい存在で、暖かく見守ってくれてたんだな、
と自分の当時の小ささを実感しました。
初心忘れず、邁進してこうと思った、いい機会でした。

齋藤

3/14(日)オズの魔法使い(椎野)

2021年3月14日 Posted in 劇団員note
zemirogu20210314.jpg

ジュディ・ガーランド主演の『オズの魔法使い』
先日、息子とこの映画を一緒に見ました。
ドロシーに犬のトト、カカシ、ブリキの木こりに弱虫ライオンと
魅力的なキャラクターの登場に息子もウハウハ喜んでいました。
唐さんの作品『唐版 滝の白糸』にはこの映画の挿入歌や、
小人の登場など、設定が多数盛り込まれています。

『オズの魔法使い』といえば、もう一作。
忘れられない作品があります。
渡辺えりさんの作品『川を渡る夏』

私が見たのは2007年、まだ渡辺えりさんの劇団が
宇宙堂という名前で活動していた頃だったかもしれません。
その頃の新人試演公演でした。

17歳の頃から眠り続けた青年が10年後に目を覚まし、
過去の記憶を取り戻すべく自分の高校に向かうと、
死んだはずの小津(オズ)という叔父さんに出会う。
そして死者たちと出会える幻の国『オズの国』へと旅立っていく...
(ブログを書くにあたってあらすじをはじめて読みました)

という話なのですが、もう、ストーリーもよく覚えてないくらい、
瞬間瞬間の出来事、登場人物全員の振る舞いに
抱腹絶倒し、後にも先にもお笑い以外のお芝居というもので
笑いすぎて涙を流して呼吸困難になりながら観たという経験は
あの舞台以外ありませんでした。

ちゃぶ台の周りをうろつく犬(もちろん人が演じる)、
舞台の中心で気を吐いていた土屋良太さん、
完璧なアンサンブル、
ストーリーを考える暇もないほどのスピード感と
意表を突くような展開に我を忘れていました。

ああ、自分もあんなスピード感で、お客さんを振り回して
世界に引きづりこんでいきたい。ちくしょう。
そう思いました。

彼らが、恐ろしい練習量を重ねていたことは
火をみるよりも明らかでした。
「毎日毎日、ずっと稽古していた」
状況劇場の劇団活動についても、そう。
安保さんに伺ったことがあります。
素晴らしい舞台には、おそるべき稽古量があるのです。

『オズの魔法使い』、様々な作品に
インスピレーションを与えています。

3月7日(日)新人劇団員の菊池です!(菊池)

2021年3月 7日 Posted in 劇団員note
はじめまして!
今回劇団に入団して初めてゼミログを担当させて頂きます。

Twitter等のSNSを普段見られている方はご存知かもしれませんが、
今日は初めてのゼミログ担当ということで、改めて簡単な自己紹介と、
唐ゼミに入団する事になった経緯をお話しようと思います。

名前:菊池 侑希(きくち ゆうき)
年齢:18歳(一応まだ高校生)
出身:長野県須坂市
好きな食べ物:ラーメン・メロンパン

ざっとこんな感じでしょうか......
その他経歴などは劇団員のプロフィール欄等見て頂けたらと思います。


僕は中学三年生の時、地元の長野で初めて唐さんの作品を目撃しました。
(作品は唐組の2017年の春公演で『ビンローの封印』でした。)
その後、上京し唐さんの作品が上演されると聞くと幾度となく足を運びました。

そして昨年に『唐版 風の又三郎』を観劇し、今年に入って、
中野さんが毎週水曜日に開催している「唐十郎戯曲を読む」に参加しました。

そんな中で「唐ゼミで唐作品を存分に極めたい」という思いが湧き、今に至ります!


劇団の稽古では一から沢山のことを教えて頂き、
ワークショップでは参加されている皆様に混じりながら
沢山の知識を得ながら真面目に楽しく学んでいます!

劇団員として一層深みのある役者を目指し、
また、唐十郎を極めていきたいと思います。


皆様、これからよろしくお願い致します!

92CC7EDC-E787-4192-B165-FCD73E755677.jpeg

(写真は面接の日に中野さんに撮って頂いたものです。)




2/28(日)鶏を作った話(津内口)

2021年2月28日 Posted in 劇団員note
DSC_0148.JPG

『唐版 風の又三郎』で登場する「鶏」。
テイタンチームが崇め奉る、劇中の超重要アイテムです。
状況劇場の上演では、生きた鶏を実際に舞台の上で絞め殺し、
その鶏を終演後の宴会で鍋にしていたというのだから驚きです。

唐ゼミでは公演の準備に取り掛かる際に、「小道具リスト」と「衣装リスト」を作ります。
台本から必要な小道具と衣装を書き出し、一覧が完成したところで
舞台監督サイトウ差配のもと、それぞれに「難易度」がつけられます。
「安く買えるもの」や「簡単に作れるもの」は「難易度C」
「この世に存在しないので創作しなければならないもの」や「手に入りにくいもの」は「難易度A」
といった具合です。
その難易度に合わせて、予算や担当が振り分けられます。

今回私が担当した鶏は、「難易度A」。

なるべく立派でリアルに見えるものを!と気合いを入れて探索しましたが、
はく製やぬいぐるみではなかなか「これぞ!」というヒットに恵まれず、
ようやく見つけた一羽は、中国からの発送でした。
不運にもコロナ禍での海外発送遅延が重なり、首を長くして待つこと一ヶ月。
ようやく届いた箱の大きさに、愕然としました。



小さい・・・・・!!



恐る恐る開けてみると、なんとも可愛らしいサイズの鶏が、箱の中からこちらを見上げていたのです。
しかもなかなかに粗雑なつくり。
あのときの絶望感は、推して知るべしです。

念のため消毒を施し、呆然としながら鶏を見つめること10分。
その粗雑さも相まって「つくれるかも...」という希望が湧いてきました。

そうと決まればそこからは早いもので、
発泡スチロールと羽毛にまみれながら格闘すること5日間。
最近自分で一から作った小道具としては会心の出来で、とても愛着を持っています。

その後、夜の男を演じる丸山さんの「もっと死んでるように見せたいんだよね...」というリクエストに応えるべく、
首が取り外せるように改良したりもしました。


DSC_0149.JPG

(↑首が外れた鶏)


結果的に、「懐から鶏を取り出す」というト書きに対応するため、
あの中国製の鶏(小)にも活躍の場が与えられることになりましたが、
あの絶望感は二度と味わいたくありません。

状況劇場では食べられてしまった鶏たちの供養のためにも
少し可愛がって大事にしようかと思う、今日この頃です。


津内口






2/23(祝火)宴会という本番(椎野)

2021年2月23日 Posted in 劇団員note
DSC_0756.JPG
↑宴会の写真は珍しく、これは2009年の建築会館でのもの
雰囲気はいつもこんな感じ

「ちょっと科白いってよ」という唐さんの依頼を受け、
唐組劇団員の錚々たる面々を前に科白を言う
というすさまじい機会に恵まれていました。

それはまだ唐ゼミナールがはじまったばかりの頃。
唐さんのゼミ生であるということで、
唐組の宴席に呼んでいただく機会があり、
そこで、直近演じた役の科白を言ったり、
劇中歌を歌ったり、今思うと怖いもの知らずに
えいままよ!とよくやれたものです。

中でも『腰巻お仙〜義理人情いろはにほへと篇』の
「海辺をひとっ走りさ!」の長科白は
何度もお声がかかり、震える足を抑えるように
足の平で地面を握りしめながら演じました。

これが本番以上の緊張感。

客席が暗いわけではありませんので、
みなさまの顔つきがダイレクトにわかる。
そう唐さんの顔つきもダイレクトにわかる。
喜んでいるのならばいいのですが、
うまくいっていないときは、
科白を言っているのに全く聞いていない...。

うまくいかないことがあってはならない。
宴席のための稽古もやっていました。
どんな時でも本番。
毎日毎日ブツブツ科白を言っていました。

2/21(日)その瞬間をかっさらえ!(ちろ)

2021年2月21日 Posted in 劇団員note
一昨日、中野さんもブログで書かれていましたが、
私も、先日の「アナザーストーリーズ」見ました。
恥ずかしながら、唐さんについて、状況劇場について
知らないことが沢山あり、とても興味深く1時間見ました。
私の隣では、子供が携帯をいじっておりましたが、
時折大きな声で科白が聞こえてくるので
テレビの画面に目をやり不思議そうな顔をして眺めてました。

パレスチナ.JPG

私が特に気になったのは
『パレスチナの風の又三郎』。
この公演をするまでのご苦労は相当なものだったと想像します。

全編アラビア語。
誰が翻訳し、どのようにして科白を覚え、稽古したのか?
とても気になります。
この公演について何か情報はないかとネット検索してみたら
椎野さんのブログにぶつかりました。
今度、ゆっくり話を聞かせて頂きたいと思います。

そして、不破万作さんがお話しされていたことも印象に残っています。
「スターなんですよ。喋ってる何秒でも、1分でも2分でも。
とにかく「その瞬間をかっさらえ!」っていう、これがもう至上命令みたくて」
かっこいいですよね。

唐ゼミで本読みをする時、中野さんと共に登場人物ひとりひとりについて
追求していく場面がよくあります。
どんなに登場シーン、時間が少なくても
ひとりひとりにストーリーがある。
所謂、脇役と称される登場人物も、スター。
「その瞬間をかっさらえ!」という気持ちで、その役を研究し挑むことを忘れないようにしよう。

日本では、脇役をバイプレイヤー(by player)と言いますが
これは和製英語です。
英語では、
supporting actor/role
と言います。
by player 直訳すると、傍で演じる人。
ちょっとしっくりこない。
どうしてこういう和製英語を作ったのか?気になる。

脇役。脇役? 脇役って何なんだろうって考えていたら
最近、これは誰が主役?って思った映画(DVD)があったことを思い出した。
この話は、また機会がある時に。

2/15(月) 劇団紹介(米澤)

2021年2月16日 Posted in 劇団員note
ウィルスが移らないようにするために集団での食事は避けるよう言われています。

そういえば、
今思い出しました。
マスクをつけ外ししながら食事をするというのがあった!
誰かやっているのかな。

風の又三郎の稽古や本番をやっている期間は
座組の人とお酒を飲みに行くことはありませんでした。
万が一のことがあっては困ります。

ただ、本当だったらもっとメンバーと話したかった。
酒を飲みながら語り合いたかった!!!

嘘です。

いえ、半分本当で半分嘘です。

話がしたいというのは本当でも、
お酒を飲みながら、というのは嘘です。

このコロナ禍以前から唐ゼミでは飲み会というものがないです。
稽古が終わってみんなで酒を飲みながら話す、
みたいなことが劇団ではありません。
公演終了後の打ち上げだけはありました。

昔どうだったか知りませんが、僕が唐ゼミにしている間はずっとそうでした。

なんでなのか分かりません。
代表の中野さんがお酒を飲まない人であるからなのか、
普段からバイクに乗る人が劇団員に多いからでしょうか。

テント公演というと終演後に宴会があって、
アングラだから、テントだから、酒好きなやつが多い、
みたいなイメージではないです。

とういうことで、
お酒が一滴も飲めない方でも大丈夫です。
劇団員募集しています。
ご興味ありましたらぜひ連絡下さい!
→→→  http://karazemi.com/blog/cat55/2021.html

bira_boshu_210116_ol.jpg

終演後の宴会ではお茶の用意があります。
こちらもお酒が飲めなくても大丈夫です。

DSC_0684.JPG

2/9(火)まもなく唐さんのお誕生日(椎野)

2021年2月 9日 Posted in 劇団員note
zemirogu2102.jpg
(↑2018年のお誕生日会の様子)

2月11日の建国記念日といえば、
そう、唐さんの誕生日です。

唐組では毎年この日に入団試験を開催しています。
そして、私は、入団試験を終えた劇団員のみなさんと
唐さんを囲んでのお誕生日会に参加させていただいてきました。

どんな星のめぐりあわせか、
私の娘は唐さんと同じ日に誕生しました。
病院から唐さんにご報告したときの
「おめでとう」のお声が本当に嬉しかったです。

1940年生まれですので、
お誕生日を迎えると81歳。
お誕生日会では歳を重ねられたことに対して
一言感想を言ってくださるのですが、
特に66歳になられた時の唐さんのご感想は

「むむ(66)っ」

でした。...さすがです。
その場が湧いたこと、想像できるでしょう?

