8/18(火)大人数の静かな場面

↑再び戻った競輪場がメインの登場シーンのワダタワーさんにも、
静かにしゃべるよう心がけてもらいました。

今日は夕方から二幕の稽古でした。二幕の終盤です。

そもそも二幕は、昭和の花月園競輪場と明治のバッタンバンを
行き来する話です。せりふ一つで、時間も空間も超える唐さんの
手腕が発揮されるこの仕掛け。

そういえば、バッタンバンは、『ビルマの竪琴』のビルマでなく、
せりふに出てくるシャムでもなく、カンボジアなんじゃないのか。
という話をしたところ、20世紀の初めまで、バッタンバンは
シャム=タイの一部だったことがあるのだと、教わりました。

で、舞台がバッタンバンになって以来、
それまで登場していたキャラクターが変化して登場してきました。

おそこ頭巾の女たち→からゆきさん
俗物隊長→村岡伊平治
印肉・天地→井上馨、その秘書たち
キャバレーのマネージャー→村岡伊平治の部下
ミシン売りにして予想屋の将軍→領事閣下
日本商社員の水島→競輪選手の水島
銀次→ビルマ僧

という具合です。
彼らの変化が、舞台にバラエティを生み、さらに、
ヒロイン「カンナ」の母「マサノ」が新たに登場すると
「カンナ」の過去が一気に噴き出します。

それらを経て、今日は二幕が再びもとの競輪場に還る場面を
やりました。いろいろと計画を練って稽古に臨みましたが、
想像していたよりずっと、静かなシーンでした。
一日のレースがひと通り終わり、多くの人の人生を飲み込んで、
祭りの後の静けさが訪れるのだということがよくわかり、
稽古しながら、方向転換していきました。

大人数で地味な、人々がくすぶった場面ができるという、
これまでとは違った味わいのある稽古でした。

一日動き回ってから夜の稽古に臨むと、帰宅後は頭が働かず、
寝て、明日の早朝に賭けます。