10/18(日)作業のジレンマ (齋藤)
2020年10月18日 Posted in 劇団員note
ここ連日、劇団員を中心に作業が続いております。
舞台セットのパネルはもちろん、中道具、小道具、衣装まで、
みんなでハンディラボで作業しています。
昔は屋外で作業していたことを思うと、この空間のありがたさが身に染みます。
唐ゼミでは、美術の鎌田さんからいただいた舞台セットの図面を、
一度僕が劇団員が作りやすいように、説明書のような作り方の紙を作成しています。
どんな感じか、私がデザインした青テントエントランスドアの図面でご紹介。
① 左のような参考資料から、右のような「絵」を作成
② こんな風に全ての木材の配置や作り方を説明
これを作成するのは、正直結構手間なのですが、
この説明書があるだけで、作業の時間も仕上がりも雲泥の差があります。
ちなみに、以前この説明書が間に合わず、①のような、そのままの図面を重村に渡してみたことがあります。
図工室の机だったと思うのですが、「これくらいなら3時間で作れるでしょう」と豪語していたのに、
作り始めてみたらうまくいかず、悩みに悩み、結果8時間かけて完成させました。
(ちなみにその翌日、演出の変更でその机はボツになりました。出来は良かったんですが・・・。)
そういう悲劇を2度と起こさぬよう、重村の1日を丸々無駄にしないよう、説明書を作成するのです。
これらの説明書の甲斐もあって、ここ連日作業が順調に進んでおります。
しかしそうなると、今度は僕の説明書の方が間に合わない。
結果、夜な夜な説明書を作成するハメに追い込まれます。
劇団員が作業を素早く終わらせ、少し誇らしげに「次、何やりましょう?」と聞いてくる時、
僕の心には
「おっ、スムーズに作業終了して偉いぞ!イイね!」
という気持ちと
「ちっ、スムーズに終わってんじゃねえよ。少し苦戦すればいいのに」
という、負の感情が生まれるようになりました。
本当、自分でもよくわかりません。
それでも、少し誇らしげに自分が作ったセットみている劇団員を見かけたりすると
作って良かったな、頑張ろうと思うのでした。
やるぜ!風又!
齋藤
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