1/3(日)去ってくる人(ちろ)

2021年1月 3日 Posted in 劇団員note
新しい年が始まりました。
昨年は公私ともに、壁の多い一年でした・・・。
これが成長に繋がるといいなと思っています。

今日は、必死に向き合った「唐版風の又三郎」について
ちょっと振り返ってみます。
私だけが見たこと・・・をテーマに。

私は自分の出番や役割がない時は舞台袖付近にいることが多い。
他の出演者のシーンをできるだけ近くで聞いていたいからです。

ある本番の日も、袖付近で夜の男のもの凄くエネルギッシュなシーンを聞いていました。
二幕、夜の男が棺から高田の航空服を取り出し、
めちゃくちゃに踏んづけ「エリカは俺の女だーーエリカはーーー」と
わめくシーンです。

yoruMan2.jpg
(写真:伏見行介)

舞台上は勿論、「エリカはぁぁぁーーー!!!!」と
去ってくる時もそれはもう凄い勢いです。
おおお、今日もすごかったなあと思っていたら、
「ゴ~~~ン」という音。
ん?

どうも、舞台から去ってきた丸山さんが
何かに激突したらしい。
その時、丁度西日が射していて、私の場所からは眩しくて影しか見えず
事の詳細はわかりませんでした。
でも、丸山さんが一瞬フラッとしたようにも見えました。
そして、彼はそのまま反対側にある楽屋に去っていってしまった。

事態を理解するのに暫く時間がかかり、私の頭には??が。
あの勢いで飛び出てきて、あの音・・・。
コブでも出来ているのではないかと急に心配になり
救急箱をあさった後、楽屋を訪ねました。

ご本人は「はい?」とまるで何事もなかったようにけろっとしていて
「あ、僕、頑丈なんで」と。
きっと本当に頑丈なんだ。

後日、改めて丸山さんとお話ししたら、
鉄柱だけでなく近くにあったクレーン車のサイドミラーにも
ぶつかったらしく、「ゴ~ン」ではなく「ゴ~ン。ゴツン!」だったそうです。

兎に角、怪我がなくて本当に良かった。

丸山さんの頑丈さに驚き、彼の演じるエネルギーに驚き。
尊敬する役者さんです。

テーマとは関係ありませんが、私の大好きな写真を一枚。
この写真を見る度、思わずニヤッとしてしまいます。
ama araki Hirahaya.JPG
(写真:平早勉)





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