第16回公演 『ジョン・シルバー 愛の乞食』

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16回公演 

『ジョン・シルバー 愛の乞食』


【公演日程/場所】

2010

3 横浜:AスタジオHINODE


(全6ステージ)

【あらすじ】

生命保険会社で働くサラリーマン田口(たぐち)は、立ち寄った公園のトイレで奇妙なオバさんを目にする。

ミドリのオバさんの恰好をして執拗に田口を引き止める彼女こそ、戦前の日本海に名を馳せ、

朝鮮を荒し回った元海賊の尼蔵(あまぞう)であった。

尼蔵に呼応するように、続々と公衆トイレに集結する元海賊たち。

皆、海賊家業からは足を洗ったが平々凡々な日常に退屈し、かつての海に思いを馳せていた。

そしてその中に一人の不思議な少女、曼珠沙華(まんじゅしゃげ)もいた。


大正時代、満州。曼珠沙華の働く酒場に粗暴な男達が現れた。

男達は女達を襲い、金歯を奪う「金歯組」と呼ばれる海賊だった。

曼珠沙華は、女達の無念を晴らすべく、海賊達に襲いかかるものの逆に捕まってしまう。

その時、一人の憲兵が現れ、彼女を救う。

義足に松葉杖、肩にオウムを乗せたその男は、だんたんと曼珠沙華と思いを通わせていく。

が、逆襲に来た海賊達によって、殺されてしまう。


――あの男は、果たしてあのジョン・シルバーだったのか?


海賊をやめた後に訪れた日常。その中で見つけた「獲物」を見せ合ううち、仲違いし殺し合いを始める海賊。

皆が息絶え、踏み込んだ警察によって曼珠沙華が連行されてしまうと、

田口に流れていた海賊の血が、ジョン・シルバーの血が滾り、警察に襲いかかる・・・。


数日後、騒ぎの収まった公衆便所に一人の男の姿があった。

義足に松葉杖、肩にオウムを乗せた田口は、海賊となり、曼珠沙華を探しに海へと旅立つのであった。




【キャスト/スタッフ】 

作・監修=唐十郎  

演出=中野敦之 



ミドリのおばさん実は元海賊の尼蔵=安達俊信

生命保険屋田口=土岐泰章

刑事(元海賊)馬田=熊野晋也

刑事(元海賊)大谷=石原弘海

イザリのチェ・チェ・チェ・オケラ=佐藤悠介

少女万寿シャゲ=禿恵

ザ・ガードマン/復員兵の男1=重村大介

復員兵の男2=寺部隼人

落花生=さくら(herringbone 

酒場の女=小松百合

警官1=椎野裕美子

警官2=関緑

ドラ係=水野香苗



舞台=安達俊信

美術=植村まき子

照明=斉藤亮介

編曲=サトウユウスケ

音響=高次琴乃

小道具協力=砂田和美

宣伝美術=k.徳鎮

HP製作=五十嵐靖也