第6回公演 『鉛の心臓』
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『鉛の心臓』
2003年
11月 東京:新宿pamplemousse
横浜:横浜国立大学教育棟八号館裏 特設紅テント
12月 大阪:阿倍野ロクソドンタブラック
(全15ステージ)
【あらすじ】
割れたプラカードが転がり、大小の看板が立ち並ぶ新宿の高架下。
キャバレー「蝶」に雇われたサンドイッチマンに、謎の四人目が加わった。
「ガード下をスイスイ飛んで、狙った男の股もくぐってみせる」と言うその四人目の名はつばめ。
「イエスの方舟」の元メンバーで、半年前教団のために毎日新聞が用意した熱海の寮を抜け出した彼女は
自らを「小さなツパメ」、行きずりの男、西(にし)を「幸福の王子」と思い定めて、
もう一つの「死へのお使い」を開始する。
すべてが死の予感に満ちているこの世界の中に、
関東大震災で焼け残った日本初の高層建築「浅草十二階」の匂い立つような幻想が浮かび上がる。
小人と巨人、八〇年生き続けるニワトリ、早撃ちガンマン、
「死者の書」を研究する宗教学者、聖書に詳しい謎の歯医者オヤシラズなど、
死の世界へと傾斜していく者たちが入り乱れる騒々しい喧噪の中で、
つばめが海岸から拾ってきたただの石ころが、「鉛の心臓」としていつしか仄かな生命の鼓動を刻み始める。
【キャスト/スタッフ】
作・監修=唐十郎
演出=中野敦之
長谷川=土岐泰章
ガリバー=渡辺幸作
サンドイッチマンの親方=安達俊信
部下(ボーイ)=杉山雄樹
西=新堀航
つばめ=椎野裕美子
男親=橋本幸紀
女親=古川望
にわとりの介=寺坂裕治
夕顔=禿恵
オヤシラズ=前田裕己
看護婦1=中村香織
看護婦2=田中千彬
ホステス1=伊東しげ乃
ホステス2=加藤由以
司会者=清末浩平
池田博士=小川尊
中西=立川潔子
舞台美術=松浦香里
音響・編曲=甲斐有祐美 寺坂裕治
照明=斉藤亮介
制作=武川美友紀 杉山雄樹