ちなみに、2018年の唐さんのお誕生日会に
出席した日、私は人生2度目のアニサキス(食中毒)になり
胃壁を虫にかまれたまま出席していました。
・・・しかし、それでも、出席できて本当によかったと思っています。

2/7 (日)「で」ありがとうございました!(林)

2021年2月 8日 Posted in 劇団員note
お久しぶりです。林です。
ツイッターでは書いていましたが
2021年1月8日〜13日中野坂上デーモンズ「で」が無事終演いたしました!

今日のゼミログはそのことについて書きたいと思います。

2021年の1月もやはり状況は変わらず厳しく、ギリギリまで中止なのか
配信なのか、どうするのか、という毎日でした。
それでもとにかく出来上がってくる台本を頼りにみんなが食らいついていく毎日。

その期間、なんの余裕もなくただせりふを詰め込んでいた私ですが
稽古場で立ち稽古をした時のみんなの吹っ切れたお芝居にびっくりしていました。
状況は厳しく先が見えなくとも、お芝居中はそんな陰りや迷いもなく
あっけらかんとしていました。

なんなのその動き!なんなのその間!

稽古合流が遅く、初めましての人が多かったので
人見知りを発揮し、直接伝えるまでに時間がかかりましたが
心の中でみんなのお芝居にツッコみをいれながら、だんだん元気になっていました。

なんとかスズナリへの現場入りへこぎつけ、出来上がっている舞台をみて
やはり嬉しくなりました。

de.jpg

本番中は自分のことはさておき、とにかく全員でやりきるという感じでした。
マスクを突き抜けて腹の底から声を出す共演者に私自身も励まされました。

主宰の松森モヘーさんは、20人弱の役者を抱え、脚本を抱え
この状況下での本番ということもあって、
日々小さく細くなっていくように見えましたが、実は誰よりも粘り強く
舞台上で2人で芝居をした時は怖いくらいでした。。笑

またモへーさんの書く物語をがっつりとやらせてもらいたいという思いとともに
2021年も日々勉強していきたいと思います。

遅くなりましたが、ご来場いただいた皆さま
配信を見てくださった皆さま、応援してくださった皆さま
ありがとうございました!!

で2.jpg

客席を完璧に再現されていた舞台!
舞台上になにもなくなるとさらにそれを実感しました。。!
で3.jpg

2/3(水)2004年『盲導犬』の思い出(椎野)

2021年2月 3日 Posted in 劇団員note
「唐十郎戯曲を読む」ワークショップ2月のお題は
『盲導犬』です。

唐ゼミ☆での『盲導犬』初演は2004年7月。

210202zemirogu.png
210202zemirogu_2.png
(2004年『盲導犬』のチラシ)

この時の上演は、ダブルキャストで、
稽古段階ではそれぞれ
Aチーム、Bチームと呼んでいましたが、
本番を前にして、唐さんがそれぞれのチームに
名前をつけてくださいました。

禿チーム→ヴェネチア
椎野チーム→コートダジュール

禿とわたしから漂うイメージからそのように
つけてくださったのですが、
「イタリア」「フランス」という国名でなく、
地名をつけるあたりが唐さん独特のセンスです。
唐さんはいたくそのネーミングを気に入って
終演後の宴会でも
「ヴェネチア」と「コードダジュール」という
音の響きがいいよね、
と嬉しそうに話していました。

さて、そういえば、この演目で
小道具に犬の胴輪(ハーネス)をお借りしようと
盲導犬協会に連絡したのですが、
担当者の方が作品を調べ、角川文庫の『盲導犬』
裏表紙に書かれたあらすじを読み、
不審がって断りの電話を入れてきたことは
鮮明に記憶に残っています。

折しも『盲導犬クイールの一生』という
ハートフルな映画が公開された直後であり、
「『盲導犬』をやるよ」というと、大抵
「クイール?」と聞き返されていた頃。
「盲人」「めくら」などという言葉が頻出する
作品にはそりゃ貸せないだろうなと
納得せざるを得ませんでした。

そして、胴輪を作るために、
禿とわたしは後輩の男子一人を巻き込んで、
稽古後の夜から朝9:00まで徹夜をして、
ひたすら胴輪を作り続けることになるのでした。

まだまだ演劇づくりに慣れていなかった頃、
必死に食らいついていっていたことが
身体の感覚としてのこっています。

200202zemirogu_3.png

1/27(水) 少女都市からの呼び声(齋藤)

2021年1月27日 Posted in 劇団員note

先日、唐組の『少女都市からの呼び声』、みなさんご覧になりましたか?
僕が唐ゼミに初めて参加した演目が『少女都市からの呼び声』だったので、
いろいろ懐かしいものを思い出したりしながら、観劇してました。
唐ゼミで初めてやったのが2003年ですから、もう18年も前なのですね・・・。

連隊長のシーンではいつも同じ風景が思い出されます。

18歳の春。緊張して訪ねた稽古場。
稽古していたのが連隊長のシーンでした。
見学していると、その場でいきなり舞台に挙げさせられ、
馬の後ろ足になり、稽古中ずっと背中に人を乗せられ、腰が痛くなる。
「腰痛いっすね。」と稽古の合間に先輩に話していたら、
演出の中野さんから「馬の後ろ足は喋んなくていいから」
といきなり言われて震えたことを、いつも瞬間的に思い出します。

そのほか、
あー、この小道具のガラス、本番直前になくなって物凄い焦ったなあ(管理は僕)
街の人々の時、親父のコック服きてやってたなあ、とか思い出しました。

中野さんがブログに書いてた、2005年の再演の時は、やはりとにかく寒かった!
照明をやっていて、深夜に凍死すると思いながらオペ室にストーブを入れてたことが思い出されます。

そして何より、エンディングで雪が降った時の美しさは、今でも鮮明に覚えています。

テントが開くと、しっかりと降る雪。
風もあり、少し横殴りの中でたたずむ寒そうな雪子(椎野さん)。
か細い存在がこちらをみているビジュアルは、本当に綺麗でした。

僕の持っている動画の中に、雪が降った日ではなかったですが、当時の映像がありましたので、
よろしければご覧になってください。




改めてみると、照明気になったりもしますが、今でもこのエンディング、好きです。
思い出してみると照明に対して、明確なやりがいを感じたのも、この公演だった気がします。

今度、借景のいろいろをまとめた記事でも書こうかな。


齋藤





1/17(日)嫌いなこと(佐々木)

2021年1月17日 Posted in 劇団員note

こんにちは。佐々木です。

今日で『唐版 風の又三郎』の初日からちょうど2ヶ月経ちました。

時が過ぎるのは早いですね。


私は前回の公演でやればできるという言葉を体感しました。

『唐版 風の又三郎』では、麻子さんのお手伝いで衣装製作を

していたのですが、以前の私はとても裁縫が嫌いでした。

そんな私が今回作った衣装の一部です。


高田三郎のハーネスとリュック

924DE8AE-5FA3-455D-B056-3672A603D581.jpeg


航空兵のベルト

01ED7F59-D5E9-4FB8-9642-20E9B4514BCB.jpeg


樫村のハーネス

FE98D082-4563-46B9-9756-DDD8A40CCABD.jpeg


最初はゆっくり作っても、縫ってはいけない部分を縫ったり

ボタン付けが汚かったり、失敗ばかりでした。

それでも数をこなすうちにだんだん綺麗に完成させる事が

できるようになりました。

できた時は次も頑張ろうという気持ちになり、いつの間にか

裁縫が苦ではなくなりました。

次の目標は、麻子さんはアレンジや綺麗に作ることが本当に上手

なので、私も綺麗に作れる様になる事です!

(麻子さんが作ったエリカの衣装。麻子さんは本当にすごい!)

CB69307C-DFC9-4337-9DEE-6B90DA6C0696.jpeg


衣装制作を経て、嫌いだからと避けているものも

沢山やる事で好きになるかもしれないと学びました。

今度は苦手な漢字を覚えることにチャレンジ

してみようと思います!


写真 伏見行介さん

1/10(日)悪霊退散!/津内口

2021年1月10日 Posted in 劇団員note
突然ですが、私、「盛り塩」を信仰しています。
公演の折にはテントの入口に必ず清め塩を設置。欠かしたことはありません。

c949fce47a8a34260e7cb99f31af2cf0f_4620693218541318861_210110.jpg
(↑『唐版 風の又三郎』劇場エントランスの盛り塩)

元々は初演の『下谷万年町物語』の際、
大流行したインフルエンザに恐れ慄いた椎野さんが藁にもすがる思いで始めたらしいのですが、
特に宗教に敬虔なわけではない私も、盛り塩だけは信じています。

というのも、苦い経験があるからです。

あれは2012年の『木馬の鼻』のことです。
初めて役をもらった『木馬の鼻』で、劇団員として受付の仕事も任されるようになりました。
椎野さんや禿さんから、チケットの準備やトイレ掃除、靴袋の準備などの制作の仕事を教えてもらっていく中で
「盛り塩を設置。毎朝取り替える」というタスクがありました。
他の公演やお客さんに直接関わる仕事とは明らかに異色ではありましたが、
当時は「ふーん。そういう仕事もあるんだ」程度にしか思っていませんでした。

ある日、前日に設置した盛り塩をどう処理して良いのかわからなかったのですが、
そんな細かいことを、わざわざ確認するのも・・・と思い、
「お葬式や嫌な人が訪ねて来た後、塩ってまくよね...」とその塩をエントランス周辺に撒いたのです。

その日、本番中にとんでもないトラブルが起きました。
停電です。
調べてみたら、照明機材を接続しているプラグの隙間(5mm程度)に、
照明器具のワイヤーが振動で動き、その隙間に挟まって漏電、という奇跡のような機材トラブルでした。

それを聞いた私は突如不安になり調べました。
そう、もちろん、「塩」についてです。


調べてみると、

「盛り塩は悪い気を吸収しているため、汚れをはらう意味できちんと処分したほうが良い」

とあります。


その翌日から、前日のお塩はしっかり封をして処分するようにしています。
そして、旅先でお参りした神社にお清めの塩が売っていると必ず買い求めるようになりました。
初日や楽日など、ここぞという時に使っています。

「今日も怪我なく、事故なく、公演が成功しますように」と
ブツブツ唱えながらお塩を盛るのが私の公演中のルーティーンです。


4902566003012_2.jpg

(↑普段は「伯方の塩」。お手伝いに来てくれた学生に「この塩でいいんだ...」と言われました。いいんです!処理さえしっかりしていれば...!




