9/17(土)劇中歌WSレポート

2022年9月18日 Posted in 劇中歌ワークショップ
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(一幕ラスト。牛乃の兄のゴーシュのセロが響く中で、水銀を垂らそうとする牛乃。)

「夜叉綺想」今日で3回目。

今日は、牛乃の強引な誘いを受け、野口青年が彼女のアパートへ

行くところです。


彼女のアパートは、野口青年のために飾り付けがしてあり、

中でもギョッとさせるのは、野口青年、その兄、その嫁の三人の

写真まであること。


実は牛乃は、野口の兄と先に出会っていたことがわかる。

お金を頂いていたんです、と話すだけ。

詳しく話そうとしない彼女を問い詰めると、

「タネをあかして驚くな!」とすごい剣幕。

その気まずさに、黙っているとそこにチェロの音が響いてくる。


そのチェロは、牛乃の兄のゴーシュが鳴らしているもの。

牛乃はここで宮沢賢治の「セロ弾きのゴーシュ」を読む。

なんだか不気味に思えてきた野口は水を欲しがる。


水を取りに牛乃がいなくなると、壁が窓の形に開いて

なんとそこから、野口の兄と、マニキュアの紳士が現れる。

人の出入りが不思議な箇所が何箇所かあるのですが

ここもその一つ。

なかったはずの窓が現れ、人が入ってくる!


嫁のケイコを探しにやってきた野口の兄。

野口青年と、ケイコの仲のよさを疑いズカズカとやってきた。

牛乃が戻ると、その姿を見るや即座に引き返してしまった。


水を渡したのち、牛乃は野口に日記を見るように施す。


昭和三十五年七月十日、暑い。

魔大医学部内科研究 室、研究員野口医師によって、牛乃ゴーシュ、

執刀にかけられる。大脳前頭葉 約五ミリ立方の脳細胞を剥離後、

ゴーシュの前頭部は縫い合わさ れ、一週間、研究室にて検証されたが、

その間、ケイレン状態続 行。

以後、精神病棟に隔離されるが、以前に比べ、

凶暴性は退化 したものの稚児の如く笑い続ける。

一月後、セロを欲しがり、 「愛の讃歌」を試みる。



研究員野口医師とは、野口の兄。

なんと、牛乃の兄のゴーシュは彼の手術の犠牲者だったのだ。

そのことを知った野口は急激な眠気に襲われその場に眠り込んでしまう。

それを見ながら牛乃は、またいつもと同じように、体温計を取り出し体温を測る。

三十七度ニ分。そして今日はその体温計を折る。滴る水銀!


彼女の復讐がついに始める!!


とここで一幕終了!

野口に接近したのは、彼の兄への復讐のためだったことがわかる。

来週からは二幕!直接対決が始まります!

ではまた!


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