第15回公演 『下谷万年町物語』
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『下谷万年町物語』
【公演日程/場所】
2009年
11月 東京:浅草花やしき裏 特設テント劇場
(全12ステージ)
【あらすじ】
かつて下谷万年町と呼ばれ、いまは北上野となってしまった町に、文ちゃん(ふみちゃん)は帰ってきた。
八軒長屋が立ち並び、そこに響いたオカマたちの嬌声を思い出すうち、彼は昭和23年へと還っていく。
瓢箪池のほとりに、少年時代の文ちゃんがやってきた。
近所に住むオカマのお春(おはる)に頼まれ、行方知れずの洋一(よういち)を捜しに浅草までやってきたのだ。
事の起こりは「警視総監暴行事件」。
ある夜、上野一帯を視察に訪れた警視総監一行に腹を立てたオカマの元締め・お市(おいち)は、
総監を殴ってその帽子を奪ってしまう。権力の象徴である帽子は、巡り巡って洋一の手へ。
が、その洋一が、帽子を持ったまま姿をくらましてしまったのだ。
一方、洋一が小道具係を務める劇団・軽喜座(けいきざ)の座長も、
総監暴行事件を芝居仕立てにして一発当てようと、総監の帽子を狙っていた。
再会を果たした文ちゃんと洋一は、瓢箪池で自殺を図った女優のキティ・瓢田(ひょうだ)に出会い、
彼女が創立を夢見ていた劇団サフラン座を立ち上げることで、帽子を武器に軽喜座と渡り合っていく。
ところが、2劇団の合同が上手くいくかに見えた矢先、
キティがヒロポン中毒だった過去が発覚、計画は頓挫してしまう。
しかも、オカマたちに見つかり捕まえられてしまう洋一。
それぞれが立て直しを願いつつも、すれ違いから仲違いしていくサフラン座の3人。
やがてキティのかつての恋人の弟・白井(しらい)に洋一が殺され、キティもまた警察に捕まることで、夢の一座は消えていく・・・。
現代。浅草にたたずむ大人の文ちゃん。
今度は池の中から現れたキティと洋一に導かれて、文ちゃんは再び、サフラン座公演の実現に挑むのだった。
【キャスト/スタッフ】
作・監修=唐十郎
演出=中野敦之
キティ・瓢田=椎野裕美子
洋一=尾崎宇内
文ちゃん=水野香苗
お春=神保良介
お市=野口和彦(青蛾館)
白井=杉山雄樹
軽喜座の座長=禿恵
お市をやってる役者=清末浩平
総監をやってる役者=北澤雅章(さいたまゴールド・シアター)
蘭子=土岐泰章
小野村というオカマ=佐丸徹(VIVIT)
人形のお時=重村大介
耳なしお密/軍医2=八重柏泰士
鼻掛けお七/軍医1=井上和也
しめ縄の少年=佐藤千尋
軍医/ヤクザ=平野剛督
軍医3/軽喜座員=熊野晋也
軍医4/ヤクザ=佐々木隆夫(空中スケッチ)
軍医5=関緑
乞食パン助=小松百合
大人の文ちゃん=安達俊信
男娼/軽喜座員=植村まき子
石原弘海
入方勇
入山有美子
神窪恭一
河合晴菜
川上真奈美
金原直史
小柳なぎ
佐藤悠介
杉原清司
鈴木誠克
鈴木能雄
須藤一樹
関大輔
田村律子(さいたまゴールド・シアター)
萩原優子
平井和徳
福田道子
松澤輝朝
宮田道代(さいたまゴールド・シアター)
松永健資
伏喜祈愛
舞台監督=安達俊信
美術=関緑
製作スタッフ=荻原和晃 佐藤香南子
照明=斉藤亮介
照明補佐=松永健資 渡辺奈都
音響=高次琴乃
編曲=サトウユウスケ
衣装/ヘアメイク指導=阿久津寛子
衣装=佐藤千尋 砂田和美
宣伝美術=k.徳鎮
チラシ画=植村まき子