津内口

1/6(水) カツアゲ(齋藤)

2021年1月 6日 Posted in 劇団員note
突然ですが、みなさん「カツアゲ」をしたり、されたりしていませんか?
今日僕は世の中にある様々な『カツアゲ』についてお話ししたいと思います。

以前も書きましたが、僕は小道具などで自信作ができると、
褒められたくて劇団員に見せて回ります。
心得た劇団員達は、それに対して様々「すごい」と言ってくれます。

これは、カツアゲと一緒です。
圧力をかけて、特定のものを引き出す。
言うなれば「凄い」という言葉をカツアゲしているのです。


劇団員の熊野は、常日頃から洋服に気を使い、非常におしゃれなのですが、
時々(僕からみると)少し変わった格好をします。
なんと言えばいいのか、とにかく服装について何かしらコメントしないとおかしい、そんな洋服を着ている時があります。
以前、作業の時などに急にサングラスをしてきたのもそのいい例ですが、
そんな時には「おしゃれだね」「かっこいいね」と
周りに言わせようとしているに決まっています。(齋藤の個人的見解です。)
これは、《おしゃれカツアゲ》になります。

劇団員の重村は、外部の人とお話しする際に、わかりにくい内輪ネタを急にぶっこむことがあります。
しかし本人にはそれを説明できる能力がないため、
近くの劇団員が「あぁ、この話はですね・・・」と説明せざるを得ない状況になります。
これは、《説明のカツアゲ》です。

劇団員の林は、作業中に一人で急に笑い出したりします。
周りはもちろん「どうした?」「何?何の話?」と聞くしかないので、
これは、《「どうしたの?」のカツアゲ》。

ちなみに僕は、上記の《おしゃれカツアゲ》を、自分がしてしまうことを恐れています。(恥ずかしいから)
《髪切った?カツアゲ》、《誕生日おめでとうカツアゲ》も苦手です。
極力目立たずに過ごしたいので、「言わないでくれ!」と思ってしまうのです。
常日頃からカツアゲにならないよう、注意して生きています。


ですので今年の誕生日もそんなこんなで静かに過ごしていたのですが、
中野さんから急に誕生日プレゼントをいただきました。


20210106.jpg

2021年。
思いがけず《靴おしゃれカツアゲ》の年になりそうです。


(齋藤)



1/3(日)去ってくる人(ちろ)

2021年1月 3日 Posted in 劇団員note
新しい年が始まりました。
昨年は公私ともに、壁の多い一年でした・・・。
これが成長に繋がるといいなと思っています。

今日は、必死に向き合った「唐版風の又三郎」について
ちょっと振り返ってみます。
私だけが見たこと・・・をテーマに。

私は自分の出番や役割がない時は舞台袖付近にいることが多い。
他の出演者のシーンをできるだけ近くで聞いていたいからです。

ある本番の日も、袖付近で夜の男のもの凄くエネルギッシュなシーンを聞いていました。
二幕、夜の男が棺から高田の航空服を取り出し、
めちゃくちゃに踏んづけ「エリカは俺の女だーーエリカはーーー」と
わめくシーンです。

yoruMan2.jpg
(写真:伏見行介)

舞台上は勿論、「エリカはぁぁぁーーー!!!!」と
去ってくる時もそれはもう凄い勢いです。
おおお、今日もすごかったなあと思っていたら、
「ゴ~~~ン」という音。
ん?

どうも、舞台から去ってきた丸山さんが
何かに激突したらしい。
その時、丁度西日が射していて、私の場所からは眩しくて影しか見えず
事の詳細はわかりませんでした。
でも、丸山さんが一瞬フラッとしたようにも見えました。
そして、彼はそのまま反対側にある楽屋に去っていってしまった。

事態を理解するのに暫く時間がかかり、私の頭には??が。
あの勢いで飛び出てきて、あの音・・・。
コブでも出来ているのではないかと急に心配になり
救急箱をあさった後、楽屋を訪ねました。

ご本人は「はい?」とまるで何事もなかったようにけろっとしていて
「あ、僕、頑丈なんで」と。
きっと本当に頑丈なんだ。

後日、改めて丸山さんとお話ししたら、
鉄柱だけでなく近くにあったクレーン車のサイドミラーにも
ぶつかったらしく、「ゴ~ン」ではなく「ゴ~ン。ゴツン!」だったそうです。

兎に角、怪我がなくて本当に良かった。

丸山さんの頑丈さに驚き、彼の演じるエネルギーに驚き。
尊敬する役者さんです。

テーマとは関係ありませんが、私の大好きな写真を一枚。
この写真を見る度、思わずニヤッとしてしまいます。
ama araki Hirahaya.JPG
(写真:平早勉)




12/27(日)新宿で見た風景(禿)

2020年12月27日 Posted in 劇団員note
先日の公演で自分だけが見た面白い事を、、と。

思い起こせば
セリフのボリュームで脳がパンパンだったのか
動じないように感情を無にしていたのか
それとも、コロナ対策として、潜在的にいつもより冗談を言い合うことも少なかったからか
はたまたあらゆることを周りに頼っていたせいか
考えるだにピンとこないので
・・もはや何も見ていなかったかもしれません(笑)



他のみんなもそうかもしれませんが
本番中は基本的には芝居以外ではルーティンな動きが好きです。
同じような服を着て、同じようなものを食べて帰りには同じものをコンビニで買い
あるタイミングで小道具をばら撒いたり人にお願いし、
終わりには明日のために同じ準備をする。

面白い、、ということではありませんが
目を見張ったものは
ルーティンにも個人差がありまして
楽屋にて、客演の鳳さんのボテ(自分のグッズ入れ)まわりはいつも大変綺麗に整頓されていて
野外の簡易楽屋に違和感があるくらい静謐な空気が漂っていたことは
横目に焼き付いています。
早替え用のスナップボタン付けを一度手伝っていただきましたが
仕上がりレベルの高さと早さに思わずうなりました。
彼女の能力はまだまだいろいろ秘められているに違いない。


それから今回も参加してくれた横国4年生の小山くんは彼が大学1年からの付き合いですが
彼より新顔の客演さんと一緒なチームになり、セリフもなかなか多くこなしていくなかで
アンニュイな雰囲気を漂わすいつもの彼とはうって変わって、
大変頼もしくパキパキ作業を仕切ってくれたこと
なんか嬉しかった。

ここでは書ききれませんが、共演者、お手伝いの皆様
素敵な瞬間がたくさんありました。


あと、ささいなことだけどなんか棘のようにひっかかっていることとして
いらした方はご存知かと思いますが
新宿中央公園はスケボーの練習のメッカのようで、
毎日多くのスケートボーダーが一生懸命練習しています。
一度だけ、公演後疲れてぼーっと後片付けしていたら
金髪で格好がいっぱしのスケーターだけど、
よく見たら小学生くらいの男の子が深夜にトイレ前で休憩していて
これは声をかけようかなと思っていたらもう次のタイミングにはいなくなっていて
都会だな・・って少し思ってしまいました。
夜回り先生なら躊躇なく声をかけていたかもしれない。。

(土田世紀先生の漫画も面白いので是非!)
091885910000d0000000.jpg



とまあ思い出していましたら散文になってしまいました。
6日間の公演はあっという間でしたが
劇団員はもちろん客演の皆様含めて、
周りの力に支えられながらなんとか舞台に立っていることができました。
今回お客様にはコロナ対策のため直接ご挨拶かないませんでしたが
改めて、応援、お力添え頂き本当にありがとうございました。
風邪に気をつけて、良いお年をお迎えください。

禿恵

_0919_6532060.jpg(photo by 伏見行介氏)


12/23(水)歩いてきた人たち(熊野)

2020年12月23日 Posted in 劇団員note
熊野です。


ゼミログのお題である、先日の公演で自分だけが見た面白い事、を考えていたら
好きな台詞に思いが至りました。
『唐版 風の又三郎』の中で、好きな台詞は沢山ありますが
上演中、密かに好きだった台詞が三幕終盤、夜の男が放つ以下のもの。

「この日のために俺は宇都宮から歩いてきたんだ。」

劇の舞台は御茶ノ水ですから100km以上!!
屈強な元自衛官であるとはいえ、休みなく夜通し歩いても、随分とかかるはずです。
(googleで調べてみたらノンストップで丸一日かかるよう。死んでしまう。)
この執念たるや。
そこは電車に乗ればいいのに、とも思いますが
(実際はハッタリで、公共交通機関を使っているかもしれないけれど)
執拗にエリカを追い求める夜の男の過剰さが際立って、馬鹿馬鹿しくもたまらない台詞です。
織部として決闘を申し込まれているシーンで耳にしていたので、
とても冷静には聞いていられないのですが
嬉々として演じていた丸山さんの力もあり、胸の内でニヤリとしてしまう台詞でした。
丸山さんは大量の小道具(ナイフ2本、目隠し2本、巨大なハンカチ、鞭、ラジカセ...これまた過剰。)に
苦戦していましたが、それらを乗りこなして嬉々として発せられる台詞には、
書かれている以上の力がありました。


歩いてきたと言えば、
『海の牙』で演じた名和四郎も歩いてきた人でした。
「シュリンガーラ・ティリカ。」としか言わなかった朝鮮と日本の間の子である少年が
一幕終盤、父に向けて弓を引き、こう喋り始めるのです。

「横浜から歩いてきました。疲れきったからだです。」

宇都宮と比べてしまうと短いですが(50kmくらいか)、やはりすごい。
パンチ力のある台詞です。
当時、この上演を観た気田さんが「この台詞がすごくいい!」と何度も言ってくださっていました。
唐組のテント建てに行った際、気田さんから「どうやって来たの?」とふられたのに対し

「横浜から歩いてきました。」

とは答えられず

「東横線で。」

と答えた自分を、今でも恥じています。
しかも、後日また同じふりを投げられたのに、ことごとく答えられず。
恥じ入ります。


他にも歩いてきた人はいないかなぁ、と台本を漁ってみたら
『続 ジョン・シルバー』では
小春からの電報で、世紀のドラム合戦をするため
湘南の海沿いにある喫茶ヴェロニカへやって来たキセル屋がおりました。
キセル屋は基本的に「エーン、エーン」と泣きっぱなしの男ですが
小男いわく

「浅草からきたらしいよ。東京湾沿いに歩いてきたんだってさ。」

自分では高らかに宣言しないが、こいつも結構な距離を歩いてきてやがる...。


さらに、
『絵巻巷談 ジョン・シルバー』では
シルバーを探してさまよう小春が「九十九里浜も九十九日かけて歩いた」ようだ!
九十九日...!!
距離を越えた過剰さ!!!
やはり三作品通してシルバーを想い続ける女は、ズバ抜けて過剰だ...。


きっとこの他にも、歩いてきた人たちが唐作品の中にいるに違いない。
自分だけが見た面白い事、からすっかり遠ざかってしまいましたが、
歩いてきた人たちを他の台本でも探してみることにします。
_0856_6521772.jpg
(写真=伏見行介)

12/20(日)「おーい!平台人間!」(重村)

2020年12月20日 Posted in 劇団員note

『唐版 風の又三郎』のあと

すぐに唐組『少女都市からの呼び声』

の稽古に参加させて頂いております。


『唐版 風の又三郎』では

唐組のメンバーがテント立ての

手伝いに来て下さりました。


舞台平台を一括して

組んで下さりました。


青テントとは違う

紅テントのメンバー。


テンションやノリがおかしい。


怒鳴り合ってると思ったら

みんなでガハハと笑ってる。


飛び交ってる単語もおかしい。


僕はそれを知ってましたが

知らない唐ゼミメンバーに

「いつもこうなの?」と聞かれ、

「はい」と答える。


たしかに唐組の紅テント立ては

いつもこんな感じです。


そんな唐組の今回の『少女都市からの呼び声』。


毎日、稽古&セット作りをしております。


荻窪のスーパーマーケットの跡地。


暖房もないので寒い!


僕は久しぶりの

冬の稽古&舞台セット作り。


テンションで乗り切ります!


