9/9(水) 多国籍講習(齋藤)
言葉自体、あまり聴き慣れないとは思いますが、
クレーンなどの荷物を釣る際に、重さにあったワイヤーを選び、形状に合わせてワイヤーの掛け方を決めるといった、
荷物を吊るすために必要な技術講習です。
劇場などでも、重量のあるものを吊るすことが多く、また、今回の『唐版 風の又三郎』でも活躍することもあると思い
きちんと勉強するためにも先日受講しに行ってきました。
日程の都合上、インターで有名な海老名の学校に通ったのですが、
そこは外国人も受講可能なインターナショナルな学校でした。
*テナントの組み合わせがなんとも言えない(ちなみに昔はラーメン花月もあったそうです)
僕のクラスは全15名中、日本4、中国6、フィリピン4、マレーシア1という、非常に多国籍なクラスでした。
授業は日本語で進行しますが、外国の方達には翻訳されたテキストと通訳の人がつきます。
つまり、授業が常に同時通訳されて進行するのです。
正面から日本語、左から中国語、右から英語、後ろからはタガログ語(多分)・・・。
コロナ対策で距離を開けて座っているために、音量も大きく、頭が痛くなりそうな状況で授業を受けました。
外国語対応がきちんとされてはいるのですが、一部そうでない部分もあります。
例えば、吊り上げる荷物の重さを測定するために、材質ごとの密度を覚えるのですが、
多国籍なクラスに対して、先生はバリバリ日本語の語呂合わせを教えてきます。
「鉛がイイヨ、鋼がナッパ、コンクリートはニッサン」(密度の語呂合わせ)
語呂合わせは海外に通用するのかどうか、むしろシンプルに数字を覚えた方がよいのでは・・。
という言葉が喉元まできましたが、「コンクリート ハ ニッサン」と大きな声で言っているみなさんをみて、
ぐっとそれを呑み込みました。
他にも
・通訳が勝手に通訳やめちゃう問題。
・教習所前に謎のフリーマーケット(商品の3割がシュノーケル)
・毎日行われる、駐車場についての注意と守らない外国勢
・段ボールの大きさを指を使って測る
・説明用の模型が、ティッシュの箱
・事務のお姉様たち、全員、ポルトガル語で会話
・事務のお姉様たち、全員、一般的な制服にビーチサンダルのコーディネイト
・教習ビデオが30年以上前のもの
・日本語がほとんど喋れない受講生マリオと頑固教官による物語。
(「スパルタ実習」「緊張の試験」「合格後の感動的な和解」の三本立て)
結論から言えば、二日間の授業と一日実習、学科と実習の試験を経て、
無事に技能講習をおえることができました。
3日間でたくさんの事件があり、すごく刺激的な空間でした。
さて、『唐版 風の又三郎』もチケット発売になりました。
今日は主役の二人が濃密な稽古をしていました。zoom越しでも、面白くなるのがわかります。
それに答えるべく、裏方として準備に邁進しております!!
この免許によって、何かを吊ることができるようになりました。そう、何かを吊ることが。
是非お楽しみに!!
*最後に事務所にあった多国籍な写真を一枚。
左から
日本製の竹笛、アジアンな笛1、アジアンな笛2、印籠、東南アジアの手彫りの置物、
そしてFBIの文字。このとき、後ろではポルトガル語が聞こえています。
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