12/4(日)『ジョン・シルバー』と私(椎野)

2022年12月 5日 Posted in 劇団員note
林麻子による『唐十郎劇中歌ワークショップ』
私もアシスタントという名目で時たま
本読みにも参加させてもらってます。
今月から『ジョン・シルバー』に取り組み始めました。

せりふ覚えのあまりよくない私でも、
冒頭の「おじさん」からはじまる詩や
裸足男のせりふはつらつらと口から湧き出てきます。
『ジョン・シルバー』は特に好きな作品のひとつ。
というのも『ジョン・シルバー』によって
ずぶずぶと唐さんの世界にハマりこんで行くことなってしまったのです。
しょうがない。もうどうにも止まらない感がありました。

そして、この舞台を上演して初めて、
演じる己よりも、演じる己が持っている小道具を
一番引き立たせるように演ずるというのを知りました。
私は「自分よりもモノが大事」であるという感覚は持ったことがなく
目からウロコの大発見でした。

唐ゼミ☆でも何度も上演し、何度も本を読み、
何度となく役者が『ジョン・シルバー』のせりふを言っているのを聞きましたが、
いまだに発見があるし、こう読んだら、
こう設定したら面白くなるのではないかとその都度考え込みます。
一時期は裸足男をやってみたくて何度か挑戦してましたが、
今は双子の姉妹が気になり、一人で双子の姉妹をやってます。
床屋もいいし、小男もやってみたいし、カゴかきもやりたい。
紳士も盲銀、唖銀、跛銀の3人シルバーも魅力的です。
もちろん女性ヒロイン小春は言わずもがな。

唐さんは「全部の登場人物が私です」と言ってました。
初期作品は特にそれが強いのではないかと思ってます。
これから参加者の方と読み方を探っていくのがとても楽しみです。

zemirogu221204.jpg
↑初めて上演した時の台本。裸足男が身につけているモノみたい。



zoomによるオンライン
唐十郎劇中歌ワークショップ

『ジョン・シルバー』
12月10日(土)10:30〜12:00
12月17日(土)10:30〜12:00
12月24日(土)10:30〜12:00






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