7/13(月)『ガラスの少尉』本読みWS 第3回

↑神話上の蛇、バジリスクが日本兵を襲います。
脅威のインドネシア戦線が描かれます。
昨晩は『ガラスの少尉』のオンライン本読み第3回でした。
手元の台本はぜんぶで93ページ。
そのうち、昨日に読んだ箇所は29-53ページ目。
ちょうど真ん中にあたります。
この真ん中の箇所は、ちょうどもともとのラジオドラマ
『ギヤマンのオルゴール』のくだりが終わり、それを発展させて
唐さんが『ガラスの少尉』として舞台化を目指し、書き足した
パートが始まる継ぎ目になっています。
その変化は実に如実で、ラジオドラマの特性だった矢継ぎ早の
場面転換はなりをひそめ、シーンが1箇所に落ち着きます。
そして、「ミノミ」のモノローグばかりだったせりふが、例えば
「ミノミ」&「主任」、「ミノミ」&「中年男」、という具合に
対話重視に切り替わります。こうなると、人間同士の駆け引きが
濃厚に生じて、劇がたっぷりしてきます。
物語としては、「ミノミ」が自らの血をガラス細工に加えた
生けるオルゴールをつくろうとし、その衝動を不安視した
「主任」が、自宅に引きこもる「ミノミ」を訪ねます。
そこで魔がさし、「ミノミ」に覆いかぶさろうとすると、
「中年男」はかつてバリにいた「少尉」となり、
時空が太平洋戦争下のインドネシアへと変化します。
「ミノミ」はあの日、日本軍の飛行場から割れた風防ガラスの破片を
盗んで逃げた現地の少女となり、「通行人」だった人々は戦禍の毒蛇に
悩まされる「兵士」へと移り変わります。
要するに芝居味が増し、読み応え、聞き応えが格段に増しました。
劇オリジナルパートがどこに向かって突き進むのか。
残りあと2回。同時期に書かれた『盲導犬』『ベンガルの虎』との
比較もたのしく読んでいきます。次回は7/26(日)18:30。


