5/23(日)あの漫画(齋藤)

2021年5月24日 Posted in 劇団員note
読み合わせの際、中野さんは演劇はもちろん映画、クラシック、ときには実体験など、様々なものを例えに出して説明します。
そしてその中に、「漫画」もよく登場します。

先日も『HUNTER×HUNTER』という漫画の例えを出していましたが、
説明されていた菊池くんは、『HUNTER×HUNTER』を読んでおらず、説明は空振りに終わっていました。
中野さん的には芯を食った例えなのに、菊池くんは「はあ」としか言えず。
漫画を読んでいる身としては、非常に的を得た例えだったのですが。。。


そういえば、僕が大学生だった頃、僕は中野さんと共通の話題が少なく、
あまり話をしませんでした。(今では考えられない)
そんなとき、数少ない共通言語が「漫画」だったように感じます。

よく覚えているのは、2004年の『盲導犬』の準備中、こんなオーダーを受けました。
「最後のファキイルが登場する際に、太陽を割って登場して欲しい」
全く意味がわからなかったのですが、そのときに中野さんが右手に持っていたのは漫画『ベルセルク』でした。

物語の中盤、髑髏の騎士が黒い日食の太陽を割って登場する描写があるのですが、
そのコマを見せながら、こんな感じにしたい!と熱く語られました。
あの仕掛けを作る最中、どんだけあのコマを見たかわかりません。
随分と苦労した思い出があります。

5f34d146.jpg
該当のコマの一つ。割って出てきてますね。


ちなみにこの『ベルセルク』、その後も衣装プランを練るときにもよく登場しています。
物語の主人公について話すときは『ダイの大冒険』
精神的な駆け引きの時は『HUNTER×HUNTER』か『カイジ』
野外劇の時はやたら『刃牙』でした。

中野さんとの共通言語を手に入れたくて読んでみた漫画も多数あり、
結果としてハマってしまった漫画も多いです。(『子連れ狼』とか。)

『ベルセルク』は残念ながら未完に終わってしまい、悲しい思いです。
久々に読んでみたら、いろんな芝居のことを思い出すかもしれません。


あと菊池よ!
別に無理して読まなくていいよ。でも面白いから読んでみてね。


齋藤




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