11/27(土)鼓童を観てきた!
2021年11月27日 Posted in 中野note
この場面は撮影OKでした!
渋谷のオーチャードホールです。
齋藤もついにこの大きなホールの舞台裏を司るようになった
のだと思うと、感慨深いものがあります。
ロビーのそこここには以降のポスターが貼り出されていて、
いずれもバレエとか、年末のジルベスターコンサート、
年始のニューイヤーコンサートの類です。
これらの高級系はちょっと私たちには縁遠い。
実にヒューマニティー溢れる鼓童さんから
このホールに入っていけたところに齋藤の幸運を感じます。
開幕一番、舞台情報から大量の提灯が降りてきて、
さすが40周年アニバーサリーと思うと同時に、
ははあ、これが並べるのに苦労していると齋藤から聞いていた
仕掛けだと、得心がいきました。一点一点に応援されている皆さんの
気持ちがこもった提灯です。あだやおろそかに扱えません。
齋藤はきっと緊張しながら、真心をこめて作業にあたったに
違いありません。甲斐あって、とってもキレイで壮観でした。
提灯といえば、
私たちが初めて浅草でお世話になった2009年『下谷万年町物語』の
時にも、浅草寺界隈のさまざまなお店が提灯を出してお祝いして
くださいました。あの時、私たちは初めて、提灯を出して応援する
という風習自体を学ばせてもらったのです。
世の中にある心の尽し方というものを、そうしてひとつひとつ
教わってきたように思います。
鼓童さんのパフォーマンスは相変わらず圧巻で、
時にコミカルだったり可愛らしかったりもしながら、
ガチンコ勝負の2時間でした。
あの肉体を見ていると、いつもマンガ『バキ』を思い出す。
範馬勇次郎の背中に浮かぶ鬼は、あながち嘘ではないのだと
思い知らされます。そして、クライマックスのラッシュ、ラッシュ。
あの無呼吸連打には、いつもながら溜まっていく乳酸が透けて見える
ようです。観客全体がアレに巻き込まれて呼吸できなくなり、
パフォーマーが打ち込み切ったあとに、会場全体が一気に酸素吸入する
快感が訪れます。
終演後には、邪気を払うような清々しさが劇場を覆いました。
二度伺った佐渡を思い出します。仕事のあい間に車で小佐渡を駆け回った
充実の数日間。劇団員や家族に見せたい景色です。
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