5/1(日) 米澤と贅沢(齋藤)
2022年5月 2日 Posted in 劇団員note
本日は米澤のお話。
劇団員の米澤くんは、基本的に一人が好き、でも寂しがり屋。そしてかなり人見知りです。
舞台上では声は大きいですが、普段は誰よりも小さく、寡黙な男です。
正直言えば、いまだに打ち解けている自信はありません。
基本痩せているのですが、ご飯はいっぱい食べる方なので、
公演前、お金がなくなる時期になると、栄養が足りてないんじゃないか、と不安になります。
随分と一生懸命働いてくれる彼に、ご飯を食べさせたくなります。
「帰りに飯食ってく?」(互いにバイクなので、お酒飲めない)
と声をかけたくなるのですが、いつもその瞬間立ち止まってしまいます。
「米澤からしたら、ご飯は食べたいけど、俺と食べたら気を使うのではないか・・・」
「米澤にとって、精神的負担になるのではないか・・・」
「悪いからいいですよ、と遠慮するけど、実は行きたくないだけなんじゃないか・・」
颯爽と帰宅するその背中を見送ることしかできない日々が続きました。
ここでちょっと話題が変わるのですが、「贅沢する」ってなったとき、
僕はいつも三遊亭円楽(元・楽太郎)システムを採用することにしています。
それはこんな感じ。
「ステーキとか食べても贅沢してる充実感は湧かないけど、吉野家で牛丼大盛りに卵乗っけて、
その上に牛皿大盛り乗せると『罰当たりなくらい贅沢してる』って思う。1000円くらいのものなのに」
これです。
さて閑話休題。そこで僕は思いつきました。
米澤くんに1000円を持たせて、帰りに牛丼屋に寄るように指示。
上記のような牛丼+牛皿+卵を注文して食べなさい。と。
またある時は、一緒に近所のスーパーに寄って、
冷凍食品を自由に冷凍庫パンパンまで購入させて、持ち帰らせる。
スペシャルなおいしいものではなく、日常の延長にある贅沢を、そしてそれを気楽に楽しんでもらいたい。
こういうことをして、米澤の栄養面とプライベートを守り、
ここで発表することで、僕の先輩としてのカッコよさ、気前の良さ、そして気遣いが知れ渡り
僕の評価はうなぎ登り。まさに一石三鳥。
さて、本当の閑話休題。
米澤くんの舞台が近づいています。いよいよ3日後。
詳しくはこちらです。
トラックバック (0)
- トラックバックURL:
コメントする
(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)