5/16(日)思い出す『海の牙〜黒髪海峡篇』(椎野)

2021年5月16日 Posted in 劇団員note
4月よりオンラインワークショップ「唐十郎戯曲を読む」内にて
『海の牙〜黒髪海峡篇』を取り上げています。

劇団唐ゼミ☆で『海の牙〜黒髪海峡篇』を上演したのは2011年。

2010年の年末からこつこつと準備をはじめ
2011年3月11日、未曾有の災害が起こったその日も歌の練習だけはしようと
散乱した稽古場をみなで片付け、声を張り上げていました。
4月には横浜国立大学内にテントを建ててプレ公演の初お目見え。
6月7月の夏の盛りに浅草花やしき裏で本公演。
じるじるの汗だくだくで(厚手のコートを着ている役者もいるし)
まさに灼熱の舞台でした。
(1幕の舞台セットがたっているテント内観360度写真(撮影:鹿野安司))
10月には初めての長野公演。たくさんの方にお世話になり、
ラストは地下鉄「権堂駅」の入り口に登ってのエンディングでした。
11月には「大唐十郎展

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そして、横浜の海を背景に
さぶんざぶんと寄せる波を感じながら大フィナーレの横浜公演。

......

あれから10年が経過し、
世の中はまた未曾有のウイルス騒動で不安な日々にさらされていますが、
やはり、私たちは公演のための準備をし、本読み稽古をしています。

私はといえば相変わらず向かぬ育児に翻弄されていますが、
翻弄されているばかりでもなく、自分の時間を取り戻すべく
床拭きお掃除ロボットたちや食洗機という仲間を増やし、
生活としてやらなければならないことは、
なるべく機械たちに任せることにしました。
朝のラジオ体操もやっとルーティン化。
あとは、体力。落ちてしまった体力を戻すのじゃ!

先日ワークショップは、髪を切られた女達の、コミカルでありつつも
ひどく闇の深いシーンだったのですが、禿と久しぶりに『海の牙〜黒髪海峡篇』
の舞台が脳内で鮮明に蘇ってきたことを分かちあいました。
お隣さんが不在にしている時間を狙って、自宅で科白をブツブツ言っています。

またワークショップ終了後には
参加している方たちにメールで感想を頂き、
返信で私の感想や思っていることなどをお伝えするという、
非常に有意義な時間を過ごさせてもらっています。

やっぱり唐さんの作品は面白いし、
物語のことを考えている時は幸せな時間ですね。
これはこういうことだったのか!と、
未だに新鮮だったり、新たな発見がゾクゾクでてきます。
今後もますます時間の捻出に励んでいきます。

そしてワークショップも是非ご参加お待ちしています!
それではまた!

<オンラインワークショップ詳細>
唐十郎戯曲を読む
中野WS2021_5.png

とくめぐみの俳優ワークショップ
ws2021_toku05.jpg




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