8/21(金)母なる動物〜象とジュゴン

↑「象」か「ジュゴン」か迷いましたが、写真は涼しげな「ジュゴン」にました。


今日は稽古休み。

県民ホールの仕事で朝から平塚にやってきて、
この3日間で行った青少年向けのジュニアJAZZワークショップの
成果発表会を夕方に行いました。

平塚に徐々に道がつき、居心地が良くなったところで、
ひらしんホールとも、講師の先生方とも、参加のジュニアたちとも
お別れになり、感慨を持ちましたが、帰りに雨が降り、
思わぬ渋滞にハマりながら、頭は明日の『ベンガルの虎』二幕通し稽古
に向けて働きはじめました。

「村岡伊平治」の母「マサノ」が登場して「カンナ」の出自が
明らかになる、というのが、二幕最大のドラマです。
そうして「カンナ」は南洋に吸い寄せられていく。
その際、「マサノ」とともにやたらと象の鳴き声がするところが
やたらと印象に残ります。

「象」。
私が知る限り、唐さんは『吸血姫』から「象牙」ということを
言い始めました。三幕最後の部分です。
それから、1972年『鐵假面』のヒロイン「スイ子」も、
ドラマの発端となった殺人が露見したところで、「あたしは象になるんだ」
と叫びます。

この頃の唐さんのなかで女性や母は、どうも「象」になぞらえられ、
「象」に惹かれるらしい。

他方、うんと後年に書いた2006年初演の『風のほこり』では、
母は「ジュゴン」になぞらえられました。

「象」と「ジュゴン」。
白っぽくて、大きな塊で、あくせくせずに茫洋としていて、大きさを
感じさせ、目はほっそりしている・・・、似ていなくもない。

生物学的には、「ジュゴン」の属する「海牛目(かいぎゅうもく)」と
「象」の属する「長鼻木(ながはまもく)」は、生息的に海と陸との
違いを超えて近縁なのだそうです。

実際の唐さんのお母さんは、どんな人だったんでしょうか。