第7回公演 『盲導犬』

前のページへ戻る

第7回公演

『盲導犬』


【公演日程/場所】

2004

7月 横浜:横浜国立大学教育棟八号館裏 特設青テント

   東京:東京大学駒場小空間

   横浜:沢渡中央公園 特設青テント


   (全6ステージ)




【あらすじ】

自身の盲導犬とはぐれてしまった影破里夫(えい-はりお)は、新宿のコインロッカーに犬を探しにやってきた。

犬の名はファキイル。盲導犬らしからぬ"不服従"の犬であるファキイルは、破里夫を置いてどこかへ行ってしまったのだ。

破里夫はそこで一人の女、奥尻銀杏(おくしり-いちょう)に出会う。

銀杏は三年前、今は亡き夫によってロッカーの330(ミサオ)番に、

かつての恋人との思い出を封印された女だった。

毎日毎日、服従するように百円入れるためにコインロッカーに通う銀杏。

そんな銀杏の前に、偶然かつての恋人タダハルが通りかかる。

彼は銀杏への思いを断ち切り、厳しい盲導犬学校の生徒として新たな人生を送っていた。

銀杏は亡き夫からの服従から逃れるためにタダハルをけしかけ、タダハルに自分を襲わせる。


その時、盲導犬学校の先生の姿を借りた、夫の亡霊が現れる。

亡き夫は銀杏を再び服従せんとする為に現れたのだ。盲導犬の胴輪をつけられ、再び服従させられてしまう銀杏。

破里夫はそんな銀杏を助けようと、バーナーで胴輪を切ろうとするが、

再び現れた先生とその生徒によってリンチを受け、倒されてしまう。

タダハルへの思いを完全に諦め、夫に屈した銀杏は、タダハルとの思い出を捨てるためついにコインロッカーを開ける・・。

その瞬間、ロッカーからファキイルが飛び出し、銀杏ののど元を噛み切っていく。

ファキイルによって解放された銀杏は、歓喜に満ちた声でファキイルを呼び続け、

ロッカーの前に倒れていくのであった・・・。



【キャスト/スタッフ】 

作・監修=唐十郎 

演出=中野敦之 



※Wキャスト公演(【A】チーム ヴェネチア/【B】チーム コートダジュール)


影破里夫=渡辺幸作【A】

     新堀航【B】

フーテン少年=前田裕己【A】

       土岐泰章【B】

婦人警官サカリノ=古川望【A】

         伊東しげ乃【B】

銀杏あるいはトハ=禿恵【A】

         椎野裕美子【B】

犬屋の主人=土岐泰章【A】

      前田裕己【B】

刑事=清末浩平 

三人の女=椎野裕美子【A】

     禿恵【B】

     古川望

     伊東しげ乃

先生=杉山雄樹

研修生=錫村聡

    伊吹卓光

    小林佑基

タダハル=小川尊



音響=田村団 

照明=斉藤亮介