第17回公演 『蛇姫様‐わが心の奈蛇』
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『蛇姫様‐わが心の奈蛇』
【公演日程/場所】
2010年
7月 東京:浅草花やしき裏特設テント劇場
(全9ステージ)
【あらすじ】
舞台は風呂屋の廃墟。 海の絵と鏡だけが残り、それが今や床屋の一部となっている。
ある日、山手線(やまてせん)の異名をもつスリの小林は、
相打ちでスリ合った女の腕に蛇のウロコのような痣を見つける。
小倉から東京にやってきたという彼女こそ、 亡き母シノの日記を頼りに、
自らの出自とその痣を消す方法を探すあけびだった。
小林はあけびを「蛇姫様」と呼び、探偵:小林として白菊谷への旅をお供することを決意する。
鍵を握るのは、床屋の薮野家の居候・伝次(でんじ)。
そして白菊谷(しらぎくだに)に咲く「黒あけび」だけが、痣を消す力をもつという。
ようやく床屋を訪ねるも、そこには死んだシノの魂を憑依させた薮野家の長女知恵が待ち構えていた。
シノの口から語られる出生の秘密----日本と朝鮮を行き来する死体処理船「白菊丸」の中で、
蛇に犯されて生まれたのがあけびであること。
その蛇とは、その船に乗っていた、薮野一族であったこと。
この事実を前に、あけびは亡き母の敵討ちに伝次に挑むが、
追いつめられた伝次は大きな大蛇に姿を変え、中空へと消えてしまう。
敵討ちできなかったことを悔やみながらも、
小林とあけび、そして山手線の弟分タチションの3人は、黒あけびを求め白菊谷へと旅立つのであった。
【キャスト/スタッフ】
作・監修=唐十郎
演出=中野敦之
小林=土岐泰章
あけび=椎野裕美子
タチション=重村大介
権八と伝次=安達俊信
バスケット・姉=小松百合
バスケット・妹=水野香苗
薮野文化=熊野晋也
青色申告=井上和也
知恵/シノ=禿恵
内縁=佐藤悠介
バテレン=さくら夢羽奴(herringbone)
もう一人の伝次/今井=寺部隼人
蛇腹学生服=高次琴乃
夜鷹=川上真奈美
町の人=関緑
舞台監督=安達俊信
照明=斉藤亮介
劇中歌=安保由夫
編曲=サトウユウスケ
音響=高次琴乃
衣装・小道具=佐藤千尋 砂田和美 井口恵子 入山有美子
宣伝美術=K.徳鎮
チラシ背景画=さくら優奈
劇場飾り付け=入方興行