10/8(土)劇中歌WSレポート

2022年10月 9日 Posted in 劇中歌ワークショップ

今日から新しい譜面に取り組み始めました。

「シミの女王」

一幕でも歌われたこの曲。


寝苦しき夏の寝床に

おしかぶさるシミの女王

夜空に星がまたたいて

梢がサラサラ歌うとも

あたしに抱かれたお前の胸は

暗きシミにふさがれて

苦しみに立てた膝に

あたしの膝を絡ませて

転がる二体のシャレコウベのごと

王家の谷に落ちゆかん


シミ、というワードが一幕からちらほら出てきます。

牛乃の部屋を訪れた野口が壁のシミが人に見えてきた

と騒いだりする場面などもありました。


今日やった最後にもこの歌は登場します。

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ついに正体がバレてしまったことで、牛乃は語り出します。

12歳の頃から博士にお金をもらっていたが、その後、

徐々に博士はお金を払うことがなくなったこと。

牛乃が物心つく頃にはゴーシュの手術は、

兄を治すためではなく、

ドイツ製の顕微鏡の性能を確かめるものだと気づいたこと。


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博士は「待っている夏」というような例えを持ち出して

はごまかし、牛乃の話に取り合おうとしない。

その時、土方達は、あるものを掘り出す。

なんと、意識を失った野口青年!!


場はさらに荒れる。

心配して駆け寄り、顔に頬を擦りつけたケイコは

自分の口元に水銀がついてしまう。

その水銀は牛乃が野口の口中へ流し損ねたものであった。


復讐のために水銀を使うはずであったが、

部屋へ招き入れた牛乃は彼にとどめをさすことができず、

ただ口の中へは都こんぶを入れたのみであった。


牛乃の復讐へ協力していた「雨の男」は

牛乃と野口の関係を疑い、とどめをさせなかった牛乃を責める。

彼女が追い詰められている時、

目を覚ました野口が、うなされながらも彼女の姿を見て

また言うのであった「シミだ」!!

「それが人の形になると壁を抜け出して、寝苦しい夏の寝床に

おおいかぶさり、僕を抱きにくる」


歌の歌詞にリンクするようなことを野口は語る。

そこに刑事が入ってきてさらに場が混乱すると、

研究室のヒューズが飛んでしまい、舞台上は真っ暗に。

蝋燭の灯りだけが行き交う中で、牛乃の歌声だけが聴こえる。


その時に歌われるのが、この「シミの女王」なのです。

と、今日はここまで!

来週は、博士がさらに進化して牛乃の強敵となります。

ではまた!!


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