第14回公演 『恋と蒲団』
2009年7月17日
【あらすじ】
けだるい真夏の昼下がり。
一軒の瀬戸物屋の前で蒲団を背負った青年が、ぶつぶつと何かつぶやきながら現れる。
どうやら彼は、この瀬戸物屋の娘に恋文を送り、今日は返事をもらいに訪れたようだ。
返事次第では、蒲団を背負い町を離れる覚悟で・・・。
しかしそこに現れたのは、学ラン姿の一人の男。
青年がモジモジとしているのを見かねた男は、
かの有名な好色家「ドン・ファン」を名乗り、彼に恋の指南を始める。
眼帯を付けた瀬戸物屋の娘に対し、青年は男の指示通り、眼帯の方から姿を見せずに彼女に近づく。
順調に距離を近づける二人。しかし娘が青年の匂いを嗅ぎ取った時、彼女は突如悲鳴を上げる。
娘は既にある男によって手込めにされており、その男の匂いと青年の匂いの違いに気づいたのだ。
そしてその男こそが、恋の指南役を買って出たドンファン、その人であった。
女たらしの男は、手込めにした女への洒落た切り口上として、青年を利用したのだ。
彼の覚悟の象徴である蒲団を背負い、高らかに笑いながら去っていく男。
絶望にうちひしがれた青年に娘は手招きをする・・・.
【キャスト/スタッフ】
作・監修=唐十郎
演出=中野敦之
男=土岐泰章
女=禿恵
万学あるいはドン・ファンそして乾物屋の半ちゃん=安達俊信
馬=重村大介
舞台監督=安達俊信
美術=関緑
照明=斉藤亮介
照明オペレーター=水野香苗
音響=高次琴乃
チラシ作成/k.徳鎮
HP作成/五十嵐靖也 安達俊信