1/23(土)雪のテント公演

2021年1月23日 Posted in 中野note
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↑これまでで、最も寒かった印象のあるこの場面

今夜は雪が降るかもしれないとのことです。

唐組『少女都市からの呼び声』の余韻に浸りながら、
私たちが唯一、雪の中でテント公演した日のことを思い出しました。

あれは2005年3月4日の大阪。
場所は近畿大学の校内に青テントをたてて、
私たちも『少女都市からの呼び声』を上演したのです。

ちょうどあの時期、2004年度末を以って
横浜国立大学を定年退官された唐さんは、
翌年度から近畿大学特任教授に就任される端境期にありました。

そこで、近畿大学の西堂行人先生や松本修先生は学生さん達を率いて
「近畿大学芸術フェスティバル 唐十郎-日本のシェイクスピア-」を
開催されたのです。

演目的には、『唐版 風の又三郎』『愛の乞食』『少女仮面』、
私たちの『少女都市からの呼び声』が連続するという濃密なものでした。
(確か、さらに近畿大学OBの皆さんによる『腰巻お仙 振袖火事の巻』が
上演されるとチラシにクレジットされていましたが、これは、取りやめに
なってしまったはずです。実現したら、すごく面白いことになったはず!)

当時の私たちは、1月の末に唐さんの最終講義を終えて、
翌年の秋に新国立劇場での『盲導犬』と『黒いチューリップ』の日替わり公演に
備えながら過ごしていました。
そこで、唐さんが教授時代の最後に、2003年に公演して
あまり上手くいかなかった『少女都市からの呼び声』を再演することにしたのです。
公演前日=3月3日は「ひな祭り」なので「少女」の話をやろう。
そんな話をした記憶もあります。

横浜国大で行った最後の通し稽古の時、唐さんからは
「キャンパス演劇の王者として他に負けぬように」とエールも受けました。

結果的には、明らかに傑作であるはずのあの劇に対して
自分自身が演出することへの苦手意識が抜け切れない公演では
ありましたが、寒々とした気候から客席をストーブで囲み、
エンディングに雪が降ったことは、私たちを興奮させました。

終盤、オムツ姿のフランケ醜態博士に扮した名優・杉山雄樹が
舞台袖にスタンバイしながらガタガタ震えていたことをよく憶えています。

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