7/28(火)立ち稽古がはじまる

急な坂スタジオでの立ち稽古が始まりました。
日曜から本格的にスタートして、今日で3日目です。
まだまだ序盤ですが、5〜10人ずつ集まって、平均して1日あたり
10ページをつくっていくという作業をしています。

実際に立ち稽古が始まると、一幕の舞台上には「産婆のお市」が
置いて行った「牛馬の骨」がずっと存在感を放っていることを
一も二もなく実感します。それならば、この小道具をどう使って
やろうか。これまでの本読みが、こうした実感を得て力を増して
いきます。

舞台上にあるトイレや水たまりからくる匂いが想像できるようにも
なってきました。

道具やセットを使いながらせりふを言い、相手役にどんな効果を
およぼし、およぼされるのか、体感していくと、やりとりがしっくり
きて、物語が動き出します。

とはいえ、出演の皆さんのうちの何人かは、せりふ憶えに
四苦八苦しています。なにせ、一度シーンを作ったら、次にみんなで
その場面に挑むのは、各幕の通し稽古なのです。
出番が多ければ多いほど、せりふと所作で不安な箇所が積み重なっていく。
だから、各シーンでできるだけ記憶の借金を背負わないようにと、
稽古時間5時間を使ってひたすら繰り返します。

今回の自分は、合流が遅れる出演者の代役を買って出るようにしました。
実際に自分もやってみると、台本と状況がよりよく見えて、なかなか
良いものだと思い始めました。全体を整理するのは後でもできるので、
まずは、やり取りをしっかりとつくるために、皆の役に立てるからです。

最後に、急な坂スタジオの不思議。
ここは冷房の温度設定を一桁台にできるようなのです。5度とか。
そんなことをしたら一体どうなってしまうのだろうと、気になっています。
巨大な冷蔵庫になってしまうのではないか。

昔、康義夫さんが「人喰い」と恐れられたアミン大統領の住まいに
招かれたとき、何の肉だかわからない巨大な肉塊が天井から吊るされた
冷蔵室にも案内されたそうです。何か、そんな感じになってしまうのでは
ないかと想像します。