9/1(日) 動物園が消える日(椎野)

2024年9月 1日 Posted in 劇団員note
9月になりました。台風や大雨が通り過ぎ、
暑さはすっかりゆるんで秋です。
7月末の酷暑に行われた『少女仮面』は本当に久々の舞台でしたから、
千秋楽まで体力が持つかどうかビビり倒していましたが、
なんとか病気や事故なく舞台を終えることができたのは
本当に幸いなことでした。

しかし、8月中頃からだんだんと体調が崩れていき、
底知れぬ体調不良は長引き、
いつになったら治るのかと悶々と過ごし、
ひたすら1日寝ていたり、薬膳料理や肉を食べてみたり、
抗生物質や様々な薬を処方してもらったり、いろいろしてみましたが、
ガチコン治ったぜ!!という感覚は全く訪れず、
「ほう、これは排除するのではなく、共に行け」
ということなのかもしれないと、
無理に回復すべく躍起になるのを止め、
スローにしか動けない頭と体と共に、
ノロノロと進むことにしました。

気がつけば、唐組の秋公演『動物園が消える日』の
チケット予約開始日でした。
『動物園が消える日』は1993年の秋、唐組によって初演されました。
個人的には、私が唐さんの作品を演じはじめて3作品目。
大学在学時、劇団がはじまる前の唐十郎ゼミナールで
2002年に上演させていただきました。
はじめての唐組時代の作品でしたので、そのせりふに
かなり苦戦し、戸惑いが強かった記憶があります。
翌年の2003年には、作品の舞台となる金沢で公演をし、
はじめての地方遠征にお金もなく、人数分の布団を借りることができずに、
関わってくださった方のご自宅に泊まらせていただいたり、
空調のない劇場で雑魚寝をしたり、
色んなエピソードが満載でした。

「動物園が消えないでいるのは、それはあなたの頭の中にあるその灯が
消えないからです。その灯は、もうみんなの目には消えているのに、
あなたが火種であるばかりに、次々と点火されますーー」

秋の紅テントで、この芝居がかかり、色んな発見をし
自分にとって、22年分の深みが増すことが楽しみでなりません。

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(↑右3枚は唐ゼミナールで上演した際のチラシと当日パンフです)

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