先輩達の気配(熊野)

2020年10月 4日 Posted in 劇団員note
熊野です。

先日、重村さんがゼミログで書かれていたチラシの街置き、
僕の担当地域は、ここ数年の間ずっと新宿です。
唐ゼミ☆としては久しぶりの新宿公演ですし、
超満員のギュウギュウ詰めテント公演が難しい今だからこそ、
多くの人にやっていることを知って欲しい。
その想いで、
いつもならばヒヨって門を叩けずにいた
地下にある薄暗いバー
路地裏に佇む居酒屋
までも突撃しています。

そうすると、驚くほどに皆さん温かい。
快くチラシを受け取ってくださいます。
そして「唐」の字を見るや、ビビットに反応してくださいます。
流石は新宿。
唐さん達がずっと活動をされていた街ですから、
街に大先輩達の気配が色濃く感じられます


思いがけず所縁のある酒場や、
唐十郎ファンのお客さんに出会うこともあり、

「腰巻お仙を観た時に...」
「鷹さんが、ウチによく来ていたよ」
「シモンさんがさぁ...」
「李さんが...」
「根津はさぁ...」

と、突然現れた若造に対して
皆さん、本当に活き活きと当時の色々なエピソードをお話くださる!
いつまでも話を聞いていたくなる...。
中には、
「アイツにもし会うなら、金を返せと言ってくれ!」
という怒りをぶつけられた事もあり、
その時ばかりはチラシを受け取ってくださった御礼を告げ
足早にそのお店を後にしました。

これらのエピソードを伺っていると、
作品の魅力のみならず
人間的な魅力に溢れた人たちが集まっていたのだな
と思い到らせられます。


観に来てくれた方々に、
活き活きと思い出を語ってもらえるようにしなければ!
宣伝活動に出かけて、
新宿の街に漂っている大先輩達の気配を感じ
思いを新たに稽古に向かいます。


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