IMG_0554.JPG


IMG_0553.JPG


12/16(水)マスクの下(新木)

2020年12月16日 Posted in 劇団員note

こんにちは、新木です。

公演が終わり1ヶ月ほど経ちました。

あっという間です。

青テントが新宿中央公園から

跡形もなく消えていったように

あっという間です。


最近は大学生として卒業論文を書いています。

公演期間中は

落ち着いて本を読むということをしなかったので

かなり難航しております。


弱音を吐いても仕方ないので、

劇団員シリーズの

公演中自分だけが見たであろう面白いこと

について書きます。


今回の公演における稽古や作業は、

コロナウイルス対策で

終始マスクを着けて過ごしていました。

私はちろさんとのダブルキャストということもあり

私が初めてマスクをとって臨んだのは

本番2日目のことでした。


自分の声や表情がダイレクトに

伝わっていくことには

やはり驚きましたが、

それよりも他の人たちの顔面から

溢れ出すエネルギーに驚きました。


マスク一枚の影響力は

思っているよりも大きい。

このシーンでこの人は

こんなに面白い顔をしていたのかと

自分の想像力もまだまだだな、と

思いました。

挙げれば切りがないのですが

竹林さんの葬列中の泣き顔、

麻子さんの情けない顔、

たまらなかったです。


舞台上やオペ席から目にした

顔全体を使った表情を

私は何故か勉強中に思い出して

ゾクゾクゾクゾクしています。


IMG_0556.jpg


12/13(日)『オンライン』(佐々木)

2020年12月14日 Posted in 劇団員note

劇団員の佐々木です。


9日に米澤さんに失態を暴露されたので(私が悪いのですが)

必ず仕返しをしようと企んでいます。

しかもあの話、米澤さんによって盛られた話。

もし起こしてしまったら申し訳ないと思い、

謝罪用にお菓子を持って行ったのですが

いらなかったので未だにキッチンにあります。


...つまりそう言う事です。

後で聞くと話があまりに何もなかったらしいのですが、

何もない中でネタを見つけ面白く文章を書けるのが

本当にさすがだなとなんなら少し尊敬したくらいですが

なんでも仕返ししてくれと言っていたので

いつか必ず仕返ししようと思います。

本当に面白い先輩なので書こうと思えば

いくらでも書けますが、それはまた後日。



今回自分だけが見たであろう面白い事というお題で

ゼミログを回しているのですが、

今回私は出演場面の関係で、

ほとんどZoomで稽古を観ていました。

オンラインなので受け取る情報がその場にいるより

圧倒的に少なくて、集中稽古の時点で

作品を掴めていないという事態に陥り、

焦りすぎて何もかもがうまく行かなくて

毎日悔しい、情けないという負の感情で

全く楽しめない努力不足の稽古期間でしたが

今考えるとかなり面白い日々でした。

Zoomでの稽古で面白かった事は

強制的に全体のシーンを引きで観る事になるので

群像劇の作り方を学べた事です。

画質が良くないのも、逆に大きな動きとしか捉えられないので、

いつも細部ばかり見ている私には新発見が多数。

032CAFE3-AAAC-4147-900A-CC3840E021B5.jpeg


24A8A98F-3607-466A-AA62-B3667BED350D.jpeg

Zoomで観るとこうなります。

画質は悪いけど非常に面白いです。



後は公演中、共にワークショップで学んだ皆様の、開演前に

ワクワクしている表情をこっそりと観るのが公演中の楽しみでした。

Zoomが嫌いにならなかったのはワークショップのおかげです。


6B64BA65-E6A4-49CF-96C8-FDC6577AF75A.jpeg

画質の悪い画像ばかりお見せするのも申し訳ないので、

伏見さんが撮って下さったテント後ろからの写真です。

私はエンディングでは交通整理をしていたので

いつもここから出演者の背中を眺めていました。

すごくかっこよくて憧れの皆さんです!

(写真:伏見行介)

12/9(水) 「24時。新宿中央公園水の広場。」(米澤)

2020年12月10日 Posted in 劇団員note

今日は米澤が書きます。

 

僕が小屋番をしたときのこと。

 

舞台監督の齋藤さんが、

大変だった小屋番のことについて以前ゼミログに書いています。

大変な時はこんなかんじです。

http://karazemi.com/blog/note/10-20126.html

台風とたたかっていたようです。

 

僕は今回で4回目のテント公演ですが、

自分が小屋番をしたときに大きな出来事があったことはありませんでした。

僕が経験しているのは、

夜に雨が降り出し、テントの幕の継ぎ目から雨水がたれ、

それが照明機材にあたっていたのでちょっと対応したくらいです。

 

新宿中央公園の広場ではスケートボーダーたちが一日中練習しています。

数グループのボーダーたちが、入れ替わり立ち代り常にいるようなかんじ。

練習するのに時間帯は関係なく、

深夜まで続きます。

青テントが広場に立っていた期間は

練習スペースがいつもの半分ほどになっているので、

テントのことを邪魔だと思っていたかもしれません。

 

そんなボーダーたちが勢いよく滑っているあいだをくぐりぬけて、

銭湯から青テントに戻りました。

 

その日の小屋番の相方は、高田三郎を演じていた佐々木覚(さとる)さん。

覚さんが寝ている楽屋テントを覗くと、もう寝ていました。

僕もすべきことを早く済ませて休める状態になろうと

荷物の整理などをして、ちょうど作業が終わって、

寝袋の上に座って落ち着いた頃、

 

「がさっ」


「がさっ」

 

何やら外から物音した。

おそらく楽屋テントの幕をめくった音。

音がした方向は覚さんが寝ているテントがある方向とは

反対からしている。

覚さんが起きて外に出たような音はしていなかった。

覚さんではないはず。

誰なんだ。

じゃあ泥棒か。

スケボーをしている奴らか?

 

「がたっ」


「ごそっ」


っと、また音がしました。

これはきっと衣装などを入れてるブラスチックケースを開けた音。

音の出どころはきっと女子楽屋。

 

寝袋のすぐ横にはLEDのライトが置いてあるので、

まずそれをにぎって、

青テントの幕の隙間からそっと外に出てました。

相変わらず公園の広場ではスケートボーダーが元気に元気に走ってます。

そして、女子楽屋テントに近づくと中から人の気配がする。

 

おそるおそる、ゆっくりと、女子楽屋のテントの幕をめくり、

さっとライトを当てました。

ライトが当たってこちらを見ている人がいます、

僕と目があったのは女性。

 

よく見てみると劇団員の佐々木あかりさん。

 

今回幕間で出てくる看護婦を演じていたあの役者です。

事情を聞くと、

家の鍵を楽屋テントに置いて帰ってしまったらしく

仕方なく自宅から引き返してきたそうです。

 

以上です。


260160fdb0b232ea382bf45bbfded0868e65d8673276476936edf5fe44fdaaf5.0.jpg

 (夜の新宿中央公園とビル)


僕は武闘派ではないし、何もなくて安心。

彼女は彼女の事情で大変です。

 

そして朝になり、

もう明るくなり始めている頃、

再び、何か音がするなあ、とゆっくり目が覚めて、

それが新宿中央公園のラジオ体操会の方々の流す音楽だと分かると、

その音楽を聞かなかったことにして二度寝します。

 

こうして僕の小屋番は終わりました。

12/6(日)公演終了宣言/津内口

2020年12月 6日 Posted in 劇団員note

今日で『唐版 風の又三郎』公演終了から2週間が経ちました。

出演者、そしてご観劇いただいたお客様からも新型コロナウイルスに感染したというご連絡はなく、

これをもってやっと「公演終了」を宣言することができます。

改めて、ご来場いただいた皆様、そして応援してくださったたくさんの方々、本当にありがとうございました。


それにしても、ホッとしました。

劇団で制作をしている私は、今回の公演で対お客様の感染対策を担当していたからです。

感染症対策なんて初めての経験。

どんな対策が必要なのか、どんな物品が必要なのか頭を悩ます日々でした。

消毒液ひとつ取っても、どの商品が安全で効力があるのか、

どの用途でどの商品にするか、劇団員でリサーチしてひとつひとつ選んでいったのです。


上演前、私は受付でお客様の対応をしていました。

開場時間直前、消毒液が入ったボトルを2つ抱えて右往左往する新木が目に入りました。

その様子は明らかにテンパっている。

思わず「どうした?」と声をかけると、

「消毒液がなくなりそうなので補充したいんですけど、どこにありますか。」


量が足りなくなっている事には気づいていました。

ただその時、ちょうど消毒液の種類を切り替えている最中で、

新木が持っているのを使い切って、新しい種類の消毒液に詰め替えようとしていたのです。


今回の公演、新木は裏に表に本当によく頑張っていました。

器用なタイプではありませんが、思い切りは人一倍良い。

苦手な作業にも挑戦し、彼女なりに丁寧に一生懸命、最後まで楽しんでやろうとしてくれていました。

私が「困ったな。手伝ってくれる人がいたら嬉しいけど、みんな忙しいよな...

と誰かに声をかけるのを躊躇ったり、その作業を進めるのを諦めようとすると、

それを察知して「やります!」と言ってくれるのは決まって新木でした。


その時の新木は、開演直前に予期せぬトラブルに見舞われ、思いつめた顔をしていました。


その顔に一抹の不安を覚えつつも、

補充が女子楽屋にあること、そして中身が違うから、ひとつのボトルに残りを移して、

片方を空にしてから補充して欲しい旨を説明しました。

が、テンパっていたのか、聞こえなかったのか、

新木は私の話が全て終わる前に、消毒液がある女子楽屋に突入していきました。


対応中のお客さまを前にその場を離れるわけにはいかず、

その背中にかけた私の咄嗟の一言は悲しいかな、


「混ぜるな!」


でした。

彼女にその言葉が届いたのか否か、定かではありません。



DSC_0797.JPGのサムネイル画像


















(今回の舞台写真で一押しの新木。待ち受けにしたい)



これは終演後に聞いた話ですが、その一部始終を目撃していた大学の同期・小山が彼女を追い、


「混ぜると爆発するぞ」


と追い討ちをかけてくれたそうで、この件は事なきをえました。

全ては先に使っていた消毒液を捨てることができなかった私の貧乏性が招いた出来事です。



でも今思い返すと「混ぜるな!」と言われた時の新木はニヤついていた気もする。

頼もしい後輩です。


DSC_0034 (1).JPG




















津内口

12/2(水) まもなく参ります(齋藤)

2020年12月 2日 Posted in 劇団員note
舞台監督の齋藤です。
『唐版 風の又三郎』 ご来場いただいた方、またご支援いただい方、本当にありがとうございました。
本番が終了して10日経ち、大精算大会も終えて、徐々に日常に戻っています。

さて、ここからまた週に2回ほど、劇団員がゼミログに登場します。
これに際して、中野さんから、「公演中に自分だけが見た、面白いこと」というお題が出されました。
劇団員が見た風景にご期待下さい。

さて、本題に戻りますが、唐ゼミの公演では、本番中の場面転換は手の空いている役者全員で行います。

今回の公演で言えば、二幕から三幕への転換がそうだったのですが、
場面転換に参加できない役者(着替えなど)が多く、かつ転換するセットが多いと、
緞帳の裏は、まさに「戦場」で、声こそ出さないものの、なんとも言えない「勢い」があります。

10分そこらで、全てのセットチェンジを終え、息を切らせながらスタンバイに入り、すぐに本番。
スタッフワークからまた役者に帰る瞬間、皆の目はものすごくギラギラします。
僕はその顔が本当に好きで、極力皆に声をかけて本番を始めるようにしている節があります。

お客様が見ることのない光景ではありますが、あの瞬間、なんとも言えない独特の雰囲気を醸し出しているのです。
ミッションをこなした安堵感とこれから迎える幕への高揚感&緊張感で、はっきり言って「カッコいい」顔をしています。
「まもなく参ります」と声をかけた時の顔。
写真では残せない、そんな素晴らしい一コマです。




そういえば、千龝楽の日。
僕は転換終了後に資料として舞台の写真を数枚撮影しました。
資料のためだけにセット転換を頼むのは心苦しく、またこの日は早く転換が終わったのもあって
舞台の上手、下手と1枚だけ写真を取りました。



まず下手側。
20201202_1.jpg


次に上手側
20201202_2.jpg


そして、皆に「まもなく参ります」と声をかけようと下手側を振り返った時、
出演者の「としとし」こと小林くんが突然電話ボックスの中に立っていました。
しかも、満面の笑顔で、ピースをしながら。

そもそも本番中に役者さんが記念写真をとる文化が好きになれないのもあり、
(本番に集中して欲しいと思ってしまうので)
また何よりそんな自分が写真を撮っている後ろめたさもあり、
思わず口からでた言葉は「記念写真じゃねーよ」でした。

今まで数えきれないほどの「まもなく参ります」の顔を見てきましたが、
あの笑顔が、一番印象的だったのかもしれません。
そしてあの顔ができるとしとしは、間違いなく大物です。

今考えると、撮っておけばよかったかなぁと思う今日この頃です。
ごめんね、としとし。


(齋藤)



11/1(日)集中稽古(佐々木)

2020年11月 2日 Posted in 劇団員note

こんにちは。劇団員の佐々木です。

今日は最近の私たちの動きについて書こうと思います!

