12/5(日)芳名板ができるまで/津内口
先日、風の又三郎延長戦にご支援を下さった方々に御礼状をお送りしました。
ご支援いただいた皆様、お手元に届きましたでしょうか...?
この御礼状の元になった芳名板、ご支援のお願いを始めた昨年の公演の際に
初めて取り組んだものですが、ただお名前を掲示するのでは味気ない
感謝を込めて、ご支援をいただいた方に楽しんで、そして喜んでもらえるような、
私たちなりの芳名板を作ろう!ということになりました。
そこでお手本にさせていただいたのが、サザエさんでお馴染み「長谷川町子美術館」の花沢不動産分譲コーナー。
(アニメ展開催の折に、サザエさんの住む町「あさひが丘」の分譲を行っていらっしゃるとか。行ってみたい...!)
ということで、初年度は『唐版 風の又三郎』第一幕に登場する架空の町「月光町」の
地図を作り、ご支援いただいた方に分譲することにしました。
今年の稽古が本格化する夏前、今年の芳名板をどんなデザインにするか
皆で話し合いました。
岩波文庫の本をたくさん並べた本屋風にしてはどうか、とか
コロッケ屋の店先にしてコロッケを積み上げていってはどうか、とか
ソーセージに熨斗を巻いて並べていってはどうか、とか
なかなかユニークな案が出て、楽しい打ち合わせではありましたが、
お名前の見えやすさと、公演中も安定して更新できること、そして感染リスクを抑えることを優先して、
3幕の舞台である「御茶ノ水駅」周辺の地図を作成する案に落ち着きました。
「月光町」は架空の町です。
道や位置関係など、台本に出てくる記述をいくつか参考にしましたが、
ある程度自由に創作することができます。
しかし、御茶ノ水駅は実在する。
台本が書かれた時代の御茶ノ水駅を知っている方も観に来て下さるかも知れない...
そう思うとあまりいい加減に作ることはできないな、と
千代田区の図書館に行って当時の住宅地図を取り寄せ、
出来るだけ当時の位置関係に近づけるようにしました。
そして、今回の地図の目玉は何と言ってもワダさんのイラストです。
言わずもがな美大出身のワダさんは、恐るべきクオリティとスピードで
登場人物と台本に出てくるいくつかの建物を仕上げてくれました。
これが本当に可愛いらしく、地図をにぎやかにしてくれました。
(これは米澤。とにかく似ている。)
(見事オーダー通りに描いてくれた聖橋と、キッチンではなく、喫茶ジローであった事が判明し、日の目をみることがなかったキッチンジロー)
今回は、感染症予防対策の一環として差し入れをご辞退させて頂き、そこで舞台製作の一助として差し入れの代わりにと御志を募らせて頂きました。
公演中も芳名板を更新し続けるのはなかなか骨の折れる作業ではありましたが、
私たちが思っていたよりも本当に多くの方々のご支援を頂き、こんなに応援して下さる方がいるんだと大きな勇気をいただきました。
また、ご支援がきっかけになって近況を知らせてくださった方、温かいメッセージを下さった方。
普段なかなかお話しできない方もいらっしゃるので嬉しく、大きな励みになりました。
このご恩は芝居でお返しする他ない!
決意を新たに、それぞれが新しい挑戦を始めています。
これからの私たちにもどうぞご期待ください。
津内口
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