5/25(土)『ローエングリン』にまつわる唐さんの呪縛
2024年5月25日 Posted in 劇団員note
↑白鳥が船を曳いてくる。これもなんだか可笑しな光景
唐さんにはずいぶん色んな曲を教わりました。
ワーグナーの有名な歌劇『ローエングリン』前奏曲もそのひとつ。
10分強でこれから始まる全3幕の内容をすべて先取りしてしまう名曲
ですが、唐さんはこれを『腰巻お仙』シリーズに出てくる
定番シーン、床屋の場面で使うべしとト書きに指定しています。
要するに、かなり荘厳でシリアスな曲をかけることで、
愛の床屋と星型の禿を後頭部に持つ永遠の客のやり取りの
バカバカしさをより際立たせようと、狙っているわけです。
完全にギャグ使い。
そういう風に私はこの曲に出会ってしまったので、
ロンドンで初めてフルバージョンの歌劇を見た時も、
現在、県民ホールの仕事で『ローエングリン』に関わる
やり取りをしている時も、いつも床屋と星型の禿が
頭のなかをグルグルして、笑ってしまいます。
会議や打合せの際に込み上げる笑いを押さえることもあります。
これもまた、唐さんの強烈な呪縛のひとつです。
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