8/2(日)求ム!褒め上手(齋藤)

2020年8月 2日 Posted in 日々のこと
最近時間があるので、一人でよく作業しています。
基本的には、次の芝居の小道具やらセットやらを作るのですが、
同時にこういう時しかできない物づくりをやってます。


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↑ 以前、作った工具箱(結構自信作)
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 ↑ 最近コツコツ作ってるナイフ(多分人生で20本目くらい)


作るものはいろいろで、よく使う小道具(ナイフなど)をビルドアップしたり、
唐ゼミの作業効率を上げるために、棚や道具箱、収納関連のものを作ったりします。
もちろん、劇団のため、芝居のためなのですが、
本音を言えば、作りたいだけだったりもするので完全に自己満足の世界です。
そう、自己満足の世界なのはわかっているんです。
しかしながら、それでも、やっぱり完成した時にはこう思います。

「劇団員には褒められたい!」

しかしながら、我が劇団には上手に褒めてくれる劇団員のなんと少ないことか!
皆が工具箱や小道具のクオリティーにそこまで興味ないのは気づいているのですが、そういうことじゃないんです。
孤独にコツコツ作業しつづけているのだから、少しだけご褒美が欲しいのです。

では、唐ゼミの劇団員がどう褒めてくれるのか、特徴のある方達を例に挙げて検証してみましょう。
(以下、全て個人の見解です)


例1 椎野裕美子
椎野さんは本当に褒めるのがうまいので、作ったものを見せ甲斐があります。
何よりすごいのは、彼女は誰よりも僕の作り物(特に作業関連)に全く興味がないという点にあります。
それなのに、誰よりも上手に褒めてくれるところは、さすが女優さんです。

例2 禿恵
禿さんも上手に褒めてくれます。
褒め方に全く問題はないのですが、タイミングに問題があります。
完成の1〜2ヶ月後、すでに新しく作ったことなど忘れてしまう時期に、急に褒めてきてくれます。
褒められた嬉しさよりも「え、今まで気がつかなかったんすか?」って気持ちで溢れてしまいます。

例3 熊野晋也
一緒に作業する機会が多いので、工具箱など作業関連の道具について、改善されると喜んでくれます。
褒めてもくれるのですが、いささか胡散臭いのが玉に瑕です。
褒めなきゃって思った瞬間に、"ヨイショ・スイッチ"がONになる、「カチッ」という音が聞こえ、
終わった後にも、「カチッ」とスイッチOFFの音が聞こえます。

例4 米澤剛志
基本的に褒めるのは下手くそです。でも一生懸命褒めてくれます。
普段は無口で人見知りな彼なので、褒めようと頑張ってくれるのは本当にうれしいのですが、
急に大きな声になり、「わぁ」「へぇ」という擬音が連呼されます。
ちょっと一生懸命感が強くて、何か恐怖を感じることがあります。

例5 重村大介
彼の辞書に「忖度」という言葉がないので、褒めることはありません。
褒めるどころか、いつも軽くクレーム(悪口)を言ってきます。
上記の工具箱のときなどは、「使いづらいなぁ」「わかりにくいなぁ」って
小声で、しかし聞こえるように何度も言っていました。憎いです。

例6 新木遥水
作るものなどに興味がないため、食いついてきてくれません。
なので、「どうよ?」と聞いてみるのですが、条件反射の速度で「いいっすね」と返してくれます。
ノールックの高速パスすぎて、そこで会話が終了してしまいます。



ここまで書いてみて気がつきましたが、劇団員が悪い(重村除く)のではないのですね。
皆、素直な人たちなので、気持ちが出てしまうのですね。
僕に必要なのは、もっとすごいものを作る技術と見返りを求めない鉄の意思なのだと思います。
精進します。


齋藤







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