6/18(日)『透明人間』観劇(椎野)

2023年6月18日 Posted in 劇団員note
もうひと月も前のことになってしまいましたが、
『透明人間』を観劇したことをご報告していませんでした。
花園神社では『少女都市からの呼び声』がかかっているというのに!

その日は劇団員の津内口さんに子供二人を任せ
(自宅で子供たちに料理まで作ってくれました)
久々の夕方からのお出かけに心躍りつつも、すぐに迷子になる性質から緊張感が漂う。
雑司ヶ谷駅に降り立ち、都電を見つけて心躍りつつ、案の定迷子。
こういう時はチョコでも食べて頭をクリアにして、
スマホを駆使しつつ、なんとか見慣れた道にたどり着いて、到着。
副都心線ができる前はずっと池袋駅から歩いていっていたからなぁ。

鬼子母神様には静かに紅テントがたっていました。

何度も『透明人間』を見てきましたが、
今回ほど辻にのしかかる記憶が重く迫ったきたことはありませんでした。
そして、その分、マサヤ少年と白川先生に救われました。
「あんたの分裂こそ道しるべ!」好きなせりふです。
モモ似に奪われていくモモはひたすらに不憫で、
人間というより...動物...ただの生物のようにすら感じてしまいました。
そして、ラストは、まるで『桜の森の満開の下』のラストのように、
田口もモモも何もかも水に溶けて、水だけが残る。
まるで全てが透明な水の仕業であったかのように。
水の溜まりに流れ落ちる雫たちの美しいことといったらーー。
ただただ泣けてきました。

高揚した気持ちいっぱいに
紅テントの匂いをたくさん吸い込んで、帰路につきました。

zemirogu230618.jpg







トラックバックURL:

コメントする

(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)