2/26(日) 15年前の熱い思い

2023年2月27日 Posted in 劇団員note
年賀状でもお知らせしていましたが、今年の秋『鐵假面(てっかめん)』の上演を試みようとしおります。

この『鐵假面』、唐ゼミでは2007年に公演。当時僕はフリーター成り立ての22歳でした。
2007年の3月には、満天星で『ジョン・シルバー(続)』を公演した後、4月に大学を卒業。
感傷に浸るまもなく、多分そのまますぐに稽古。
6月に本番をやって、そのまま秋まで『鐵假面』だけの年だったと思います。


・・・・・


と、ここままで書いてていて、急に雷に打たれたが如く、思い出したことがあります。

最近は直近の公演案内とかばっかりで、唐ゼミのことを書けていなかったので、
本当は池袋の思い出やら、当時の熱い思い、ひいては今の自分との比較など、
演劇に青春を傾けた、その1ページを皆さんにお見せしようと思っていたのですが、申し訳ありません。



当時駆け出し照明フリーランスだった僕は、小劇場の仕事をいただいて、地味に忙しい日々を過ごしていました。
ある日、書類のレイアウト直したいからと深夜家に呼び出され、待っていたのは、文章を改行したり文字の行間を直すだけの作業。
「なんでこんな簡単な仕事を・・・」という思いを抱きながら作業していました。

時刻は丑三時を超えた、深夜3時ごろ。
流石に申し訳ないと思ったのか、「齋藤アイス食べる?」の嬉しい一言。
ファミリーパックの箱アイス『ピノ』を僕の前に差し出しました。
おぉ、ありがてえ、と手を伸ばそうとすると、

「あ、俺が食べたいのバニラとチョコだから残り食ってくんない?」

と、箱の中の、残りの、自分があまり食べたくない、僕もそこまで食べたくない「アーモンド」味の全てを僕に渡しました。
そしてあの鬼は、バニラとチョコのピノを平らげたあと、すぐに寝てしまい、
僕は寝息の横で黙々とスペースと改行、文字の幅を1%単位で修正。

明け方、一人家を出ました。


すみません、大した話ではなかったのですが、突如思い出したので勢いで書いてしまいました。
でも、あの時、冗談でもなく、本当に、僕には「アーモンド味」しか渡さなかったのです。

あれから15年。様々なものは忘却の彼方へと消え去りましたが、
体に刻まれたピノの恨みだけは、忘れていないようです。


スクリーンショット 2023-02-27 10.52.42.png

この写真を見る限り、あの鬼は一晩でピノ17個も食っていたのですね・・・

(齋藤)

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