『君の罠』第12回 新宿中央公園1日目

2015年11月10日 Posted in 26_君の罠
中野だ。

オレはいま新宿にいる。
いつもは終電を気にしながら過ごす新宿だが、束の間とはいえ、今夜から仮住まいすることになった。
つまり、今日から現場入り。
劇場も半ば完成したので、恒例の番も始まった。
そこで、今日からは毎日更新することにする。

その前に。 前回から昨日まで、横浜で過ごした日々をさらっておこう。

6日(金)買い出しや美術の追い込み。
      稽古としては細かな修正に明け暮れる。
      2幕終盤にアクションがあるが、まだまだ工夫の余地あり。

7日(土)望月六郎立会いのもと、最後の通し稽古。
      やはり2幕終盤に課題が残る。
      横浜駅まで作者を送りがてら、長崎ちゃんぽんの店で作戦会議。
      妙案が浮かぶが、果たして残された日々でこれを完成させられるか。

8日(日)トラックに積み込み。
      公演に必要な品物、一切合切を、4トントラック2台とハイエースに積み込む。
      雨の中作業をして、これまでお世話になってきた稽古場の掃除もする。
      いよいよ、明日から新宿での毎日がはじまる。


というわけで、今朝から新宿にやってきた。

普段はまったく真面目くんなのに、現場入りや地方公演への旅立ちなど、大事な日に限って熊野は遅刻する。
今日の朝も性懲りもなく寝坊して、やはり待たされる羽目になった。

「出鼻をくじきやがって」と内心思わずにいられないが、普段の彼の素行の良さに免じて、許してやることにした。
ただし、余裕を持った出発にしていたにも関わらず、予想外の渋滞もあって、到着は予定の時間を20分ほど回った。
熊野め!

搬入の鍵を開けてもらい、さあ、いよいよ現場に乗り込む。
劇場をつくるプロセスにいつもと変わった仕掛けや特別なところはない。
ただ、今回は準備期間がすごく短いので、元劇団員の土岐くん、安達くん、『木馬の鼻』のトラック公演に出演してくれた木下藤吉くんも参加してくれた。
久々のメンバーが加わって、層が厚い。
自分は挨拶まわりや打ち合わせで外にいることが多かったが、皆、嬉しそうだ。

公園の管理をされている方たちにも手厚い気遣いを頂いて、安全確保のためのカラーコーンなど、たくさん貸してもらって助かった。

21時まで12時間。 メインの躯体が建ち、舞台側を拡張したところで終了。
多くの人たちの力を借りて、まず予定通りに運んだ。
交代制の劇場番生活も、こうして始まることになった。

東口の繁華街と違い、新宿中央公園の夜は静か。 

そうそう。 横浜に車で帰る部隊の出発間際におもしろいことがあった。
自転車に乗って出かけた禿がなかなか帰ってこないと思ったら、職質をかけられたらしい。 
あんまり女性が職質されたのを聞いたことないが、これも新宿だからだろう。
おかげで横浜部隊はちょっと出発が押して、帰りは21時半過ぎ。

明日は劇場作りを完了して、内装を作り切る。


まだまだ切符あります!




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