8/24(月)『ベンガルの虎』本読みWS 第4回

↑進行中の稽古から、「白痴女」が飛び出してくる場面です。


昨晩は『ベンガルの虎』オンラインWSの第4回をやりました。
読んだ箇所は一幕中盤。
このあたりはかなりバラエティに富んでいて、主に四組五名の
登場人物が場を盛り上げます。

女1・・・・・・・「水島」の本当の妻を名乗る中学の家庭科教師
マネージャー・・・「カンナ」が勤めるキャバレーの支配人
白痴女・・・・・・「俗物」に拾われ、ハンコ屋の女将となった元乞食女
左近・右近・・・・この界隈を縄張りにする流しの兄弟

劇の序盤から、
「カンナ」「銀次」、
馬の骨親子商会の「俗物」「印肉」「天地」、
謎めいた「ミシン売り」、未だ現れない「夫・水島」が
主要登場人物として出揃ったところで、ここに刺激を与える役割を、
昨晩の五人は果たします。

①女1
彼女の登場により、ヒロイン「カンナ」が揺さぶられます。
「水島」の妻の座、中学の家庭科教師、という立場が奪われていく。
世間体や体面を重んじる、いかにも日本の奥さんという「女1」の
キャラクターが、メロドラマ的愁嘆場のおもしろさを引き出します。

②マネージャー
二幕で「宮川」という名であることが明らかになるキャバレーの
支配人です。働く女性を品物扱いする欲得づくが笑わせます。
「俗物」とは懇意なようで、出勤しようとしない「カンナ」に
腹をたて、貸し出し品の衣裳をまきあげます。

③白痴女
「俗物」の奥さんに収まった元乞食女です。結局、「俗物」は
惚れた弱みで彼女に頭が上がりません。そのことを「印肉」「天地」
が嘆いているのもみどころです。

④左近・右近
新入り流しである「銀次」にヤキを入れるキャラクターです。
それだけでなく、彼らには、若者の挫折と希望、無為、焦燥感が
溢れています。だからこそ「銀次」に八つ当たりします。
いかにも「青春」という紋切り型を懸命にやってみせるところに
面白さがあります。

という具合に、彼らが続々と登場する場面を昨日はやりました。
登場人物たちが顔見世的にぞくぞくと繰り出される。
「一幕」の醍醐味、そういう場面でした。

続きは、8/30(日)19:30 です!