1/1(土)今こそ〝生活〟を

2022年1月 1日 Posted in 中野note
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あけましておめでとうございます。
元旦の今日は横浜で目覚め、名古屋の実家に移動しました。
写真は新幹線の車窓から。

しかし、自分一人で動くのとは異なり、
家族で、特に5歳と2歳を伴って移動するのには
いちいち行動に時間がかかり、途方に暮れてしまう。

早朝からテンポ良く英語と『鐡假面』研究を片付けたのに、
起き出してきた彼らに引きずられて一向に準備が整わない。

一人がその気になって身支度すると、
もう一人は熱心にブロックを組んでいる。
やっと説得しておもちゃを片付けさせると、
今度は身支度していた方が全裸になって布団に潜り込んでいる。
こんな具合です。

こうなるともう力押し。多少は声を荒げてやっと車で
新横浜に向かうと、今度は駅周辺の駐車場が全てふさがっている。
数日間停めるので、料金に1日料金としての上限があり、
それが複数日に渡って有効である必要があるのですが、
見事にすべてが埋まっており、結局自宅に引き返すことに。

今度は電車で再トライ。
しかし、振り出しに戻ったことに納得できない子どもらは
ソフトクリーム無しにはもう一歩も動けないと騒ぎ出す。

身支度をして4時間後、出発してから1時間半も経つのに
まだ近所のコンビニでソフトクリームを食べる彼らを呆然と
眺めながら、永久に名古屋に着かないのではと思わされました。

これこそ"生活"です。

年末の収穫に書きそびれましたが、作家・黒島伝治の小説が
最近の私を捕らえて離しません。いわゆるプロレタリア文学。
なぜ今頃と思いもしますが、立ち読みした岩波文庫の短編
『二銭銅貨』『電報』にガツンとやられ、即座に購入。
別の本も買って、次々に読んでいます。

以前はこういうものにあまり惹かれませんでした。
自分が"生活"するようになったからかな、とも思います。

唐さんも熱心に子育てをしたと聞いています。
今は成長して立派な演技者になった美仁音さんや佐助くんを
自転車に乗せて、高円寺の商店街を疾走したと云います。

イギリスに行く前に家族旅行をした方がいいよ。
年末にある人からそう言われましたが、彼らと遠出などしたら
イライラしてばかりいそうだし、怒って泣かせそうです。
むしろ、こんな日常がこれまでの自分には欠けていたので、
せいぜいしっかり生活をして、それから渡英しようと思います。

1ヶ月後にはロンドンにいる。ここにきて、
ヒースローで途方に暮れている自分を想像し、ビクビクしています

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