私達は、1026日から今日まで

川崎にあるH&Bシアターという場所で、

本番前の集中稽古をしました。


CBF2DB34-A9A8-430C-9C8A-D09837CB4077.jpeg

H&Bシアター


1幕、2幕、3幕と幕ごとの通し稽古を重ね、

昨日初めて全幕を通しました。

全てを繋げて観ると、頭ではわかっていても

よく理解できなかった繋がりや話の展開が

本当にスッキリとわかっていくなあと思いました。


そして、今日はその通しの手直しと撤収でした。

始まる前は長い1週間になるだろうなと

思っていましたが、一瞬で過ぎ去っていきました。

本当に早すぎます。


10378DAF-4474-4574-8277-342B3D484F9D.jpeg

トラックに稽古で使った道具を積み込み中。

頼りになる先輩方とお手伝い頂いている客演の皆様!


これから3日ほど別の場所にて最後の集中稽古をして、新宿へと参ります!

10/28(水)直感(新木)

2020年10月28日 Posted in 劇団員note
こんにちは、新木です。
今日は二幕の通し稽古でした。

毎日稽古と作業をしていると
つい目先のことばかり考えてしまいます。

先日
地元の茨城で同級生と会った際に
いま私は劇団に入っているという話をしました。
すると同級生に
「新木は中学生の頃、散々遊んでいて
演劇と無関係な人間だと思っていた。」
と言われました。

私は中学校では吹奏楽部でした。
高校ではハンドボール部でした。
ハンドボール部では
体の使い方がわかっていなくて
よく怪我をしました。

毎回自分のやりたい!という直感で
後先考えず突っ走るタイプです。

唐ゼミに所属する時も
直感で決めました。

台本に向き合い悩んでいると
私は何故こんなことをしているんだろう
と不思議な気持ちになります。
計画性の無さに後悔するときも多々あります。

明日は三幕の通し稽古です!
まだまだ課題はたくさんありますが
直感を信じて参ります!

9912.jpg

10/25(日) 失敗続き(米沢)

2020年10月26日 Posted in 劇団員note

最近は作業をたくさんしていました。

いろいろはものをつくって、ミスもありました。

木材は一度切ったらやり直しがききません。

切りたい寸法より短く切ってしまったら

もう切り出せません。

なので、緊張します。

パソコンで文章を書くのとは違います。

失敗してもボタン一つで消去してやり直せます。


これはこのあいだの作業中の失敗です。

手持ちの電動ノコギリを使っていた時。

舞台セットを作るためには木の板を

きれいな直線で切断しなければいけません。

そのために使うのが、電動ノコギリ用の定規です。

普通の定規は鉛筆を沿わせて書けば直線が引けます。

電動ノコギリ用の定規も全く同じ原理で、

定規にノコギリを沿わせて切断すれば

真っ直ぐに木材を切断できます。

ですが、切るべき木材ではなく、

間違えてこの定規を切断てしまいました。

なぜ定規を切ってしうのか、

詳しく説明をするとややこしくなってしまうので省きますが、

普通の人は切るはずがないノコギリ用の定規を、

僕は切りました。

なぜなんでしょう。


それはちょうどその日の作業も終盤の夕方ごろであったので

疲れていたんだと思います。

みんな疲れている中でしたし、

明日もその定規を使ってたくさん木材を切り出さないといけないので、

かなりの痛手です。

その定規は市販のものではなく手作りなので、

もう一度いちから作り直さないといけません。

パソコンで文章を書いているときの用に、時を巻き戻せません。

大きなタイムロスです。

へこみました。


ツイッター用に作業風景を撮影している中に、

偶然、定規切断の瞬間が残っていました。


なんで撮ってるんだよ。


67aea0f81dfbf5335c4b435bc4cce204b1fa14b102b4b2fe8e04f3ccb62a372a.0.jpg

 

他にも失敗が続くなか、椎野さんからこんな話を聞きました。

ストレスや不調のときには豚肉がいいそうです。

以前のゼミログで重村さんが1ポンドの豚肉を食べていました。

僕も体を回復させるために豚肉を食べたいのですが、

値段の安い鶏肉にしてみようと思います。

きっと鶏肉もいいはずです。

根拠はありません。


そんな話を作業中にしていたら、

鶏のささみをよく買うという劇団員から

簡単でおいしいささみの調理方法を教えてもらいました。

ささみのパサパサを打ち消すために、

逆にしっとり系の納豆や梅干しとあえるといいそうです。

皆さんもやってみたらどうでしょう。

 

食事にも気を付けつつ、稽古、テント設営、本番と乗りきります


10/21(水)紅テントで鷹さんに出会った/津内口

2020年10月22日 Posted in 劇団員note
一昨日の晩は、唐組を観に行ってきました!
初代紅テントの中に入るのは、2011年の大唐十郎展以来。
私よりも年上で、私よりもたくさんの唐さんのお芝居を見てきている大先輩のようなテントです。
展覧会では小道具を展示した部屋に吊らせていただいただけでしたので、
その中でお芝居を見るのは初めてワクワクしました。

台本を読んで受けた印象よりもコミカルで愛らしい登場人物たちと、飛び跳ねる水しぶき!
そしてクライマックスからのしっとりとした大人のシーンに...あっという間の2時間半でした。

テントの外で余韻に浸りながら禿さんを待っていると「お!サイトウ!鬼舞監!」と呼ぶ声が。
声の主は大久保鷹さん。私たちを見つけて話しかけてくれました。

鷹さんは最近このゼミログを熱心に読んでくださっているそうで、
「中野が毎日書いている文章、面白いね。そこに齋藤が入ってくるのももっと面白いね。」
「君たちももっと難しい作業をよこせって齋藤を突き上げてやったら良いんじゃないか」(10/18作業のジレンマ/齋藤 参照)
と嬉しい感想を伝えてくださいました。

鷹さんはこのコロナ禍で外出は控えているけれども、
「唐ゼミの又三郎は必ず観に行くよ、きっと面白くなる」と激励してくださいました。
鷹さんの期待はとても嬉しく、また同時に最近稽古ができず作業ボケしている私は身が引き締まる思いがしました。


今日も鷹さんがこのゼミログを読んでくださっていると信じて、私的なメッセージを。


鷹さん!風の又三郎、必ず良い芝居にします!!

それから、鷹さんに一つ謝らなければならないことがあります。

鷹さんが面白いよ!と肩を叩いて激励していた齋藤、実はあれ、齋藤ではないのです。
元劇団員のワダ・タワーなんです。
鷹さんが齋藤さんを褒めてくださるのが嬉しくて、私たち、言い出せませんでした。

ごめんなさい!


IMG_7554.jpgのサムネイル画像のサムネイル画像

(鷹さんと私。「明日は天気が良いみたいだから、西口公園に散歩にでも行こうかなぁ。噴水の前とか、その横の昔紅テントを建てたところを見てこよう」と仰っていました。そのお散歩、ぜひ同行させていただきたかったなあ。)


津内口

10/18(日)作業のジレンマ (齋藤)

2020年10月18日 Posted in 劇団員note
ここ連日、劇団員を中心に作業が続いております。
舞台セットのパネルはもちろん、中道具、小道具、衣装まで、
みんなでハンディラボで作業しています。
昔は屋外で作業していたことを思うと、この空間のありがたさが身に染みます。


唐ゼミでは、美術の鎌田さんからいただいた舞台セットの図面を、
一度僕が劇団員が作りやすいように、説明書のような作り方の紙を作成しています。

どんな感じか、私がデザインした青テントエントランスドアの図面でご紹介。

① 左のような参考資料から、右のような「絵」を作成
スクリーンショット 2020-10-19 0.31.11.png


② こんな風に全ての木材の配置や作り方を説明
スクリーンショット 2020-10-19 0.31.25.png



これを作成するのは、正直結構手間なのですが、
この説明書があるだけで、作業の時間も仕上がりも雲泥の差があります。

ちなみに、以前この説明書が間に合わず、①のような、そのままの図面を重村に渡してみたことがあります。
図工室の机だったと思うのですが、「これくらいなら3時間で作れるでしょう」と豪語していたのに、
作り始めてみたらうまくいかず、悩みに悩み、結果8時間かけて完成させました。
(ちなみにその翌日、演出の変更でその机はボツになりました。出来は良かったんですが・・・。)

そういう悲劇を2度と起こさぬよう、重村の1日を丸々無駄にしないよう、説明書を作成するのです。


これらの説明書の甲斐もあって、ここ連日作業が順調に進んでおります。
しかしそうなると、今度は僕の説明書の方が間に合わない。
結果、夜な夜な説明書を作成するハメに追い込まれます。


劇団員が作業を素早く終わらせ、少し誇らしげに「次、何やりましょう?」と聞いてくる時、
僕の心には

「おっ、スムーズに作業終了して偉いぞ!イイね!」

という気持ちと

「ちっ、スムーズに終わってんじゃねえよ。少し苦戦すればいいのに」

という、負の感情が生まれるようになりました。
本当、自分でもよくわかりません。


それでも、少し誇らしげに自分が作ったセットみている劇団員を見かけたりすると
作って良かったな、頑張ろうと思うのでした。

やるぜ!風又!

齋藤



10/6 (火) 台風の記憶 特別編② 〜 齋藤版

2020年10月 6日 Posted in 劇団員note

昨日の記事の続きです。)

さて、総出で台風対策を施し、劇団員は帰路につきました。

テント内は機材やセットなどで溢れ、空いているスペースは僕と中野さんが二人寝れるスペースがある程度。
最初はそこでゴロゴロしながら過ごしていましたが、夜も更け風が強くなり、いよいよな雰囲気。
「何かあったら起こしてくれ」と中野さんはすでに寝ており、
所在ない僕は、ソワソワしながら揺れるテント幕と、携帯の天気予報を眺めていた記憶があります。

そして深夜0時を過ぎたころから、とんでもない強風が吹き始めました。
強風が吹く時には法則があって、遠くで「ヒュロロロ」と甲高い音が聞こえたかと思うと、
浅草の街を抜け、数秒後にテントに到達、テントをぐらんぐらんと揺らします。
この予告のようなシステムが、より僕の緊張感を煽りました。

万全の台風対策をしたつもりでしたが、時間と共に様々な場所で綻びが出てきます。
具体的に書くと以下のようなことを30分間隔で繰り返していました。

1) 何か起こる(雨漏り、風で幕があおられる、ロープが緩むなど)
2)起き上がり、濡れたカッパと長靴を装着。
3)豪雨と強風の中、作業(主にロープの縛り直しと追加、雨漏りの下にある物を移動する、など)
4)作業終了後、しばらく観察
5)カッパと長靴を脱ぎ、寝床に入る。
6)しばらくすると1)に戻る。以後繰り返し。

定期的に生まれる作業が一人でも対応可能であったこと、
またロープワークができない中野さんを起こしてもしょうがない、
こんな観点から、僕はずっと一人で作業していました。
そしてこの繰り返しは、結果として明け方まで続きました。
中野さんはずっと寝てました。

