6/16(火)カメラ(重村)

2020年6月16日 Posted in 劇団員note

明日に本番を控えた劇場。

今日はネットで演劇の本番を配信するという劇場へ

仕掛けのお手伝いに行ってきました。


客席に椅子はなく、カメラが数台。

暗転でもカメラの液晶画面が淡く光る。

客席全体がオペ席といった感じ。


こんな感じで配信するのかあ。

と、劇場内の階段に腰掛けて

稽古を見ながら思いました。


通常、お客さんの視点は自由です。


でも、ネット演劇では

カメラによって視点は固定されざるを得ない。

しかも、その視点はカメラのアップによって

視力を超えることもできる。


もし僕がネット演劇をしたのならば

画面から演劇の本番を覗くお客さんに

僕はどのように見えるのだろうか。



あの日を僕も忘れません。


カーテンコールの後の楽屋テント。


紅テントからかけ足で戻り

衣装を着替えていると

隣から僕に

「シゲさん今日セリフとばしたよね」

という共演者の声


僕「うん、、、」

(あっ!いまそれをいうのは、、、)


と思っていると別から


「ほんと!ありえへん!」

とクマちゃんの大きな声。


そこから「かっこわりいやろ」

「恥ずかしいやろ」などの関西弁。

関西弁で怒られた。


くまちゃん、ごめん。



本番中、セリフを飛ばす。

バグると命名されたこの現象。

文字どうり舞台上の空気がおかしくなります。

大きくバグることもあるし

小さくバグることもある。


あの日の僕は

同じ舞台にいる共演者、

そして、お客さんに

どう見られてたのだろうか?


共演者の視点もカメラ、

お客さんの視点もまたカメラ。


通常の演劇もネットの演劇も

その点では変わらない。


そのカメラへの意識を忘れてはいけない。


どう映っているのかを常に考えたい。


ー重村大介ー


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