3/24(日)「未明の世界」終了!/林
2022年4月25日 Posted in 劇団員note
お久しぶりです。
4/23、1日だけの朗読公演に出演しておりました。
小川未明の作品を3つやりました。
主宰、演出をしたのは、私が唐ゼミに初めて出た時すでに、
客演として常連だった鷲見武さん。
鷲見さんは「風の又三郎」で久しぶりに再会し、
唐ゼミをよく知る心強い存在として、たくさん助けてくれました。
今回の公演は、鷲見さんの初演出の公演ということで
参加させてもらえて嬉しかったです。
朗読劇をやったことがなかったので、
どんな風にやったらいいのか、正直わからず。
鷲見さんにお願いをして、稽古とは別に話す時間を設けてもらったりしました。
というのも、数年前に参加した「実朝出帆」のことを思い出したのです。
一人あたりのせりふが長く、会話のキャッチボールといえど、
ボールを持っている時間が長かったのです。
それをどうやっていいかわからず、かなり苦戦しました。
せりふと体が連動させられず身動きも取りにくかったし、
これを聞いてる人に伝わってる気がしなかった。
これはまずい。
せりふを録音して聞いてみると、かなり単調でつまらなく聞こえたので
音程を変えてみたりして稽古に臨むと
そういうことじゃない。むしろ内容が入ってこない。
と言われ、なぜだ。。と頭を抱えました。
その時のことがあり、自分の声を音程ばかりに頼ってしまわぬように
鷲見さんに意見をもらったりしました。
「赤い蝋燭と人魚」の中盤から後半にかけて語る場面が多かったのですが
景色が見えてくるように語る、というのが一番難しかった。
音の圧、高さ、低さ、空気の量、スピード、リズム、距離などなど
気にする項目は大量。
しかもそれを適切に繰り出していかないと、伝わらない。
そして何より、自分がまずその景色を見てないと伝わらない。
それができておらず、内容が入ってこないと言われたのではないのか、実朝出帆の時の私。
などなどいろんなことを思い返しながら稽古していました。
本番は、1日だけだったので本当にあっという間でしたが
3回ともに色んな発見がありました。
稽古期間、本番含め、鷲見さんがこの作品をどうやりたいかという話を聞くのも
普段はなかなかないことだったので新鮮でした。
挑戦するチャンスをくれた鷲見さん、ありがとうございました。
そして、足を運んでくださった皆様、ありがとうございました!
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