ここで、一つ言いたいのが、「中野さんがずっと寝ていたから恨んでいる」というのは正確ではありません。
そうではないのです。


彼は、物音がしても、僕が作業に向かおうと準備していても、起きません。
なのに、僕が作業を終了させ、寝床に着く瞬間、必ず起きて、こう言うのです。

「大丈夫か? 何かあったか?」

そう、いつも彼が起きるタイミングが、常に作業が終了したあとなのです。
当然、そのタイミングではトラブルは解決しているので、僕はこういうしかありません。

「大丈夫です。」と。

それを聞いて再び中野さんは眠ってしまいます。

わざとやってんだろ?と疑うほど、このタイミングで目を覚ますのです。


だんだん腹が立ってきた僕は、
作業を始める前は、わざと騒がしく着替え、終了後は、息を殺して静かに寝床につくようにしてみましたが、
それでも必ず、起きるのは作業終了後。そして一言。「大丈夫か?」

こんなコントが繰り返され、明け方。
雨は止んだのですが、風はますます強くなりました。
テントの鉄骨が悲鳴のような軋む音を上げ、ずっと揺れています。
あまりにも危険と判断し、中野さんを起こし、落ち着くまで外で待機していました。
ぼうっと明るくなった空と風に暴れるテントの風景は、不安でいっぱいだった時間の終わりを告げる
文字通り「夜明け」として僕も強烈に印象に残っています。


この時のことをこんなふうに中野さんは書いています。

-------------------------------------------------------------------------------------------------
尽くせる手は全て尽くした齋藤と危険を回避するためにテント外に出て、
しばらく天井のバウンドする青テントを眺めていた記憶があります。
(台風の記憶④より)
-------------------------------------------------------------------------------------------------




そりゃそうです。この時しか起きてないんですから。

この夜と足柄での台風の経験から、
台風の恐怖と台風番の地獄が骨身にしみた僕は、
『夜叉綺想』での万全の台風対策を行い、小屋番に劇団員を徴用しました。
結果、外に置かれたポリロープも飛ばない、無風で朝を迎えるのです。


イメージ 2.jpeg
台風の中、飛ばされなかったポリロープ(再現)


お分かりいただけたでしょうか。
これが僕の経験した、2012年6月19日、浅草の夜(恨み節)なのです。
改めて、こうして記憶を呼び起こしてみると、深々こう思います。

いろいろありました。
しかしながら、無事でよかった!

(齋藤)

10/5 (月) 台風の記憶 特別編 〜 齋藤版

2020年10月 5日 Posted in 劇団員note

こんにちは。突然の登場失礼します。
舞台監督の齋藤です。


皆様、最近の中野さんの連載記事「台風の記憶」、読んでいただいていますか?

今日のゼミログは、まずこれらのの記事を読んでいただいてから、お読みいただけると幸いです。


9/29(火)台風の記憶④〜2012年6月『木馬の鼻』浅草花やしき

10/3(土)台風の記憶⑦〜2013年7月『夜叉綺想』浅草公演



さて、これらの記事、読んでみて、みなさんどう思われましたか?

明らかに以下のようなニュアンスが含まれていませんか?


舞台監督の齋藤が、疲れて寝てしまった(という小さな失敗をした)中野さんに対して、

(恨みを込めて)戦力外通告をし、(そのトラウマから)心配性を振りかざし、

劇団員を巻き込み、(大袈裟な)対策した結果、空振りだった。


カッコ内は僕が補足しましたが、

端的に言えば、あの男は「齋藤がスベった」というニュアンスで文章を書いています!!



これについて、僕は異議を申し立てたいのです。



なぜ僕が過剰なまでの防衛を見せたのか、なぜ中野さんに戦力外通告を叩きつけたのか、

全ての原因は、中野さんと二人で台風に挑んだ、あの夜にあるのです。


中野さんも知らない、あの夜の真相を僕から皆さんにお話しさせていただきたいと思います。



51rug++oyFL._SL500_AA300_.jpg


(余談ですが、この時のテントはテアトロの表紙にもなりました。)




時は2012年6月19日。台風の接近が迫る、浅草。物語はその日中から始まります。


この日、台風対策に追われている中、中野さんからこんな提案を受けます。


「台風対策を万全にした上で、俺とお前で二人で小屋番をやろう」と。

「役者に負担をかけられない、それに作業はできないけど、俺も一生懸命やるから。」と。


まず、前提条件として中野さんは作業ができません。

風が強いからといって、ロープを縛ったりほとんどできません。

それでは不安だし、本当に何かあった時に対応できないので、もちろん反対しました。


しかし、僕が放った「本当に作業してくれます?」の一言に、

「やるに決まってんだろ。疑ってんのか?」

とちょっとムッとしながらおっしゃたので、

僕は「ああ、失礼なことを言ったな。本気なんだな。」と少し反省をしながらOKしました。

劇団員にも「全員帰って大丈夫、俺と齋藤がなんとかするから。」と、少しヒロイックに話していたことが目に浮かびます。


そう、結果これがシンプルな前フリであるということを知らずに・・・。


(つづく)


先輩達の気配(熊野)

2020年10月 4日 Posted in 劇団員note
熊野です。

先日、重村さんがゼミログで書かれていたチラシの街置き、
僕の担当地域は、ここ数年の間ずっと新宿です。
唐ゼミ☆としては久しぶりの新宿公演ですし、
超満員のギュウギュウ詰めテント公演が難しい今だからこそ、
多くの人にやっていることを知って欲しい。
その想いで、
いつもならばヒヨって門を叩けずにいた
地下にある薄暗いバー
路地裏に佇む居酒屋
までも突撃しています。

そうすると、驚くほどに皆さん温かい。
快くチラシを受け取ってくださいます。
そして「唐」の字を見るや、ビビットに反応してくださいます。
流石は新宿。
唐さん達がずっと活動をされていた街ですから、
街に大先輩達の気配が色濃く感じられます


思いがけず所縁のある酒場や、
唐十郎ファンのお客さんに出会うこともあり、

「腰巻お仙を観た時に...」
「鷹さんが、ウチによく来ていたよ」
「シモンさんがさぁ...」
「李さんが...」
「根津はさぁ...」

と、突然現れた若造に対して
皆さん、本当に活き活きと当時の色々なエピソードをお話くださる!
いつまでも話を聞いていたくなる...。
中には、
「アイツにもし会うなら、金を返せと言ってくれ!」
という怒りをぶつけられた事もあり、
その時ばかりはチラシを受け取ってくださった御礼を告げ
足早にそのお店を後にしました。

これらのエピソードを伺っていると、
作品の魅力のみならず
人間的な魅力に溢れた人たちが集まっていたのだな
と思い到らせられます。


観に来てくれた方々に、
活き活きと思い出を語ってもらえるようにしなければ!
宣伝活動に出かけて、
新宿の街に漂っている大先輩達の気配を感じ
思いを新たに稽古に向かいます。


IMG_2198.jpeg



9/30(水)街置き(重村)

2020年9月30日 Posted in 劇団員note


最近、下北沢によく来ます。




チラシの街置きや衣装探しで。




チラシ置きは街によって


お店の対応がさまざまですが


下北沢はあたたかいです。




さすが演劇の街です。




チラシ置きという


公演が決まると必ずある恒例行事。




チラシ置きで2人組だと


役割として2つに分かれます。




"突撃係""基地係"




突撃係は


お店に入ってチラシを置かせていただく


交渉をする係。




基地係は


その間に次のお店を見つけるのと


チラシの束を持つ係。




戦闘機が基地から飛びたち、


また基地に帰ってくるイメージです。




ポイントは基地で突撃命令が出て


ヒヨらないことです。




何軒か連続でお店に置かせていただけないと


次のお店に行くのにどうしても


ヒヨってしまいます。




そこで基地係の強気の"行ける!" や "行けよ!"が


とても大切になってきます。




それにしても


僕もだいぶ街置きに慣れました。




以前は率先して基地係だったのですが


いまでは当たり前のように突撃係をします。




突撃係もいろいろなスタイルがありますが


僕のスタイルは他の人と比べてもシンプルです。




一緒に配っている他の人には


「え?それだけしか言わないんだ。」


と驚かれます。




でも僕は僕のスタイルがベストだと


勝手に自負しています。




もちろん失礼はないです。




街置きをすると


公演をやるぞ!と


さらに気合が入りました。




重村大介



IMG_0251.JPG


9/23(水)敏感(新木)

2020年9月23日 Posted in 劇団員note
こんにちは、新木です。

以前、中野さんのゼミログに紹介してもらったように
私は音響を担当させてもらっています。

音響を担当するようになってから日が浅く
未だ探り探りな毎日です。

稽古場では
きっかけの意味、音楽がかかる効果、音量操作など
中野さんからたくさんのことを教えてもらってます。

オペレーションをする中で
自分自身が違和感を感じたり
役者がやりづらそうになる場面があります。

原因を探ると
・音楽がかかるきっかけを自分の中で理解しきれていない
・きっかけの規模にあったオペになっていない
ということが多いです。


稽古後に
「今のシーンにかかってた曲が聞きたい。」
「何のきっかけで曲がかかるのか知りたい。」
というリクエストを受けます。

こういったリクエストや相談は
嬉しくもあり
とても有り難いです。

自分も舞台上に立つとき
もっと多くのことに意識を向けていなければ
と思います。

舞台上の人にはどう聞こえているのか、
お客さんにはどう聞こえているのか。

舞台上の鮮度を失わないために
常に音に敏感でいたいです。

IMG_0140.JPG

9月21日(月)鼻と耳(米沢)

2020年9月22日 Posted in 劇団員note

最近の日ごとの気温差のせいで、鼻水がよく出ます。

鼻が環境の変化に敏感に反応します。

 

8月はあんなに暑かったのに、気候が変わり始めました。

でも天気予報みれば来週には30℃ぐらいまで気温が上がる日もあるようです。

と言っても「唐版 風の又三郎」の初日にはもっと気温が低くなっていると思います。

 

アメリカのデンバーでは9月の頭に、

あるの日の気温が33℃で、その次の日の気温が1℃で雪まで降ったそうです。

ニュースで見ました。

 

簡単なことで鼻が反応してしまうので、気温の変化は面倒です。

あまりにも暑い日に冷房をつけて、肌寒くなって鼻水が出ます。

部屋の気温が下がるのはいいのですが、鼻水が止まらないの面倒です。

 

温度変化だけではなくて、それ以外の環境の変化でも反応するので、

部屋の中から外に出たとか、逆に屋内に入ったとか、

ほこりがあるかないかなどの変化でもそうです。

 

今年の夏のある日の夜、稽古が終わって家に帰ると部屋が暑くて、

意味もなく冷房もつけずにボーっとしていたらなぜか鼻がムズムズして、

そのあと寝るまで鼻水が出続けました。

猛烈な暑さと鼻水が同時におそってきました。

 

今回の唐版風の又三郎の台本では「耳」の話題が出てきます。

http://karazemi.com/blog/cat60/58.html

中野さんもこのゼミログで触れています。

 

耳の穴でしたら鏡を使っても自分で見ることができないですし、

想像の余地があるような気がしますが、

鼻の穴というと鏡を使えばなんとか覗きこめますし、

穴が口につながっていることが感覚として分かります。

鼻の穴から入れた一本のうどんの麺を口から吐き出すという芸でも確認できてしまいます。

テレビで見ました。

 

でも、今、この文章を書いているうちに、鼻にも愛着がわいてきます。

 

耳でいうなら、僕は漫画家の鳥山明さんの描く耳が好きでした。

キャラクターの耳の形を見てかっこいいと思っていました。

ただちょっと、中に入るのは難しそうな耳です。


DSC_3417.JPG



みなさんは思い入れのある体の部位が何かありますか?

