2/18(土)劇中歌WSレポート

2023年2月19日 Posted in 劇中歌ワークショップ


ジョン・シルバー、ついに完結!

というわけで、基本に戻りジョンシルバーの歌を取り上げ

最後までいきました!


小春は三人シルバーが去ってしまった後、

紳士に促されるまま自分の脚を見ると

なんと74番の判が押されている!


彼女は三人シルバーの登場と、紳士の言葉によってだんだんと

ジョンシルバーの存在を諦めていく。


一方、74番と名付けることに成功した紳士は

シャンパンを持ち出す。

小春も受け入れるようにグラスを手にもつ。


とその時

杖の音が響く!

そしてあの歌まで聞こえてくる。


死人箱にゃ 74

それからラムが一びんと

よいこらさ


勢いよくヴァイオリンケースを開け義足を取り戻す。

ジョンシルバーの帰りを煽るように小春のせりふが続く。

今だ!!


しかし、そこに現れたのは、小男であった。

浜辺で拾ったシルバーの杖を持って、戻ってきたのだ。

小春は、小男と紳士の会話の間、黙ったまま。


小男が紳士との出会いを思い出し、73番という名を付けられた

ことがわかった頃、

突然小春が笑い出す。

「この足を捨ててよ」


3年間縫い続け、今までずっと持っていた義足を捨ててしまった。

舞台を去っていく登場人物たち。

ただ一人、小春だけが、振り返る。


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そして、誰もいなくなった舞台上に、らくだの姉妹がやってくる。

初めて手にした目玉は、涙を流すこともない、ただのビー玉だった。

もう何もいらないとビー玉を捨てて、二人はまた手を繋いで去っていく。


最後に登場したのは、あの裸足男だ。

戯曲冒頭であんなにも物を身に纏っていた彼は、

今、パンティだけを履いている。

小春が義足を捨て、姉妹がビー玉を捨てたように、

裸足男もあらゆる物を捨ててやってきた。


最後には、唯一身につけていた小春のパンティを脱ぐ。

裸足男から離れたそのパンティは、客席の頭上を舞うのであった。


絵巻巷談から読んできたジョンシルバーも終わってしまいました!

色んな声で新たに読まれるせりふから、たくさんの発見がありました。

次回の作品も、じっくりとことんやっていきたいと思います。

詳細は追って掲載します。


それでは、また!!


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