『君の罠』第19回 本番 最終日

2015年11月17日 Posted in 26_君の罠
中野です。
最終日の朝、晴れわたりました。
最後の朝の本読み。

ここから先、ここ三日間と同じ動きなので、さっと流します。

8時半に横浜を出発して首都高。
9時半前に新宿に到着。
10時から作業。
12時、稽古。
13時から昼食。
15時に受付開始。
16時開演。

最終日が自分にとっていつもと違うのは、メモを取らずに本番を見ることです。
いつもは付箋とボールペンを持って見るのですが、楽日は無し。
音響オペレートをしていますから、きっかけの間違いがないように気をつけながら、ひたすら見ました。


先週の初めに横浜国大を出発してから、ずっと休まずに来ました。
4トントラック2台で引越しをして。
劇場を作って。
バタバタとリハーサル。
いつものスケジュールだと、現場での稽古の日を1日とるようにしています。
ですが、今回はその余裕がなかった。
ゲネプロ含めて6連続野外公演はさすがに負担がかかり、役者たちの科白も、高音域があやしい。
それでも、これが今年、最後の舞台です。
感慨がありました。

年明けに花やしき座で『青頭巾』をやって、夏は野外公演で東北を回り、横浜でも上演しました。
それが終わるとすぐに『君の罠』に突入。
インターバル無しでやってきました。

初めての場所、初めての台本。
正直に言って、いま自分が何をしているのかわからない状態でやってきました。
日々山積している問題を、ひたすら打ち返す日々。

自分にしてからがこうですから、役者たちは尚更だったと思います。
それをよく消化してくれた。

エンディングにずぶ濡れになって、多くのお客さんに祝福してもらっている役者たち。
嬉しそうでした。

唐さんがいつか「役者の才能って、マゾヒズムだよな」と言っていたのを思い出しました。
酷い目にあうことの、この素晴らしさ。

片付けが終わったら、来年のことを考え始めようと思います。


午後4時開演にも関わらず、仕事をサボって見に来てくださった皆さんに、心から感謝します。



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