9/13(日)お茶の水実地見聞の旅(津内口)

2020年9月13日 Posted in 劇団員note

先日、禿さんに誘ってもらい、お茶の水に行きました。


『唐版風の又三郎』の三幕の舞台はお茶の水です。

唐さんは明治大学出身なので、とても身近な場所だったそうです。

私にとっての和田町みたいなものかなあ。

そう思うと、細部まで詳細に書かれた町の描写も納得です。


劇中のエリカの台詞にこんな記述があります。


「今日、お茶の水に行ってまいりました。陸橋の冷たい石に顎のせて暗い運河を見下ろし、あんたのために手を叩いたのよ。」


ということで、聖橋に到着した私たちも、エリカよろしく陸橋の石に顎をのせてみたのですが、

酷暑の夏、灼熱の太陽に照りつけられた欄干の期待を裏切る熱さに笑ってしまいました。

時期的にも正解のはずですが、真昼間だったのが敗因でしょうか。。。


IMG_5359.jpgのサムネイル画像



でも、思ったより緑が多いなあとか、確かに電車はエンコしそうだよねとか、

台詞に登場する町を思い浮かべながら過ごすのはとても楽しい時間でした。




他にも行ってよかったのは、ニコライ堂!


IMG_5356.jpg

(↑ニコライ堂。高台部分がわかる写真を撮り忘れる痛恨のミス)



美しい外観を見られたことはもちろんですが、特筆すべきはその立地。

というのも、こんな台詞があるのです。


「ニコライ堂が陥没したそうです。地面の奥にどんどん陥没してゆくそうです。」


インターネットで事前に見ていた写真ではわからなかったのですが、ニコライ堂は結構な高台に建てられていました。

これは確かに陥没する余地があるなあ!と納得。


充実の実地見聞の旅でしたが、後日中野さんのブログを読んで、

ジロー訪問の絶好のチャンスを逃してしまったことに気づき、悔しい思いをしました。

今も虎視眈々とジローチャンスを狙っています。


津内口

9/9(水) 多国籍講習(齋藤)

2020年9月 9日 Posted in 劇団員note
先日、「玉掛け」という技術講習を受けてきました。


言葉自体、あまり聴き慣れないとは思いますが、

クレーンなどの荷物を釣る際に、重さにあったワイヤーを選び、形状に合わせてワイヤーの掛け方を決めるといった、

荷物を吊るすために必要な技術講習です。


劇場などでも、重量のあるものを吊るすことが多く、また、今回の『唐版 風の又三郎』でも活躍することもあると思い

きちんと勉強するためにも先日受講しに行ってきました。


日程の都合上、インターで有名な海老名の学校に通ったのですが、

そこは外国人も受講可能なインターナショナルな学校でした。


IMG_4260.jpg

*テナントの組み合わせがなんとも言えない(ちなみに昔はラーメン花月もあったそうです)




僕のクラスは全15名中、日本4、中国6、フィリピン4、マレーシア1という、非常に多国籍なクラスでした。

授業は日本語で進行しますが、外国の方達には翻訳されたテキストと通訳の人がつきます。

つまり、授業が常に同時通訳されて進行するのです。

正面から日本語、左から中国語、右から英語、後ろからはタガログ語(多分)・・・。

コロナ対策で距離を開けて座っているために、音量も大きく、頭が痛くなりそうな状況で授業を受けました。



外国語対応がきちんとされてはいるのですが、一部そうでない部分もあります。

例えば、吊り上げる荷物の重さを測定するために、材質ごとの密度を覚えるのですが、

多国籍なクラスに対して、先生はバリバリ日本語の語呂合わせを教えてきます。


「鉛がイイヨ、鋼がナッパ、コンクリートはニッサン」(密度の語呂合わせ)


語呂合わせは海外に通用するのかどうか、むしろシンプルに数字を覚えた方がよいのでは・・。

という言葉が喉元まできましたが、「コンクリート ハ ニッサン」と大きな声で言っているみなさんをみて、

ぐっとそれを呑み込みました。


他にも


・通訳が勝手に通訳やめちゃう問題。

・教習所前に謎のフリーマーケット(商品の3割がシュノーケル)

・毎日行われる、駐車場についての注意と守らない外国勢

・段ボールの大きさを指を使って測る

・説明用の模型が、ティッシュの箱

・事務のお姉様たち、全員、ポルトガル語で会話

・事務のお姉様たち、全員、一般的な制服にビーチサンダルのコーディネイト

・教習ビデオが30年以上前のもの

・日本語がほとんど喋れない受講生マリオと頑固教官による物語。

 (「スパルタ実習」「緊張の試験」「合格後の感動的な和解」の三本立て)



結論から言えば、二日間の授業と一日実習、学科と実習の試験を経て、

無事に技能講習をおえることができました。

3日間でたくさんの事件があり、すごく刺激的な空間でした。



さて、『唐版 風の又三郎』もチケット発売になりました。

今日は主役の二人が濃密な稽古をしていました。zoom越しでも、面白くなるのがわかります。

それに答えるべく、裏方として準備に邁進しております!!

この免許によって、何かを吊ることができるようになりました。そう、何かを吊ることが。


是非お楽しみに!!



公演情報はこちらから




IMG_4270.jpg

*最後に事務所にあった多国籍な写真を一枚。


左から

日本製の竹笛、アジアンな笛1、アジアンな笛2、印籠、東南アジアの手彫りの置物、

そしてFBIの文字。このとき、後ろではポルトガル語が聞こえています。


9/7(月)前へ前へ。(ちろ)

2020年9月 7日 Posted in 劇団員note
立ち稽古が始まって、早3週間。

本読みで悪戦苦闘し、稽古場に立って
壁にぶつかりまくってボコボコの、ちろです。

blog chiro 0907.JPG
ダブルキャストの新木さん。頼りになる子です。

中野さんからのご指摘をなかなかクリアできず
毎回、いろんな意味で汗びっしょり。

でも、中野さんに、少し改善されたねと言われると
ちょっとだけほっとしたり、褒められて伸びるタイプの私(?)は
もっと頑張ろうと力が湧いてきたりする。(笑)

自分に足りないもの、出来ていないことを
ひとつひとつよく考え、実際に体を動かす。
この繰り返しを一生懸命やるしかない。

私は人の稽古を見ているのが大好き。
人の稽古をもっともっと注意深くみて
そこから学べることをしっかりつかみたい。

稽古場に大勢は集まれないため
シーンごとに最少人数集まっての稽古。
現場に行かれない人はZOOMで参加。
そういう現状。

実際に稽古場へ行くと、やはり映像での稽古と
生身の人間との稽古は違うということを感じる。

観劇と一緒ですね。劇場で観るのとオンラインとでは全然違う。
生身の人間たちが作り出すものを目の前で見るのって、やっぱり良い。
面白い。

今は半歩進んで一歩下がることも多々あり。
いつも前に進めるよう頑張ろう。


9/2(水) 背中(林)

2020年9月 2日 Posted in 劇団員note
稽古しています。
ZOOM参加の稽古が続いていましたが、
ようやく自分の登場シーンになり稽古場に行きました。

久しぶりに稽古場に行ってまず思ったのが
「背中!」でした。
というのも、ZOOMではすべて正面から見ていたので
ほとんど背中は見なかったのです。

そもそもせりふが通らなくなるし、
顔が見えた方がいいので、なるべくお客さんに背中は見せないことが多い。
けれど、同じ舞台上にいると背中を見ることは、かなりあります。


でも背中は意外と情報量が多い。
舞台上で喋りかける対象を変える準備とか
気持ちが変わった瞬間や、緊張感も、息を吸う動きもよくわかる。
登場人物というよりも役者の情報がどんどん伝わってくる。

そのくらい普通に見ていてもわかるのだから
正面から見ているお客さんにも膨大な情報が伝わってるんだと再確認しました。

93B2F864-0EE4-499A-A901-377A934B961E.jpg
(今回、一番背中を近くで見るであろう鳳さん。)

集まれる機会も限られているので360°とにかく吸収して
日々すごしていきたいと思います。

明日からもまた稽古だ!!


8/19(水)スペシャル(重村)

2020年8月19日 Posted in 劇団員note

本日は

築地ブティストホールで

外部出演させて頂いている

舞台『シーボルト父子伝』の

初日でした!

 

ソーシャルディスタンスで

1席空きの間隔で

お客さんが座られています。


稽古はやってきましたが

本番で舞台に立ってて

どうしても違和感がありますが、

これがコロナなんだなと思います。


僕が舞台に立つのは

昨年9月の『ジョン・シルバー三部作』以来。


だいぶ間が空いたなあと

出番の前に考えていると

少し怖くなりました。


今回のこの舞台で

僕は、渋沢栄一 役を

やらさせて頂いています!


僕とは真反対の

いまの日本を作った偉人です。



IMG_9960.jpg



また、

テントでない

常設の劇場も久しぶりです。


どうしても

テント役者の部分が

出てしまいます、、、


あと、

なんと芝居の前説を

ヨシモトの芸人

グッド良平さんと

やらさせて頂いています!


僕が前説なんて!!!!



明日は

一緒に出演させて頂いている

唐ゼミの後輩

佐々木あかり

(ダブルキャストなので)の

初日です!!



IMG_9958.jpg



異例づくしの

舞台『シーボルト父子伝』!


築地ブティストホールで

8月23日(日)まで!!


お見逃しなく!!


8/12(水) 剣道(新木)

2020年8月12日 Posted in 劇団員note

こんにちは、新木です。


少人数ですが直接会っての稽古が始まり、

面白いことを逃すまいと

毎日自分を奮い立たせています。


稽古をしていく中で

中野さんの例え話はわかりやすく

実感を持って考える手がかりになります。


この間、読み合わせの中で剣道の話が出ました。

剣道の残心のように、

言葉の残心を捉えるという話です。


私は小学生の頃、

『六三四の剣』という漫画に影響されて

地元の剣道会に入りました。


残心の話であったように、

剣道は打って終わりではなく

打った後の動きも含めて

一本取ったことになります。


剣道をやっていて特に印象に残っているのは

竹刀を構えた瞬間に、

相手の体の大きさに関係なく

「あ、この人には勝てない」と

直感的にわかるということです。

強い人は竹刀を振る前から

相手を支配する状態が出来ています。

実際に強者同士の試合を観ると

睨み合って動かない時間が流れていました。


そして

綺麗に決められる一本は、

大抵痛みを感じませんでした。

余分な力が入っていないんです。


剣道の体の使い方と

舞台で台詞を言うときの体の使い方に

つながりがあるんだと気付きました。


台本上だけでなく

もっといろいろなことも巻き込んで

考えて、身に付けていけたらと思います。


5285.jpg


(先輩方にいつも助言してもらってます)


8/9(日)突然のこと(米澤)

2020年8月10日 Posted in 劇団員note

このあいだの稽古の日にちょっとした出来事がありました。

中野さんの車のタイヤがパンクしたんです。

怪我など二次的な被害はありませんでした。

よかったです。

 

そして居合わせた劇団員も手伝って応急的にタイヤ交換です。

自動車の免許を取ったのが劇団員の中で一番最近で、

教習所でタイヤ交換について聞いているはずなのですが覚えがありません

スマートフォンで検索するのはかっこ悪いと思って

無理やりやってやるっ、と思いましたが

実際に車を運転するのは中野さんであって、

もしものことがあってはいけないので

潔くグーグルで検索です。

力を借ります。

 

工具を出してきて、

備え付けのスペアのタイヤを外して、

パンクしたタイヤのナットをゆるめて、

ジャッキで車体を持ち上げて、

タイヤをつけ替えます。

 

ジャッキはすごいですね。

おおげさな仕組みをもっているわけじゃないのに

とてつもない力を発揮します。

力の伝わり方は単純ではないです。

くるくると回すのに力をそこまで使ってないのに

力の伝える構造が考えられているので

ゆっくりですが、あんなに重い車体を持ち上げていきます。


舞台上でセリフを言うにも、力まかせではいけないなあと思わされました。

 

タイヤは無事交換できました。

急なことでしたが対応できてよかったです。


21591.jpg

 

実は僕も先月、自分の乗っている原付がパンクしました。

そのときはバイク屋さんまで原付を手で押して行ったのでとても大変でした。

 

今回みたいに公演に直接関わらないことも含めて、

本番を迎えるまでには予想できないような出来事がいろいろあると思います。

できることはやって、しっかり備えていきたいと思っています。

7/15(水)チーム(重村)

2020年7月15日 Posted in 劇団員note

劇団員の重村大介です。


重村大介、

客演させていただくことになりました!


