9/9(水) 多国籍講習(齋藤)

2020年9月 9日 Posted in 劇団員note
先日、「玉掛け」という技術講習を受けてきました。


言葉自体、あまり聴き慣れないとは思いますが、

クレーンなどの荷物を釣る際に、重さにあったワイヤーを選び、形状に合わせてワイヤーの掛け方を決めるといった、

荷物を吊るすために必要な技術講習です。


劇場などでも、重量のあるものを吊るすことが多く、また、今回の『唐版 風の又三郎』でも活躍することもあると思い

きちんと勉強するためにも先日受講しに行ってきました。


日程の都合上、インターで有名な海老名の学校に通ったのですが、

そこは外国人も受講可能なインターナショナルな学校でした。


IMG_4260.jpg

*テナントの組み合わせがなんとも言えない(ちなみに昔はラーメン花月もあったそうです)




僕のクラスは全15名中、日本4、中国6、フィリピン4、マレーシア1という、非常に多国籍なクラスでした。

授業は日本語で進行しますが、外国の方達には翻訳されたテキストと通訳の人がつきます。

つまり、授業が常に同時通訳されて進行するのです。

正面から日本語、左から中国語、右から英語、後ろからはタガログ語(多分)・・・。

コロナ対策で距離を開けて座っているために、音量も大きく、頭が痛くなりそうな状況で授業を受けました。



外国語対応がきちんとされてはいるのですが、一部そうでない部分もあります。

例えば、吊り上げる荷物の重さを測定するために、材質ごとの密度を覚えるのですが、

多国籍なクラスに対して、先生はバリバリ日本語の語呂合わせを教えてきます。


「鉛がイイヨ、鋼がナッパ、コンクリートはニッサン」(密度の語呂合わせ)


語呂合わせは海外に通用するのかどうか、むしろシンプルに数字を覚えた方がよいのでは・・。

という言葉が喉元まできましたが、「コンクリート ハ ニッサン」と大きな声で言っているみなさんをみて、

ぐっとそれを呑み込みました。


他にも


・通訳が勝手に通訳やめちゃう問題。

・教習所前に謎のフリーマーケット(商品の3割がシュノーケル)

・毎日行われる、駐車場についての注意と守らない外国勢

・段ボールの大きさを指を使って測る

・説明用の模型が、ティッシュの箱

・事務のお姉様たち、全員、ポルトガル語で会話

・事務のお姉様たち、全員、一般的な制服にビーチサンダルのコーディネイト

・教習ビデオが30年以上前のもの

・日本語がほとんど喋れない受講生マリオと頑固教官による物語。

 (「スパルタ実習」「緊張の試験」「合格後の感動的な和解」の三本立て)



結論から言えば、二日間の授業と一日実習、学科と実習の試験を経て、

無事に技能講習をおえることができました。

3日間でたくさんの事件があり、すごく刺激的な空間でした。



さて、『唐版 風の又三郎』もチケット発売になりました。

今日は主役の二人が濃密な稽古をしていました。zoom越しでも、面白くなるのがわかります。

それに答えるべく、裏方として準備に邁進しております!!

この免許によって、何かを吊ることができるようになりました。そう、何かを吊ることが。


是非お楽しみに!!



公演情報はこちらから




IMG_4270.jpg

*最後に事務所にあった多国籍な写真を一枚。


左から

日本製の竹笛、アジアンな笛1、アジアンな笛2、印籠、東南アジアの手彫りの置物、

そしてFBIの文字。このとき、後ろではポルトガル語が聞こえています。



トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)