6/2(火)『上海帰りのリル』と根津甚八さん

昨日にレポートした『愛の乞食』二幕一番は歌謡曲の影響を受けています。
タイトルは『上海帰りのリル』。
YouTubeでたくさん聴くことができます。

発売は1951年。歌手は津村謙さん。
ヒット曲ですから、幼少期の唐さんが耳にしたことは間違いありません。
場所は上海ではなく豆満江ですが、舞台が港町であること
登場する女性の名が「リル」であることから、明白です。

先日は参加の皆さんと一緒に動画を観て、歌を聴くところから
オンライン本読みを始めましたが、観終わって訊いたところでは、
皆さんこの歌をご存知の方が多くて驚きました。
ディンク・ミネさんが歌うのを聴かれたんだそうです。

その後に調べてみると、ディック・ミネさんが歌ったのは、
『上海リル』で、これは『上海帰りのリル』とは別の歌なんだそうです。

1933年にUSAで作られたミュージカル映画『フットライト・パレード』
のナンバーの一つとして人気になったのが、『上海リル』。
これにインスパイアされて1951年に日本で作られたのが『上海帰りのリル』。
という関係性だそうです。

ところで、これも参加者の方に教わったんですが、
根津甚八さんは『上海帰りのリル』のアレンジバージョンを歌った
レコードを出しています。だいぶ雰囲気は違いますが、紛れもなく
同じ曲です。

『愛の乞食』は、「日暮里ランボー」を名乗って状況劇場に
入団した根津さんが初めて主人公を演じた作品です。
ひょっとしたら、特別な思い出があったのかもしれません。

根津さんが亡くなってから10年が経とうとしています。
久しぶりに根津さんのブログを開いてみたところ、まだ読むことができます。
読んでみると、状況劇場時代がどんな様子だった書かれている箇所もあり、
貴重な資料です。皆さんにオススメです。