舞台 

『シーボルト父子伝 ~蒼い目のサムライ~』


8月に築地で本番です。

唐ゼミ☆からは佐々木あかりも出演します。


昨日、『シーボルト父子伝』の稽古に

初参加させていただきました。

コロナの影響で延期になったお芝居で、

僕は追加キャストでの合流です。


顔合わせからの参加でない、

もともとあるチームへの合流。


緊張しました。


しかも外部出演。


知っている方も少しいらっしゃいますが、

知らない方の方が多い。


アウェイ。


初日はまずは、ご挨拶、ご挨拶。


どんなチームなんだろう。

僕はこのチームでやっていけるのか。

不安のなか、稽古を見てました。


0715−1.jpg


こういう日は舞台と同時に客席も気になります。

普段から客席の共演者の雰囲気は気にしてますが

特に気になります。


最近、芝居をやることにおいて

"チーム"というものが気になります。


チームというものは

必ず芝居に影響すると思うようになってきました。


チームに入れるのか!

チームに入りたい!

入ってやるぞ!


期待と不安で

"やるぞー!"で胸がいっぱいです!!


シーボルトチラシ8月表.jpg


シーボルトチラシ8月裏.jpg



7/8(水)子どもの目(新木)

2020年7月 8日 Posted in 劇団員note

こんにちは。新木です。


コロナの影響で保育園が閉まり、

週に何日か親戚の子どもを

預かっています。

体も心も目一杯に動かす

子どものエネルギーに

圧倒されながらも

たくさんのことを

教えてもらっています。


だんだん日を重ねるごとに

増えていく

子どもに与えられる試練。


「一緒にバッタ見よう!」

と言われ、

一緒に一時間バッタを観察。


「サーベルタイガーになって!」

と言われ、

私が四つん這いになって

一緒に追いかけっこ。


「蟻さんの命大事にして!」

と言われるも、

子ども自ら踏み潰す。

残酷だなあ。


面白いけどわからない。

言う通りにしても納得しない。



ある日。

その子が

「必死に目を見て話して。」

と一言。


一瞬、思考停止。


言われてしまった。


私は小さい頃から

人の目を見て話すことに

強い抵抗感があり

よく怒られていました。

あまり人には言えませんでしたが

鏡で見る自分の目にさえも

怖がっていました。


二年前。

初めての本番公演中

お客さんの目線を感じ

自分の体が固まってしまったことが

あります。

その日はものすごい悔しさと

情けなさでいっぱいになりながら

これからも悩み続けるであろう

弱点と向き合うことに

少し喜びも感じていました。



初めて舞台に出てから二年。

人と会う機会が減ったいま、

また人の目に恐れを抱いていることを

子どもの目と言葉で気付かされました。


あのギラギラした目には

負けられない。


0708新木.jpg

6/24(水)唐ゼミとの出会い(ちろ)

2020年6月24日 Posted in 劇団員note
こんにちは、ちろです。
梅雨はあまり好きではないうえに、コロナウィルスに怯えながらの社会復帰と
急激にストレスの多い生活に戻り、正直気が滅入っております・・・。

ふと気付けば、唐ゼミの皆さんと出会ってちょうど一年。
昨年の今頃、劇団員募集のチラシをみて、メールでコンタクトしたことが
今の私に繋がっています。

最初は劇団員になりたいとか、唐ゼミの舞台に出演したいとか、
そんなことより兎に角、どんな稽古をしているのかどーーーしても知りたかった。

昨年の1月に、『ジョン・シルバー』、『続ジョン・シルバー』を観劇したのが、
私にとっての初唐ゼミでした。
知人の東京乾電池の岡森君が出演するというので、観に行ったのです。
そしたら、これが何だか面白くてドキドキわくわくしてしまい、1本観て帰るつもりが
急遽2本観ることにしてしまったくらいです。

それからずっと、この人たちはどういう稽古をしているのだろうと
気になって気になって仕方なかったのです。

そして数か月後、劇団員募集のチラシを発見。
よ~く見ると一番下に「稽古見学なども随時受け付けます!」と書いてあるではありませんか!

boshu.jpg
↑一番下に・・・。見えるかなあ。


数週間迷った末にメールし、会ってお話しすることになりました。
1月の上演で情熱的なヒロイン小春を演じていた禿さんは、
実際にお会いするととても静かでさばさばした方でした。(笑)

何度か読み合わせを見学させてもらった後、代表の中野さんとお話しし、
『あれからのジョン・シルバー』に洗濯女として、参加させていただくことになったのです。
初めてのテント公演。本番もさることながら、それまでの準備の大変さ、
何より劇団員がまるで職人のように何でもこなすことに驚きました。
そして、職人から役者に変わらなければならない時、
この人たちはどうやって切り替えるのかあとドキドキしながら見ていました。

1月の『ジョン・シルバー』を観た時、この人たちの芝居はこんなに熱いのに、
何故押しつけがましくないんだろう?
と感じたのが、稽古をみたいと思った理由です。
まだその答えが完全に見えたわけではありません。
でも、何度も何度も本を読み、読み解き、
一つ一つの科白を伝えるべき相手にきちんと伝える。
決して一人にならない。
そういったものが表現されていたことに、私は心惹かれたのかもしれないなと
思っています。

現在、秋公演『唐版 風の又三郎』に向けて毎週オンラインで読み合わせ中
自分の出来なさ加減に毎回落ち込み、zoomを切った後、しばらくぼーっとしてしまいます。
昨年は初テントということもあり、気合と根性で乗り切った感があります。
今年1つ歳をとり、ちょっぴり心配もありますが、しっかり向き合っていこうと思います!








 

6/16(火)カメラ(重村)

2020年6月16日 Posted in 劇団員note

明日に本番を控えた劇場。

今日はネットで演劇の本番を配信するという劇場へ

仕掛けのお手伝いに行ってきました。


客席に椅子はなく、カメラが数台。

暗転でもカメラの液晶画面が淡く光る。

客席全体がオペ席といった感じ。


こんな感じで配信するのかあ。

と、劇場内の階段に腰掛けて

稽古を見ながら思いました。


通常、お客さんの視点は自由です。


でも、ネット演劇では

カメラによって視点は固定されざるを得ない。

しかも、その視点はカメラのアップによって

視力を超えることもできる。


もし僕がネット演劇をしたのならば

画面から演劇の本番を覗くお客さんに

僕はどのように見えるのだろうか。



あの日を僕も忘れません。


カーテンコールの後の楽屋テント。


紅テントからかけ足で戻り

衣装を着替えていると

隣から僕に

「シゲさん今日セリフとばしたよね」

という共演者の声


僕「うん、、、」

(あっ!いまそれをいうのは、、、)


と思っていると別から


「ほんと!ありえへん!」

とクマちゃんの大きな声。


そこから「かっこわりいやろ」

「恥ずかしいやろ」などの関西弁。

関西弁で怒られた。


くまちゃん、ごめん。



本番中、セリフを飛ばす。

バグると命名されたこの現象。

文字どうり舞台上の空気がおかしくなります。

大きくバグることもあるし

小さくバグることもある。


あの日の僕は

同じ舞台にいる共演者、

そして、お客さんに

どう見られてたのだろうか?


共演者の視点もカメラ、

お客さんの視点もまたカメラ。


通常の演劇もネットの演劇も

その点では変わらない。


そのカメラへの意識を忘れてはいけない。


どう映っているのかを常に考えたい。


ー重村大介ー


200616-1.jpg

6/10(水)4畳半 (重村)

2020年6月10日 Posted in 劇団員note

このコロナ禍において


劇団唐ゼミ☆ではインターネットでの

zoomによるリモート読み合わせが続いています。


毎週土曜の朝は自分の4畳半の部屋を片付け

机に台本とイヤホンをセットして

定時前にはパソコンの前にスタンバイします。


もう一月以上続いて、

ようやくネットでの

読み合わせにも慣れてきました。


机のライトは自分に向けて

少しでも自分の表情が

相手によく見えるようにする。


ネットでの時差があるため

かけ合いのセリフでは

相手のセリフに食い気味で自分が言う。


ネット回線が悪く相手のセリフが聞きづらい時は

相手の口元に注目して、

相手の口が動かなくなったらすぐ自分が言う。


自分がセリフを言う時は

自分のセリフも聞こえるよう

イヤホンを片方外す。


でもどうしても慣れないことがあります。


自分の声の大きさ。


先日のzoom読み合わせで少し声を枯らしました。


ネット読み合わせで声が枯れるなんて...


お恥ずかしい。


この日は歌を歌ったけれども。


どうしてもテントを意識してしまい

テントサイズでセリフを言ってしまいます。


近所迷惑。


部屋でひとりで本読みや歌練習してるときには

こんなことはないのですが。


zoomになるとつい。


気にかけているつもりが

ついつい声が大きく...


早くテントで芝居がしたいです。


本番前に

舞台を掃除して

小道具をプリセットして


本番では

灯体の光を浴び

大きな声で歌を歌い

大きな声でセリフを言う。


そんなテント芝居がしたい。


まずはみんなに会いたいな。


そんな思いを募らせながら

4畳半の劇場で

zoom読み合わせを楽しんでいます。


重村大介


200610-1.jpg



6/4(木) 見逃さない(新木)

2020年6月 4日 Posted in 劇団員note

こんにちは、新木です。


先日、津内口さんのゼミログにもあったように

齊藤さんから音響オペレーションの指導と並行して

台本を読む上での手解きを受けています。

その一つ一つに、そんな踏み込み方があるのかと

発見がたくさんあります。

その中でも

「台本に出てくる人たちは普通の生活を送っている」

という言葉にハッとしました。


先日解析に取り組んでいた

『海の牙~黒髪海峡編~』の中で

"円"が物語の一つの要素となっていました。

何度か台本を読み、

改めて"円"とは何だろうと考えていた時、

部屋のまるい扇風機が目に入りました。

子供の頃に回り続ける扇風機の羽を見ていると

何故か指をつっこみたくなる衝動に

駆られたことを思い出しました。

海の牙の中で手や毛根にも意思がある

という話が出てきますが、

もしかしたら私の指にも意志があったのかもしれない。

"円"の持つ力に引き寄せられたのかもしれない。

そんなことを思いました。


R0020632.JPG


たまたま聞いたこと、道端で発見したことなど

生活の中で無意識に通り過ぎていくことに

台本上の人々の現実的な理由が

転がっているかもしれない。

何故か気になってしまうこと、

違和感を感じるもの、

数え切れないほどあります。

それらを見逃さずに台本にも生活にも挑みます!


新木200603.jpg

(こんなところにも"円"が!)


4/30(木) たまご(新木)

2020年4月30日 Posted in 劇団員note
こんにちは。劇団員の新木です。

長野の農家から帰ってまいりました。
農作業を毎日やっていく中で
わたしの身体に変化が!
しゃがんだ姿勢で居続けていたので
足と腰がガッシリと!
やはり腰は大事です。
そして、一日中寒いため
歯を食い縛って
歯を食い縛って
耐える!
顎の力がパワーアップ!

次の唐ゼミの公演は
暑さとの戦いとなりそうなので
次は暑さへの耐性もつけるぞ!

この間、前回の公演の映像を観ました。
映像を見ていると、反応が鈍い。
そして、瞬発力がない!
ランニングや筋トレは日ごろ行っていますが
プラスしてスピード感を上げる
トレーニングをやらねば!

221.jpg

家に居ることが多くなった今、
体作りもかねて毎日料理をしています。
数ある食材の中でも、
美味しく、
栄養があり、
安い
「卵」をたくさん使います。

S__85540866.jpg
(昨夜はゆで卵入りの盛岡冷麺にチャレンジ!)

やりたいこと
やるべきことを
やっていきます!