6/9(日) 稽古場道具を作った(齋藤)
2024年6月 9日 Posted in 劇団員note
明後日から少女仮面の稽古が始まります。
とはいえ、僕は今、別の現場の仕事でツアーの真っ最中。本日も熊本から帰り、来週は松本へ向かいます。
なんだかんだと移動が多い日々の中、少女仮面の稽古場用の大道具を隙を見ながら作っています。
稽古場道具というだけあって、本番では使われない、稽古場用の道具ではありますが、
一生懸命作ったので、役立って欲しいと思っています。
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米澤のゼミログでしたらここで終了なのですが、僕は齋藤なので、もう少し書きます。
先週、そして今週と、隙を見て稽古場用の道具を作っていました。
稽古場道具、というと、とにかく稽古ができるように用意するものでしょう?とお思いになるかもしれませんが、
たかが稽古場道具、されど稽古場道具なのです。
本番用の道具の代わりであることはもちろんながら、本番の道具をどういったものにするのか。
時には仕掛けを見据えて精巧につくったり、時にはその場でパパッと作ってアイディアを試す。
本番に向けて大事な叩き台になることもあるので、実はちょっとしたセンスが必要なものでもあります。
(ちなみにもう一つ大事なことは、お金をかけないこと。)
2016年、蜷川さん演出の作品に演出部で携わらせていただいた時のこと。
あるタイミングで、ここにバーのカウンターが欲しいかも、という話になりました。
演出部としての経験もほとんどない僕は、「お、必要なんだな〜」ぐらいに思って話を聞いていましたが、
ふと気がつくと、先輩の演出部の方たちが数名、稽古場からいなくなっていました。
そしてそこから20分後。
気がつくと稽古場にカウンターの机が置かれていました。
そう、その話が出た時には、すでに何人かでカウンターの机作りが始まっていたのです。
もちろん、寸法なんてざっくりだし、どういう形にするのかなんて話にも出ていません。
そこは演出部の方達のセンスで、なんとなくこのくらい、というサイズでとにかく作ってみていたのです。
カウンターの話が出てから、20分でそれっぽいものが出来上がり、稽古してみる。
その結果、翌日にはさらにビルドアップしたものが出来上がり、本番の道具につながっていく。
ちょっと笑ってしまうようなスピードに唖然としたことを覚えています。
あれをみてしまった以上、稽古場道具だからあまり適当にこなさないように心がけています。
とりあえずあればいいけど、そのとりあえずは作品作りの礎になり、発展につながるもの。
そんな思いを込めて、稽古場道具を作っていました。
今回の稽古場道具
本番にお前たちを連れていくことはできないけど、本番のために重要なポストである稽古場道具。
彼らなしには、作品は作れないのです。
齋藤
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