9/26(日) 唐十郎戯曲を読む(椎野)
2021年9月26日 Posted in 劇団員note
9/26全幕通し稽古が終了!
とにかく役者が勢いにのまれることなく、
物語がくっきりと輪郭を保ちながらそれでいて
圧倒的スピード感を出している。
下らないシーンにニヤニヤうかうかしていると
一気に足元をすくわれ、闇の世界へぶちこまれる。
テントでの本番楽しみだ。楽しみだ!!!!!
楽しみにしていてください。
さて、
『唐版 風の又三郎』を取り上げています。
ヒロイン・エリカの元恋人、自衛官の高田三郎。
その高田三郎三曹が飛行機を乗り逃げし、行方不明に
なったことからこの物語がはじまっていくのですが、
彼が乗り逃げする、まさにその瞬間を
同僚の航空兵が描写するシーンがあります。
ワークショップを受けながら、私、おもいました。
「ああ、風が吹き、ものすごい雷と雨が降ったその夜。
同僚の航空兵が犬の散歩に出かけたりしている時、
低ーーーく飛行機が飛び立って、
くるーりくるーりくるーりと三回飛行機が空を大きく回って
高田三郎は赤いスカートをはいた女性に手を振って
去っていったんだな」
とはじめてその飛び立った光景を
じっくり思い浮かべることができました。
上演中は、その科白のリズムと力強いアンサンブルで
圧倒されているうちに、次から次へとさまざまな展開が訪れ、
物語は前へ前へと進んでいってしまいます。
『唐版 風の又三郎』の見どころとなるシーンは、
そのような微細な理解をする前にどんどん展開していって、
そのスピード感と迫力によって、
見ている者をどこかに連れ去っていくかのよう。
ものすごく興奮します。
ですので、じっくりとゆっくりと戯曲を読んで、
シーンを具体的にイメージすることが出来た時の
「はーーー、そういうことかーー」
という気持ち良さは本番舞台とはまた違った味わいがあります。
「唐十郎戯曲を読む」のレポートが
ありますので、ぜひそちら読んでください。
(劇団員の佐々木あかりが書いてます。)
少し知識があると、微細な部分にも
意識がいくようになるかもしれません。おすすめです。
↓
じっくりゆっくり深め味わいたい方は
「唐十郎戯曲を読む」に遊びにいらしてください。
するめのように戯曲をかみまくりましょう。
(10月3日(日)は三幕をとりあげます!→お申込みはこちら)
トラックバック (0)
- トラックバックURL:
コメントする
(コメントを表示する際、コメントの承認が必要になることがあります。承認されるまではコメントは表示されません。その時はしばらくお待ちください。)