第4回公演 『動物園が消える日』

2002年11月13日
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第4回公演
『動物園が消える日』

2002年
11月 横浜国立大学教育棟八号館裏 特設紅テント
(全3ステージ)
【あらすじ】
舞台は上野「鴬谷ホテル」。そこに疲れきった男たちがやってきた。
彼らは廃園になった金沢、卯辰山にある動物園「サニーランド」の飼育員たち。
動物たちを上野動物園に異動する手続きを終えて、今夜の宿を求めにきたのだ。
そこで彼らが目にしたのは、ホテルの天井にできたビニールの水たまり。
実は、廃園の噂がたちはじめたころ、失踪したひとりの飼育員がいた。その名は灰牙(はいが)
灰牙は廃園の噂がたつや、かわいがっていたカバのドリちゃんを連れて、どこかに姿を消していた。
どこからか現れた灰牙によって、天井の水たまりは、2階の一室のバスルームにカバをかくまっているためだとわかる。
一方、かつてドリちゃんをCMのキャラクターに起用していた
メーカー・カバヤの重役・台場(だいば)もまた、このホテルを定宿にしていた。
灰牙は、台場に直談判することによって、サニーランド存続のための出資を掛け合おうとする。が、受け入れられない。
それどころか、かつて灰牙と付き合っていた園職員の女・オリゴもまた、
サニーランドを閉園に追い込むために送り込まれた企業スパイだったとわかり・・。

ランドの廃園は決まり、ビジネスホテルの支配人・灰目(はいめ)によって、
ドリちゃんがいると思われたビニールも突き破られた。
絶望にうちひさがれる中、灰牙は、彼と動物園を忘れられずに意を翻したオリゴとともに、
かつて卯辰山の頂上から眺めた夜景を求めて、ゲランの香水「夜間飛行」をたなびかせるのだった。





【キャスト/スタッフ】 
作・監修=唐十郎 
演出=中野敦之 

サム=禿恵
チキータ=立川潔子
オド=古川望
灰目=寺坂裕治
足立=石井永二
乳川=橋本幸紀
新夜=前田裕之
佐間良=上田恭平
田口荘児=土岐泰章
スイ子=猪股あき
台場=渡辺幸作
万能=安達俊信
チンマリ=田中千彬
灰牙=新堀航
トンちゃん/イヌワシ1=倉内智史
キンちゃん/イヌワシ2=太田憲夫
イヌワシ3=森未知夫
オリゴ=椎野裕美子


舞台美術=松浦香里 
音響・編曲=工藤貴響 寺坂裕治 
照明=田尻修一
制作=武川美友紀 杉山雄樹