4/30(土)劇中歌WSレポート

2022年5月 1日 Posted in 劇中歌ワークショップ
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長編だった「下谷万年町物語」もついに終わりました。
実際に出演した作品ではないし、長編でもあったので不安でしたが
好きな作品ということにかなり助けられ、最終回を迎えました!

それでは、レポートいってみましょう。

前回では、洋ちゃんこと洋一に「僕を返してください」と言われてしまい、
サフラン座結成に向けて盛り上がっていた三人はバラバラになってしまう。

舞台上でぽつんと一人になって泣くお瓢、という悲しい場面でした。
今日は、その後から最後までを一気にやりました。

なんとか洋一の気持ちを取り戻そうと、いつものごとく
お瓢は考えていく。
洋ちゃんと同じ6本指を持つ文ちゃんを背負って
その上からドテラを羽織れば、完璧な洋一になれる!
これだ! と言わんばかり、張り切っていたところへ

洋一が、空気うたれて浮かんでる。
瓢箪池で!

と軽喜座の座長が駆け込んでくる。

洋一を引き上げて、そこにいた面々は黙り込む中
お瓢だけが喋り続ける。

うまくいくと思うんだ。
初日の盃はどうする?
いいかい、正面からかけだしてみせっから。

しかし、洋一は目を覚まさず。
そのままお瓢は警官に連れられてしまう。
本当にバラバラになってしまった三人。
文ちゃんは、何度も池に倒れ、やがて大人の文ちゃんが現れる。

(大人の文ちゃんが語るそれからの現実はまたさらに悲惨で
この物語のラストにこの情報量を背負っている役者さんは
どんなプレッシャーなのだろう、などと勝手に思ってしまう。)

しかし、その全てを振り切るように文ちゃんは
大人の文ちゃんを倒して
「どこです僕を待っている人」と池に向かって呼びかける。

そこへ、洋ちゃんを肩にしたお瓢が立ち上がる。
「行こう! 文ちゃん」

最後の部分は、初見で読んでいただいたのですが、
「行こう! 文ちゃん」のせりふがとても素敵でした。
というのも、今まで物語を読んできて、
どんなお瓢さんが立ち上がってくるのかが
染み込んでいたからなのだろうと思いました。

その他に今日のテーマとしては
相手に想像してもらうにはどうしたらいいか。でした。
先週朗読をやったこともあり、そのことを考える時間が増えたせいか、
今日せりふや歌を聞いていて、内容や情景が見える声はどんなものかな
と思っていました。

事実を伝える部分では、音声をはっきりして言ってもらい
感情を乗せるときは、ほんの一瞬間をあけたり、空気を声に混ぜてもらったり。
など、私も含め実験をしながらやってみる回にもなりました。

とはいえ、ひとまず「下谷万年町物語」終わりました!
想像以上に悲惨だったり、底抜けに明るいお瓢に圧倒されたりしながら
どんな風に伝えて行こうかと参加者の方と一緒に試行錯誤できるのは
貴重だなあ、と改めて感じました。

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さて、来月からは「青頭巾」やります!
この作品は、実際に出演したこともありますし、
面白い曲が入っているので、やってみようと思います。

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みなさまお待ちしております!


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