1/23(日) 気になる話(齋藤)
2022年1月23日 Posted in 劇団員note
昔話や落語などに多いような気がするのですが、
読んだ後に「何これ?」って思う、変な話が個人的に好きです。
例えば落語の「頭山(あたまやま)」
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気短な(あるいはケチな)男が、サクランボを種ごと食べてしまったことから、
種が男の頭から芽を出して大きな桜の木になる。
近所の人たちは、大喜びで男の頭に上って、その頭を「頭山」と名づけて花見で大騒ぎ。
男は、頭の上がうるさくて、苛立ちのあまり桜の木を引き抜いてしまい、頭に大穴が開いた。
ところが、この穴に雨水がたまって大きな池になり、近所の人たちが船で魚釣りを始めだす始末。
釣り針をまぶたや鼻の穴に引っ掛けられた男は、怒り心頭に発し、
自分で自分の頭の穴に身を投げて死んでしまう。(wikipediaより)
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どうでしょうか、頭に空いた池に飛び込む、という物理的に説明できないオチ。
こういう、いい意味で適当な感じが、すごく好きです。
落語「いたりきたり」なんていうのも好きです
(本当に疲れて、思考力がなくなってきた時ほど「いたりきたり」はおすすめです。)
そしてこういう「何これ?」話になると、いつも僕の頭には「遠野物語」のこの話を思い出します。
様々な神様や妖怪といった類の逸話や伝承などを集めた中にこんな話があります。
(青空文庫から拝借)
座敷わらしとか天狗とか河童が登場するお話の中に、ポツンとあるこのお話。
不思議なことがありそうな雰囲気はあるのに、何度読んでも普通の話。
でも今でもずっと気になっています。
ということで、齋藤はこういうお話が気になります、というお話でした。
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